使ってみた本音。ORICO-9958RC3-PROの実機レビュー!SSDが高い?なら余ってるHDDを高速にして使おうぜ

大容量ストレージが必要になったとき、外付けHDDを何台もUSBハブに繋いでいませんか?あるいは、わざわざネットワークを経由するNASを利用していませんか?

今回はメーカーさんから「ORICO-9958RC3-PRO」を試す機会を頂いたので、実機レビューしていきますよ。

結論から言うと、「PCで膨大な動画素材や写真、バックアップを一元管理したいクリエイター」にぴったりなモデルです。 複数ドライブを束ねて高速化できるRAID 0やデータの安全性を高めるRAID 1にも対応しており、複雑な設定は一切不要、いわゆるプラグアンドプレイですぐに利用できます。

こんなモデルでした

  • 高級感と剛性に優れたアルミ合金ボディ
  • 最大20Gbps対応で、複数ドライブの同時アクセスでも帯域不足になりにくい
  • 3.5インチHDDと2.5インチSSD/HDDの両方に対応
  • RAID 0/1/3/5/10など多彩な動作モードを搭載
  • 付属品のケーブルの取り回しが悪いため、追加購入が必要な場合も

ORICO-9958RC3-PROの価格とバリエーション

ORICO-9958RC3-PROの発売時価格とバリエーションは以下の通りです。

  • 52,999円

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■ORICO-9958RC3-PRO■

初出時価格→52,999円


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ORICO-9958RC3-PROのスペック

コントローラーチップ JMicron JMS591
ドライブベイ 5ベイ(SATA 3.0)
対応ストレージ 3.5インチHDD、2.5インチHDD / SATA SSD
最大容量 各26TB、合計最大130TB
インターフェース USB-C(USB 3.2 Gen 2×2、最大20Gbps)
対応RAIDモード RAID 0/1/3/5/10
電源 150W
サイズ 265×136×196mm
重量 約5.2kg
対応OS Windows/macOS/Linux

ORICO-9958RC3-PROの内容物

▼内容物は本体のほかに、電源ケーブル、USB-C to Cケーブル(約1m)、ドライブ固定用ネジ(3.5インチ用、2.5インチ用)、リセット用ピン、ドライバー、ユーザーマニュアル。↓

▼電源ケーブルのプラグはアース付きの3ピンタイプ。↓

アースが取れる環境なら安全性が高くて良いのですが、日本の一般的な電源タップは2ピンが主流です。そのままでは挿せないことが多いため、あらかじめ3ピン→2ピンの変換プラグを用意しておく必要があります。

▼日本向けに出荷するなら、このような変換アダプターくらいは同梱してほしかったところですねぇ…。↓

また、付属のUSB-Cケーブルは長さが100cmしかありません。デスクトップPCと本機の両方を床置きするのであれば問題ありませんが、「本機は足元に置き、卓上のノートPCに繋ぐ」といった配置だと長さが明らかに足りなくなります。

▼本機は端子類がすべて背面に集約されているため、背面の取り回しだけで約40cmほど消費します。実質的に届く距離は60cm少々と考えたほうが無難です。↓

そのためレイアウト次第では、20Gbps以上に対応したUSBケーブルを別途用意する必要があります。筆者の経験上、2mあればほとんどの場合で問題ないはずです。

付属品周りは少し惜しいポイントかなと思います。

ORICO-9958RC3-PROの外観・デザイン

本体サイズは265×136×196mmで、重量は実測で約5.2kg。ここにHDDなどを追加すると2、3kg加算されて8kgほどになります。

▼筐体はアルミ合金で、ひんやりとした金属の質感と剛性は非常に良好です。MacDataというシリーズ名だけあって、AppleのMac miniやMac Studioなどともデザイン統一ができます。↓

▼前面パネル。↓

▼背面にはUSB-Cポート、電源コネクタ、RAID切り替えスイッチ、電源スイッチ、そして大型の冷却ファンを搭載。アルミボディ自体の放熱性に加え、大口径ファンでしっかり熱を逃がす設計となっています。↓

ストレージは熱によって破損するケースも多いため、放熱設計は大事なデータを預ける機器にとって重要なポイントです。

▼底面には滑り止めのゴム足があります。本体のずっしりした重量に加えて滑り止めがしっかり効くことで、多少足がぶつかった場合などでも倒れず安心です。↓

▼トレイはワンタッチでロック解除。そのまま手前に引き出してドライブをセットする構造です。↓

▼本機は3.5インチHDD(左)、2.5インチHDD(中)、2.5インチSATA SSD(右)のすべてに対応しています。↓

注意したいのが3.5インチHDDの厚さ。3.5インチHDDには複数の厚さが存在しています。

▼一部のエンタープライズ向けなどの厚みがあるドライブ(右)を装着すると、トレイのクリアランスがギリギリになり、本機の中に手を入れた状態でトレイをかなり強めに押し出さないと抜けなくなりますので、HDD選択時には気をつけてください。↓

▼固定はトレイ裏面または側面からのネジ留め式。3.5インチは側面4箇所、2.5インチは底面4箇所を付属のネジで固定します。↓

実際に使って感じたこと

本機は5つのベイを備えており、1台あたり最大26TB、合計で最大130TBという膨大なストレージを構築できます。

まずはRAIDを組まず、5台のドライブを個別に認識させる「通常(Normal)モード」で使ってみました。

▼単純に「外付けHDDが5台繋がっている状態」ですが、これがUSB-Cケーブルたった1本で完結するのは圧倒的に快適です。USBハブに何台も外付けHDDをぶら下げる必要がなくなります。↓

特にポート数の少ないノートPCを使っている場合、ポートの占領は死活問題ですからね。そうだよ、君だよMacBook。

USB 3.2 Gen 2×2搭載で、帯域は最大20Gbpsに対応。複数ドライブへ同時に読み書きを行っても帯域が頭打ちになりにくいのは嬉しいポイントです。一般的なUSBハブ(5Gbps)などで複数のHDDを繋ぐとすぐに転送速度が落ちてしまいますが、本機ならストレスなくマルチタスクをこなせます。

単純なストレージとして使うのも悪くはないのですが、せっかくRAID機能を搭載しているのですから、バックアップ用途ならRAIDを活用したいところです。

▼本機は背面のスイッチを切り替えるだけでRAIDを構築できます。PC側の追加設定や複雑な操作は不要ですので、不慣れな人でも容易に準備することができるのは高評価ポイント。↓

おすすめは、2台に全く同じデータを書き込む「RAID 1」。使える容量は半分になりますが、片方が壊れてもデータは確実に残るため、データ消失リスクを大幅に抑えることができます。仕事のファイルや写真など「絶対に消えてほしくないデータ」の保管にはこれが最適です。

一方、バックアップを取りつつ、容量の無駄を抑えたいなら「RAID 5」という選択肢もあります。復旧用データにドライブ1台分の容量を割くだけで残りをすべて使えるため、ロスを抑えることができます。ただし、RAID 5では、2台以上のストレージが故障した場合にすべてのデータが利用できなくなるため、基本的にはRAID 1がおすすめです。

RAID 0でストレージ速度を爆アゲするぞ

せっかくなので今回はワイルドな手法の「RAID 0」もやってみましょう。「RAID 0」とは2つ以上のストレージに複数台組み合わせて高速化する方式で、HDD単体では頭打ちになる読み書き速度を大幅に引き上げることが可能です。

2025年末ごろからのストレージの高騰化で気軽に大容量なSSDを購入できなくなってしまいました。ならば、本来は遅いHDDやSATA SSDをRAID 0で高速化して使おうってわけさ。

▼まずは、単体のHDD(1TB)のストレージ速度ベンチマークがこちら。読み書きともに150〜160MB/s前後。↓

一昔前なら良かったのですが、スマホの写真1枚が5MB前後、ゲームデータは1タイトル50GBみたいなのがあたりまえとなった2026年現在の基準では、モッサリ感は否めません。

▼HDD(1TB)を2台使ってRAID 0を構築した結果がこちら。シーケンシャルリードが約300MB/s、ライトが約240MB/sと、ほぼ2倍の速度に跳ね上がりました。↓

高速なNVMe SSDと比較するとまだまだ低速ですが、それでも十分高速。容量も2TBとなっており、2台分の容量が一切無駄にならないのもメリット。

HDDだと2倍してもこの程度ですが、SATA SSDであれば、単体で400〜500MB/s程度は出るので、RAID 0を組めば、1,000MB/s近い速度を叩き出すことも可能です。

1,000MB/sも出れば常用のストレージとしてもかなり快適に使えますからね。一考の余地はあるんじゃないでしょうか。

ただし、RAID 0は構成しているドライブのうち1台でも故障するとすべてのデータが消滅します。 2台構成なら故障リスクは単純計算で2倍。そのためRAID 0を使う際は、最悪吹き飛んでもダメージの少ない「再ダウンロード可能なゲームデータ置き場」や、「重要度は低いけれど大容量のデータを保存する場所」などの一時データ用の高速ドライブとして割り切っておくといいかもしれません。

なお、故障リスクがアップするとは言っても、常時接続して寿命を削り続けているNASと違い、必要なときにしか接続しない本機のようなDASは故障リスクが低いため、そこまで神経質になる必要はないかと思います(ちなみに筆者はPC用のHDDは一度も壊れたことがないです)。

公式ソフトウェアはあるものの…

一点残念だったのは公式ソフトウェア。RAIDの構築や設定変更は、背面の物理スイッチのほかに管理ソフトウェア上からでも行うことができます。

マニュアルには「ORICO HW RAID Manager」を公式サイトからダウンロードするよう指示されています。

ところが、ORICO公式サイトのサポートページで「ORICO HW RAID Manager」と検索しても一切ヒットしません。

それもそのはず。実際に公式サイトに記載されている名前は「ORICO RAID Manager Software」。検索ワードに「HW」を含めてしまうと検索に引っかからず、たどり着けない不親切仕様になっています。

マニュアルに直接飛べるQRコードやダウンロードURLを載せておくべきですし、Linux対応を謳いながらLinux版のソフトウェアのダウンロードリンクがなかったりと、ソフトウェア周りの雑さは否めません。ハードウェアの出来が良いだけに、このサポート動線の悪さは非常にもったいないポイントです。

向いている人・向いていない人

向いている人は、写真などの大容量データをまとめて管理・保存したり直接編集したい人、複数台の外付けHDDでPC周りがケーブルだらけになっている人、NASの複雑な設定や回線速度のボトルネックを避けたい人、できるだけ費用を抑えて高速かつ大容量の外部ストレージを確保したい人です。

向いていない人はスマホや外出先、家族など複数デバイスから同時にデータ共有したい人です。この場合はNASを選びましょう。

ORICO-9958RC3-PROのレビューまとめ

ORICO-9958RC3-PROは、堅牢なアルミボディと最大20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2インターフェースを備えた、パワフルな5ベイDAS(RAIDケース)です。

ハードウェアとしての剛性感や放熱性、そしてPCにケーブル1本挿すだけで最大130TBの広大なストレージへ高速アクセスできる恩恵は非常に大きいです。

「NASを組むほどネットワーク共有にはこだわらないけれど、ローカル環境で大容量かつ高速なデータ置き場が欲しい」というクリエイターやパワーユーザー、あるいはRAID 0で少しでもストレージの速度を向上させたいユーザーにとって、有力な選択肢となる一台です。

■ORICO-9958RC3-PRO■

初出時価格→52,999円


※割引されている場合あり!リンク先で確認してみよう!

▼Amazon:セールで42,399円!9月11日〜9月30日までは以下コード適用で同額の42,399円で購入できます。↓

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