タブ向けハイエンドSoC「Kompanio 1300T」で再びAndroidタブが盛り上がって欲しい
現地時間2021年7月27日にMediaTekがChromebookやタブレット向けのSoCであるKompanio 1300Tを発表!ARMアーキテクチャCPU搭載のChromebookやAndroidタブレットでは珍しいフラッグシップ向けの立ち位置の製品となっています!
Kompanio 1300Tの特徴
Kompanio 1300Tの特徴は以下の通り!
Kompanio 1300Tのハイライト
- ハイエンドクラスの位置付け
- 5G通信に対応
- リフレッシュレート120Hzの2.5Kディスプレイに対応
- HyperEngine 3.0対応
Kompanio 1300TのCPUはTSMCの6nmプロセスをベースに、高性能コアに2020年発表のハイエンド帯に位置するArm Cortex-A78と高効率コアに2017年発表のArm Cortex-A55を組み合わせたオクタコア構成。
GPUには2019年発表のArm Mali-G77を9コア(Arm Mali-G77 MC9)と最新のハイエンドまではいかないものの、しっかりとパワフルに仕上がっています。
Kompanio 1300TのCPUとGPUのクロック周波数こそ不明なものの、組み合わせはDimensity 1200と酷似しているので、性能も同じような感じになるのではないかと個人的に推測しています。
Kompanio 1300Tは5Gにも対応。Sub6帯はフル対応している上、Dimensityでお馴染みの5G-2CA(キャリアアグリケーション)や5G同士のデュアルSIMにも対応。これまたお馴染みの5G UltraSave機能により、5G通信時の省電力性も高いとのことです。
ディスプレイは最大でリフレッシュレート120Hzの2,560×1,600(WQXGA)に対応しているので、ゲーミング用途でもバッチリ。HDR10+の映像の再生もサポートしているとのことなので、端末次第にはなりますが高品質な映像視聴も期待できそう。
また、Kompanio 1300TはDimensityシリーズやHelio Gシリーズと同じくHyperEngineに対応。バージョンも3.0と発表時点では最新のものになっていますね!
ネットワークやパフォーマンス、電力効率、映像品質に操作性能に至るまでゲーミング用途に最適化されるとのことなので、Androidタブレットでは実現が難しかったゲーミング用途でも活躍できそうです!
ハイエンド帯のAndroidタブレットが再び盛り上がるキッカケになるか
Kompanio 1300T搭載端末は、公式アナウンスでは2021年第3四半期頃に登場予定。
2021年現在のAndroidタブレットは、念願のSnapdragon 870を搭載した2021年版XiaoxinPad ProをリリースしたLenovoがハイエンドクラスの争いに参加。HUAWEIとサムスンの2強だった状況へと切り込んできました。
また、HUAWEIから独立したHonorからも8月にフラッグシップに位置するHonor Tablet V7 Proが発表するとの話があるので、ここ数年のハイエンドAndroidタブレット業界(そんな業界あるのかな?)では1番の盛り上がりとなっています。
更に噂レベルですが、以前Mi Pad 4をリリース後しばらく沈黙していたXiaomiや、Realmeまでもハイエンドタブレット同士の競争に加わるかもとの話が出ています。
その流れを察知してか、今回フラッグシップ向けと位置付けたKompanio 1300Tの登場は「リリースするタイミングが迅速で流れを読めていて良いな」と個人的に思いました。
Kompanio 1300Tのリリースによって各社のハイエンドタブレットやハイエンドARMタイプChromebookのリリースに弾みがつくキッカケになるのか。今後に目が離せません!