ROG Phone 6 / 6 Proのレビューと検証結果まとめ
ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 6」と「ROG Phone 6 Pro」の日本版をメーカーさんにお借りすることができたのでレビュー・検証結果をお届けします。
様々な比較・検証を行っているので、ご自身の使い方に合うか、許容できるかなど、是非照らし合わしながらチェックしてみて下さい。
目次をクリックすると各項目へ移動します
ROG Phone 6 / 6 Proのスペックと開封
▼ROG Phone 6 / 6 Proの詳細スペックは以下をチェックして下さい。↓
スペック表を比較すると分かる通り、ROG Phone 6とROG Phone 6 Proは選べるカラー、搭載メモリ、背面のディスプレイ仕様以外は同じです。
一番大きなスペックの違いはメモリ搭載量ですが、ベンチマークなどの検証では性能に大差はありませんでした。なのでコスパを求めるならROG Phone 6、一切妥協を許さないのであればROG Phone 6 Proといった感じで選んで良さそうです。
▼ROG Phone 6の付属品は以下の通りでした。↓
- 本体
- 保護フィルム(貼付け済み)
- 保護ケース(ハードタイプ)
- 充電器(65W)
- USB-C to Cケーブル
- ARカード
- SIMピン
▼ROG Phone 6 Proの付属品は以下の通りでした。こっちは化粧箱もプレミアムなものとなっています。↓
- 本体
- 保護フィルム(貼付け済み)
- 保護ケース(ハードタイプ)
- 充電器(65W)
- USB-C to Cケーブル
- ARカード
- SIMピン
ROG Phone 6 / 6 Proのデザイン
比較する場合は左がROG Phone 6、右がROG Phone 6 Proです。
▼デザインの大きな違いは背面のディスプレイでしょう。ROG Phone 6はドットタイプですがROG Phone 6 Proはディスプレイとなっています。↓
それではボディーを見ていきましょう。
▼ディスプレイはパンチホールやノッチタイプではないので欠けがありません。↓
▼背面はこんな感じ。ブラックはツルツルしていて油脂が目立ちますね。ホワイトはマッドな仕上げでサラサラしてます。↓
ROG Phone 6 / 6 Proはディスプレイサイズが6.78インチなので大型のスマートフォンです。重量は実測(フィルム込み)でROG Phone 6 / 6 Pro共に242gでした。ケースなしでもズッシリと重量を感じます。
▼iPhone 14 Proと並べるとこんな感じ。↓
▼片手操作は厳しいですね。↓
▼左側面には横持ちでの給電時にケーブルが邪魔にならないようUSB-Cポートを備えてます。SIMトレイは差し色となっていて、ブラックはレッド、ホワイトはブルーでした。↓
▼右側面は音量ボタンと電源ボタン、角にはLRタッチセンサーが備わってます。↓
▼上部は特になし。↓
▼下部はUSB-Cとイヤホンジャック。↓
▼SIMスロットはNanoSIMが2枚入ります。MicroSDには対応してません。↓
ROG Phone 6 / 6 Proのパフォーマンス
ROG Phone 6 / 6 ProはSoCにSnapdragon 8+ Gen1を搭載していて、レビュー機はROG Phone 6がメモリ16GB+容量512GB、ROG Phone 6 Proはメモリ18GB+容量512GBです。
▼メモリ・ストレージのバリエーションは以下の通り。↓
ROG Phone 6 | メモリ12GB+容量256GB メモリ16GB+容量512GB(レビュー機) |
ROG Phone 6 Pro | メモリ18GB+容量512GB(レビュー機) |
スマートフォンの快適性ですが、主に「ゲーム」と「ゲーム以外」で必要な性能が変わってくるので分けて紹介します。まずはベンチマーク結果からどうぞ。
ROG Phone 6 / 6 Proのベンチマーク結果
ROG Phone 6の実機AnTuTu(Ver9)スコアは総合が1,130,327点、GPUが478,029点、ROG Phone 6 Proは総合が1,122,649点、GPUが472,611点、でした。
▼左がROG Phone 6、右がROG Phone 6 Proです。↓
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
▼Geekbench 5のスコアは以下の通り。左がROG Phone 6、右がROG Phone 6 Proです。↓
▼PCMark for Androidのスコアは以下の通り。左がROG Phone 6、右がROG Phone 6 Proです。↓
▼3DMarkのスコアは以下の通り。左がROG Phone 6、右がROG Phone 6 Proです。↓
▼ストレージ速度は以下の通り。左がROG Phone 6、右がROG Phone 6 Proです。↓
ROG Phone 6 / 6 Proでゲーム以外の動作
実際にROG Phone 6 / 6 Proを日常的によく使うコンテンツで試してみました。
ゲーミングモデルというジャンルのスマートフォンですが、中身は執筆時点で世界最高峰のウルトラハイエンド級仕様ですので、普段使いで動作の鈍さを感じることはまずありません。実に快適です。
ROG Phone 6 / 6 Pro | |
WEBページ閲覧 | ○:快適 |
TikTok | ○:快適 |
YouTube | ○:快適 |
スマートニュース | ○:快適 |
○:快適 ※公式アプリ要因のカクつきは相変わらずありますが非常に軽度です。 |
ROG Phone 6 / 6 Proのゲーム性能
ROG Phone 6 / 6 Proはゲーミングスマートフォンの頂点とも言えるモデルです。最新鋭のフラッグシップSoC、大容量メモリ、高速なストレージを備え、非常に高いゲーミング性能を有していました。
なお、ゲーム検証ではROG Phone 6とROG Phone 6 Proで設定項目の差やFPSの大きな差がなかったのでROG Phone 6 Proの検証結果を掲載しています。
原神での動作検証
原神はワープを多用するのでローディングの長さも合わせて確認します。レギュレーションは以下の通り。
①デフォルト設定でフレームレートを60FPSに設定
②3点のワープポイントを2往復:ローディングの快適性確認
③元素爆発(全員分):派手なエフェクトによる高負荷時の最低FPS確認
※ワープを行う際にロード画面でFPSが下がるので、最低FPSは元素爆発時とします。
▼ROG Phone 6 / 6 Proの測定はデフォルトで「中」です。フレームレートは60FPSに設定しています。↓
▼デフォルト(中設定)/60FPSで元素爆発時の最低FPSは58でした。数値はあくまで目安なので実際の滑らかさ・カクつき・読み込み速度は動画を見てみて下さい。↓
原神での検証ではデフォルト(中設定)+60FPSではまだまだ余力があるので、グラフィック品質を上げてフレームレートとのバランスを更に煮詰められそうです。ROG Phone 6 / 6 ProはゲームモードでリアルタイムFPS表示機能が使えるので、それを見ながら調整してみましょう。
ROG Phone 6 / Proの回線テスト
※通信検証結果は保証するものではありません。
ROG Phone 6 / 6 Pro | |
対応バンド | 3G:1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 4G:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 66 / 71 / 34 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 43 / 48 5G:n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n13 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n71 / n77 / n78 / n79 |
VoLTE | ○ |
技適 | ○ |
ドコモ回線 | データ通信:○ 通話:○ (ahamoで検証) |
ソフバン回線 | データ通信:○ 通話:○ (LINEMOで検証) |
au回線 | データ通信:○ 通話:○ (povoで検証) |
楽天モバイル回線 | データ通信:○ 通話:○ Rakuten Link:○ (楽天モバイルで検証) |
eSIM | ✕ |
SIMトレイ形状 | NanoSIM×2 |
2回線同時待ち受け | ○ |
備考 | – |
[/garumax_accordion]
ROG Phone 6 / 6 Proはドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの主要4キャリアを利用する上で重要なバンドにしっかり対応しており、データ通信、音声通話共に問題なく利用できました。
対応バンドが充実しているので長期的に利用する中で回線キャリアが変わってもROG Phone 6 / 6 Proを使い続けられます。
ROG Phone 6 / 6 Proの機能
ROG Phone 6 Pro | |
OS | Android 12 |
通知ランプ | ○(※背面ディスプレイ) |
指紋認証 | ○:精度・速度共に良好 |
顔認証 | ○:精度・速度共に良好 |
アプリクローン | 名称は「ツインアプリ」 ○:SNS(Twitterで確認) ○:メッセンジャー(LINEで確認) ○:ゲーム(原神で確認)※ツインアプリで表示されないゲームアプリはクローン化できませんでした。 |
システムクローン | ✕ |
PCモード | ✕ |
戻るボタン入れ替え | ○:デフォルトは左 |
ジェスチャー操作 | ○ |
クイックランチャー | ○:エッジツール |
冷却システム | ○ |
MicroSD 内部ストレージ化 |
MicroSD非対応 |
備考 | – |
ゲーミング機能
ゲームモード | ○ 名称は「Game Genie」 |
LRボタン | 対応 名称は「AirTriggers」 |
感圧ボタン | 非対応 |
モーションコントロール | 対応 名称は「モーションコントロール」 |
レティクル表示 | 対応 名称は「クロスヘア」 |
純正アクセサリ | 冷却ファン コントローラ |
フローティングブラウザ | 対応 ※エッジツールから呼び出し |
誤タッチ防止 | 対応 名称は「ナビブロック」 |
巻き戻し録画機能 | 対応 名称は「ショートクリップ」(最大30秒) |
内蔵空冷ファン | 非対応 |
バイパス充電 | 対応 名称は「バイパス充電」 |
マクロ | 対応 名称は「マクロ」 |
リアルタイム表示 | FPS:○ CPU使用率:○ GPU使用率:○ 電池残量:○ 温度:○ 予測電池残量:○ 時刻:○ |
ROG Phone 6 / 6 Proはゲーミングスマートフォンなので、ゲームを快適にプレイするためのハードウェア・ソフトウェアが詰め込まれています。
▼ハードウェアでは、やはりLRのタッチセンサーでしょう。まるでコントローラーのようにLRボタンを使えるので、FPSプレイ時は非常に快適ですね。↓
このLRボタンは様々なアクションに対応しています。例えば、「押す」と「離す」で別の入力を割り当てられたり、「スワイプ」で入力できたり、「押しているときだけジャイロを有効にする」など多彩な入力を実現しています。
入力系統は(使いこなせれば)多ければ多いほど有利なので、ROG Phone 6 / 6 Proを手に入れたら様々な入力を割り当てて自分仕様を是非見つけてみて下さい。
その他、リアルタイム表示機能が充実しているのもゲーマーとしては嬉しいですね。
ただ、強いて言えばリアルタイムのフレームレートが分かるのであれば、最高FPS、最低FPS、平均FPSを測定できるベンチマーク機能があれば尚良でした。是非、次期モデルでの新機能で追加して頂きたいポイントですね。
ROG Phone 6 / 6 Proの専用アクセサリー
ROG Phone 6 / 6 ProはAeroActive Cooler 6(冷却ファン内蔵外付けクーラーユニット/12,480円)やKunai 3 Gamepad(専用コントローラー/12,080円)がアクセサリーとして用意されています。
AeroActive Cooler 6は取り付けるだけで強力に冷却してくれるだけでなく、4つの専用ボタンを搭載しているので「物理ボタン入力」が可能な点が魅力ですね。
▼ただ、背面ボタンを駆使するには持ち方が固定化されたりと慣れが必要でした。クリックした時のフィードバックもあるので慣れれば非常に強力な入力系統となりそうです。↓
ROG Phone 6 / 6 Proが搭載するSnapdragon 8+ Gen 1はSnapdragon 8 Gen 1よりも発熱が穏やかな印象ではありますが、高負荷のゲームをプレイすると当然発熱は高くなります。
ROG Phone 6 / 6 Proは発熱し始めると本体の温度が想像以上に高くなりますが、これは言い換えればSoCの発熱を上手にボディーへ伝えられているということです。ここでの自然放熱に期待できるのは気温の低い冬シーズンくらいで、常に安定的な動作を求めるのであればAeroActive Cooler 6は必須です。
続いてKunai 3 Gamepadですが、これはROG Phone 6 / 6 Proに専用ケースを取り付けることで、Switchのようにコントローラーをドッキングすることができます。また、単体でも利用可能なのでROG Phone 6 / 6 Proを外部ディスプレイに繋いでプレイする場合でも重宝しそうですね。
▼ドッキングするとこんな感じ。AeroActive Cooler 6との併用もできました。↓
▼単体で使う場合はコントローラーを固定する中央のパーツにドッキングして使います。また、グリップを追加するアクセサリーも付属しています。↓
▼取り外しできるコントローラは背面にもボタンが付いていますがこれは誤爆しやすかったです。慣れるまで練習しましょう。↓
Kunai 3 Gamepadはマッピング機能が優れておりコントローラーに対応していないタイトルもマッピング機能を使うことでKunai 3 Gamepadにてプレイが可能です。
例えば、Android版の原神はコントローラーに正式対応していませんが、Kunai 3 Gamepadを取り付けてマッピング設定画面を開くと「原神」と表示されデフォルトのボタン位置でマッピングされ即利用可能でした。
▼動作も自然です。原神のようなアクションRPGはコントローラーと相性が良いですね。とっても快適にプレイできました。↓
AeroActive Cooler 6もKunai 3 Gamepadも非常にクオリティーが高く、また、専用アクセサリーだけあってソフトウェアも煮詰められています。
汎用品と比べると少々値段は張りますが、最高峰のゲーミングスマートフォンを最高のコンディション・操作性でゲームを楽しみたいならどちらも揃えたいアイテムですね。
ROG Phone 6 / 6 Proのディスプレイ
ROG Phone 6 / 6 Pro | |
画面 | 6.78インチ/2,448×1,080/有機EL |
Widevine | L1 |
高リフレッシュレート | 最大165Hz:自動のほか60Hz、90Hz、120Hz、144Hz、165Hzに任意固定可能 |
外部映像出力 | ワイヤレス出力:○ HDMIポートへの出力:○ ディスプレイポートへの出力:○ USB-C to Cでの出力:○ |
ROG Phone 6 / 6 Proのディスプレイはスマートフォンとしては大型の6.78インチです。解像度はFHD+クラスですが、画素密度は394.639ppiですので画面の粗さは全く気になりません。
画面の表示欠けが無いよう、パンチホールや水滴ノッチを採用せずベゼルにインカメラを搭載しているのもゲーミングモデルの特徴ですね。また、横持ちした時に中央に画面が配置される設計もGoodです。
リフレッシュレートは最大165Hzに対応しているだけでなく、細かくリフレッシュレートを固定化できるのもゲーマーには嬉しいポイントでしょう。
外部映像出力も対応しており、大画面でゲームを気軽にプレイできる点も良いところです。
WidevineはL1に対応
NetflixやAmazonプライムビデオなど著作権コンテンツを「高画質」で視聴するにはWidevineのレベルが「L1」であることが必須です。
実機で確認したところROG Phone 6 Proは「Widevine L1」に対応していました。
AmazonプライムビデオはWidevine L1でも高画質再生できない場合がありますが、実機で高画質再生できることも確認できました。
明るい場所での見やすさ
▼晴天時の屋外での見やすさはこんな感じです。(測定時は照度計にて約125,000Luxでした。)↓
画面を撮影しているので写真では少々見づらい感じに仕上がってしまったのですが、実際は屋外で利用する分には全く問題ない見やすさでした。
ROG Phone 6 / 6 Proのスピーカー
ここからはROG Phone 6 / 6 Proのスピーカーやサウンド機能について確認していきます。
ROG Phone 6 Pro | |
スピーカー | デュアルスピーカー |
イコライザー | ○ |
有線イヤホン接続方法 | 3.5mmイヤホンジャック |
スピーカーバランス
ROG Phone 6 Proは2つのスピーカーを搭載しており、横持ち状態でステレオ効果が得られます。L/Rチャンネルは横持ち状態で端末の左右を入れ替えても正常にLRが切り替わります。
検証ではディスプレイのパンチホール側を上部とし左へ回転した状態を横持ちとして、L/Rの音量を一定距離から測定を行い音量差からスピーカーバランスを検証します。
▼結果は以下の通り。↓
機種/項目 | 最大音量 |
ROG Phone 6 Pro | L側が大きくR側が小さい 音量差は6.7% |
iPhone 14 Pro | L側が大きくR側が小さい 音量差は2.4% |
スピーカー音量の差はiPhone 14 Proより大きかったのですが、LとRでサウンド品質が非常に近いこと、音位置をしっかり調整できていることからL/Rの音量差は気にしなくてOKレベルのステレオサウンドです。
スピーカーのサウンドクオリティーは僕がレビューしてきた様々なスマートフォンの中でも1、2位を争う品質でした。
ROG Phone 6 / 6 Proは初回起動するとデモが始まるのですが、是非、音量を上げて体感して下さい。「スマートフォンでここまでの音質・音量・音圧が出るのか」と驚愕できるはずです。
イヤホンジャックの位置
ROG Phone 6 / 6 Proのイヤホンジャックはインカメラを左側に回転して横持ちした状態で右上に配置となります。
ストレートの端子のイヤホンするとRセンサーが押しづらくなるかな?と思ったんですが、LRセンサーは角に近い位置に配置されているので、僕の場合はプレイに支障はありませんでした。
ただ、位置的に干渉してしまうという方はL字の変換アタッチメントを検討しましょう。
Bluetoothイヤホン接続テスト
最近はワイヤレスで利用できるBluetoothイヤホンやヘッドホンが主流になっていますが、これらは「接続する方法(Bluetoothコーデック)」で音質や音の遅延が変わります。
▼主要なBluetoothコーデックで接続してみました。結果は以下の通りです。↓
ROG Phone 6 / 6 Pro | |
SBC | ○:基本コーデック。全てのBluetoothサウンド機器が対応している。遅延(大) |
AAC | △:CD音質を飛ばせる。遅延(中) |
apt-X | ○:CD音質を飛ばせる。やや遅延あり。遅延(中) |
apt-X HD | ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小) |
LDAC | ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小) |
apt-X Adaptive | ○:低遅延特化のコーデック。遅延(極小) |
検証では上記すべてで接続できました。
AACのみ接続時にSBC接続となったので開発者オプションからAACを指定することでBluetooth設定画面に「HD」のトグルスイッチが表示され固定化できました。
Bluetooth接続について少し解説しておきます。
Bluetooth接続は有線接続よりも大なり小なり音が遅れて聞こえます。
例えば、音の遅延が大きいコーデックでは動画を見ていると映像はリアルタイムで目に飛び込んできますが、音が遅延すると後から聞こえてくるので、演者の口の動きと音が噛み合わない「音ズレ」状態になります。
動画を見るならAACやapt-Xが最低ライン、予算が許すのであればapt-X HD以上の製品をオススメしています。
但し、ROG Phone 6 / 6 Proはゲーミングモデルでゲームをプレイすることが多いはずなので、音に遅延のあるBluetoothイヤホンを使うよりも有線タイプを使ったほうがより有利です。
ROG Phone 6 / 6 Proのカメラ
ROG Phone 6 / 6 Pro | |
構成・画素数 | 5,000万画素(メイン)、1,300万画素(超広角)、500万画素(マクロ) |
撮影モード | スローモーション、タイムラプス、動画、写真、ポートレート、パノラマ、ライトレイル、その他(PROモード、夜景、マクロ、PROビデオ) |
ズーム | デジタル。2倍にワンタップ切り替え可で以降はピンチ操作で最大8倍まで対応 |
シャッター音の消音 | ✕ |
マニュアル設定幅 | ISO:25〜3200、WB:2750〜7500、SS:32〜1/10000、露出:-2〜+2 |
動画解像度 | 8K/24FPS、4K/60FPS、4K/30FPS、FHD/60FPS、FHD/30FPS、HD/60FPS、HD/30FPS |
手ブレ補正 | 普通:8K/24FPS、4K/60FPS、4K/30FPS、FHD/60FPS、FHD/30FPS、HD/60FPS、HD/30FPS HyperSteady:FHD/60FPS、FHD/30FPS、HD/60FPS、HD/30FPS |
カメラもROG Phone 6とROG Phone 6 Proでスペックは同一仕様となっています。実際に撮影した写真も大きな違いが無いので写真・動画はROG Phone 6 Proで撮影したものを掲載します。また、比較ではiPhone 14 Proと行います。
▼カメラアプリはこんな感じ。0.6倍と1倍のほか、2倍にも簡単に切り替えられます。↓
シャッター音は「カチッ」と短く小さめでした。iPhone 14 Proのシャッター音は大きいので静かな場所での撮影は気が引けるのですが、この音量なら静かな場所でも使いやすいです。
最近はカメラセンサーの大型化に伴い「寄れない」ことも多くなってきたのでメインカメラの最短焦点距離をチェックしてみます。
▼メインカメラの最短焦点距離チェックの結果は以下の通り。↓
機種/項目 | 最短焦点距離 |
ROG Phone 6 | 約9cm |
ROG Phone 6 Pro | 約9cm |
iPhone 14 Pro | 約18.5cm |
ROG Phone 6 ProはiPhone 14 Proより被写体に最高画質のメインカメラで近づけるので卓上の料理のアップ写真などは扱いやすく感じますね。
昼に撮影した写真
明るい昼間での撮影では肉眼で見たよりも非常に明るく色鮮やかに写る傾向で、映える写真を撮影しやすいですね。
メインカメラと超広角カメラは並べてみると色味が結構違います。カメラ重視モデルはメインと超広角などセンサーが異なっても同じような印象の画質に調整してくれますが、ROG Phone 6 Proは一歩及ばずといったところですね。
▼左がメイン、右が超広角です。↓
同じ撮影シーンでiPhone 14 Proでも撮影してきました。iPhone 14 Proも肉眼で見るより映える写真に仕上がっているのですが、ROG Phone 6 Proはそれ以上に明るいです。
▼1倍で比較。左がROG Phone 6 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
▼超広角で比較。左がROG Phone 6 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
明暗差ある場所ではHDRが発動しますが、ダイナミックレンジがそれほど広くないのか明るいところはやや白飛びする印象でした。
▼以下は明暗差ある場所で撮影した写真。左がROG Phone 6 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
▼HDR設定でパシャパシャと連続でシャッターを切っていましたが、3枚中2枚が下のような仕上がりでした。HDRでの連続するような撮影時は撮影後にプレビューで確認したほうが良さそうです。↓
昼の撮影では見た目よりも非常に明るく鮮やかなのでパッと見はとっても美しく感じるのですが、やや白っぽくなり引き締まりのゆるい写真といった印象ですね。個人的にはゲーミングスマートフォンでこの画質であれば合格点です。
▼ROG Phone 6 Proで撮影した他の写真はこんな感じ。↓
ROG Phone 6 Proで撮影
ドラゴンフルーツ、温室(メイン)、温室(超広角)、謎の仮面 pic.twitter.com/e0txn7b1O0— GARUMAX (@GaruJpn) October 26, 2022
夜に撮影した写真
夜の撮影では「夜景」モードで撮影します。
ROG Phone 6とROG Phone 6 Proはメインカメラでも超広角カメラでも夜景モードでの撮影が可能でした。夜景モードでは昼の撮影同様に見た目よりも随分と明るく華やかに写ります。
▼左がメインカメラ、右が超広角です。↓
iPhone 14 Proのナイトモードとも比較してみます。昼の撮影時と同じようにiPhone 14 Proも肉眼より明るく色鮮やかなのですが、ROG Phone 6 Proはそれ以上の明るさとなっていました。
▼メインカメラで夜景モードにて撮影。左がROG Phone 6 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
▼超広角で夜景モードにて撮影。左がROG Phone 6 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
夜の撮影も昼と同じく見た目よりも非常に明るく鮮やかです。写真は割と過度な編集で作られた感が強いんですが、これはこれで嫌いじゃありません。皆さんはいかがでしょうか。
望遠・ズームで撮影した写真
ROG Phone 6 / 6 Proは光学望遠レンズを搭載していないのでデジタルズームです。2倍はワンタップで切り替えられるボタンを搭載していますが、それ以降最大8倍まではマニュアルで調整を行います。
デジタルズームは倍率が上がると画質が劣化します。個人的な許容範囲は簡単に切り替えられる2倍までだと感じました。
▼以下はROG Phone 6 Proで0.6倍、1倍、2倍、4倍、8倍で並べてます。画質をチェックしてみて下さい。↓
ポートレートで撮影した写真
ROG Phone 6 / 6 Proは深度カメラを搭載していないのですが、ポートレートモードは搭載しています。撮影時にf値を設定できるほか、撮影後もf値の再調整が可能です。また、人物以外に物撮りもボケ味撮影できます。
▼左がボケ味最小、右がボケ味最大のf/0.95。↓
マクロで撮影した写真
ROG Phone 6 Proはマクロ専用の500万画素カメラを搭載していますが、思っているよりも近づけません。被写体まで約5.5cm以上近づくとピンぼけしました。解像感は申し分ないのですが、もう少し寄れたほうがマクロカメラの醍醐味をもっと味わえたかと思います。
▼マクロモードで撮影。↓
動画の手ブレ補正
ROG Phone 6 ProとiPhone 14 Proを比較しました。1080P/60FPSで前半は手ブレ補正標準、後半は手ブレ補正HyperSteady(iPhone 14 Proはアクションモードで1倍)です。
▼手ブレ補正は標準でも歩き撮影では十分でした。HyperSteadyも歩き撮影で大きな効果がありますが、HyperSteadyはやや画角が狭くなります。↓
ROG Phone 6 / 6 Proの評価
ROG Phone 6 / 6 Proは、ゲームで頂点を目指すなら憧れるゲーミングスマートフォンでしょう。ハードウェアからソフトウェアまでゲームを快適にプレイできるよう特化されており、そのそれぞれが高いレベルでまとまっています。
Snapdragon 8+ Gen 1のパフォーマンスも申し分ありませんね。発熱は排除したほうが良いに決まっているので、ROG Phone 6 / 6 Proレベルのゲーミングスマートフォンを購入するヘビーユーザーはAeroActive Cooler 6は必ず手に入れておきたいアイテムかと思います。
日常的な利用も申し分ありません。中身はガッチガチのウルトラハイエンドスマートフォンですので、あらゆるシーンが軽快で快適です。カメラはややクセがありましたが、多くの人が満足できるレベルではないでしょうか。
ROG Phone 6とROG Phone 6 Proでベンチマーク、実ゲームでの挙動に明確な違いが見られないことから、コスパを重視するならROG Phone 6が良いかと思います。
ROG Phone 6 Proの購入先とお得情報まとめ
ROG Phone 6 Proは以下で購入可能です!割引情報があれば随時追加しますね!
▼ROG Phone 6の購入先。↓
■メモリ12GB+容量256GB■
初出時価格→129,800円
■メモリ16GB+容量512GB■
初出時価格→149,800円
▼ROG Phone 6 Proの購入先。↓
■メモリ18GB+容量512GB■
初出時価格→169,800円
過去最安値→169,800円
▼ROG Phone 6 / 6 Proのアクセサリー。↓
■専用アクセサリー■
ROG Phone 6 Proのオススメのアクセサリー
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