Snapdragon 215を発表。5年ぶりの新作エントリー向けSoC

最近の低価格スマホのチップといえばMediaTek製SoCが主流となっていますが、この度Qualcommからエントリースマホ向けのSnapdragon 215の登場がアナウンスされました。Snapdragon200番台としてはおよそ5年ぶりの新作です。

Snapdragonシリーズといえば、ハイエンドから順に8xx, 7xx, 6xx, 4xx, 2xxというクラス分けがされていますが、年々高性能化が進む中で、あまりにも性能が低い200番台は忘れられた存在になっていました。

このSnapdragon 215は現在のスマホの仕様に対応できるよう、様々な要素がパワーアップした模様です。

Snapdragon 215の性能

前作Snapdragon 210(212は210のマイナーチェンジ版)から強化されたポイント

  • 64ビット対応
  • 19.9:9  HD+ (1,560 x 720)縦長ディスプレイ対応
  • デュアルカメラ対応
  • 13MP(カメラ)/1080p(動画)対応
  • NFCを利用した支払いに対応
  • DSDV

現在ではごく見慣れた機能ですね。この他にもバッテリー持ちや通信速度が全般的に向上し、Adreno 308 GPUを搭載することでグラフィックが28%向上し、全体的な処理速度は50%向上したそうです。なんてったって5年ぶりですから!

どんな機種が搭載する?

Snapdragon 215は75ドルから130ドルの低価格スマホへの搭載を意図したチップとされています。なので最新とはいえ性能は1番下っ端のローエンドです。

縦長ディスプレイ、デュアルカメラ、DSDVに対応した1万円強のSIMフリ

みたいな機種に使われるのではないでしょうか。ネットを見るのもサクサクとはいかないレベルかも知れないので、ほとんど電話にしか使わないサブ機のような使い方になるかも知れません。

ただ、数年前まではハイエンド機ですらほとんど搭載してなかったデュアルカメラが、ついにローエンド機にまで普及するようになるという功績は大きいですね!

ローエンド機は価格を抑えるために機能が限定されるので、このSnapdragon 215が対応している機能をすべて搭載するとは考えづらいです。(というか詰め込むと使い物にならなくなると思います)

しかしこれまでチップの制約によりできなかった機能が搭載可能になったことで、低価格帯でも多様な製品を作れるようになったというのが今回の大きなポイントです。

個人的にはここまでローエンドの機種は触ったことがないので、どれぐらい使えるものなのか興味があります!初期のiPhoneみたいにプリインストールアプリしか使えないようにするという手も逆にありかもしれません。

おそらくガルマックスでもSnapdragon 215搭載端末のレビューなどが出てくるはずなので、実機でどれくらい使えるのか実機情報を楽しみに待ちたいと思います。

ソース1ソース2

ページトップへ