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携帯利用料金の値下げ案は「限定的」で平等には安くなりません

garumax-das

NHKニュースによると、ドコモ、au、ソフトバンクの三社が来月にも公式発表する「利用料金の値下げ案」で、具体的な各社の方向性が明るみとなりました。

1/8追記:ソフトバンクがライトユーザー向けにデータ通信1GBの小容量プランを発表。

内容的には「違う。そうじゃない。」と感じる方も多いかもしれません。

ドコモは「ファミリー向け割引を強化」

ファミリー割引を強化することで、家庭全体でのトータルコストを下げる方向性のようです。

つまり、家庭全体がドコモユーザーでないと旨味はない。長期契約者、新規契約者、単身契約者に対する処置はなし。

auは「ジュニア、シニア向け割引の強化」

総合的にみて、利用頻度の高くない子供やお年寄りの利用料金の割引を強化。

こちらも長期契約者、新規契約者、単身契約者に対する処置はなし、家族でauを使っている家庭も、全体的な割引はなし。

子供とお年寄り向けの「限定的」な処置。

ソフトバンクは「キャッシュバックの見直しと長期契約者優遇処置」

ソフトバンクは多額のキャッシュバックの見直しと長期契約者の優遇処置。

MNPに対する優遇はすこし残りそうな感じ。長期契約者に対する優遇は内容次第といったところでしょうか。各社の値下げ案の方針の中では一番広い範囲で対処する感じに受けて取れます。

ただし、全体の料金を見直すという感じでは無いですね。対象者の割引を強化で利用料金は据え置きといった感じでしょうか。

どのキャリアも「限定的」な値下げや処置。

以前、「月々の利用料金を値下げする方針」ということでしたが、各社が小出しに情報を出してきた内容は、「小容量のデータ通信プランの提供」などで、大勢の方の利用料金が安くなる具体的な案は出ておらず、「本当に安くなるの?」という不信感も高まりつつありました。

具体的な値下げ案が分からないまま、「実質0円とキャッシュバックの廃止」をドコモが先陣を切って実施。それに続くようにauとソフトバンクも見直しを検討しており、三社が「実質0円」を廃止することは確定的です。

端末代金の負担額が上がる事が必須な状況の中、後にくる「利用料金の値下げ」に期待が高まっていましたが、各社は「一部での割引や値下げ」に留まるようです。

大勢の方が値上げするんじゃないでしょうか。

MNPを利用して乗り換えていた方は端末価格の負担がかなり上昇、利用料金の値下げも該当しなければトータルコストがかなり跳ね上がります。

また、長期契約者に対する不公平感の解消は「乗りかえでの実質0円廃止とキャッシュバックの見直し」として、具体的な長期契約者向けユーザーへ対しての優遇策もソフトバンク以外は打ち出していません。

おそらく、皆さんの考えていた方向性では無いように感じます。

「ファミリー向け」「シニアとジュニア」「あまり利用しない方」に対しての「部分的」な割引に留まってしまったことは残念の言葉以外ありません。ただし、各社の特色や方向性が明るみになり、「こういう構成や使い方ならこのキャリア」という指標的な部分は分かりやすくはなったと感じます。

問題と感じるのは、全体の端末負担額は上昇するのにも関わらず、それに対する還元は「限定的」という部分です。

例えば、ドコモの長期契約者で今回の限定的な対象者でなければ端末価格が据え置きか値上げするだけです。

安くなるか否かはトータルコストで判断しましょう。

ガルマックスでこの類の記事を出すときは「トータルコスト」で判断するようにお伝えしています。

「現状よりも安い機種を選んで購入することで安くする」は値下げではなく「節約」です。

「小容量のデータ通信プランに切り替えて安くする」も値下げではなく「見直し」です。

値下げとは「端末、データ容量が現状と変わらず1円でも安くなること」です。

大手キャリアの利用料金は「2年間のトータルコスト」が基準となりますので、今回の値下げ案や、先日の実質0円廃止で端末価格の負担額が上がる事も含めて、全部ひっくるめた2年間のトータルコストを現状と比較すると、高くなった、安くなったが簡単に分かります。

大手キャリアでは様々なカラクリやマジックで目先の利用料が安く見えるように必死です。それに惑わされるのではなく、2年間のトータルコストを算出して比較しましょう。

目先の安さに喜んでも、お財布から出るお金が多ければ大手キャリアの手の中で踊らされているだけです。

比較として、私は格安SIMユーザーです。キャンペーンなども駆使していますが、通話かけ放題、データ通信量9GBで月間3,234円、年間38,808円、2年で77,616円です。

あまり使わない方、子供、お年寄りの方であれば格安Simや格安スマホを利用する方が安いですよ。大手キャリアじゃ実現できない低価格なサービスを既に提供しています。

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