HUAWEI MateBook D 15のレビュー!試していたら欲しくなったコスパ良好モデル
HUAWEI、スマホやタブレットだけでなくノートPCも良いモノ作るなぁと感心しちゃいました。
高品質でいてお安いスマホで有名なHUAWEIから新型ノートPCのMateBook D 15が登場!AMDのRyzenシリーズを搭載したことで、価格を抑えつつも高性能を維持しています。
2020年の4月ごろに発売された新機種をHUAWEIさんのご厚意で実機をお借りすることが出来たので、実機レビューをお届けしちゃいます!
目次をクリックすると各項目へ移動します
- HUAWEI MateBook D 15ってどんな端末?
- HUAWEI MateBook D 15の詳細スペックや特徴
- HUAWEI MateBook D 15の付属品はどんな感じ?
- HUAWEI MateBook D 15の外観はどんな感じ?
- HUAWEI MateBook D 15の性能ってどんな感じ?
- HUAWEI MateBook D 15の機能検証結果はどんな感じ?
- HUAWEI MateBook D 15のディスプレイってどうなの?
- HUAWEI MateBook D 15のサウンドってどうなの?
- HUAWEI MateBook D 15のバッテリーってどうなの?
- HUAWEI MateBook D 15まとめ
HUAWEI MateBook D 15ってどんな端末?
- AMD Ryzen 5 / Ryzen 7を搭載したミドルレンジ帯のノートPC
- 2020年4月発売
- 価格:76,780円〜
- 気にいった:グラフィックに強いRyzenシリーズを搭載
- 気になった:USB 3.0端子が1個しかない
HUAWEI MateBook D 15の詳細スペックや特徴
製品情報 | |
---|---|
対応バンド・周波数・ネットワーク | |
本体仕様 | |
システム仕様 | |
メモリ/保存容量 | |
カメラ | |
機能仕様 | |
バッテリー | |
スペック表のソース |
HUAWEI MateBook D 15の付属品はどんな感じ?
外箱は他メーカーのPCと同じように段ボール地の色そのままの簡易的なものでした。付属内容は本体以外にUSB-C ACアダプタ、充電ケーブル、クイックスタートガイドとシンプルな構成となっています。
HUAWEI MateBook D 15の外観はどんな感じ?
▼HUAWEI MateBook D 15の外観はこんな感じ。上部と左右のベゼルが狭めなので、かなり広々とした印象を受けます。↓
▼天板にはHUAWEIの文字が配置されています。スペースグレーの色合いは安っぽくなくシックで落ち着いた色合い。これならプライベート用だけでなくビジネスでも使えそうですね!↓
▼底部は各種ロゴシールに排熱用の通風口が開けてあります。底面から排気する関係上、完全に塞いでしまわずに空間を確保しておくようにしましょう!↓
▼両側面にはUSBなどの端子類がバランス良く配置されています。個人的にはUSB-A 2.0端子を1個減らし、代わりにUSB-A 3.0端子を1個増設して欲しかったところ。USB 2.0と3.0では転送速度が段違いなんで、正直もうちょっと頑張って欲しかったところですかね。↓
ちなみに、正面から見て左側のUSB端子がUSB 3.0、右側の2つがUSB 2.0端子となります。
USB 3.0の機器を複数使いたい場合はUSB 3.0対応のUSBハブをご利用ください!使用の際は外付けHDDやUSBメモリーの繋げすぎは端子が供給できる電力が不足してしまう状態に陥ってしまうので、機器の使用電力も考えて使いましょう!
▼不安な方はACアダプターに対応したUSBハブをご検討ください!↓
HUAWEI MateBook D 15の性能ってどんな感じ?
今回紹介するHUAWEI MateBook D 15は下位モデルで、CPUはRyzen 5 3500U、メモリは8GB、ストレージはPCIe接続のSSDを256GB搭載。Ryzen 5 3500Uは同時期に登場していたCore i5-8250Uとほぼ同等の性能ですが、グラフィック性能では内蔵されているAMD Radeon Vega 8 Graphicsにより、第10世代の一部CPUに採用されているIris Plusと同等の性能を誇ると言われています。
ベンチマークで性能をチェック!
電源モードは標準で設定されていた高パフォーマンスモードでバッテリー駆動にて測定を行いました。以下、ベンチマーク結果です。
▼総合的な性能が図れる定番のPCMark 10で測定。↓
▼これまた有名なベンチマークソフトであるPassMarkでも計測!↓
▼レンダリング性能が測定できるCINEBENCHでも計測。↓
▼ストレージ速度の測定でよく用いられるCrystalDiskMarkで内蔵ストレージ速度を測定。PCIe接続のSSDだけあり、最大Readが約3,400MB/s、Writeが約1,600MB/sとかなり高速。実際の動作でもかなりサクサク動作しているので、HDD搭載PCから乗り換えるともう前には戻れませんよ!↓
▼ちなみに中のSSDはサムスン製のNVMe接続です。型番で調べてみるとPM981でした。ちなみにPM981はノートPCへの採用実績も多いとのことなので、HUAWEI MateBook D 15はNVMe SSD搭載ノートPCの基本を押さえていると言えるでしょう。↓
ゲームは快適に遊べる?
GRID Autosports
2014年にPS3/Xbox 360にて発売されたゲームのGRID AutosportsのPC版をプレイ。PS3からPS4への移行期に発売されたゲームです。
▼ベンチマークテストがあったので測定。初期設定はミディアムでした。↓
▼結果は以下の通り。最大FPSは78.63、平均FPSは57.59でした。測定中も割と快適に動いていましたよ。↓
▼お次は最高設定であるウルトラ。グラフィックがキレイになる分、かなりの負荷がかかります。↓
▼結果は以下の通り。最大FPSは27.59、平均FPSは19.50と20を下回る結果になってしまいました。測定中でも一部コマ送りのようにカクカクする場面が目立ち、明らかに快適とは言い難い動きでした。↓
▼実際にミディアム設定にてレースを1戦してみたところ、たま〜にカクつく所がありましたが全体的にキチンと動きました。↓
PUBG
定番のバトロワゲーであるPUBGをプレイ。PC版はグラフィックを落としてもかなりの負荷がかかるゲームとなります。
▼標準のグラフィック設定は全て「非常に低い」でした!↓
▼実際にプレイしたところ、人がいる場面ではかなりのカクつきが発生し、銃撃も難しい状況。快適とは言い難い状況でした。↓
以上よりHUAWEI MateBook D 15のゲーム性能ですが、最新の3Dゲームを高画質で遊ぶのは力不足だが、古めの3Dゲームを画質調整すれば十分遊べるという結論でした!
Chromeで複数のタブを開いて動画再生しても問題なし!
HUAWEI MateBook D 15はRyzen 5 3500Uにメモリを8GB搭載。普段使いはもちろん、多少の負荷がかかる作業でも全く困らないものとなっています。
▼負荷テストとして、ブラウザのChromeにてYoutube動画をタブ5つ分同時再生し、更にガルマックスのWebページをタブ5つ分表示の合計10タブを同時に開いてみました。テスト中は底面の排気部分が気持ちあったかくはなったものの、モタつくことなく動作していました。↓
▼タスクマネージャでも確認したところ、CPU使用率は10%ほど、GPU使用率は20%ほどとまだ余裕がある印象。これなら同時作業も楽々にできそうですね!↓
PC ManagerでMateBook D 15のメンテナンスやHUAWEI端末との連携が可能!
HUAWEI MateBook D 15にはHUAWEI独自のソフトウェアであるPC Managerがプリインストールされています。
▼「自分のPC」タブではPC内の状態を一括でチェックできるので、まずはココでチェックしてみるのがいいかもしれません!↓
▼「ハードウェア診断」タブではHUAWEI MateBook D 15のハードウェア内訳を確認できると同時に、キチンと動作しているか診断もできます。↓
▼「ドライバー管理」タブでは各種ドライバーの診断ができ、機器の最新のドライバーがあるかどうかチェックできます。↓
▼「自分の端末」タブからはHUAWEIスマホと接続が可能。HUAWEIスマホのロックを解除してからHUAWEI Shareと書かれたステッカーの位置へ置くと接続が可能です。↓
▼スマホ側でペアリングするかどうか聞かれますので了承を押しましょう。猶予時間が思ったよりも短いので手早く行いましょう!↓
▼接続後は機種名にストレージの空き容量が表示されます。ドキュメントの転送やファイルのやり取りがHUAWEI Shareから行えますので、HUAWEIスマホの母艦に最適です!↓
▼写真ファイルのバックアップも簡単。自動同期に設定しておくとさらに便利ですよ!↓
HUAWEIには同じような管理ソフトにHiSuiteがあるんですが、Mac版では接続の度にPINの入力を求められたりファイルの転送が不安定だったこともあり、あまりいい印象はなかったんですが、PC Managerは割と安定してそう。HUAWEIスマホをお使いの方は是非とも使ってみてください!
各種検証した結果の感想
HUAWEI MateBook D 15の性能面を各種検証してみましたが、Ryzen 5 3500Uに8GBメモリの組み合わせは、重量級のゲームこそ厳しいものの、ちょっとしたゲームやChromeを使ったマルチタスク作業は余裕を持ってこなせることが分かりました。SSDも高速なNVMeを搭載しているので、ソフトの起動やファイルを扱う際でもキビキビ動いてくれちゃいます。
以上から、HUAWEI MateBook D 15はオールラウンドな性能を持ったノートPCです。逆に思っていたよりもパワフルでいい意味でビックリしました。やっぱRyzen侮れないですねぇ…
HUAWEI MateBook D 15の機能検証結果はどんな感じ?
項目 | 内容 |
外部映像出力 | HDMI端子あり |
USB-C充電 | 可能。65W充電器が付属 |
USB 3.0端子の数・位置 | 左側に1つ |
カメラ | キーボード内のポップアップ方式 |
キータッチは現行のMagic Keyboardに近い浅めの感覚!
ノートPCでは重要なHUAWEI MateBook D 15のキータッチは一言で言うと浅め。
感覚的なことになるんですが、例えるとMacなどでおなじみのAppleのMagic Keyboardに近いんですが、Magic Keyboardよりもあっさり目に感じました。
個人的に押した感触がしっかりとするところは悪くないものの、しっとりとした高級感あるタッチではないので、この辺は多少のコストカットが見受けられるかもしれません。実機が触れられる環境にあるなら実際にキーを打ってみることをオススメします!
▼お気に入りのキーボードがあるなら外付けのキーボードを使うのもいいかも。新規で使うならBluetooth接続のワイヤレスキーボードがケーブルでゴチャゴチャしないのでオススメです!↓
インカメラはキーボード内に有り!
▼HUAWEI MateBook D 15のインカメラはなんとキーボード内に配置。F6キーとF7キーの間にカメラキーがあり、カメラキーを押さえるとピョコっと出てくるスタイル。モーター駆動でなくバネ式なので故障要因が少ないのもポイント!↓
このおかげで細ベゼルを実現しつつもインカメラが搭載できてるんです!使わないときは収納することで遠隔操作による盗撮などを物理的に防げるので、セキュリティ面でも強いのもポイントですね!
指紋認証は優秀
▼HUAWEI MateBook D 15の電源ボタンは指紋認証も兼ねています。↓
試しに指紋を登録してログインしてみたんですが、一瞬で認証可能。しかも精度も抜群と言うことなし。やはりこの辺はHUAWEIスマホで優秀だった指紋認証を上手くPCへと落とし込めていると感心しました。やっぱ便利〜!
HUAWEI MateBook D 15のディスプレイってどうなの?
15.6インチのIPSディスプレイはFHDとかなり高精細!
▼HUAWEI MateBook D 15のディスプレイは15.6インチと中型ノートPCレベルですが、しっかりと1,920×1,080(FHD)解像度なので、かなり高精細!しかもIPS方式ですので視野角も広く、色変化しにくいので目に優しいんです!↓
ちなみにノングレア液晶なので、写り込みが少ないのも嬉しいんですよね!
▼しかもベゼルは約5.3mmとめちゃくちゃ細いので、普通のノートPCと比べかなり広々とした感覚を覚えます。↓
HUAWEI MateBook D 15のサウンドってどうなの?
HUAWEI MateBook D 15は2Wx2のステレオスピーカーに3.5 mm ヘッドフォンジャックを搭載。
実際にスピーカーで聴いてみたんですが、音質は言ってしまえば「普通」。聴くに堪えない音ではないですが、ズンズンくるような低音は控えめって感じ。悪くはないので、作業中にBGMを垂れ流す使い方なら大丈夫です!
▼スピーカーは底面にありますので、できれば隙間は開けておいたほうが音がくっきり出やすいのは覚えておいてください!↓
ただ、スピーカーが底面に搭載されてはいますが、スピーカーの振動がパームレストへも共振しますのであまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。
もしゲームをする予定の方や音楽や動画をじっくり鑑賞したい方はヘッドフォンジャックがあるので、お気に入りのイヤホンやヘッドフォンをお使いください!
HUAWEI MateBook D 15のバッテリーってどうなの?
HUAWEI MateBook D 15のバッテリー容量は約42Wh(約11,400mAh)。充電はUSB-Cからの充電となります。
付属の充電器(最大20V×3.25Aの65W対応)で充電した結果は以下の通り。
- 90%まで充電するのに1時間10分ほどかかった
- ほぼ空の状態(5%ぐらい)から30分充電したところ50%まで充電できた
と、かなり高速ですので是非とも付属の充電器を使っちゃいましょう!
バッテリーの持ちに関してもゲーム時でこそバリバリ減っていくものの、ブラウジング程度では消費はかなり緩やか。ノートPCとしては優秀ではないでしょうか。
HUAWEI MateBook D 15まとめ
HUAWEIはスマホ、タブレットのメーカーのイメージが強く、PCってどうなんだろうと思っていました。確かにUSB 3.0端子の数など細かい部分での不満点はあるものの、Ryzenのパフォーマンスの高さやポップアップカメラに細ベゼル、そして綺麗なFHDディスプレイとHUAWEI MateBook D 15は性能と機能に対し価格バランス良くて、個人的にかなり気にいった1台です。
AMDのRyzenを搭載した10万円以下のノートPCは海外メーカー、特にLenovoが頑張っている印象でしたが、HUAWEI MateBook D 15はそのパワーバランスを崩せるほどの能力を秘めたノートPCだと感じました。コレ冗談抜きで自分用に欲しいなぁ…