CMF Watch Proの実機レビュー!スピーカー、マイク、サイドボタン搭載モデルを試す!
柳生です。今回も「広告でセール記事を取り扱ってるうちに気になっちゃったから買ってみた自腹レビュー」やっていきますよ!
今回はNothingのサブブランドCMFのスマートウォッチ「CMF Watch Pro」くん。スマートウォッチ好きな筆者にとっては結構気になってたんで、どんなクオリティなのかじっくり見ていきます。購入の参考にしてね。
CMF Watch Proを触った所感まとめ!
- 高級感と主張のある外観デザイン
- 見た目以上の軽さ。装着性も良好
- ただし厚みがありカクカク形状で長袖と干渉しやすい
- サイドボタンはやや押しにくい。高さも低く、押し心地も固い
- 有機ELディスプレイは高精細。文字も壁紙もきれいに映る
- 文字盤デザインのクセは非常に強い。見易さで選ぶのも苦労する
- カスタム文字盤の壁紙は1種類までだが、時計のスタイルは豊富
- 中華フォント、通知表示の挙動や翻訳精度が気になった
- スピーカーとマイク搭載で単体通話対応は便利
- 1万円としてはやや不足ぎみか
▼CMF Watch Proなんですが、外箱が予想以上に薄い!箱ってよりはタマゴを入れるアレみたいに無駄のない形状。↓
▼付属品はこんな感じ。ケーブルと説明書のみです。説明書はしっかりフォントまでNothingスタイル。凝ってます。↓
- ケーブル(USB端子、マグネットタイプ)
- クイックガイド
▼しっかり技適も取得済み。↓
Nothingはスマホ自体のクオリティは非常に高かった反面、廉価ブランドではどれほど作り込まれているんでしょうかね。早速みていきましょう。
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スペック、検証結果の一覧
CMF Watch Proのデザイン・質感
▼CMF Watch Proのデザインはとにかく主張が強い見た目です。筆者がオレンジカラーを選んだってのもあるんだけど、鮮やかな色だけでなく本体自体のサイズも大きい。↓
▼側面は光沢のあるタイプ。スパッと直角に切り落としたようなフラット形状なので割と鏡みたく反射します。キラリと光ることもあるので存在感に拍車をかけてますね(`・ω・´)。↓
▼ちなみに側面フレームが光沢なのはオレンジのみで、他のカラーだとマットタイプです。こいつらがそれ。↓
なお本体素材はアルミニウム製とのこと。プラスチックではないので触ったときの安っぽさは感じません。とはいえ個人的にこれだったらマットのほうが高級感ありそうだなーって思ったもんで、そっちを選ぶべきだったかもしれんと後悔。バンドはあとから買えるしなぁ‥
▼バンドにはNothingらしいロゴが入っており、腕に巻く際は内側にバンドを入れ込むタイプとなっています。留め具の光沢も結構目立つ。↓
▼装着性は見た目に反してかなり良かった!というのも本体自体がかなり軽いんですよね。大きい割に重量がバンド込みで48gなので、腕に巻いても違和感を感じにくいし付けてることも忘れるレベル!↓
▼とはいえ長袖とは干渉しやすいのはネック。厚みはあり、さらにフラット形状ゆえガツンガツンとぶつかって気になりがち。袖口が固めなジャケットなどとは相性が悪いです。↓
▼サイドボタンの押し心地は悪いです。ボタン自体が低いから押しにくいし、押し心地も固めでグッと押さないといけません。そして押したときのポチっという感触も安いゴムって感じ。↓
ボタンがある事自体は良いんですが、使い心地が悪いのであまり意味を感じられないのは痛いネックです。
CMF Watch Proのディスプレイ
▼ディスプレイサイズは1.96インチとスマートウォッチとしては最大級クラスのデカさ!↓
▼ドットの発色も良く粗さも感じず、この点はハイエンドウォッチと遜色ないといえるレベルに見栄えが良いっすよ!やはりスマートウォッチは有機ELが正義、そう思わされます。↓
▼文字もすごいキレイ。それだけに中華フォントなのは惜しいですが。例としてこの写真の場合、画面の画がつながってないです。そのせいで若干違和感はありますね。↓
欠点としては明るさの自動調節に非対応なこと。最大輝度は明るいので野外でも見えるのですが、そのために明るくしていると暗い場所ではかなり眩しくなってしまうので考えもの。
廉価ブランドのモデルという立ち位置とはいえ、1万円ほどするハイクラスなモデルなので勝手に自動調節対応と思い込んでしまった。それだけに惜しいポイントではあります。
あと画面の表示の回転もできませんでした。例えば右腕に付けて左側にサイドボタンを置きたい、という方もいるんですが、CMF Watch Proは残念ながらそういうニーズに答えられんです。
文字盤デザインのクセが非常に強い
CMF Watch Proの特徴の1つとしては文字盤デザインが挙げられます。数の多さもなんですが、そのデザインが非常に個性的。
公式サイトにもあるから知ってる方も多いと思いますが、なんというか美術館に飾ってそうな、EDMやテクノのアルバムアートとかそういうサイケデリックな感じ。
▼今までのスマートウォッチとは一線を画したセンスなんすよね。↓
もちろん慣れないと非常に見づらいです。慣れれば形で覚えるもんで、それさえクリアーすればオシャレさも両立できますし利点ともいえるでしょう。
▼こういうシンプルなテキスト表示のものもあります。見やすいけど、なんか形状を持て余している感あってそれもそれで気になっちまう。悩ましいもんです。↓
▼あとスマホアプリ「CMF Watch」から様々なデザインも選べますが、案の定そいつらも大抵こういう感じ。でもカッコいいし選ぶのは結構楽しいです。↓
▼自前の画像を背景にできるカスタム文字盤も対応。画面比率が横にも広いので画像のチョイスやトリミングで気を使うこともないです。時計のスタイルも色や配置を細かくカスタムできるのもGood!↓
ただしXiaomi Smart Band 8シリーズのように「タップや画面点灯でのスライドショー」はできません。背景に使える画像は1枚だけです。 ちょっと残念。
あとスマホアプリからブチ込んだ文字盤デザイン、1つまでしか入りません。新しい文字盤をインストールすると前にインストールしたやつが上書きされてしまいます(カスタム文字盤は消えない)。気に入ったデザインでちょくちょく変えたい方は要注意。
CMF Watch Proの機能
▼CMF Watch Proが対応している機能は以下の通り。 基本的な機能はバッチリ揃っており、さらにスピーカーとマイク付きで通話もできるのが利点。↓
- タイマー
- ストップウォッチ
- スマホの通知表示(全アプリ対応型。アイコンは汎用タイプ)
- 天気予報
- スマホの撮影コントロール(セルフタイマー対応)
- 音楽コントロール
- アラーム
- 電卓
- スマホを探す
- フラッシュライト(最大輝度で画面白点灯)
- 通話
機能は揃ってるけど、使い勝手が総じて悪い
人によって評価の変わる部分ではあるんですが、筆者からすればスマートウォッチ(スマートバンド)は「どれほど日常的に便利に使えるか」が大事。
結論から言うとCMF Watch Pro、不合格です。というのも、機能自体は抑えていますがアクセス性が悪いことと、ビルドクオリティやUIデザインなどの完成度は価格を考えると低いからなんすよ。これが3~4千円ほどなら納得だけど1万円近くするからね。
▼アクセス性が悪いっていうのは「側面のサイドボタンを押さないとアプリ一覧画面が出てこない」から。Xiaomi Bandみたいに下部から引き上げれば一覧が出てくるというわけではありません。そもそもボタン押しにくいし、いちいち押すのも億劫にすら感じてしまう‥。↓
左右スワイプで心拍数や天気予報、電話のウィジェットは出てきますがウィジェットを新たに入れたり、また配置を変えるってこともできません。
また大抵のモデルは心拍数や睡眠ウィジェットをタップすると詳細画面が出てくるのですがCMF Watch Proはそれができません、詳細を見る場合はボタンを押してアプリ一覧から開かないと見られないのも不便さに拍車をかけてます。
▼またタイマー機能も微妙で、タイマー画面から離脱すると止まります。バックグラウンドで動きませんし、しかも時刻の確認もできません。↓
▼スマホの通知を表示する機能は当然対応しています。全アプリの通知表示も可能。ただし、LINEやDiscordなどのSMS系プリセットアプリ以外のものはアイコン表示に非対応です。↓
▼これに対応しているモデルはあまり無いし仕方ないのかもしれんけど、XiaomiやAmazfitの一部モデルではスマホからアプリアイコンをバッチリ拾ってくれる様になってるので‥それに慣れてるとどうしても安っぽさを感じてしまう。今後に期待です。↓
あと通知の消去はスマホと同期しません。なのでスマホ側で通知を消してもCMF Watch Pro側で残りますし、逆もまたしかりです。
天気予報、音楽コントロール、電卓、通話は有用
使い勝手は悪いとはいえ、いいところもあります。
▼天気予報は結構見やすいです。アイコンはモノクロで色がないのでパッと見では判別つかないけどそこまで気になりません。なにげに天気マークもNothingらしいドットテイストってのは面白いし見てて楽しいっすね(`・ω・´)。↓
ただし情報量は最低限です。UV指数、風の向き、日の入りの時間といった情報は出てきません。天気と気温。AQI(空気質の指数)の3つしかわからん。筆者はそこまで情報を重視しないのでいいけど、空気質とか細かく気にする方は要注意ポイントでしょう。
▼音楽コントロール機能は非常に優秀!時間経過で勝手に閉じられないのがデカい。しかも音量コントロールも1つの画面に収まってるってのも素晴らしいです。↓
ただ上でも書いたようにアクセス性が悪いこと、そしてスマホ側で音楽や動画を再生した場合、自動で開く機能がないってのが惜しいですね。左右スワイプでスッと開くとかできればだいぶ変わるのでアプデに期待したい。
▼あと電卓機能も対応しているのは珍しいですね。↓
ボタンは小さいのでやや押しにくいものの、おつりの計算とかとっさに使いたい場合に有用です。でも個人的にはボタンを押したときの振動が欲しい。押せたかがわかるのは結構大きいですから。
▼音声通話はスマホとBluetooth経由で行います。スマホのアプリ側ではお気に入りの連絡先を3つまで登録でき、よくかける相手にサクッと発信できるのもGood。↓
運動・健康管理機能
CMF Watch Proの運動メニューは110種目と豊富!軽く身体を動かす場合からジムや本格的なスポーツをやりたいって人まで幅広く答えてくれます。
▼測定中の画面はこんな感じ!屋外ウォーキングで測定しています。↓
UIデザインはシンプルだけど白いタイルのレイアウトとなっているおかげで結構見やすい。大画面ということもありチラ見程度でも把握しやすいのは高評価ですね。
▼ただ、1ページと2ページ目とで何故か情報がほぼダブっています。これが2ページ目なんですが、上の1ページ目とは心拍数、距離、ペースの3つが同じなんですよね。↓
▼3ページ目はカロリーだけ。そして4ページ目は心拍数だけが表示されます。いかんせん謎なページ配置。カロリーや心拍数だけわかれば良いしとにかく見やすくしたい、って場合なら良いんだろうけど‥↓
あと残念ながら左右スワイプは無反応でした。ほかだと音楽コントロールとか別の測定項目や終了メニューが出てくるといった操作ができてたのでここもやや不便さを感じる。特に音楽コントロールが使えないのは痛い。
▼健康管理画面は見やすいです。大画面で高解像度だけあってグラフもキレイに表示されるし、血中酸素やストレスの常時測定も対応しているのもGoodでした!↓
CMF Watch Proのバッテリー・充電速度
バッテリー持ちは標準的。ライトユースだと13日でヘビーユースだと11日持つそうです。
ただAoD対応、常時測定全部オンといった超ヘビーユースで実際使ったところ3-4日ほどが限界でした。他のモデルでも大体このぐらいの長さなので特段電池持ちが良いわけではありません。
▼充電速度は10分で10%ほどのペースと標準的速さ。しかし充電画面は数字が小さくて見づらいのはネック。充電アイコンもしっかりNothigらしいドットスタイルなのは良いけどもっとデカくしてほしかったっす。↓
CMF Watch Proまとめ
CMF Watch Pro、個人的には期待外れという印象もあり1万円モデルとして見ると改善して欲しい部分は多いです。CMFのスマートウォッチとしては初のモデルということもあり試作品って感じもありますね。
見た目や大画面、文字盤や軽さという点においては利点なものの、数々のスマートウォッチを触ってきた筆者からするとかゆいところに手が届かないと感じる場面は多く実用性はやや微妙。
ただ単体通話対応で画面もスゲーキレイだし、そういう点においてポテンシャルは高いため、ソフトウェアアップデート次第ではかなり化けそうなのでその点には期待したいです。あるいは後継モデル登場にも‥。