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【レビュー】Apple Arcadeを遊んだらスマホゲームの難しさを考えさせられた話

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スマホゲームは難しい…。

日本時間9月20日未明にiPhone向け最新OS「iOS13」とともにローンチされた定額ゲームサービス「Apple Arcade」について、遊んでみた感想をつらつらと書いていきます。

この記事の結論としては「面白いし凝ったゲームも多いけど、スマホで遊ぶと考えると….おすすめできるゲームはまだ多くない」といったことを筆者は感じました。

Apple Arcadeのゲームを遊んでみた

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とりあえずApple Arcadeでおすすめされていた&ほかのメディアで取り上げられていた主要ゲームをダウンロードして実際に遊んでみました。

うーん…、ゲームとして作り込んでるし決してつまらないわけではないんだけど、作り込みすぎてスマホで遊ぶには手に余る印象のゲームも少なくなかったです。

今後iPadやApple TVでも遊べるようになり、PS4コントローラーで遊べば評価が変わるかもしれませんが、下記レビューはiPhone 7で遊んでみた筆者の感想だと思ってください。

なお、下記レビュー作品以外のゲームも遊んでみましたが、評価を下すにはまだ早いと思ったゲームやイマイチ面白さが分からなかったゲームは除外してますので悪しからず。

ソニックレーシング

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SEGAといえば?そう、ソニック・ザ・ヘッジホッグですよね。スーパーソニックになってカオスの魔の手から世界を救った経験のある筆者が、ソニックのレーシングゲームで遊んでみました。

ほかのレースゲームと違ってチームで競うため、自分が上手にプレイできなくても味方が1位を取ってくれればそこまで大きな敗北感を味わわなくて良いので、ゲームバランスの調整が上手くできてるゲームだと感じました。

スマホでの操作もそこまで難しくないので、コツさえつかめばスムーズにマシンを扱うことができるのもポイント。ただし筆者は急コーナーは曲がり切れず激突してましたが…。

1ゲームも1分くらいで終わるので「手軽にスマホで良質なレースゲームを楽しみたい人」におすすめのタイトルですね!

Oceanhorn 2

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このタイトルはApple Arcadeローンチ前から密かに注目していたゲームでした。だってこれ最新のナントカの伝説と瓜二つのゲームデザインじゃないですか!これって最強の法務部から訴えられたりしないんですかね?アプリをインストールした瞬間に7年の月日が経ってたりしないですよね?

真面目に本タイトルをレビューすると、スマホでのプレイだと冒険がやや単調になってしまうのが惜しいと思いました。とくに敵からの攻撃を避けたり防御する手段に乏しく、ただの殴り合いになってしまいました。

ただし今後iPadでも遊べるようになったり、PS4コントローラーで遊んだりすれば評価はガラッと変わるポテンシャルを感じます。敵の攻撃から防御・回避する手段も、ゲームをもう少し進めれば解放されるかもしれませんしね。

→(追記)すこしシナリオをすすめると防御する手段が開放されるので紹介しておきます。

▼盾を構えることができるようになりました。敵の攻撃を防御するたびにスタミナを消費し、スタミナがなくなると自然回復するまで盾を構えることができなくなります。↓

個人的な感想ですが、このゲームをプレイすると改めて伊吹の勇者がどれだけすごいゲームだったかを実感させられました。続編もでるみたいですし、復習がてらもう一度厄災を討伐しに行こうと思います。

Frogger in Toy Town

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本タイトルは野球ゲーム「パワプロ」でおなじみのKONAMIが手掛ける、スマホ向けカエル操作アクションゲームです。迷子になったカエルを探すため、主人公のカエルを操作しながら障害物を避けつつ進んでいくスクロール型アクションゲームとなっています。

個人的には今回遊んだゲームのなかで一番おもしろく、「スマホでも簡単に・ストレスなく遊べる」という点が非常に魅力的でした。ゲーム自体もそれほど難しくないですが、スクロール型なので障害物を避けるタイミングをうまく見計らって前にすすんでいくアクションに、程よい爽快感を感じました。

Apple Arcadeで何遊ぼうか迷っている人におすすめしたいタイトルです。

チューチューロケット!ユニバース

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本タイトルもSEGAが手掛ける「ネズミ誘導型パズルゲーム」です。直線方向にしか進めないネズミたちをゴールに向かわせるため、プレイヤーはネズミを方向転換させるパネルをマップ上に配置していく必要があります。

ミスしても特にペナルティーなどは無く、制限時間もないので安心してプレイできるのがポイント。空き時間に手ごろなパズルゲームを遊びたい人におすすめのゲームです。

深世海 into the Depths

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ロックマンやモンスターハンターでおなじみのCAPCOMが贈る横スクロールアクション「深世海(しんせかい)」は水の音が心地よい、イヤホン推奨ゲームです。

潜水服をきた主人公を操り、ライフや酸素の残量に注意しながら前にすすんでいく単純なゲームですが、酸素ボンベを使って水中を自在に進んでいくアクションはなかなか爽快感がありました。

操作に慣れると主人公をうまく操作して、水中を効率的にプレイできるようになると面白いなと感じました。

【考察】Apple Arcadeはだれを狙ったサービスなのか?

Apple Arcadeで配信されている様々なゲームに手を出していて、筆者はある違和感を感じました。

「Apple Arcadeって誰を狙ったサービスなんだろう?」

月額料金が必要なサービスならオンラインゲームがあるし、スマホにはソーシャルゲーム、ゲーム好きにはコンシューマー機など、ゲーマーたちのすみ分けってある程度できているのが現状です。こんなにハイクオリティなゲームが多いのに、Apple Arcadeはいったい誰に遊んで欲しいサービスなのかという点が分からず、ずっとモヤモヤとしていました。

既存のゲームとの比較

Apple Arcadeの正体を理解するには、既存のゲームと比較する必要があります。

ゲームといってもさまざまですが、ここでは「スマホ向けのソーシャルゲーム」「ニンテンドースイッチやPS4といったコンシューマーゲーム」「パソコン(またはコンシューマー機)を使って遊ぶオンラインゲーム」とApple Arcadeを比較していきたいと思います。

「ハマる」体験を求めるならソーシャルゲームに軍配

Apple Arcadeのゲームも非常に面白く、ヒマな時間についついアプリを起動してプレイしたくなる、魅力的なゲームがあります。ただし、同じスマホの中にソーシャルゲームアプリが入っていると話は別です。

ソーシャルゲームは「ログインボーナス」という制度があるように、継続して毎日ゲームをプレイすることでご褒美が貰えます。こうなると優先度としては「ソーシャルゲーム>Apple Arcadeゲーム」となってしまい、ソシャゲユーザーにはApple Arcadeのゲームは「お刺身抜きの海鮮丼」ぐらいに感じられると思います。

おそらくですが、ソシャゲユーザーにとってApple Arcadeはあまりハマるサービスではないかと思います。

表現力・操作性はコンシューマーゲームに軍配

Apple Arcadeはゲームによってはコンシューマーゲームに負けないほどのクオリティを誇るゲームがあります。キレイなグラフィックに広大なフィールドを冒険するだけなら、Apple Arcadeでも十分できるでしょう。

ただし(似たような)広大なフィールドを歩き回って、敵と単調なバトルを繰り返すゲームって面白いですかね

きちんと作り込んであるコンシューマーゲームはシナリオもしっかり作り込んでありますし、イベントムービー中やマップの移動中にも飽きさせないネタが随所に仕込まれています。表現力・操作性といった「作品」としてのクオリティはコンシューマーゲームには現状及んでいないと思いました。

「一体感」「仲間感」を求めるならオンラインゲームに軍配

Apple Arcadeにはオンライン対戦を実装したゲームもあり、筆者も少し遊んでみました。

うーん…、まだローンチされたばかりなので過疎っていますが、たぶん今後もあまりユーザーは増えないんじゃないかというのが正直な感想です。

オンライン対戦を売りにしたスマホゲームで勝負するなら、課金やレベル上げといった要素を盛り込んでプレイヤーに「努力すれば強くなれる」というインセンティブを与えないといけないと思います。ただしApple Arcadeの方針から考えて追加課金はあり得ませんし、レベル上げもバランス調整が難しいと思われます。

またオンラインゲームには「他のユーザーと仲良くなって一緒にゲームを楽しむ」という遊び方もありますが、こちらもPCのオンラインゲームほど面白くならないと思います。

オンラインゲームでの繋がりには独特の面白さがある反面、誹謗中傷や嫌がらせといったトラブルもつきものです。サービス運営元のAppleとしては、わざわざリスクを冒してまで自由度の高いチャットや協力プレイは推奨してこないと思います。現にほかのソシャゲでもプレイヤー同士の交流機能はオンラインゲームと比較してかなり制限されています。

以上の事から、Apple Arcadeはオンラインゲームと比較してもイマイチな立ち位置となります。

【結論】Apple Arcadeはゲーマー人口を増やす登竜門的存在…かも

ソーシャルゲームよりもハマる要素が薄く、コンシューマーゲームよりも作品としてのクオリティに劣り、オンラインゲームよりも一体感を感じにくいApple Arcadeはいったい誰に向けたサービスなのでしょうか?

筆者の考えた結論としては「ゲームに興味があるけどガチなゲームでは上級者に勝てず、課金するほどもお金のないライトゲーマーを育てるサービス」になるのではと考えています。

すべてのジャンルのゲームに言えることなのですが、現在のゲーム市場はかなり従来のゲームユーザーを意識したラインナップとなっています。過去作のリメイクや人気だった作品の続編はオールドユーザーにとって嬉しいですが、新規ゲーマーにとっては「過去作を遊んでいない」ことがハードルとなり、最悪ゲームをすること自体諦めてしまう環境かと思われます。

Apple Arcadeは凝ったゲーム性こそないかもしれませんが「みんな同じスタートラインからゲームを楽しめる」ことがセールスポイントかと個人的に感じました。いままでの知識やプレイスキルに関係なく、全員にとって楽しめるゲームこそがApple Arcadeの目指す理想像ではないかと筆者は考えています。

Apple ArcadeはiOS13にアップデートすれば遊べる

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Apple ArcadeはiOS13にアップデートすればプレイできるようになります。

App Storeアプリを開くと画面下のタブに「Arcade」が追加され、登録を済ませると対象ゲームが遊び放題になります。ただしゲームの容量はけっこう大きいので、ダウンロードはWi-Fi環境下で済ませることをおすすめします。

Apple Arcadeは1ヶ月無料トライアル期間あり

「この記事を読んでApple Arcadeに興味が出た」という人は、まずは無料トライアルで遊んでみませんか。無料期間は1か月で、もし微妙だった場合は期間内にサービス解約すれば(通信量以外の)料金はかかりません。

サブスクリプション契約の解除は「設定」アプリから「自分のアカウント(一番上にあるモノ)」→「サブスクリプション」→「Apple Arcade」→「無料トライアルをキャンセルする」で契約解除できます。

ただしトライアルをキャンセルするとその場でサービス終了となる点に注意しましょう。

トライアル期間終了後は月額600円

無料トライアル期間が終了すると月額600円のサブスクリプション代が必要となります。

日割りでカウントされるので、月の中頃や月末に契約しても無駄なくサービスを受けられるのがポイントですね。ヒマな期間だけ契約し、忙しい時はサブスクリプションを解除するといった使い方も可能です。

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