Samsung、One UI 8でおサイフケータイ(Felica)領域の完全フォーマットをサポート
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Samsungが日本国内向けに販売されているGalaxyスマートフォンに、Android 16ベースのカスタムUI「One UI 8」の展開を開始しています。おサイフケータイ(FeliCa)領域の完全フォーマット機能が「リセット」の項目として新たに追加されていたので紹介します。
Android 16ベースのOne UI 8を展開開始
前バージョンの「One UI 7(Android 15ベース)」でUIの大きな変更が行われたこともあり、今回のOne UI 8については見た目の大きな変化は少なく、Samsungが展開している生成AI機能「Galaxy AI」や新しいロック画面などのパーソナライズ機能の強化が中心となっていますが、日本国内向けモデル「のみ」の新機能も用意されています。
▼One UI 8対応端末としては最も古いGalaxy S22のau・ドコモ向けモデルにも既に提供開始済み。↓

Samsungや国内キャリアのアップデート情報ページには一切記載されていない上に、設定画面の目立ちづらい場所に項目が存在しているため、既にOne UI 8へのアップデートを済ませているGalaxyユーザーでも気づいていない方が多いかもしれませんが、実は国内版Galaxy「のみ」の新機能として、おサイフケータイ(FeliCa)領域の完全フォーマット機能が「リセット」の項目として新たに追加されています。
▼リセットの項目におサイフケータイの初期化が追加されている。↓

実質日本独自規格であるおサイフケータイ(FeliCa)のデータ領域は、通常の手順で電子マネーやポイントカードなどを端末から登録解除しただけでは完全消去できません。
▼「おサイフケータイ」アプリから登録情報を削除しただけではメモリ領域の完全初期化は不可能。↓

これまでは、ドコモ向け端末のみキャリアショップ(ドコモショップ)にある「DOCOPY(ドコピー)」で完全初期化が可能でしたが、その他のキャリアやオープンマーケットモデルの場合、データ領域の完全消去は原則として端末を預けた上での修理扱いでの対応となっていました。
ただし、登録されている情報を削除するだけでも、基本的には電子マネーやポイントカードなどの情報が悪用されることはありません。
また、大手ショップやキャリアなどの買取・引き取りサービスを利用した場合は、企業向けに販売されている「Blancco Mobile for FeliCa」などのデータ消去ツールを使用してFeliCa領域の完全初期化を行っています。とはいえ、オークションや個人売買サイト経由で端末を譲渡する場合、やはり完全初期化しておかないと不安が残ります。
本来であれば端末側で完全消去出来るようになっているべきだったのですが、ようやくSamsungが標準機能として実装してくれたのはありがたい限りです。
メーカー・キャリアによっては有償修理扱いとなったり、そもそもFeliCa領域の完全初期化の対応を行っていないこともあるので、わざわざ国内向けモデル独自機能として実装してくれたSamsungの対応は本当に素晴らしいと感じました。できれば他のメーカーもこの流れに乗ってほしいところです。