実機レビュー:約5万円15.6型ノートPC「TENKU Comfortbook 15」の実態を調査した結果
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我が家ではプライベート用にIntel N4120搭載ノートパソコンを使っている。使い始めてもうすぐ4年だしWindows 10だしそろそろ買い替えかなと思っていた。
そんな時に見つけたのが…あの天空が満を持してリリースしたTENKU Comfortbook 15である。
天空さんをチラッチラみながらTENKU Comfortbook 15欲しいなTENKU Comfortbook 15欲しいなと念じていたら…レビュー用にくれた。
というわけで実際にTENKU Comfortbook 15を使って実態を調査したのでレビューでまとめていく。
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
価格は49,800円!え?高ない?
天空のサイトを調べていたらニュースリリース的なものを見つけた。そこには・・・
発売記念で39,800円!通常価格は49,800円!的な事が書かれていた。
ちなみに発売記念は執筆時点で終わっていたので今は49,800円である。
通常価格49,800円。Intel N5100で49,800円・・・
え、高ない???
貰っておいてアレだが率直にそう感じたんだから仕方ない。
なぜなら、AmazonだとIntel N100の15.6型ノートパソコンが4.5万円くらいで売っているからである。
じゃあ、TENKU Comfortbook 15を選ぶ理由はどこにあるのか?・・・という壮大な疑問が出てきた。そのあたりは使いながら探っていこうかと思う。
性能はエントリー
本機が搭載するCPUはエントリー帯となるIntel N5100である。
さっきチラッと出てきた最近よく見かけるIntel N100よりも古いCPUなんだが、私が現役で使っているIntel N4120よりも若干性能が高い。
▼まずは起動速度を見て欲しい。こんなに素早く立ち上がる!!!↓
TENKU ComfortBook15の起動速度はこんな感じ!早くないSSDだけどそれでもSSD。普段使いで特に困らん pic.twitter.com/Q9jF9RlVR1
— GARUMAX (@GaruJpn) August 26, 2024
まあM.2 SATA接続のSSDだからモノ的に超速いという訳ではないが、HDDとは比べ物にならない速度である。隣のばぁちゃんの家にある10年前に18万円で買ったというセレロン&HDDのノーパソよりたぶん30倍くらい起動が速い。
これが令和時代の格安ノートパソコンの実力である。
どんな使い方に向いている性能なのか
じゃあ実際に、「どんなことならできるの?」と言うことで、私が使う範囲で表にまとめてみた。
①ネットサーフィン | 普通に使える |
②動画視聴 | 普通に使える |
③ドキュメント ※ワードみたいなやつ (町内会の資料作成) |
普通に使える |
④スプレッドシート Excelみたいなやつ (自前の家計簿) |
普通に使える |
⑤RAW現像 | めっちゃ時間かかる |
⑥動画編集 | 重すぎ無理 |
⑦ゲーム | 基本的に快適に動かない |
GoogleドキュメントやスプレッドシートはWEBブラウザー上で動くので快適だったが、マクロ満載のExcelファイルをローカルで動かすような使い方はしんどいし、写真や動画編集などクリエイティブ系の作業もしんどい。ゲームも諦めたほうが良い。
ただ、「パソコンは無かったら無かったで困るし、とりあえず家に置いとくか」という感じであれば、使い方はたぶん①〜④に当てはまるはずなので必要十分という感じではある。
要するにだな、エントリーというか低性能なモデルはよく調べず買うと、「やりたい事が出来ない」って事が起こるから、買う前に「出来るのか出来ないのか」をチェックする必要が出てくる。
TENKU Comfortbook 15は①〜④くらいの使い方に向いた性能なので、似たような使い方なら大きな不満なく使えるはず。
15.6型は利点も多い
これまで使ってたのが13.3型。まあよく有るサイズのノーパソなんだが、TENKU Comfortbook 15は15.6型のビッグモデル!!!
▼今まで使っていたモデルと重ねたらその大きさにビックリした。↓
持ち歩くなら13.3型が良いけれど・・・自宅に据え置きするなら15.6型のが利点が目立った。
▼まずだな、とにかく画面が見やすい。↓
例えば13.3型と15.6型でWEBブラウザーの拡大率が同じ100%でも物理的に画面がデカイ(つまり1ドットがデカイ)ので表示が大きいのだ。
ちょっと老眼入ってきた私は、「こんなに差があるのか…」と15.6型の見やすさにビックリした。
▼また、大きな筐体を活かしキーボードフルサイズで広々!テンキーまで付いている!タッチパッドもデカイ!↓
筐体が大きいと持ち歩きには向かないが、表示が見やすかったり、テンキーが備わることで家計簿入力が爆速になったり、タッチパッドが大きく操作性が向上したりと、デカいからこその良さはいっぱい有るもんだなと思った。
そう言えば、隣のばぁちゃんも、三軒隣のじぃちゃんも、私が知る限り15.6型。やっぱ家に据え置きするならこの位のサイズが良いのかも知れん。かくいう私も13.3型より15.6型が良いなと思ってしまった。
そうそう、15.6型にしてはやけに軽い。大体このサイズだと2kgくらいはありそうだが本機は1.6kgちょい。部屋間の移動くらいなら余裕である。
日本語キーボードなのが嬉しい
海外の激安ノートパソコンって日本で売っている場合も、だいたいUS配列キーボードである。
むかし日本語キーボード!って謳っているものを買ったが、謎の日本語印字シールをキートップに貼ってねスタイルだった。さすがにシールは厳しい。
▼一方で本機はちゃんと日本語が印字されているキーボードを搭載!左上にバッチリ半角/全角キーがある!↓
まあローマ字で打てりゃUS配列でも良いんだよって人には響かないかも知れんが、普通の人が買うなら日本語キーボードってだけで安心感が高まるはず。
US配列キーボードは半角/全角の入力が特殊だったり記号の位置が変わったり、なにかと面倒だからな…。
▼ちなみにこれが今まで使ってきたやつ。US配列だから日本語キーボードだと右側にある@マークが「2」キーに格納されているのが分かるだろうか。↓
慣れの問題もあるけど、仕事用のパソコンは日本語配列、プライベート用はUS配列というチグハグ状態になってたので打ち間違えて、「うぜぇええええ」って叫んでたが、それがかなり解消されたのは良かったところである。
まあ本機のキーボードをよく見るとエンターキーが横長だったり、「ろ」キーの位置がおかしかったりと若干の無理矢理感は漂っているが…US配列より全然使いやすい!
キーはちょっとチープだけれどキーピッチは十分あるから長文も快適だぞ。なぜなら、この記事はTENKU Comfortbook 15で書いてるからな。余裕。
SSDを増設できる
▼TENKU Comfortbook 15の底面にはデッカイ蓋がある。これを開けると2.5インチのSSD(SSD)を突っ込むことができるのだ。↓
ちなみに本機は容量256GB。私はデータを沢山保存しないから容量で困ることはないけれど、スマホの写真や動画データをバックアップしたい人は容量が心許ないかも知れん。
そういう場合は外付けHDDを使っても良いが…本機であれば内蔵できる。だから何処に持ち出してもデータも一緒に付いてくる。素晴らしい。
まあ規格的に爆速なSSDは挿せないが、外付けHDDよりもSSDは速度がずいぶん早いし、内蔵型のSSDは価格も安いのでストレージを拡張できるのは嬉しいポイントである。
Windowsってのが良いよね
この価格になるとChromebookなども射程に入るんだが、普通の人だったら大体の人は触ったことがある、「Windows」がオススメである。
あと世の中に出回っているパソコン向けのソフトウェアやハードウェアは大多数がWindowsだと使えるしな!
家電量販店で適当に買ったプリンターも動くし、コンビニで売っている雑誌付録の年賀状ソフトも動く。素晴らしい。
また、Windowsはユーザーが多いのでトラブル時も解決策を見つけやすいのも良いところである。詳しくないならWindowsがオススメ。
気になった点も伝えておく
TENKU Comfortbook 15使っていて気になった点をまとめておく!
【対策あり】タッチパッドのタップ反応が敏感
私は普段ノートパソコンをタッチパッドで操作しているんだが、本機のタッチパッドはタップ反応が敏感だった。
例えばブラウジング中にカーソルを動かすとタップ判定されリンクをクリックするという事が多発…。
これは微妙だなと思ったが、設定→Bluetoothとデバイス→タッチパッドの項目からタップを選んで「標準の感度」→「低い感度」にすると随分と扱いやすくなった。これならタッチパッドでの操作も私は全然OKである。
購入後に誤タップが頻発するようなら設定を切り替えてみよう。
スピーカー音質が微妙
音質は低音がスカスカで簡単に言うとチープな音質である。まあ価格が価格だしここは仕方ない。
フロントステレオスピーカーなので音の広がり悪くないし、YouTubeでゲーム実況見るくらいならこれで良いかなって感じ。
映画鑑賞などサウンドも楽しみたい場合は、イヤホンジャックを搭載しているんで有線イヤホンやヘッドホンを使えばよろし。
バッテリーすぐ無くなる
バッテリー容量は5,000mAh。ガルマックス読者なら分かると思うが、手のひらに収まるスマホと同じくらいの容量である。ノートパソコンだと10,000mAh以上、中には20,000mAhを超えるものもあるから、容量自体が少ないのだ。
メーカー公表値では駆動時間が6時間ほどと書いているが、これはもう使い方によりけり。私の使い方だと3時間持てば良いかなという感じであった。
例えばYouTubeを1080Pにて全画面再生していたんだが、10分くらいの動画を再生したら5〜6%くらい減る。
まあ持ち歩くことは基本的にないし、電源を繋いで使うことがほとんどなので困ることはないが、バッテリー容量が少ない点は知っておこう。
【超重要】サポート体制が整っている
周りを見ると性能対価格で言えば、15.6型ノートパソコンだと私も知らない謎メーカー品ならもう少し安いモデルもある。なのでTENKU Comfortbook 15は確かに割高に感じるが・・・
▼サポート体制がしっかりしているのだ。↓
日本人スタッフが国内サポート!修理も自社でサポート!
私は以前、海外の激安ノートパソコンを使っていて故障したことがある。メーカーに連絡したんだが、「え、壊れたの?うーん、じゃあ中国に送って!」と言われて積んだことがある…。
普通の人は中国にバッテリー搭載製品を発送するなんて無理。MSDS(Material Safety Data Sheet)をメーカーから貰ってこいって運送業者に言われたんだぜ。無理だろ…。
そういった故障時に簡単に治せないというリスクが激安ノートパソコンには潜んでいるんだが、本機は安心の国内サポート。
ちょっと高くてもサポート体制が整っているという点は、選ぶ上で大きな利点になるんじゃなかろうか。
TENKU Comfortbook 15のレビューまとめ!
エントリー帯の製品だから出来ることは限られる。
が、私のように謎の組織”町内会”での資料作成や家計簿の入力、比較しながらの調べ物やネットショッピング、妻とキャッキャしながら次の旅行の下調べをするには性能的に十分である。
そういった用途が中心なのでこれまでもエントリーで事足りてたし、たぶんこれからも事足りる。要は性能に対して使い方が釣り合っているかが重要である。だから私はこの性能で全く問題なかった。
なので購入を検討しているのであれば、どんな使い方を想定しているかも考慮しながら検討して欲しい。
あと15.6型のビッグサイズなので外に持ち出すのは億劫だが、基本は据え置きで使うし部屋間の移動くらいなら問題ない。大きさのデメリットよりも大画面であるからこその利点が私は多かった。
価格については確かに割高感はある。私も最初思った。高けーなと。
ただその価格の中に「安心の国内サポート」が入っているのは無視しちゃいかん。
ちゃんと日本人スタッフによる国内サポート・修理サポート体制が整っているこの価格帯の15.6型ってなかなか見つからない。やるな天空と思った。
”サポートもしっかり整っている出来るだけ安い15.6型ノートパソコン”が欲しいなら、TENKU Comfortbook 15は十分検討する価値があると私は思うぞ!!!
ただ・・・初売りとはいえ39,800円で売られていたので、セールや割引などで似た価格になった時が買い時かもしれん。
レビューを振り返りながら用途が合いそうなら是非検討してみてくれ!
TENKU Comfortbook 15が買えるとこ
▼定価は49,800円!価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてみてくれ!↓