arrows Be4(F-41A)のレビュー。ハンドソープでゴシゴシと丸洗いして除菌もしてみた
ドコモからリリースとなったエントリー向けスマートフォン「arrows Be4(F-41A)」。2.5万円を切る低価格が魅力な本機は一体どんな端末なのだろうか。実機を手に入れたのでレビューをお届けします!
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arrows Be4ってどんな端末?
- 富士通のエントリー向けモデル。MNPだと端末購入補助で7千円台で手に入るのも魅力
- 指紋センサーを利用したスクロールやランチャー機能が便利
- 洗剤で丸洗いできる。このご時世なので利点が際立ったと思う
- 気にいった:洗剤で丸洗いできるので常に清潔。厳選された便利機能が使いやすい。
- 気になった:カメラはおまけ。ボリュームキーなどの位置が低すぎて挟み込むホルダーが使いにくい。必要最低限の性能しかない。
↓ガルマックスジャッジ↓
おすすめ度 | ★★★☆☆ 3 |
性能 | ★★☆☆☆ 2 |
カメラ | ★☆☆☆☆ 1 |
ソフトウェア | ★★★★☆ 4 |
対応バンド | -:キャリアモデルのため未評価 |
ディスプレイ | ★★★☆☆ 3 |
サウンド | ★★★☆☆ 3 |
バッテリー | ★★★☆☆ 3 |
arrows Be4の詳細スペックや特徴
arrows Be4の詳細スペックや特徴は以下で紹介しています。
付属品はシンプル。充電器などは別売り
キャリアモデルなので充電器などアクセサリー類は別売り。付属品は本体以外にクイックガイド系のみと非常にシンプル。充電するためのケーブルはUSB-Cなのでケーブルや充電器を持っていたら使い回しでOK。
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arrows Be4の外観。ストラップホール付き
arrows Be4は5.6型のディスプレイを搭載していて、最近のスマートフォンとしては小型な部類。重量も144gと軽量で片手でも扱いやすいサイズ感。ただ、それでも5.6型なので画面端のタップは片手だときついかも。
ボタンの位置が低い。スマホを挟むホルダー系のアクセサリーに注意
ガルマックスでは端末のカメラで風景の撮影などを行っているんですが、その時は三脚にホルダーを装着して撮影してます。が、arrows Be4はボタンの位置が低くスマホを挟むホルダーではボタンに干渉してしまいました。
スマホをナビ代わりに利用している方はホルダーを使っていると思いますが、柔軟に挟み込む位置を調整できるタイプでないと干渉する恐れがあるのでご注意を。
arrows Be4の性能ってどんな感じ?
arrows Be4の性能は現在だと一番下っ端クラス。性能が低いのでスクロールや文字入力時にワンテンポ遅れることもあった。
スマホとしては問題なく使えるんだけど動作の鈍さを感じることもあったので連絡用スマホって感じで使ったほうが良さげ。また、ゲームの性能も低いので、ゲームは軽めのタイトルを暇つぶしくらいにしか遊ばないって方向けです。
ベンチマークで性能をチェック!
端末の性能を数値化するベンチマークで性能をチェックしてみましょう。
▼arrows Be4の実機でAnTuTu(Ver8)を測定しました!総合スコアは90,998点、GPUスコアは9,449点です!↓
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/06/28更新]
PUBGモバイルのスムーズ+極限はいける?
PUBGモバイルではクオリティを「標準」まで設定できました。その時のフレーム設定は「中」が最高となります。クオリティを「スムーズ」に設定した時のフレーム設定は「高」まで可能でした。
実際のプレイでは動作の鈍さを常に感じるのでゲームは負荷の低い2D系の暇つぶしゲームくらいが遊べたら良いって方向け。
arrows Be4の機能・仕様の検証結果
ガルマックスが力を入れている、実機レビューでしか分からない検証項目です!
通知ランプ | ○:画面左上 |
指紋認証 | ○:画面内蔵。速度・精度は申し分なし |
顔認証 | ☓ |
アプリクローン | ☓ |
PCモード | ☓ |
外部映像出力 | △:ワイヤレスのみ対応/ケーブル出力不可 |
戻るボタン入れ替え | ☓:デフォルトは左 |
ジェスチャー操作 | ☓ |
クイックランチャー | ○:スライドイン機能で設定可能。デフォルトはオフ |
DRMコンテンツ | △:SDまで対応/HDRなし |
ゲームモード | ☓ |
冷却システム | ☓ |
MicroSD | ☓:MicroSDの内部ストレージ化はできない |
2回線同時待ち受け | -:シングルSIMモデル |
ノッチ隠し | -:ノッチなしモデル |
高リフレッシュレート | ☓ |
表示モード | ダークモード |
画質調整 | ☓ |
逆充電 | ☓ |
スピーカー | シングル/下部 |
イヤホンジャック | 搭載/下部 |
イコライザー | ☓ |
Photoshop Camera | ☓ |
備考 | シンプル表示モード搭載、ジュニアモード搭載 |
使って気に入った機能
テレビは見れなくなったけどラジオが使える
前モデルまでテレビに対応していたんだけどarrows Be4は非対応になりました。が、インターネットラジオ+FMラジオのどちらも楽しめるラジスマに対応。ラジオはプリインアプリの「radiko」を使うみたい。
インターネットラジオは文字通りインターネット回線に接続されている状況で利用できるんですが、災害時などインターネットに接続しづらい状況でもFMラジオ電波を受信できるので情報収集ツールとして十分使えそうです。
スライドイン機能でよく使うアプリをショートカット表示できる
結構使いやすい機能なんですがデフォルト状態ではオフになってます。
表示できるのはアプリのみで機能(テザリングなど)は設定できません。もう少し柔軟性が欲しかったところなんですが、よく利用するアプリをパパっと呼び出せるのはやっぱり快適。
デフォルトではオフなのでランチャー機能を搭載していることに気がつきにくいんですが、標準機能として搭載されているので是非使ってみて下さい。
QRコード決済アプリをロック解除と同時に起動できて便利だった
arrows Be4は背面の指紋センサーを利用した機能が沢山搭載されていて、指紋センサーで上下スクロールや拡大縮小などができます。その中でも便利だったのが指紋でロック解除と同時に任意のアプリを呼び出せるランチャー機能。
利用するには設定→arrowsオススメ機能→FASTフィンガーランチャーから設定可能。ランチャーで設定できるアプリは上下左右のスライド時に選択できる4つまで選べます。
このFASTフィンガーランチャー機能、呼び出せるアプリは両手10本の指それぞれに最大4つまでアプリを登録できる仕様なんです。つまり最大40個のアプリを登録できます。
僕は右手でも左手でも人差し指の指紋をロック解除用に登録してるんですが、例えば右手人差し指だけランチャーを設定している場合は左手人差し指ではランチャーが機能しません。なので、僕は両手の人差し指でそれぞれで起動したいアプリのランチャーを設定してます。
洗剤で丸洗いできる
結構前から「スマホを洗剤で洗える」ってのはarrowsのウリでもあったんですが、2020年は例のウィルスが蔓延していて結構魅力的に見える部分になってきました。こんな感じで洗剤で丸洗いできるので除菌効果も高そう
洗うときの注意点や洗い方は「F-41Aの洗い方」に書いているのでチェックしてみて下さい。洗う時は「スマホを洗って大丈夫なのか」ってドキドキしましたが、arrows Be4はめっちゃ頑丈です。
例えば防水防塵性能は最高等級をクリア。耐久性能も軍用でも耐えられる「米国国防総省調達基準 MIL規格23項目準拠」のモデルなので、しっかり洗ってOK。但し、洗った後は十分に乾かしてやってくださいね。
ジュニア・シニア層向けのモードが充実している
arrows Be4は様々なユーザー層で利用できるように各種モードを搭載。子供向けのジュニアモードやシニア層向けのシンプル表示モードを備えるなど充実。
ジュニアモードは初期設定でパスワードを設けることでお子さんが勝手にモード内容を変更できないようになってます。
小学生、中学生、高校生と大きくジャンル分けされてますが、さらに詳細設定も可能で利用できるアプリの許可、それらのアプリを使えなくできる時間帯設定など柔軟に設定できるので親御さんも安心。
また、シニア層向けのスマートフォン「らくらくスマートフォン」シリーズをリリースする富士通のノウハウが詰まったシンプル表示モードも搭載しているので両親に持ってもらうスマホとしても良さげ。
ウチの両親は何故か”らくらくスマートフォンは嫌だ!”的なことをいうので、普通のスマホでこういったモードが搭載されてるのは嬉しい&ノウハウある富士通スマホだからこその安心感もあるので、駄々をこねる両親にはちょうど良いと思っちゃいました。
ソフトウェア関連で気になったところ
ソフトウェアでは富士通の便利機能が充実している一方で、ナビゲーションキーの戻るボタン入れ替えが無かったり、ジェスチャー操作ができなかったり、アプリ履歴を一発でクリアできるボタンが無かったりと操作性に関する部分が結構気になったのでご留意を。
ディスプレイは有機ELしているので綺麗だった
arrows Be4は低価格なモデルなんですがディスプレイに有機ELパネルを搭載。液晶よりも発色や黒色の表現力が長けてます。
NetflixなどDRMコンテンツはSD画質まで対応なんですが、スマホディスプレイサイズだとそんなに画質の粗さは気にならず、それよりも有機ELによる色表現がキレイなので安価なスマホですが映像コンテンツもそこそこ楽しめてます。
arrows Be4のカメラはオマケ程度の画質
構成 | 13MP(メイン) |
AI | 設定項目なし |
撮影モード | ビデオ、写真、ポートレート、Live Auto Zoom |
ズーム | デジタル。最大8倍まで対応でワンタップ切り替えはない |
シャッター音の消音 | ☓ |
マニュアルの設定幅 | -:マニュアルモード非搭載 |
写真解像度 | デフォルト13MP |
ビデオ解像度 | 1080P/30FPS、720P/30FPS |
スローモーション | 非搭載 |
手ブレ補正 | 搭載 |
カメラについてはオマケ程度でどちらかといえば記録撮影向きの画質です。写真や動画はもちろん撮影できるので画質にそれほどこだわらない方向けですね。
昼間に撮影した屋外写真:広角気味で広い範囲を撮影できる
明るい昼間に撮影した写真。AIによる画質チューニング機能は見当たらず、写真は見た目に近いナチュラルな傾向ですが明るさと精細感はイマイチに感じました。
iPhone 11との比較でarrows Be4は広い範囲が撮影できる広角気味の画角であることが分かります。
光を多く取り込めるシーンではそれなりに撮影できるんだけど、カメラ性能が低いので曇りや室内だと一気に写真は暗くなりノイジーになったので、やっぱり記録撮影向きかな。
あと他に気になったのは歪みで結構湾曲してるんです。
こんな感じの仕上がりだったので実機で撮影した写真をみてご判断いただければと思います!
ズーム:デジタル8倍まで。2倍なら実用的
ズームはデジタルズームなので倍率が上がるとどんどん画質が劣化します。2倍くらいなら実用的かな?と感じる範囲。ズームするには2本指で拡大操作となり倍率ワンタップ切り替えはありません。
ポートレート:物撮りもできるけどクオリティーは高くない
arrows Be4はポートレートモードを搭載。撮影時に背景ぼかしレベルを変更ができるのでボケ味強度を調整できますが、撮影後に再調整することができないので注意。
人物撮り以外に物撮りもできるんですが、シングルカメラなので被写体と背景の切り分けは苦手。特に同系色が重なると一気に認識が甘くなりエッジがぼやけたり背景がボケなかったりと失敗することも多数。
ポートレートで撮影する場合は撮影後に仕上がりをチェックしたほうが良さげです。
マクロ:5〜6cmくらいまでは近づける
arrows Be4はマクロカメラを搭載してないんでメインカメラで検証。被写体には5〜6cmくらいまで近づいてもピントが合います。ある程度は被写体に近づけますがそれ以上は写真を切り出すような加工が必要ですね。
料理を撮影した写真:もう少し明るさと鮮やかさが欲しかった
料理の撮影では見た目に近い色合いなのですが、カメラ性能が低いので薄暗い店内だと一気にノイジーで画質も低価格スマホで撮影しました感が出ます。SNSで飛ばすなら画質加工したほうが良さげ
ナイトモード・夜景撮影:これじゃ夜景を撮影する気にならない
光量の多いシーンではそれなりに使えたarrows Be4のカメラですが、夜間の撮影では一気にカメラ性能の低さが目立ってきます。最近のスマートフォンはナイトモードを搭載していることも多いのですが、arrows Be4にはありません。
夜間の撮影では全体的に精細感が失われ暗い場所はノイジーに。光量の強い看板などは明るくなりすぎてディテールが失われます。まぁ、このクラスで夜間撮影性能を求めるのは酷ですが、これくらいの写真しか撮影出来なかったのでご留意を。
自撮り:画角は広めなので2〜3人位で撮影できそう
インカメラは画角固定ですが広めで自撮りも窮屈感なく撮影できました。2〜3人位なら十分撮影できそう。
美顔モードも搭載していて8段階で強度を選べるタイプでした。最弱の1と最強の8を撮影したのですが、そこそこ自然な感じを残しつつ美顔化されてます。原型を留めないような極端なカスタマイズができる柔軟性はないですが、自然に綺麗に撮影できるので試してみて下さい。
Live Auto Zoomで撮影動画中にワンタップで滑らかなズームができる
arrows Be4は「Live Auto Zoom」機能を搭載。新しい機能ってわけではないんですが、簡単に動画撮影中に被写体をズームすることができます。クオリティーはイマイチですが。
挙動としてはこんな感じ。撮影時に被写体の拡大したい部分を丸く囲むかタップするだけで自動にズームアップ。被写体以外をダブルタップすると通常画角に戻ります。ズーム中にカメラが動いてもピントフォーカスは被写体に食らいつきます。
Live Auto Zoomはペットやお子さんを撮影する時に重宝しそうな機能なんですが、通常の動画撮影モードでは使えず「Live Auto Zoom」モードでのみ使える機能です。
通常の動画撮影では手ブレ補正がオンにできるんですが、Live Auto Zoomでは手ブレ補正が利用できないので撮影を楽しむ時は定点撮影がオススメです。
arrows Be4のまとめ
性能よりも機能性を重視した端末でした。ジュニア・シニア層でも扱いやすく仕上がってるので「家族に持たせる連絡用スマホ」を探しているなら要チェックなスマホです。価格も執筆次点だと新規で23,760円、MNPなら7,260円とコスト的にも魅力でしょう。
また、洗剤で丸洗いできる部分は旧モデルから引き継いでる部分ですが、2020年といえば例のウィルスが猛威をふるい除菌・殺菌に関して注目度が高まっているので、丸洗いできる安心感は他のスマホには無い大きな魅力でしょう。スマホって思ってるよりも汚れていますからね。
arrows Be4はこんな人に向いているスマホです。
- スマホは電話やメール、インターネット見るくらいの人
- 子供や両親に持たせる連絡用スマホを低価格で探している人
- 除菌や殺菌が手軽にできるスマホを探している人
該当する人はドコモのarrows Be4(F-41A)も是非チェックしてみて下さい!
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