中華スマホ「CUBOT DINOSAUR」実機レビュー

CUBOT DINOSAURは5.5型のAndroidスマートフォン

どうも、ガルマックスの猶木(ナオキ)です。

たまには海外のスマホを触りたいなぁ。と妄想していたら、dodocoolさんから中華スマホ「CUBOT DINOSAUR」が届きました。感謝御礼。

いやー、久しぶりのガチ中華スマホ。早速チェックしてみましょう。

CUBOT DINOSAURの実機評価。

基本的な性能ですが、MediaTek製MT6735A(4コア1.3Ghz)のミドルスペックSoCを搭載しており、メモリは3GBと大容量。

画面サイズは5.5インチと大画面ですが、解像度は1280×720で画素密度は267.019ppi。最近の高密度液晶を見慣れていると若干あらが目立ちます。が、解像度が低いので描写処理の負担も少なく、動作の軽快さに一役買ってます。

バッテリー容量が4,150mAhと超大容量ですのでかなり電池持ちは良いですね。

OSはAndroid6.0を搭載していますが、独自のカスタマイズが施されているので、様々な便利機能が利用可能。それと、中華スマホにありがちな「Playストア」が利用できないということも無いので、使い勝手は格安スマホと遜色なし。

電波的には国内仕様ではない事と技適もないのでこの辺りは自己責任で。

項目スペック
OSAndroid6.0
SoCMT6735A
1.3Ghz(4コア)
メモリ3GB
保存容量16gb
液晶5.5型HD
(1280×720)
カメラ背面:1300万画素
前面:500万画素
対応バンドLTE
1/3/7/20

3G
1/8

GSM
850 /900/1800/1900
SimサイズMicroSIM×2
バッテリー4150mAh
サイズ縦152.3mm
横77.2mm
厚さ8.8mm

重量131g
カラーシャンペン、ブラック、ホワイト
備考Wi-Fi
IEEE802.11 b/g/n

Bluetooth
4.0
価格Amazonで17,890円

同梱物と外観をチェック

国内向けではありませんが、同梱物以外に国内向けの充電器が付属してました。

保護系アクセサリーとして、保護フィルムとシリコンカバーも付属しているので、別途用意する必要がありません。HUAWEIのP9liteも保護フィルムとカバーが付いていましたが、中国メーカーでは保護系もセットで販売するのがトレンドなのかしら。

▼同梱物はこんな感じでかなり充実しています。↓

本体、説明書、日本向け充電器、保護ケース、保護フィルムが付いてました。

▼外装はプラスティック製ですが、背面のキルティング柄でオシャレ感はアップ。スピーカー位置は背面なので、机に置くと若干音が篭ってしまいます。↓

本体はプラスティックですが、デザイン加工が施されているので安っぽさは軽減されてます

▼端子類は本体上部に集約。↓

充電端子とイヤホンジャックは

▼ボリューム、電源ボタンは本体右側にまとまってます。↓

ボタン類は本体右側

▼厚さが8.8mmあるのですが、サイドフレームが丸っこく加工されているので、手に取ると厚みは気にならなかったですね。↓

分厚いが手当たりの良いサイドフレームで持った感じは数値以下

▼MicroSD×2のスロットは背面パネルを外す必要あり。ここにMicroSDカードスロット(32GB迄対応)も付いてます。

カバーをはずさなければSIMを挿せません

AnTuTuベンチマークアプリで実際の性能を測定。

ミドルスペックですが、数値的に見れた方が分かりやすいのでAnTuTuでベンチマーク。

▼スコアは33026点で、ミドルスペックと言われている性能帯では高スコア。↓

garumax-Screenshot_20160808-090029

センサー類はサポート少なめ。

最近話題のポケモンGO。ジャイロセンサーが搭載されている端末じゃないとARモードを利用出来ないということで、スマホに搭載されているセンサーの注目度が高まりましたが、残念ながらCUBOT DINOSAURにジャイロセンサーは付いてません。

ちなみにポケモンGOはプレイ可能で仮想空間を利用して遊べます。

日本語もある程度サポートしている。

OSがAndroidですので、日本語もサポートしている訳ですが、独自機能に関しては日本語でサポートされていたり、されていなかったりと中華スマホらしい出来栄え。

この荒削り感、ガジェット好きには不便ではなく楽しく感じる部分なので不思議。

こういう端末は万人にオススメ出来ませんが、ガジェット好きの玩具としては中々面白い。

ちなみに初期状態ではキーボードで日本語が入力出来ないので、ストアからGoogle日本語入力をインストールすることで日本語キーボードが利用できます。

この面倒くさい感じ堪んない。

カメラ性能とカメラアプリは頑張っている

CUBOT Dinosaurのカメラは、メインカメラにf値2.0のレンズを採用した1300万画素カメラを搭載。インカメラはf値2.8の500万画素で、国内で販売しているか格安スマホにも引けをとらない性能。

特筆すべきはカメラアプリで、シーン別では13種類の撮影モードが選択できる他、マニュアルで露出やホワイトバランスも調節可能。

HDR、美白モード、スマイルシャッターなど、高機能なカメラアプリを採用しています。

▼撮影モード選択で「縦向き」「横向き」なんて初めて見ました。実際に撮り比べたのですが、さっぱり違いが分からん謎モード。こういう部分に楽しさを感じることが出来れば中華スマホをより一層楽しめますよ。↓

謎の縦横モード

▼実際にCUBOT DINOSAURで撮影した写真↓

CUBOT DINOSAURでいつもの花。ぢ繋いで撮影

CUBOT DINOSAURで飾っている絵を撮影

CUBOT DINOSAURで空を撮影

▼上がHDRオフ、下がHDRオン↓

CUBOT DINOSAURのCameraでHDRオフ

CUBOT DINOSAURのCameraでHDRオン

独自機能が充実している。

CUBOT DINOSAURでは、独自に実装している機能も魅力的。使い勝手の良かった機能をまとめてみました。

ジェスチャー機能

ジェスチャー機能をオンにすると、様々なジェスチャーで端末を操作可能となり、実用的な機能からそうでないものまで様々なジェスチャー操作が可能となっています。

例えば、電話がかかってきた時に耳に近づけるだけで応答出来たり、ひっくり返すだけでミュートに切り替えたり等など、使えるジェスチャー機能から、画面に向かって手を振るとロックが解除される(電源ボタンを押してスリープ復帰する必要あり)余計にめんどくさくなるジェスチャーまで楽しめます。

画面に文字を書くとアプリが立ち上がる機能

スリープ時の画面で文字を書くと、対象のアプリが立ち上がるGesture Wake機能では、起動させるアプリを指定できるので使い勝手は良いですね。

例えばスリープ状態で画面に「e」と指で書くとブラウザーが立ち上がり、「c」と書くとカメラが起動します。

描く文字と起動対象のアプリは自由に紐付け出来るので便利。

ターボダウンロード機能

Wi-Fi通信とモバイル通信を同時に行い、大容量データを短時間でダウンロード出来る機能。富士通さんのスマホでも搭載されている機能ですが、CUBOT DINOSAURにもしっかり搭載されてました。

中華スマホってどうなのよ。

今回は、最近の中華スマホの実態を調査すべく、レビュー依頼を引き受けたのですが、現在では安くて性能の良い格安スマホが出回っているので、正直比較対象が格安スマホとなってしまった今となっては、以前のような魅力を感じません。

確かに、中華スマホの中では今でも驚くようなコストパフォーマンスを誇るモデルも存在していますが、その比率は下がってきたように感じます。

CUBOT DINOSAURもスマートフォンとしての性能は良い線いってます。が、価格的にはもう一歩という印象。この価格帯なら日本向けの格安スマホが買えちゃいますからね。

格安スマホが出回る前は、確かに中華スマホないしタブレットは一定の需要がありましたが、中国メーカー製スマートフォンが日本国内向けとして流通し気軽に量販店で購入できる現代では、これらの中華スマホは何かしら突き抜けた「面白さ」がなければ評価も厳しくなります。

CUBOT DINOSAUR等の中華スマホは以前のように「コストパフォーマンス」を全面に押し出すには苦しい時代になったのかもしれません。

CUBOT DINOSAURは完全にガジェッター向け。

私の様なガジェット大好き人間からすると、端末を弄くり回すことや、トラブルが楽しく感じるので、様々なガジェットと触れる事は趣味の域に達してます。

私と同じようなガジェッターさんには「中々面白い」商品として紹介できますが、単純に「機種変更」目的でスマホを購入して、連絡手段として使うことが前提であればCUBOT DINOSAURを勧める事は出来ません。

普段使うスマホは電波的にもしっかりと日本仕様の端末を選ぶべき。

でも、ガジェット好きはアレコレ楽しめる面白い端末です。という訳で、最近の中華スマホはコスパを求めて選ぶというよりも、サブ端末として遊べるガジェットを探している人向けです。

ページトップへ