電池不要ってマジ?ソフトバンクが基地局からイヤホンなどに無線給電できる新技術を実用化へ
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バッテリー不要ってやべーじゃん!
ソフトバンクが基地局を使って、無線でワイヤレスイヤホンやスマートウォッチ等の電子機器を給電する技術を実用化すると日経から報じられました!将来はワイヤレスイヤホン、スマートウォッチのバッテリーが不要になりそうで超楽しみ!
基地局を使ったワイヤレス充電ができるようになる
ソフトバンクはワイヤレス給電の実用化に向けた技術開発を京都大学、金沢工業大学、情報通信研究機構と共同で進めており、早くて4年後の2025年に事業化するとのこと。日経が報じています!
ソフトバンクは全国にある携帯電話の基地局を使い、無線で電気を飛ばす給電技術を実用化する。将来はワイヤレスのイヤホンやスマートウオッチなどを電池なしでも使えるようにする。総務省が近く規制を緩和するのに合わせて実証実験を始め、早ければ2025年に事業化する。
具体的にどうなるかというと、今は基地局から電波を飛ばすことでモバイルデータ通信が出来るという状態なんですが、それに加えて「電気自体を飛ばすことで、ワイヤレス充電を可能にする」ということになります!文だけ見るとすげぇインパクトあるねこれ。
基地局に直接送電機器を設置し、5Gに使う28GHzの高周波帯域を使って電気を送る仕組み。最初は人体に影響がないよう、まずは小さい1ミリワットの電気を半径10メートルほどの範囲に飛ばし、問題がなければ100メートルの範囲に拡大予定とのこと!
スムーズに進めば2025年に事業化予定!
おそらく皆さんも懸念しているであろう、電子機器との電波の干渉といったリスクも当然あり、これを懸念してか現在このやり方は政府で規制されている状態です。
ただ、政府としてもこの無線給電は後押しする方針で、今年度中に法改正して屋内での利用を認め、2024年には屋外でも使えるようにする計画されております。政府が柔軟な対応をしてくれているのが嬉しいですな(`・ω・´)。
使用イメージは「基地局の近くを通過するだけで、対応機器が自動的に充電できる」というものになっています。つまり「家にあるWi-Fiの電波を掴む程度の手間ヒマ」で範囲内にいるだけで充電できる仕組み。超便利な予感しかしない!
ソフトバンクの基地局は全国で20万も配備されており、今現在も4Gから5G向けに順次整備中。5Gに対応した基地局からどんどん無線給電が使えるようになるそうです。
まずは盗難防止タグから活用。将来はワイヤレスイヤホン等にも使えるように
最大のメリットは充電も電池交換も不要という点。まずはAirTagみたいな盗難防止タグでの活用が見込まれています!
さらに計画が進めば無線のワイヤレスイヤホンにスマートウォッチといった電子アクセサリーにも応用でき、いちいちケーブルやケースに入れて充電する手間も省けるので、非常にこの新技術に期待したいですね。特にイヤホンはめっちゃ期待。
その他、住宅、オフィス、工場にインフラ点検への活用も予定されています。
やがてはスマホもこの新技術に対応し、基地局の近くにいれば自動で充電できたり、範囲が広がって充電速度も早くなれば、充電器が完全にいらなくなるんじゃないかなって筆者は予想しています。マジですごい未来絵図ですよねぇ。
ただ懸念点もあり、この無線給電を実際に使うには対応する機器はもちろん、専用の契約が必要とのことなんです。
さらに、この新技術はFelicaのように独自規格で出る可能性大なので、製造コストの観点から使える機器はある程度絞られてくるんねぇか?という予想もできます。
実際に使えるようになった場合、その契約にかかる費用、そして対応機器のラインナップの多さも注目ですな(`・ω・´)。