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Snapdragon 8+ Gen 1の検証見たら発熱が心配に。各社の調整は性能据え置き低発熱優先にしてほしいな

発熱が問題視されていたSnapdragon 8 Gen 1の後継であるSnapdragon 8+ Gen 1は、発熱問題が解消されるかもと期待されていましたが、検証結果を見ると発熱が心配になってきちゃいました。

性能アップは僅か?買い換えるほどでは無いかも

Snapdragon 8+ Gen 1は、8 Gen 1からCPU・GPUともに約10%の性能向上を果たしたとしていますが、発表記事でもお伝えした通りこの程度の性能向上はやや魅力に欠けるところ。

androidauthorityでは、Snapdragon 8+ Gen 1のリファレンス機や8 Gen 1を搭載する製品などを使って検証した結果、Geekbench 5はシングルコアが6.4%、マルチコアでは12.3%に性能が向上していると伝えています。

一方で、GPU性能を測定する3DMarkでは4.6%の向上に留まったようで、謳い文句のGPU性能10%向上というインパクトはなかったとのこと。

▼確かに性能は上がってますが、この程度なら8 Gen 1搭載モデルから買い替えするほどでもないかなーって感じですね。↓

発熱問題は解消していないかも?

Snapdragon 8+ Gen 1で期待されていたのは性能向上よりも発熱問題の解消。

僕もSnapdragon 8 Gen 1搭載モデルを何台かレビューしてきたんですが、発熱でベンチマークが止まったり、ゲームプレイ中にアッチッチになってフレームレートガタ落ちしたりと経験してきたので、発熱問題の解消にはかなり期待していました。

が、検証結果を見る限り、Snapdragon 8+ Gen 1の発熱問題は解決していないかも?と不安になってきました。

▼Snapdragon 8+ Gen 1を搭載するリファレンス機とASUSのROG(最大限の性能を発揮するXモードオンとオフの両方)、Snapdragon 8 Gen 1を搭載するスマホの長時間・連続ストレステストの結果は以下の通り。↓

上記を見る限り、Snapdragon 8+ Gen 1を搭載するROGのXモードは安定して高水準の性能を発揮できているように見えるんですが、このとき、Xモードオフ時と比較して消費電力は8%→15%、内部温度は37度から50度に急上昇していたとのこと。

Xモードオフ時はSnapdragon 8 Gen 1搭載モデルと比較して3回目までは同じような結果ですが、4回目からはSnapdragon 8 Gen 1よりも大きくスコアを落としてます。こっちでXモードオンと同じグラフ推移だったら最高だったのにねー。

初動のスコアは確かにSnapdragon 8 Gen 1を僅かに上回っていますが、そのために性能を最大限に発揮させたことで消費電力は約2倍、発熱も大幅に上がっているのはは残念な印象を受けました。この性能を常用するなら相応の冷却性能も必要かと思いますしね。

ただし、このテストで用いられた機器は製品版ではないため今後のチューニングで改善する可能性もあります。

各社のチューニングに注目したい

ゲーミングモデルは冷却性能も一般的なスマホより高いのでSnapdragon 8+ Gen 1のROG Xモードのような性能維持も可能かもしれませんが、普通のスマホならちょっと厳しそう。

これから各社はチューニングするはずですが、小さなスマホで冷却性能を高めるのも限界があるはずなので、個人的には性能をSnapdragon 8 Gen 1程度にしつつ発熱を抑えて安定度を高めるような調整にしてほしいなって思ってます。

まあそんなチューニングしたら性能発揮しきれてない!とか騒がれそうですが、低発熱で高解像度の動画を今より長く撮影できるとか、ゲームの平均フレームレートを今より長時間維持できるとか、そっちのほうが僕は嬉しいかなー。

発熱が上がってしまいがちなピークパワーはもうお腹いっぱいなので安定性がほしい今日このごろです。上記のように、より低発熱で長時間安定して動作してくれたほうがユーザーが体験できる質としては上だと思いますからね。

また新たな情報が入ったらTwitterFacebookでお伝えします。

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