iPadOSはアプデ対象の最も古いiPad mini 4でも快適に動く?実機検証してみた!

iPad mini4でiPadOS実機検証

こんにちは。ガルマックスのtatsuです。

本日9月25日より、iOS13から遅れる形でiPadOSが配信開始となりました。iPadOSは以前から徐々に始まっていたiPhoneとiPadの差別化を更に推し進め、iPad特有の大画面を生かしたチューニングがされているようです。

アップデート対象はiOS12から引き上げられ、A8以降のプロセッサ搭載のiPadが対象となりました。A7を載せていたiPad AirとiPad mini2、iPad mini3は対象から外され、A8XのiPad Air2とA8のiPad mini 4がiPadOSが動作する最低条件を満たした機種ということですね。

さて、前置きはここまでにして…

今回は動作条件ギリギリのiPad mini 4で、iPadOSを導入してみて快適に使えるかどうか試してみたいと思います!

流石にiPad 2でiOS9を導入した時のようなもたつき加減ではないと思いますが、どれくらいのものなのか。ドキドキの検証です!

▼iPadOSの新たな機能については以下の記事で公開中です!↓

iPadOSが配信開始。さっそくダウンロードしてみたぞ!変化点をチェック!

iPad mini 4の詳細なスペック表

製品情報
端末名 iPad mini4
発売年 2015年9月
発売地域 日本
メーカー・ブランド Apple
備考 日本語対応
対応バンド・周波数・ネットワーク
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2
本体仕様
ディスプレイ 7.9インチ
解像度 2048x1536/画面比率4:3
画素密度 326ppi/高精細でドットの粗さは気にならない
サイズ 高さ203.2mm
横幅134.8mm
厚さ6.1mm
重さ 298.8g
本体色 ブラック系/ホワイト系/ゴールド系
システム仕様
OS iOS 9(初期)
CPU(SoC) A8
AnTuTuベンチマーク

AnTuTu(参考値):総合スコア約91000点、GPUスコア約11000点
Geekbench4(参考):シングルコア1719点、マルチコア2965点

メモリ/保存容量
組み合わせ 16GB/32GB/64GB/128GB
ストレージカード 非対応
カメラ
背面カメラ 8MP
F値:2.4
自動手ぶれ補正
インカメラ 1.2MP
F値:2.2
機能仕様
生体認証・ロック解除 指紋認証:対応 非対応 非公表●
顔認証:対応 非対応 非公表
センサー 指紋認証(画面下部ベゼル)、加速度センサ、環境光センサ、気圧計、3軸ジャイロ、コンパス
防水/防塵・タフネス等級 非対応
イヤホンジャック あり
バッテリー
バッテリー容量 5124mAh
充電 有線充電:12W(5.2V/2.4A)
ポート Lightning
スペック表のソース
参照元

iPad mini 4 – 技術仕様

今回の検証に使うiPad mini 4

▼今回の生贄…もとい検証に使われるのは、某家電量販店の在庫処分セールで検証用に調達したiPad mini 4 Wi-Fi版、ストレージが128GBのモデルとなります。カラーはシルバーです。↓

iPad mini4 iPad mini4 iPad mini4

実際にiPadOSを導入してみた

ここからは実際にiPad mini 4にiPadOSを導入して使用した所感について書いていきます!

アップデート時には、まとまった時間と十分なバッテリー残量を確保しよう

iPadOSは実質iOS13.1の派生となりますので、現在発売中のiPadにとっては必然的に大型アップデートとなります。今回はiOS11からのアップデートだったのですが、おおよそ30分弱かかりました。iOS11からのセットアップ後すぐにアップデートをかけたというのもあると思いますが、バッテリー残量も51%から41%とおよそ10%弱も減っていました。

「アップデートを始めたら思いの外、時間がかかって用事に間に合わない…!」とか、「アップデート中にバッテリー切れで愛用のiPadが起動しなくなっちゃった…」なんてことにならないように、アップデート前にはしっかりと充電するか、ACアダプターに繋いでから心と時間に余裕を持ってアップデートを行いましょう!

約10%もバッテリーが減っていました

アップデート後の空き容量にも注意!

ストレージが少ないモデル、特に16GBのモデルを使用している方には耳にタコだとは思いますが、ストレージの空き容量にも注意しておきましょう!iPadOSのシステムはクリーンな状態からのアップデートでおよそ7.5GB。最近のiOSやiPadOSには、カメラappやSafari、写真appなどの本当に主要なもの以外は消去できるようになっています。

iPadOSのアップデートファイル自体も約2.8GBとそこそこビッグなサイズですので、上手く容量をやりくりしてください。↓

システム関連の容量は約7.5GBでした

動作は思った以上に快適

iPadOSサポート機種では最低スペックのiPad mini 4ですが、流石にバリバリ3Dのゲームなどヘビーな処理はキツいものがありますし、最新のiPad並みに引っかかりなく快適には動きません。が、思った以上に結構快適に動いています。

▼目玉機能の一つであるSplit ViewでSafariを2画面開いてもしっかりと動いてくれましたよ!ガルマックスの記事を2つ開いた状態でもサクサクと動いたので、ながら作業やスペック比較も簡単にできちゃいます。↓

ついにiPadにもダークモード搭載。色々設定できます!

ダークモード、壁紙の色味も変えられるんだってよ。

ついに搭載されたダークモード。待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。iPadOSのダークモードはただUIが黒くなるだけではなく、設定で壁紙も周囲の光に応じて暗くできるんです。試しに使ってみると、ほのかに変わっていたのが分かりました。

ダークモード、時間設定で切り替えできるんだってよ。

▼ダークモード、気にはなるけど一日中はちょっと…と考えている方も大丈夫!通常のライトモードとダークモードに切り替える時間も設定できます!陽が高く昇っている中でダークモードに切り替えるように設定していても大丈夫!↓

画面の小さなiPad mini 4での表示サイズはどう?

ホーム画面へのウィジェット配置機能はアイコンの大きさとのトレードオフ

▼iPadOSのウリの一つであるホーム画面へウィジェットを配置できる機能は、設定から画面表示と明るさホーム画面のレイアウト多くを選択し、“今日の表示”をホーム画面に固定をONにしないと出てこないようになっています。ホーム画面のレイアウトを「多く」に設定すると、今までの通常表示の「大きく」が各ページにアイコンが20個まで配置できたのに対し、「多く」は30個まで表示できるようになります。

▼縦表示だとこんな感じ。↓

▼横表示にするとこんな感じ。ホーム画面の1ページ目の左側にウィジェットが表示されていますね。↓

▼しかし、ディスプレイのサイズが小さいminiでは、アイコンのサイズはiPod touchのアイコンとほぼ同じ大きさまで小さくなってしまいます。ウィジェットが配置されたページは思いの外、詰め込まれた配置になってしまうので、小さいアイコンが嫌でiPadを使っている人にはオススメできません。ディスプレイサイズの関係上、mini(第5世代)も同じようになると想定されますので、この点は留意しておいてください。

「多く」表示だとアイコンが小さくなってしまいます

メモで絵を描く時の恩恵は特になし

▼iPadOSでは、Apple Pencil使用時の反応速度向上や新機能も要素に含まれていますが、そもそもApple Pencilに対応していないiPad mini 4では未対応。試しに指で描いてみましたが、搭載しているA8プロセッサの関係か、はたまたメモアプリの関係か、追随速度は少し悪い結果となりました。この辺りはApple Pencil未対応機種ならではの弱みになってしまいますね。↓

▼ダークモードにすると背景もきちんと黒くなってます!ちょっと意外。

ロングスクリーンショットも撮れる!

一部Android端末では搭載されていたロングスクリーンショット機能がiPadOSでも使えるようになりました!これでスクリーンショット連打から解放されるかも!?

なお、現状対応しているのはWebページ、“メール”のメッセージ、iWorkの書類、マップの模様です。また、出力されるファイル形式は”PDF”のみで、保存先もデフォルトではファイルアプリのみでカメラロールには保存されない点も覚えておいてください。

Touch IDの認識速度向上などは無し

Touch IDの反応速度は変化無し

iPadOSでは、Face IDでの認識速度が最大30%向上するポイントを掲げていました。Touch IDはどうかというと、特別速くはなってませんでした。

まぁ、Touch IDに関しては明記されていないので当然ではありますが。iPad mini 4は第1世代のTouch ID搭載なので、やはり現行のmini(第5世代)と比べると遅いかなぁといったところですが、こればかりは世代の違いなのでしょうがないかなぁと思います。

認識精度自体は悪くないので、全く使い物にならないわけではないですね。

まとめ|iPad mini 4でも案外使えるじゃん!

iPad mini4

執筆時点でiPad mini 4は発売から4年も経っていますが、未だにしっかりと使えるのは感心しました。

Apple PencilやSmart Keyboard、AR関連の追加機能が使えないのは残念ではですが、発売された年を考慮に入れると仕方がない点ではありますし、逆にApple Pencilとかはいらないし、ライトな用途ぐらいしか使わない人はiPad mini 4でも十分使えるなという印象でした。とはいっても、今からiPadOS目的でiPad mini 4を購入して使うのはよっぽど売価が安くないと厳しいかなぁとは思いますが。

未だに現役で使っている人も最低でもあと1年はアップデートが保証されているので、Apple PencilやSmart Keyboardなどの付加価値はいらないけど、iPadOSを体験してみたい既存ユーザーの方でも使えるレベルでした。

今回の検証でiPadOSにアップデートするかどうかの判断基準になれば幸いです。

ページトップへ