アフリカ・ルワンダのスマホ「Mara Z1」が気になったので買ってみた!

編集長がMara Z1を購入したので実機を使って気にいった・気になったポイントをレビューでお届けしますよ!

日本でも中国でも韓国でもアメリカでもフィンランドでもなく、まさかのアフリカのルワンダ製スマートフォン!ものすごく激レアなこのモデルの質感、使い心地、スペック、特徴はどいなもんなんでしょうか?

Mara Z1の発売時期と価格!

このMara Z1のメーカーは「Mara Phones」というアフリカのルワンダに拠点を置くメーカーさん。そしてMara Z1はそのMara Phonesのフラッグシップモデル。最上級グレードといえる位置づけとなります!

発売時期は2020年9月、価格は150ドル(1.7万円)です!フラッグシップモデルとしてはかなり安いですが、向こうの物価にとっては高いのかな?筆者は詳しくないのでよくわからんですが。

ちなみに記事下部に購入先を乗せてますが、普通に日本から注文できました!

Mara Z1の詳細スペック!

クリックしてスペック表を表示

Mara Z1の付属品・同梱物のレビュー

  1. 本体
  2. 充電器(海外プラグ形状)
  3. 充電ケーブル
  4. イヤホン(マイクとシングルボタン付き)
  5. 説明書などの冊子
  6. SIMピン
  7. クリアケース

付属品は充電器からイヤホン。そしてケースまで付属しているというナイスな構成!フラッグシップモデルだけあって充実しています。

▼クリアケースは衝撃や傷から守ってくれて、透明なので本体の色合いを損なわない という造り!一応、側面にかけての部分は角がある形状なので持つとカドが気になる。でも、悪くはありません。全然耐えられます。↓

▼イヤホン、充電プラグと充電ケーブルはなんとライオンを模したメーカーロゴが入ってるという力の入れっぷり!スゲー!↓

Mara Z1のデザイン・外観のレビュー

▼後述しますがこのモデル、性能的にはエントリーモデル。でも質感に関してはエントリーモデルどころか、ハイエンドに匹敵するレベルの高い質感で驚き!安っぽさを感じません。↓

▼というのも今回のカラーはホワイトなんですが、なんと虹色のグラデーション加工が施されていて凄くきれいなんですよ!カメラだと写りにくかったんですが、肉眼だとよく見えます(写真はライトを当てている場面)。↓

▼最近のAndroidスマホは虹のグラデーション加工を施しているものが少ない意味では、Mara Z1は個性的とも思えます。あとトリプルカメラの土台も無駄な幅がなく更に厚みも薄い。なんだか2019年あたりのスマホを思い起こしますね。

筆者的には古臭さを感じないですし、むしろ野暮ったさもない意味でもこのデザインは非常に好きです。この時点でもう500点(`・ω・´)

▼ボタン・ポート類の配置は以下の通り!側面部分は銀色カラーですが、触った感じおそらくプラスチックでしょう。上下の部分は凹むような形状になっており、ここも造形のクオリティを高めていると感じます!ポート類の充実さ、および配置もGood!↓

右側:音量キー(独立形状)と電源キー
左側:SIMスロット
下部:Type-C充電端子とイヤホンジャック
上部:なし。銀色がつるつるとよく反射する

Mara Z1の性能・パフォーマンスのレビュー

Mara Z1のSoCはMediatek Helio A25です。端末の処理性能を数値化するベンチマークをチェックしてみましょう!

Mara Z1の実機ベンチマーク結果

▼Mara Z1の実機でAnTuTu(Ver9)を測定しました!総合スコアは114,459点、GPUスコアは15,450点でした!↓

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

▼その他、PCMark、3DMarkでのスコアは以下の通り!Geekbench 5、3DMarkのWildLifeは測定不能でした。↓

▼ストレージ速度は読み込みが289.1MB/s、書き込みが235.2MB/s。↓

Mara Z1の普段使いの動作をチェック

流石にエントリーモデルだけあって快適さは感じにくい。普段ハイエンドスマホとかiPhoneを触っていればなおさらです。

ただ、思った以上に安定して動くのが驚きでした!なんでだろう。Helio A25ってここまでしっかり動くっけ?ってすげー不思議なんすよね。メモリ(RAM)も最低限の4GBですし、もうすこしカクつくかな〜って思ってただけに意外。

期待値が低すぎたせいなのかもしれませんが、筆者的にはこのMara Z1、普段使いであれば文句なし!連絡用とか、SNS用とか、そういうのであればこれ1台で十分です(`・ω・´)。

Mara Z1のゲーム動作をチェック

▼PUBG:Mobileでの画質・フレーム設定上限は以下の通り。↓

▼New State版では高フレームではグラフィックは低固定になりました。↓

Mara Z1

流石にゲーム性能は低いため3Dゲームで動かすのは厳しい。3Dだけでなく2Dゲームであっても読み込みやカクつきが目立つので、シビアな入力を要求するゲームは不向き。パズルとかそういうまったりしたやつ向けですぞ。

Mara Z1の機能・仕様のレビュー

以下はMara Z1の主な機能・仕様です。

通知ランプ
指紋認証 ○:背面
顔認証
ツインアプリ
(デュアルアプリ)
PCモード
戻るボタン入れ替え
ジェスチャー操作
クイックランチャー ○:クイックボール
ゲームモード
冷却システム
MicroSD
内部ストレージ化
備考

Mara Z1の対応バンドと通信検証の結果

▼Mara Z1の対応バンドや通信仕様は以下の通り!↓

対応バンド 3G:1 / 2 / 5 / 8
4G:1 / 3 / 5 / 7 / 8 / 20 / 28 / 38 / 40 / 41
5G:非対応
VoLTE
技適

バンドの構成自体は「よくある海外スマホ」タイプ。つまりソフバン系のみ主要バンドに対応しているということです!

▼Mara Z1の通信検証結果は以下の通り!↓

ドコモ回線 データ通信:○
通話:○
(OCNモバイルで検証)
ソフバン回線 データ通信:○
通話:○
(LINEMOで検証)
au回線 データ通信:✕
通話:✕
(povoで検証)
楽天モバイル回線 データ通信:✕
通話:✕
Rakuten Link:✕
(楽天モバイルで検証)
2回線同時待ち受け
備考

ドコモ系はピクトがやや立ちにくかったものの自分の使っている場所(千葉〜埼玉〜東京の都市部)では不満なく使えました!たぶんだけど山間だと結構厳しいかもしれんです。

ソフトバンク系は主要バンドに対応しているだけあって安定して使えています。

そして、au系(楽天)はピクトが立たず通話、通信不可でした。海外モデルなので仕方ない(´・ω・`)。

指紋認証・顔認証

やはり背面指紋認証っていいよね!!って思った。

▼何が良いって、自然な指の位置で認証できるし、左右両手でも認証できるし、物理型センサーなので見なくても認証しやすいし、物理的な感触が得られるのが楽しい!無意味に触っちゃうんですよね。認証速度も申し分なく速いため不満ナッシング。↓

顔認証にも対応していますが、こちらは速度が遅め。1秒はかかりますし、明るさによっては認証できないこともあったのでここはまあ性能クラス相応かなって思いました。大正義背面指紋認証があるので遅くても許せます(*σ・ω・。)σ。

▼さらに、背面指紋センサーは長押しすることでシャッターを切ったりスクショをとったりといった独自のジェスチャーもできるようになっています!ついつい触ってしまいがちな筆者が使うとスクショが無駄に多くなってしまったんで設定オフにしたのは内緒。↓

MediatekタイプのAndroidOSを搭載。独自機能もあり

Mara Z1の搭載OSはMediaTekタイプのAndroidOS。バージョンは10でした。正直、SoCがエントリーレベルなので「軽量版のAndroid Go Editionを積んでほしかった…」ってのが本音っす。

ましてや最近出たAndroid 12 Goもあるし、2020年発売モデルとはいえちょっともったいないんじゃないかなって思う。軽量OSだったらもっとサクサク動くかもですしね。

▼独自機能…というか「MediaTekタイプのAndroid」に見かけられる「ナビゲーションバーの設定」とかフローティングボタンで操作できる「スマートタッチ」、なぜか振ってアップデートを確認するという方式の「ワイヤレスアップデート」に対応。↓

なので、言ってしまえばソフトウェアはUMIDIGIやBlackViewとかそういう部類の中華スマホと使い心地は似ています!

ですが、日本語への翻訳自体はかなり行われており、英語のままで残っている部分は見当たりませんでした!日本未発売モデルとはいえ、これはすごく立派だと感心です。一部日本語が怪しい部分はあるものの、筆者は気になりませんでした。

▼あと、イチオシ機能の説明というかチュートリアル的な部分があるってのも他にはない部分で面白かったです!ここもしっかり翻訳されています。↓

Mara Z1

壁紙、着信音はカスタマイズ済み!起動音も流れる

▼Mara Z1はMediaTekタイプのAndroidOSとはいうものの、フラッグシップスマホだけあってか壁紙や着信音はしっかりオリジナルのものが収録されていました!デフォルトの壁紙の真ん中はアフリカの形をしているという手の混みっぷり。↓

▼さらに起動時、シャットダウン時のサウンドもオリジナルのものが流れますよ!この部分でサウンドを鳴らすモデルって結構珍しいですよね。ほかだとXiaomiかmotorolaしか見たこと無い。↓

スーパースクリーンショット機能は使い勝手微妙

▼他に見たことない独自機能としてはスーパースクリーンショット機能。通知バーから呼び出すと円形のメニューが出てきて、画面録画、指定範囲のスクショ、ロングスクリーンショットの3つが行えるというものです。↓

ただ、一度スクショするとそのメニューが消えてしまい、再度呼び出すのに通知バーを開いてからまたオンにする…という手順が必要なのは面倒。使い勝手は改善の余地ありといったところです(´・ω・`)。

Mara Z1のディスプレイ・画面のレビュー

画面 1,600×720/液晶
DRMコンテンツ Widevine:L3
Amazonプライムビデオ:SD画質で再生を確認
Netflix:SD画質で再生を確認
高リフレッシュレート
外部映像出力 ワイヤレス出力:○
HDMIポートへの出力:✕
ディスプレイポートへの出力:✕

ディスプレイに関しては「エントリーモデル感」は否めません。外観も水滴ノッチで下部ベゼルが太く野暮ったさを感じるといった印象。高リフレッシュレート非対応かつ解像度も低いので最低限ラインのスペックですね。

当然、ハイエンドとか高性能なものを使う人にとってはしょぼく見えますが、古いモデルや普段使い向け主体のスマホを使う方にとってはネックにはならないと思います!

Mara Z1のサウンド・スピーカーのレビュー

スピーカー モノラル
イコライザー
Bluetoothコーデック SBC、AAC、LDAC、apt-X、apt-X HD
※開発者オプションで確認

ディスプレイ同様にスピーカーもエントリーレベル感アリ。モノラルで音質も普段使い向けです。最大音量もまずまずなので野外や広いとこでラジオ代わりに使うにもちょっと心細い。

ですが、イヤホンジャック搭載なのはGood!かつ充電口と一緒の面に配置されているため、イヤホンをさしてポケットに入れたときも線が引っかかりにくくなるネックもありません(`・ω・´)。

Mara Z1のカメラ・写真・動画のレビュー

構成・画素数 1,300万画素(メイン)、800万画素(超広角)、200万画素(深度測定)
撮影モード ビデオ、写真、ポートレート、夜景、プロ(マニュアル)、スーパークリア画質、HDR、ダイナミック写真、フィルター、タイムラプス、美顔、パノラマ、スローモーション、スマートスキャン
ズーム デジタル。ピンチ操作で最大4倍まで対応
シャッター音の消音 設定から可
マニュアルの設定幅 ISO:100〜800、WB:プリセット選択式、SS:1/5〜1/800、露出:-3〜+3
動画解像度 1080P/30FPS、720P/30FPS、480P/30FPS、CIF
手ブレ補正

Mara Z1で撮影した写真

▼日中写真ですが、色合いは現実に忠実なタイプ!色彩は薄くはなく、ひと目見て綺麗だなって思えるクオリティを保っています。木の枝、葉、看板のタイルと文字の精細さも感じられますね!これ結構良くね??

▼赤い花を撮影!少しピンクっぽく感じるものの、十分綺麗に感じます!ましてエントリーモデルってことを考えると、こりゃあ非常に良く撮れているなぁ…と感じるっすね(`・ω・´)。↓

▼AIもあるため、被写体に応じて色合いを変える機能も搭載されています!色合いは色彩が鮮やかになりますが、それほど補正が強くないので映えも狙いつつ日常使いにも使える丁度良さを感じます!左が通常、右がAIオン。↓

▼超広角カメラは広範囲を撮影できますが、カメラの切り替えに1秒ほど時間がかかる上、色合いが変わって精細さも無くなるので「無いよりはマシな最低限ライン」といったところです。左が通常、右が超広角カメラで撮影。↓

ナイトモードにも対応!イルミや照明がある明るいシーンではなかなか綺麗に感じられます!色合いも薄くないですし、照明周りもぼやぼや感、白飛びが目立たないGoodな出来栄え。↓

▼ただ、明るさが少ないシーンでは結構ノイジーになってしまいます。この部分は如何ともし難いですし、むしろ結構奮闘している方だと思う。よく頑張ったで賞。↓

HDR撮影にも対応!自動で切り替えではなく、HDR撮影モードで撮影する必要あり。オンにすると通常よりも明暗差がなくなり、太陽による逆光がより小さくなっていました!左が通常、右がHDRオンです。なおHDR状態ではAIが使えませんでした。↓

▼また、スーパークリア画質なるモードも用意されています!いわゆる高画素モードとなっており、解像度が11,328×8,496とめちゃでかく撮影できるようになります!明るさや色合い自体は通常モードと変わりません。

▼同じ部分で細部を切り出すとこんな感じ。左が通常、右が高画素モードです!細かい部分の明暗差がよりくっきり分かれていますね!撮影には2〜3秒ほどかかるものの、パソコンなどモニターで見れば結構見て違いを感じられるレベルです。↓

▼ポートレートは人物の顔を認識しないと使えません(ボケない)。物撮りができないタイプでした。ただ、インカメラでもポートレートに対応しており、自撮り写真でも背景ボケで撮影できますぞ!切り出し精度はなかなかいい感じ。一部甘い部分はありますが、それほど気にはなりません。↓

Mara Z1で撮影した動画

▼Mara Z1は手ブレ補正に非対応。故にあるき撮影はブレまくりです。定点撮影向けですね(´・ω・`)。↓

Mara Z1の電池・バッテリー持ちのレビュー

バッテリー容量 4,000mAh
ワイヤレス充電

バッテリー持ちに関しては不満なし!そもそもあまり使い込む処理性能ではなく、使い込まなければ一日は余裕で持ちます。エントリーレベルながら4,000mAhと結構でかいバッテリーなのはGoodですな。

▼充電は速くはなく、満充電だと長くて2〜3時間ほどはかかります。余裕を持った充電は必要ですね。あと充電エフェクトがしっかり用意されているのは意外。ここもしっかり作り込んでるなぁって感心でした!↓

モバイルバッテリーとして使えるかな?って試したけど、出力が2.5W止まりだったためスマホヘの給電は不向き。ワイヤレスイヤホンとかそこらへんのアクセサリー類の充電向けっすね。

Mara Z1のメリット・デメリットと評価まとめ

実際にMara Z1を使ってみて分かったメリットやデメリットは以下の通り!

メリット・良かった点

  • ボディの質感がかなり高い
  • 持ち心地もいい
  • ソフトウェアも思った以上に作り込まれてる
  • 背面指紋センサーは実に便利
  • カメラのクオリティも悪くない

デメリット・注意点

  • 最低ラインの性能
  • ディスプレイもエントリーレベル
  • 超広角カメラは色合いが変わり精細さがなくなる
  • 手ブレ補正なし

Mara Z1、アフリカのルワンダ製スマホだけあってかなりの曲者って印象ではありましたが、実際は思った以上の出来栄えでかなり驚きでした!ううむ、流石フラッグシップモデル。

むしろほかのエントリークラスで格安な中華スマホよりも、このアフリカスマホMara Z1が総じて良いかもって思える。

他エントリースマホ同様に「最低限で電話とかメールしかしない」「サブ機向け」ではあるんですが、Mara Z1は「他の人とは違うスマホを持ちたい」「安いスマホがほしいが中華製は嫌」って人にもおすすめですね!なんたってアフリカ製ですからね。ある意味超激レアっすよ。

日本だと性能における水準の価値観が違うので、これをフラッグシップモデルと感じる人はまずいないでしょう。しかし実際に触ってみると「なるほどなぁ、こりゃあフラッグシップなのも頷ける」って思わされました。アフリカスマホ、非常に面白かった!ごちそうさまでした。

Mara Z1の割引情報・購入先まとめ

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