Snapdragon 780Gが登場!Snapdragon 765Gの後継として期待大なSoC!
大手SoC製造メーカーのQualcommが12月15日に新型SoCであるSnapdragon 780Gを発表しました。ミドルハイ上位モデルでこぞって採用されているSnapdragon 7シリーズの新型の内容を確認していきます!
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Snapdragon 780Gの特徴
モデムはSnapdragon X53 5Gを搭載
Snapdragon 780GのモデムはSnapdragon X53 5Gを採用。Snapdragon X53は6GHz未満の周波数で最大3.3Gbpsの下り速度を実現するとのこと。
Snapdragon X53 5Gモデムに関しては詳しい上り、下り速度に関して記載がされていないのでスペックは計りかねますが、ちょうどSnapdragon 765GとSnapdragon 870の間くらいの位置付けなのではないかと推測しています。
Qualcomm FastConnect対応。Wi-Fi 6Eにも対応!
▼Snapdragon 780GはQualcomm FastConnect 6200に対応。新しい規格であるWi-Fi 6Eにも対応しています。↓
Wi-Fi 6は以前からWi-Fiで用いられていた2.4GHz帯と5GHz帯を使うのは変わらないのですが、実行速度が前規格よりも約4倍も向上しており、MU-MIMO技術も合わせることで高速通信可能な機器の同時接続数も増えているのが特徴です。
Wi-Fi性能も端末を快適に使う上で欠かせないので、最新規格も幅広く対応してるのはGOODなポイントですよ!
第6世代のQualcomm AI Engineに対応!
▼Snapdragon 780Gは第6世代Qualcomm AI Engineを搭載。第6世代Qualcomm AI EngineはSnapdragon 888でも採用されている最新のもの。つまり、機械学習性能に関してはハイエンドにも引けを取らないと想像できます。↓
AIを利用した機能はカメラやその他機能でもよく見かけるようになってきたので、処理性能の高い最新のAI Engineが使えるのはかなりのアドバンテージではないでしょうか!
Kryo 670にAdreno 642の組み合わせ!最大搭載可能メモリはLPDDR4の16GB!
Snapdragon 780GのCPUはKryo 670となっており、40%もの性能向上を実現したとのこと。GPUはAdreno 642で、性能アップの比率は記載されておらず詳細に関しては不明となります。
また、Snapdragon 780GはLPDDR4の16GBまで対応。メモリの最大クロック周波数は2.1GHzとSnapdragon 765Gからはほぼ変わらない形となっています。
16GBもの大容量のメモリにも対応しているので、マルチタスク性能の向上はもちろんの事ゲーミング用途でも期待できそうです。
ディスプレイはFHD+/144Hzに対応
Snapdragon 780Gのディスプレイは最大でFHD+/144Hzに対応。WQHDや4Kには対応していないものの、リフレッシュレートは最大で144Hz対応なのでかなり滑らかな映像やアニメーションが実現可能。この点もゲーミング用途向けと言えるでしょう。
ちなみに外部出力では最大で4K/60Hzとなるので、高解像度の映像を鑑賞したい方は外部モニターで視聴するのが良さそう。
総評:Snapdragon 765Gの後継として期待できるSoC
Snapdragon 765Gを搭載した機種はミドルハイ上位クラスとして性能と価格を両立しているものが多く、キャリアモデルでもこぞって採用されているので比較的手頃な価格で5Gスマホが欲しい方を中心にかなり人気がありました。
Snapdragon 780Gはその流れを汲むと予想されるだけに、Snapdragon 765Gから更にミドルハイ上位SoCの水準を引き上げてくれるのか。個人的にかなり期待しています!
気になる登場時期ですが、Qualcomm Press Noteによると2021年の第2四半期(アメリカ基準では4月〜6月)に登場予定とのこと。思ったより早い段階でSnapdragon 780G搭載機種を目にすることになりそうですね!