arrows M04の性能と仕様評価、ライバル機種、販売店まとめ

arrows M04-main

富士通がSIMスマートフォンの最新モデル「arrows M04」を発表。SoCにはQualcommのSnapdragon 410、メモリは2GB、保存容量は16GB。大手キャリア端末ではお馴染みのワンセグ、防水防塵、お財布機能などが備わる。

富士通の最新SIMフリースマートフォンと紹介しているが、arrows M04は前モデルであるarrows M03の基本性能を全て引き継いでいるマイナーアップデートモデルだ。

ちなみに、arrows M03は基本性能に関わるSoC、メモリ搭載量、画面解像度が更に前機種となる2015年に発売したarrows M02と全く同じだ。

つまり、arrows M04の性能は2015年時点のミドルスペック性能のまま止まっており、後述するが現在の最新パーツを利用するミドルスペック端末に性能が大きく劣る。

本記事ではarrows M04の性能や仕様の解説とライバル機種や販売店情報などをまとめたいと思う。

arrows M04の価格と発売日。

発売日は2017年7月20日

価格は税別34,800円。端末単体の販売先や格安SIMとのセット販売を行っているMVNOも有るので「arrows M04を取り扱う販売店まとめ。」に記載している

arrows M04の仕様表とスペック。

項目スペック
OSAndroid7.1
SoCSnapdragon 410
メモリ2GB
保存容量16GB
SDスロット搭載
最大256GB
液晶5.0型IPS
(1280×720)
背面カメラ1310万画素
前面カメラ500万画素
対応バンドLTE
Band1/3/8/19/26

3G
Band1/5/6/8/19

2G
850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz
SimサイズNanoSIM
DSDS
Wi-Fi11a/b/g/n
センサー GPS(GLONASS、Beidouサポート)
加速度センサ、電子コンパス
光センサ、磁気センサ
近接センサ、ジャイロスコープ
指紋センサー、RGBセンサ
VoLTE
防水
IPX5/IPX8
防塵
IP6X
おサイフ機能
ワンセグ
バッテリー2580mAh
サイズ約144mm×71mm×8.0mm
重量148g

スマートフォンの基本性能を決定づけるパーツ構成はSoCにSnapdragon 410、メモリ2GB、画面解像度が1280×720のHDでランク的にはミドルスペック帯だが、SoCは年々世代が切り替わり同じミドルスペックの端末でも世代により大きく性能が異なる。

前述した通り、arrows M04は2015年時点のミドルスペックスマートフォン「arrows M02」からSoC/メモリ搭載量/解像度に変更が無く、最新スマホながら、中身は世代が古い旧性能端末だ。

勿論、SIMフリースマートフォンを購入する際はスペックだけを見る訳では無いが、arrows M04の性能に関しては「最新モデル=最新性能」では無いことを知っておこう。

Snapdragon 410のベンチマーク

当サイトはスマートフォンの性能を数値化するベンチマークスコアを収集しており、arrows M04と同等性能のスコアも収集済みなので参考にどうぞ。

  • Snapdragon 410の総合性能は23,000点前後、3D性能は3,300点前後。

以下は現行世代の各性能体の参考スコア

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き

上記を見て頂くと分かる通り、現行のミドルスペック性能と比較するとarrows M04の性能が低いことが分かる。

一昔前はarrows M04の性能はミドルスペック端末として主流であったが、今となっては、通話や電話が出来れば良いというスマートフォン多くを求めない方向けの端末だ。

▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/05/05更新]

arrows M04の対応電波早見表

ドコモ、au、ソフトバンクの電波にarrows M04が合致しているかチェック出来る早見表を作ってみた。

LTE

対応バンド13811181921262841
arrows M04
ドコモ
ソフトバンク
au
備考各キャリアで表示している◎は対応必須バンド。au電波のバンド26はバンド18を内包

3G

対応バンド16891119BC0
arrows M04
ドコモ
ソフトバンク
au
備考各キャリアの◎は必須バンド。ドコモのバンド19はバンド6を内包。auの3Gバンド(BC0※B06は停波が進んでいるので除外)はau VoLTE SIMでの利用時は必須ではない。

ドコモ

LTEは全国区をカバーするバンド1、東名阪の高速通信バンド3、地下や郊外を担当するプラチナバンドの19に対応。

3Gはメインバンドのバンド1、山岳帯や農村地区をカバーするバンド6/19に対応しており、LTE/3G共に必須のバンドは全て対応しているのでarrows M04はドコモ系のSIMで安心して利用できる。

ソフトバンク(ワイモバイル)

ソフトバンクとワイモバイルのエリアや電波は「ワイモバイルの電波、エリア、対応バンドってソフトバンクと一緒?」で書いているが、エリアも電波も全く同じ。

LTEは全国区をカバーするバンド1、サブバンドの3、プラチナバンドの8に対応。3Gもメインバンドの1、プラチナバンドの8に対応しており、arrows M04はソフトバンク系格安SIMやワイモバイルを利用する場合の必須バンドは全て対応しているので安心して利用できる。

au

auは3Gの電波に国際的にマイナーなCDMA2000を利用しているが、残念ながら3GのBC0には未対応。

auの回線はマイナーな3G電波を利用せずに通話も通信もLTEを利用するau VoLTE SIMを提供しており、arrows M04のLTE対応電波的にau VoLTE SIMに合致する電波には対応している。

但し、au VoLTE SIMは電波が対応しているからといって利用できない。現時点で富士通がarrows M04に対してau VoLTE SIM対応を発表していない以上、au回線での利用は避けたほうが良い。

arrows M04の良いところ。

ここからは個人的にarrows M04に魅力を感じた良いところをピックアップしたいと思う。

洗剤で洗える。

arrows M04は洗剤で洗える

arrows M03からarrows M04へのモデルチェンジで最も大きく進化した部分が「洗剤で端末を洗えること」だ。

最初、この発表に笑ってしまいそうになったが、富士通の調査では約7割のユーザーが「端末を定期的に綺麗に洗いたい」と答えており、自分の基準で笑ってしまったことを反省した。

よくよく考えると洗剤は界面活性剤が含まれており、水よりも遥かに浸透力がある。arrows M04が洗剤を利用して洗えるということは、それだけ防水性能の質が高いということだ。これまでも防水・防塵性能に定評のあった富士通端末が更にワンランク高い防水性能を実現出来ている証拠だ。

MIL規格の23項目に準拠して更に頑丈になった。

MIL規格の23項目に準拠したarrows M04は非常にタフなスマートフォン

arrows Mシリーズのウリは米国国防総省が定めたMIL規格に準拠した作りで非常に頑丈であること。前機種のarrows M03よりも多くのMIL規格に準拠したことにより、ハードな環境でも安心して利用出来る。

個人的にはこの剛性を活かしたゴッツゴツのタフネススマホをリリースして欲しいところ。

通話時間を知らせてくれる機能が備わった。

arrows M04は設定した時間が経つと知らせてくれる通話アラームが備わっている

最近は5分以下や10分以下といった”時間指定型”のかけ放題が普及したが、arrows M04はこれらの時間指定かけ放題を利用しているユーザーが無料通話時間を知らずのうちに越さないように、予め指定した時間になると知らせてくれる機能が備わっている。

アプリで同様のタイマーは数多く存在するが、アプリが不具合を起こして機能しなかったり、電源オフ→オンで自動起動しなかったりと安定しない場合が多いので、メーカー純正機能として搭載されていることは安心感が高いと言える。

インカメラで撮影した写真の処理が向上したのでノイズの少ない写真が撮影できる様になった。

arrows M04では非常にノイズの少ない自撮りが可能となった

前モデルのarrows M03とスペック的には同等のカメラを備えるが、インカメラで撮影した写真はノイジーで暗かった。

arrows M04はこの点をソフトウェア面で改善を行い、前モデルよりもノイズが少なく明るい写真が撮影できる様になった。

大手キャリア端末メーカーらしいワンセグ・防水防塵・お財布ケータイ機能に対応。

富士通はドコモ向けの端末を長年リリースしており、SIMフリースマートフォンでは対応製品が非常に少ない「ワンセグ」「防水防塵」「お財布ケータイ機能」が利用可能。

大手キャリアを脱して格安SIMを利用したい。でも、大手キャリア端末で備わっていたワンセグや防水防塵、お財布ケータイ機能は使い続けたい。という場合、arrows M04は魅力的に感じるだろう。

arrows M04のイマイチなポイント。

僕が感じたarrows M04のイマイチなポイントを残したいと思う。

前モデルから大きな進化が無い。性能も全く変わらない。

「何も変わらない事」は必ずしも悪いことでは無いが、目新しい機能も追加されず、性能も据え置きなarrows M04を見ると「ほとんど変わらないなら旧モデルになって安く購入できるarrows M03でも良いや」となってしまう。

せめて最新のミドルスペックSoCを採用してメモリ量を増やす位の進化は欲しかったところ。

価格が非常に高い。

スペック至上主義で申し訳ないが、流石に2017年7月で主流となっている性能から2世代も性能が古いSnapdragon 410搭載端末で34,800円は高すぎると思う。

もっというと、パーツ性能の変わらないarrows M03は格安SIMを提供するMVNOのキャンペーンを利用すると数千円で手に入る端末なだけに、コスパの非常に悪い端末と言えるだろう。

arrows M04のライバル機種。

ここでは様々な観点からarrows M04のライバル機種となりうる端末をピックアップしたいと思う。

arrows M03

前述した通り、arrows M04と外観やパーツ性能が全く同じ。ワンセグ、防水防塵、お財布ケータイ機能、arrows M04には敵わないがMIL規格にも準拠している。

洗剤で洗わなくても良いや。という方はこちらを購入したほうが良いだろう。

また、arrows M03は格安SIMを提供するMVNOで大幅割引やキャッシュバック対象となっているので格安SIMのキャンペーンを利用すると非常に低価格で手に入る。

NuANS NEO Reloaded

トリニティのNuANS NEO Reloaded

SIMフリースマートフォンではお財布機能を利用できる端末が限られているので、お財布が利用できる端末「NuANS NEO Reloaded」をピックアップしてみた。

NuANS NEO Reloadedは性能のワンランク高いミドルハイスペックスマートフォンで価格が49,800円と少々高くなるが、2枚のSIMで同時待ち受け可能なデュアルスタンバイ機能にも対応。

外観は写真の様に好みに合わせてカスタマイズ出来るので、長期的に利用するなら愛着の湧きそうな端末だ。

arrows M04まとめ。

arrows M04

僕はスペック至上主義なので、出来るだけスペック以外の良さをピックアップ出来るようにまとめてみた。

arrows M04の特徴から他機種には無い魅力とは何だろう?と改めて考えて見たが、正直「洗剤で洗えること」くらいだった。

というわけで、「端末をどうしても洗剤で洗いたくて仕方がない」という方以外は他の端末もチェックしてみたほうが良いだろう。

以下はarrows M04の公式サイト

arrows M04を取り扱う販売店まとめ。

arrows M04を購入できる店舗や格安SIMとセットで購入可能なMVNOの情報をまとめてみた。

端末単体での購入

端末単体で購入するメリットは、SIMの選択肢が幅広くなること。SIMはお得なキャンペーンを利用してキャッシュバックや月額割引を狙える。以下は格安SIMのキャンペーンでキャッシュバックや月額割引系の情報を纏めた記事なのでよろしければどうぞ

  • 株式会社エディオン
  • 株式会社ケーズホールディングス
  • 株式会社コジマ
  • 新電機株式会社、
  • 株式会社ソフマップ
  • 株式会社ノジマ
  • 株式会社ピーシーデポコーポレーション
  • 株式会社ビックカメラ
  • 株式会社ヤマダ電機
  • 株式会社ヨドバシカメラ

arrows M04と格安SIMセットで購入できるMVNO。

格安SIMとセットで購入するメリットは、端末が割引価格になる場合が多いこと、分割払いが可能であることに加え、(サービス提供している場合)MVNOの端末補償に加入出来る。初めての格安SIM+格安スマホでも安心して購入できるのもポイント。

また格安SIMを提供するMVNOは独自のキャンペーンを盛んに開催しているので端末割引やキャッシュバックを活用出来るのも魅力的だ。

arrows M04と格安SIMがセットで購入できるMVNOは以下から

※富士通公式サイトでの取り扱いを情報を参照しています。

ページトップへ