IDOL4のスペック詳細とデメリット。旬が過ぎた型落ちスマホ
発売開始となったSIMフリースマートフォン「IDOL4」についての性能評価と特徴、購入前に知っておくべきデメリットをまとめています。
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IDOL4のスペック詳細と価格。
ここではIDOL4の性能評価、価格、特徴をまとめています。
IDOL4の価格。
IDOL4は既に発売中しているのでAmazonで価格を引っ張ります。
[amazonjs asin=”B01MCWOKU0″ locale=”JP” title=”ALCATEL SIMフリースマートフォン IDOL 4 (メタルシルバー) 6055D-2AALJP7-5-SL”]
上記価格は変動しますが、執筆時点で33,820円です。
IDOL4のスペック表。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Android6.0 |
SoC | Snapdragon617 1.5Ghz×4 1.2Ghz×4 8コア |
メモリ | 3GBGB |
保存容量 | 16GB |
SDスロット | 搭載 最大512GB |
液晶 | 5.2型 (1920x1080) |
背面カメラ | 1300万画素 F値2.0 デュアルトーンLEDフラッシュ 超高速0.1秒以下AF 動画撮影手ブレ補正 インスタントショット(0.6秒) |
前面カメラ | 800万画素 広角84° |
対応バンド | LTE Band1(2100MHz) Band3(1700MHz) Band7(2600MHz) Band18(800MHz) Band19(800MHz) Band20(800MHz) 3G Band1(2100MHz) Band2(1900MHz) Band5(850MHz) Band6(800MHz) Band8(900MHz) Band19(800MHz) GSM 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz |
Simサイズ | NanoSIM×2 (1スロットは MicroSDと共用) |
DSDS | ☓ |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
センサー | GPS /加速度センサー 近接センサー /Lightセンサー コンパス /ジャイロセンサー |
VoLTE | ○ |
防水 | ☓ |
防塵 | ☓ |
おサイフ機能 | ☓ |
バッテリー | 2600mAh QC2.0対応 |
サイズ | 縦147mm 横72.5mm 厚さ7.1mm |
重量 | 135g |
IDOL4はミドルハイスペック。但し最新モデルではない
IDOL4は大手キャリアでも大多数の端末が採用するQualcomm社のSoCを搭載しており型番はSnapdragon617で少し世代の古いSoCを搭載。
何故、世代が古いのか。実はIDOL4は今年の2月頃に発表され海外では数か月前に発売開始している端末なのです。
しかもIDOL4は日本での登場時期も悪く、現時点で既に同じ価格帯でより高性能な最新世代のSoCを搭載したミドルハイスペックスマートフォンが続々でてます。
発表当時はまだSnapdragon617が主流でしたがスマートフォンの進化は早く、発表から9ヶ月遅れで登場した日本市場では「新発売だけど少し古い」という状態。
また、厳しい言い方ですが世にIDOL4の名が出てきたのは今年の2月頃なので、その後にSIMフリースマートフォンでトレンド化した機能が利用できないのも今となっては低評価に繋がります。この点は後述するデメリット項目を一読して下さい。
IDOL4の基本動作性能について。
IDOL4はミドルハイスペックスマートフォンですが、AnTuTuベンチマークでは46,000点前後。
最新世代のミドルスペックSoCであるSnapdragon430と互角の基本性能です。
私はSnapdragon625(ミドルハイスペック帯)を搭載したZenFone3を所有していますが、IDOL4と同じ性能帯でありながらスコアは63,000点前後。
この様に新世代のミドルスペックSoCは前世代の上位モデルに追いつき、新世代のミドルハイスペックSoCは前モデルよりも飛躍的に性能が向上しています。
但し、IDOL4の性能で困ることは多くありません。
日本では新端末だけど、中身は今年の2月頃に主流となっていたパーツ群なので実は型落ちで最先端ではない性能ですよ。ということです。
SIMフリー端末では希少なau回線に対応。
IDOL4は通話もデータもLTE回線を利用するau VoLTE対応SIMが利用可能で、主力電波のバンド18と補助バンドのバンド1に対応しています。
また、ドコモ回線でもLTEは主力バンドの1、東名阪の高速通信バンド3、プラチナバンドの19に対応。必須バンドは網羅しています。
また、3G回線も主力バンド1、農村地区や山岳をカバーするFOMAプラスエリアにも対応しているので安心して利用可能。
IDOL4の特徴。
ここではIDOL4の特徴をまとめています。
VRメガネが貰える。
これはキャンペーンでは無くIDOL4の外箱がVRメガネとなっています。
VRはバーチャルリアリティーの略で、最近だとPlayStationVRが話題となりましたね。IDOL4は簡易版VRで、スマホを利用したVR体験が可能となっています。
【関連】VRの「その場に居る感覚」ってどんな感じ?!You Tubeで体験できます。
ちなみに、VRメガネは安いものだと2,000円以下で購入可能です。
但し、IDOL4に付属のVRメガネは本体にスマホの戻るボタンやホームボタンを操作出来るボタンが搭載されているので、品としては下の製品よりも使い勝手が良いです。
スマホが逆さでも通話や操作が可能。
前モデルのIDOL3も逆さまで利用できる事が1つの特徴でしたが、IDOL4でも受け継がれています。
単にUIが回転するだけではなく、逆さの状態で通話も可能な完全反転モデルです。
ポケットから取り出して直ぐに操作出来るのは良いのですが、大多数のスマホが上下決まっていますし、それが当たり前となっているので「上下が決まってて不便だな」と感じる事も少ないのでは無いでしょうか。
IDOL4はフランス発ですので、この様な奇抜なものが好まれるのでしょうか。日本では周囲の目を気にする事が多いので流行らないんじゃないかな。
デザインはスタイリッシュ。
前モデルのIDOL3もデザインが非常に美しかったのですが、IDOL4もサイドフレームをガラスで挟み込むデザインで非常に美しいです。サイドフレームもダイヤモンドカットが施されており高品質。
JBL共同開発のスピーカーを搭載でJBLのイヤホンも貰える。
IDOL4は定評のある老舗スピーカーメーカーのJBLと共同開発したスピーカーを搭載。
出力はその辺で売っているBluetoothスピーカー並の3.6Wが2つ搭載されたステレオタイプ。スマートフォンの中では驚くほどパワフルですね。
同梱されているイヤホンもJBL製で、もちろんHi-Fiにも対応してます。
IDOL4のデメリット。
ここではIDOL4のスペックや特徴からデメリット部分を取り上げてまとめています。
デュアルスタンバイに未対応。
2016年後半のSIMフリースマートフォントレンドはデュアルスタンバイ。2枚のSIMを挿し込み音声SIMとデータSIMを同時に待受出来る機能です。
【関連】ZenFone3のデュアルスタンバイを使ってみたのでメリット・デメリットまとめ。
最先端のSIMフリースマートフォンはこのトレンドに乗っかり、続々とデュアルスタンバイに対応した端末が登場しています。
しかしながらIDOL4は対応していません。そもそも、海外でIDOL4が発表された今年2月頃はメジャー機能として定着していませんでしたので。
指紋認証に非対応。
Android6.0からOS側で指紋機能を正式サポートしたので爆発的に普及した指紋認証。
残念ながらIDOL4では付いてません。何故搭載しなかったのか謎ですしミドルハイスペック端末では指紋認証ついてないほうが稀です。
メーカーは「上下逆さまに使える!」と嬉しそうにIDOL4をクルックル回してる暇あるなら指紋認証ユニット付けたほうが良いんじゃないかと。
保存容量が少ない。
エントリーモデルなら16GBでも許容範囲ですが、IDOL4はミドルハイスペックでしかも3万以上する価格帯なのに保存容量が16GB。
写真や動画はSDスロットが搭載されているので問題ないですが、アプリはたくさん入りません。
16GBといってもAndroidのシステム領域で既に使われちゃっているので、ユーザーが利用できる容量はもっと少ないです。
ソフトバンクの電波に非対応。
国内で手に入るSIMフリースマートフォンは、世界的にメジャーな通信規格を採用しているドコモとソフトバンクの電波に対応している製品が一般的。
IDOL4は希少なau回線に対応していますが、ソフトバンクのLTEで必須のプラチナバンド8に対応していません。
ソフトバンクの電波に対応していると同じ会社のワイモバイルも利用できるので、ドコモ系、au系、ソフトバンク系の格安SIMが選び放題となり、どこの通信業者でも端末の使い回しが可能だっただけに残念。
IDOL4総評。投入時期を間違えた格安スマホ
残念ながら私はIDOL4を誰かに勧める事はしません。
とにかく、中身は今年の2月時点での仕様なのでその後にトレンドとなったデュアルスタンバイも使えませんし、Androidではエントリークラスでも採用が進んで標準化されつつある指紋認証も非搭載です。
他所のブログでは実用的だと言われている上下逆さで使える使用も特に日本では流行らんと思います。
余談ですが周囲の目を気にする事が多い日本では公共の場での「ヘイ!Siri」や「ok Google」などの音声操作も流行らないです。
日本では最新端末として各メディアで取り上げられていますが、スマホの仕様に少し詳しい人ならIDOL4が「旬」で無いことは一目瞭然です。(大手メディアは大人の事情で暴露しちゃいけないんでしょうか。)
IDOL4は完全に投入時期を間違えている製品で、「とりあえず出せるもんは出しておけ」感が滲み出てるスマートフォンです。
これが海外での発売日と同じ頃にリリースされていれば評価も変わったんですけどね。
性能のガラリと変わる世代交代時にかぶってしまったのも製品投入スケジュールが甘かったと言わざるを得ません。
【公式】IDOL4
私ならこの端末を勧める。
旬を逃しているIDOL4よりも今が旬のZenFone3シリーズをオススメします。
総合性能的にはIDOL4と同等の最新世代ミドルスペックSoCを搭載したZenFone3 Laserはドコモ、au、そしてソフトバンク(ワイモバイル)にフル対応。
端末価格は27,800円(UQmobileでは実質12,000円)で2016年11月26日に発売する最新モデルです。詳細は以下からどうぞ
【関連】ZenFone3 Laserスペック詳細と購入前に知るべきデメリット
IDOL4の価格に3千円ほど足すと、私の所有しているデュアルスタンバイに対応したZenFone3が購入可能です。こちらも格安SIMと端末抱き合わせなら2万円前後で購入可能。↓