ミニPC「T-bao MN25」のレビュー!ゲームも結構動く!RAW現像や動画編集の入門機にピッタリ!
ガルマックスに高コスパなミニPC「T-bao MN25」が到着!Ryzen 5 2500Uを搭載するモデルです!今回は海外ネットショップのBanggoodさんに提供頂いたので実機レビューをお届けします!
なお、T-bao MN25はメモリとストレージ搭載量で3モデル展開されていますが、本記事では中間グレードのメモリ8GB/ストレージ256GB SSD/349.99ドル(執筆時)のモデルです!
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T-bao MN25ってどんな端末?
- 特徴:お手軽価格で手に入るパワフルなミニPC
- 気にいった:ベアボーンじゃなくて完成品でOS付き!ポートが多くて使いやすい!拡張性が高い!コンパクトなのにパワフル!
- 気になった:日本語で使うには言語パックのダウンロードが必要でちょっと手間がかかる。贅沢言えばSDスロットが欲しかった
T-bao MN25の詳細スペックや特徴
製品情報 | |
---|---|
端末名 | T-bao MN25 |
発売年 | 2020年7月 |
メーカー・ブランド | T-bao |
対応バンド・周波数・ネットワーク | |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 |
本体仕様 | |
サイズ | 高さ:128mm 横幅:128mm 厚さ:50mm |
重さ | 1200g |
本体色 | ブラック |
システム仕様 | |
OS | Windows 10 |
CPU(SoC) | Ryzen 5 2500U |
メモリ/保存容量 | |
組み合わせ | メモリ4GB+容量128GB メモリ8GB+容量256GB メモリ16GB+容量512GB |
カメラ | |
背面カメラ | - |
機能仕様 | |
GPS | - |
バッテリー | |
ポート | 端子 ・USB-A(3.0)×4 ・USB-A(2.0)×2 ・LAN×1(1000M) ・HDMI×1 ・DisplayPort×1 ・audio×1 ・マイク×1 |
スペック表のソース | |
参照元 | 【販売店】Banggood |
CPUは3モデル共通でRyzen 5 2500Uを採用!このCPUはオンボードGPUの中ではパフォーマンスが高いRadeon Vega 8なのです!
GPU性能が高いので一昔前はゲーミングノートパソコンで採用されていたんですよね!個人的にはAdobeソフトなどクリエイティブ系とも相性が気になるところです!
▼ストレージの速度を測定したらこんな感じで結構速いね!↓
T-bao MN25の付属品はどんな感じ?
付属品は本体以外にACアダプターとマニュアル、SATA接続用のケーブルが付属!
▼電源ケーブルのプラグは穴あきで日本仕様だけどアース付きなのでコンセント形状に注意!↓
▼マニュアルは日本語に対応していました!↓
外観:コンパクトだけど拡張性が高い!
▼T-bao MN25の筐体はこんなもん!手のひらにも乗せることができるコンパクトボディーでございます!↓
▼筐体はつや消しブラック!グッと引き締まったカラーにダイヤモンドカットでキラリと光るシルバーのラインがカッコイイ!↓
▼底面はこんな感じ!増設でケースを開ける時はゴム足を外す必要があります!↓
ポートが多い!デュアルディスプレイもできる!
T-bao MN25はめっちゃポートが充実してる!
▼まず正面なんだけどヘッドホン端子、マイク端子、そしてUSB-A(3.0)が2つ!↓
▼そして背面を見ると・・・ドッヒャー!!!なんぞこのポートの多さは!↓
背面にはですね
- LANケーブルぶっ挿す端子
- USB-A(2.0)が2つ
- USB-A(3.0)が2つ
- HDMIポートが1つ
- DisplayPortが1つ
す、すげぇ。。。HDMIとDisplayPortを使ってデュアルディスプレイ環境も簡単に構築できるじゃん!2画面で使いたい!って方もクリアですね!
▼もし、モニターにDisplayPort端子が無くてもご安心を!HDMI端子に変換するケーブルも売ってるよ!↓
バラしてみた!冷却ファンは大きめ!
底面のゴム脚を外し+ビスを外すとばらせるんだけど、上部からバラして底面のプレートをビス穴からドライバーで押し出して外す感じだからちょっと慣れが必要かも!
▼上部をバラすとサイズのわりにめっちゃ大型の空冷ファンが搭載されていることを確認できた!かなり冷却にも力を入れいている感じですね!上部蓋に付いているケーブルはWi-Fiアンテナなので外さないように!↓
▼底面のプレートを外すとSSDやメモリにアクセスできます!おおおお。SSDは真っ赤なヒートシンク付きでカッコイイ!↓
メモリ換装や2.5インチSSDも追加OK!
▼T-bao MN25は拡張性もGood。まずはメモリなんだけどマザボにくっついているタイプじゃないので換装OK!Ryzen 5 2500Uは最大32GBまで対応してます!↓
▼また、内部に2.5インチのHDDやSSDを突っ込んじゃうことも出来るのです!SSDスロットは1つしか無くて、この中にOSとか入っているから、増設するなら2.5インチSSDが良さげですね!↓
例えばAdobeソフト使うからもう少しメモリ容量を増やしたい!だとか、長期的に利用していて本体に付いてるSSDがいっぱいになったから増設したいとか、そんなときもT-bao MN25なら心配ご無用!簡単にサクッとアップグレード出来るのが嬉しいポイントです!
T-bao MN25のWindowsが英語。日本語に変更しよう!
▼パパっと設置して電源オン!・・・と思ったら初期設定画面ではなく「T-bao」という名前で既に初期設定が完了していた。個人的にはクリアな状態で使いたいので後で完全初期化しようと思う!↓
▼ま、とりあえず起動したし触ってたんだけど違和感が。そう、言語が英語なんです。↓
▼Banggoodの販売ページを見ると…うわー!!!LanguageがEnglishしか記載されていない!!!まじか!↓
一瞬がっかりしたんだけど、試しに日本語の言語パックをダウンロードしてみたら日本語に切り替えられた!Windowsの日本語言語パックのダウンロードや適用方法は以下の記事で書いてるので参考にしてみて下さい!
T-bao MN25の動作チェック!RAW現像や動画編集もできる性能が魅力!
さて、日本語化も無事に終わったことだし、色々と試してみたいと思います!今回は実作業で使えるのか?って部分も重視してガルマックス編集部で実際に使ってみた結果も合わせてお届けします!
普段使いではキビキビと動作!何も不満なし!
まずは普段使いから。最近は多くのことが「WEBブラウザー」で出来るようになってるんだけど、例えばですね
- WEBページの閲覧やメール
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴
- スプレッドシートなどオフィス系のサービス
などなど、特にパフォーマンス不足を感じることなく「超」を付けても良いくらい快適!もちろん、WindowsOSを搭載しているので色んなソフトウェアも使えますよ!Ryzen 5 2500Uほどの性能があれば日常使いで不満がでることは非常に少なそうです!
ゲームはグラフィック設定を煮詰めると遊べるタイトルも多い!
Ryzen 5 2500UはGPU性能が高いことから一時期は10万円クラスのゲーミングノートパソコンに搭載されていたCPU。どこまでゲームが動くのか試してみました!
▼まずは「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」!1280×720の軽量設定で「重い」という結果に。↓
ベンチマークの結果だけ見るとゲームは結構キツイのかな?って印象だったんですが、実際のゲームプレイではオンボードGPUとしてはかなり性能が高く「あれ?案外遊べるじゃん!」って感じ!
▼GTA 5で動作チェック!解像度1280×720のフルスクリーン表示、グラフィック品質を低く設定したらフレームレートは40〜60FPSほど出てたので、そこそこゲームも遊べるかな?って感じ!オンボでもゲーム性能が高いね!↓
GTA 5みたいにグラフィック品質や解像度を下げて快適にプレイできるタイトルも多いんだけど、グラフィックが綺麗なゲームでは力不足で動作の鈍さを感じるタイトルも。
▼例えばPUBGでは1280×720で上限30FPSってところ。負荷が高くなると15〜20FPSまでフレームレートが下がるので快適とは言い難い。↓
グラフィックの綺麗なゲームはクラウドゲーミングの「GeForce Now」とかでプレイするとして、T-bao MN25だけのパフォーマンスであればGTA 5での動きを見る限り、Microsoftストアで配信されているモバイル向けのゲームやグラフィック負荷の低いゲームならそこそこ快適に遊べそうだね!
Lightroom CCやPremiere Proで写真と動画の編集もできる!
ガルマックスで掲載する写真は一眼レフカメラでフルサイズ撮影したRAWデータをLightroom CCで画質調整して現像してます!
あと、YouTubeでアップロードしている動画はPremiere Proを用いて編集からエンコードまでやってるんだけど、実作業でどれくらい快適に作業が出来るのか実機で試してみた!
写真の編集から現像まで快適!書き出し時間でハイエンドモデルとの差が出る!
まずは写真の編集からです!
実際にガルマックスで掲載している製品の写真30枚を読み込ませて各種編集〜書き出しまで行ってみたのですが、RAW写真の読み込み速く、また、編集中も動作の鈍さを感じることなく快適に編集ができた!
これらの編集ソフトって、僕は「編集中に快適に操作できるか」って部分をまずは重要ポイントとして見てます!編集中の操作で動作の鈍さを感じてストレスになるのは嫌なので!T-bao MN25はこの点をしっかりクリアしてますよ!
T-bao MN25はフルサイズのRAW写真30枚程度なら快適なんだけど、写真が多くなるとメモリがボトルネックになってくるから、その辺りは使い方に合わせてメモリ増設も検討してみて下さい!
で、書き出し速度なんだけどこんな感じ!書き出しボタンを押して書き出し後にフォルダが自動で開くまでを測定してみました!
- T-bao MN25:37秒
- MacBook Pro:12秒
流石にCore i9を搭載している16インチMacBook Pro最上位モデル(50万円くらい)と比較すると書き出しに時間がかかるんですが、349.99ドルで手に入るモデルでこれだけの差しか無かったので、僕みたいにブログに掲載する写真を30枚前後で現像するくらいならT-bao MN25で十分かもね!
ブログなどで利用する写真を一眼レフで撮影して綺麗な写真を掲載するぞー!って意気込んでいる方はLightroom CCを利用する入門機としてもGoodだと思うよ!
Premiere ProはFHDクラスの簡単な動画編集でガンガン使える!
続いてはPremiere Pro!人気YouTuberの多くが愛用している本ソフトですが、T-bao MN25だとこんな感じなの編集ならパフォーマンス的に問題なさそうです!
- FHD(1920×1080)解像度の動画を編集
- カット、ビデオトランジション、BGM、字幕入れ
YouTuberデビューすることを考えると簡単な編集が快適にできるT-bao MN25は動画編集の入門機としてオススメしたい!
で、動画でも「編集中に快適に操作できるか」って部分は上記でピックアップしている範囲なら余裕でクリア!それに加えて動画では書き出しの「エンコード時間」も重視したいポイントです!
今回はFHD/60FPSの動画を20分にカットしてH.264でプリセット「YouTube 1080p フルHD」で書き出してみました!
- T-bao MN25:約33分(ソフトウェアエンコード)
- T-bao MN25:約7分(ハードウェアエンコード)
- MacBook Pro:約5分(ハードウェアエンコード)
T-bao MN25のCPUはパワフルなGPU「Radeon Vega 8」を搭載していて、Premiere ProのH.264とH.265(HEVC)でハードウェアエンコードが利用できるんだけど、ご覧の通り爆速でエンコできちゃった!
動画編集にチャレンジしたいって方にも注目頂きたいモデルっす!
T-bao MN25まとめ
T-bao MN25は普段使い+軽めのゲーム用途や写真現像や動画編集の入門機としてピッタリ!特にAdobeソフトが快適に操作出来てよかった!長年、Lightroom CCやPremiere Proをガルマックスで使ってる僕が言うんだから間違いない!
Adobeソフトも比較的軽めの作業であれば実用的範囲で動いてくれるし、Windows 10、メモリ8GB、SSD 256GBを搭載しながらも執筆時点で349.99ドル(約37,500円)って価格もめっちゃ魅力的!
日本語の言語パックを適用したりとちょっと手間のかかる部分もあるんだけど、難易度としては高くないんで、低価格で高いパフォーマンスのミニPCを探しているなら「T-bao MN25」はオススメですよ!
T-bao MN25はこんな方にオススメしたいモデル!
- 写真や動画の編集にチャレンジしたい方
- デュアルディスプレイで使いたい方
- 普段使いで快適なPCを低価格で手に入れたい方
- コンパクトな筐体でもパワフルなPCが欲しい方
日本だと同等価格なら廉価CPUのCeleronモデルが多いんで、この価格でこの性能を持つT-bao MN25は海外ミニPCのコスパの高さを再認識出来たモデルでした!
高コスパなミニPCが欲しい方は是非、検討してみて下さいね!以上、ガルマックスレビューでした!