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ThinkPad X13s Gen1のレビュー:独自の魅力を引き出すSnapdragon搭載ノートPC

ThinkPad X13s Gen1

ThinkPad X13s Gen1の試用機会を頂いたので実機を使った所感をレビューでお届けします!

実際にThinkPad X13s Gen1を使って気にいった・気になった点はこんな感じ!

気にいった点

  • 13インチのノートPCの中ではかなりコンパクト
  • ノートPCではバッテリー持ちが良い
  • キーボード、タッチパッドの使いやすさが抜群に良い
  • SIMスロット搭載で5Gに対応

気になった点・注意点

  • 動くアプリと動かないアプリがある(Windowsやアプリの問題)
  • 20万円越えの価格に見合っていない処理性能

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■ThinkPad X13s Gen1■
初出時価格→199,232円
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ThinkPad X13s Gen1のスペック、ベンチマーク、検証結果まとめ!

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ThinkPad X13s Gen1のデザイン

▼ThinkPad X13s Gen1の天板はこんな感じ。一目見ただけでThinkPadと分かるデザインはブランドが確立していると言えるでしょう。左上で銀色に光り輝くLenovoロゴがクール!↓

ちなみに触り心地はラバーっぽくソフトな感じですが、プラスチックというわけではなく、実は金属(マグネシウム)素材が使われているんですよ。手触りは本当に金属っぽくなかったのでちょっとビックリしています。

▼天板にあるThinkPadロゴの赤ポッチ部分は充電中は点灯、スリープ時に点滅するのも伝統を受け継いでいる感がありますね!↓

▼底面はこんな感じ。あまりゴタゴタはしておらず、かなりシンプルな印象を受けます。↓

▼底面の端には再生マグネシウムのロゴが記載されています。というのも、ThinkPad X13s Gen1は筐体の90%に再生マグネシウムが使用されているから。Zシリーズといい、最近のThinkPadは環境面でもしっかりアピールしていますねぇ。↓

▼ThinkPad X13s Gen1のディスプレイ部はベゼルレスデザインを採用しているので、ノートPCとしては超スタイリッシュ。スマホやタブレット以上に没入感がありますね〜。↓

▼ベゼル幅はこんな感じ。ノートPCとしてはかなり攻めている細さで、それも相まってか13インチクラスなのに11インチクラスのノートPCと錯覚するレベルのコンパクトさに感じました。↓

▼ただ、ベゼルレスデザインを実現するためか、カメラ部分は以下の画像のように突起が設けられており、細長いコブのようになってしまっています。↓

▼ThinkPad X13s Gen1はボディが軽量なのも大きなメリットの一つ。実測で1,112gとカタログスペックよりも重めの結果となったものの、手に持った印象は「軽い!」でしたね。↓

各種ボタン配置は以下の通りです!

▼左側面にはType-C端子が2基設けられています。ちなみに片方のみ充電可能っぽいアイコンが書かれていますが、これは充電時のインジケーター用のもので、どちらのポートでも充電は可能でした!↓

▼右側面はイヤホンジャック、SIMスロット、セキュリティ キーホールが配置されています。↓

ThinkPad X13s Gen1の性能・パフォーマンス

ThinkPad X13s Gen1の普段使いでのパフォーマンスに関しては、ベンチマーク上での結果を参考にするとそこまで性能がいいように思えません。

ただし、メモリ16GB、NVMe接続のSSDを搭載していることによる相乗効果もあってか、特段不自由を感じることはありませんでした。

むしろ、後述するキーボード、トラックパッドなどの入力機器の使いやすさもあってか快適に使用することができました。

ThinkPad X13s Gen1のゲーム性能

ThinkPad X13s Gen1はSnapdragon 8cx Gen 3搭載ということで、正直ゲーム性能には期待していませんでした。しかし、実際に幾つかゲームを遊んでみましたが、思っていたよりもしっかり動いたんですよね。

▼GRID:Autosportなんかはミディアム画質でも平均で50fps以上が出ており、テストプレイでも十分遊べたので、ちょっと前のIntelやAMDの内蔵グラフィックス相当はあるものと思われます。PS3世代のゲームくらいなら設定を多少弄れば遊べるかも!↓

ただ、ThinkPad X13s Gen1はファンレス設計という都合上、負荷がかかると底面がかなり高温になるので、あまりいないとは思いますが、基本的にはゲーム目的で購入しない方がいいでしょう。

ThinkPad X13s Gen1の機能と仕様

この項目では、ThinkPad X13s Gen1の機能について紹介していきます!

動かない、または不安定なアプリもあり!

ARMプロセッサ搭載機種で気になるのはアプリの動作に関して。特にARM版Windows 10などは64ビットアプリが動作しなかったこともあって筆者自身も気になっていたポイントでした。

結論から言うと、「動くものもあれば動かないものもある」でした。

例えば、有名なベンチマークソフトであるGeekbenchやPCMarkは、筆者の環境だけかもしれませんが、何故か動作しませんでしたね。

まだPCMarkは「サポートしてない」と出るのでまだ分かるんですが、Geekbenchは公式ではサポートしているはずなのに、インストールは出来ても起動が出来なかったんですよ…

あと、試したゲームの一部は動きはしますが、変なタイミングでプチフリみたいな現象が起きたりと、安定していないところも見受けられたのは残念なポイント。

これはThinkPad X13s Gen1の問題ではなく、Windows 11の問題ですが、macOSがきちんとエミュレート出来ているのに比べるとイマイチな感じではあるので、エミュレートや各メーカーの最適化は急務かもしれませんね。

やっぱキーボード、タッチパッド、クリックボタンの打鍵感はイイわ〜!

ThinkPadといえば「打ちやすいキーボード」を思い浮かべる方は多いと思います。筆者もその一人なので、ある種の安心感でもってThinkPad X13s Gen1のキーボードで文字入力をしてみましたが….結論としてはやっぱり「良い」ですね〜。

”しっとり”としつつも”シッカリ”とした打鍵感が組み合わさったようなキータッチは正に「至福」と言っても過言ではないでしょう。訳もなく叩きたくなります。

また、トラックパッドはMacBookライクなサラサラ、滑らかでこれまた快適。クリックボタンも軽快かつしっかりとした押し心地なので、押してて楽しさすら感じますね。これまた訳もなく押し続けたい…!

流石ThinkPadだけあってこの辺はしっかりとしているなぁと感心した次第でございます。

ショートカットキーが地味に便利!

ThinkPad X13s Gen1で地味に便利なのがショートカットキー。

▼音量や輝度の調整、マイクミュートなどは他のPCでよく見られる内容ですが、ThinkPad X13s Gen1は外部映像出力に関するもの(F7)や、インカメラオフ(F9)、通話の発着信(F10、F11)など、他のPCではなかなか見ることのない機能が並んでいます。↓

▼外部出力関係の機能はミラーリングやサブディスプレイ、ThinkPad X13s Gen1のディスプレイを非表示にして、外部出力オンリーにしたりと柔軟な設定が可能になっています。↓

▼ちなみにインカメラをオフにした際はキー右上のLEDが白く点灯するので、オン/オフが一目で分かるようになっています。↓

機内モードや通話の発着信機能など、ビジネスで使えそうな機能がショートカットキーとしてしっかりと用意されているのは「さすがThinkPad」と言えますね!

SIMスロット搭載でスマホライクに使える

ThinkPad X13s Gen1はSIMスロットを搭載していて5Gに対応。常時接続できるのでスマホライクな使い方が出来るのも良いところ。

スマホ以外に別途SIMを用意する必要はありますが、PCをネットに繋ぐためにモバイルルーターを持ち歩くならSIM単体で契約して挿しておいたほうが使い勝手が良さそうです。ディスプレイを開くとすぐにネットに繋げられるってのはとっても快適ですよ!

ThinkPad X13s Gen1のディスプレイ

ThinkPad X13s Gen1のディスプレイは13.3インチのWUXGA解像度のものを搭載していますが、表示品質、視野角ともに良好。ThinkPadでは伝統の非光沢ですので、前述の要素と組み合わさって長時間使っていられるディスプレイと言えるでしょう。

ただ、有機ELディスプレイ搭載モデルのように、ビビッドで色鮮やかだったりはしないので、息をのむような映像を楽しみたいという方は注意しておいた方がいいかも。

余談ですが、対応する色域も計測してみようと思い、ソフトをインストールしてみたところ、何故かソフトが動作しなかったので今回は計測できていません!悪しからず…

ThinkPad X13s Gen1のバッテリー関連

ThinkPad X13s Gen1はARM系列のSnapdragon 8cx Gen 3を搭載しているだけあり、皆さん気になるのはバッテリー持ちだと思います。

ということで、今回は以下の3種類をテストしてみました。なお、どのテストも輝度:半分、音量:14で行なっております。

  • BBench(デフォルト設定(キー入力とウェブ巡回有り)+「ガルマックス テスト」のキー入力)を7時間20分ほど実行:53%消費
  • YouTube(FHD画質)で動画を4時間連続再生:24%消費
  • GRID:Autosportのベンチマーク(ミディアム画質)2回分:12%消費

と、メチャクチャバッテリー持ちが良いわけではありませんが、普通のノートPCよりは粘るなというのが筆者自身の感想でした。

また、充電速度は付属の45W ACアダプターを使用した場合、1時間以上2時間以内にほぼ0%(休止状態に移行する3%)から満タンまで充電が可能なので、パッと充電して長時間使用できそうです!

ThinkPad X13s Gen1のスピーカー・サウンド関連

ThinkPad X13s Gen1はDolby Audio記載があるので、サウンド面に関して期待する方も居られるとは思います。実際に音楽を聴いてみた感想ですが、特筆するほど良いわけでもなければ一言で言うと聴けないこともない至ってフツーという感じ。

決してショボくはないですが、迫力はそこまであるわけではないので、サウンドに拘る方はイヤホンジャック、Bluetoothを使用して外部スピーカーを接続して使う方が満足できるかも。

とはいえ、作業中に裏でちょっと流し聴きする程度には十分聴けるので、全くダメではないことは重ねて述べておきます!

ThinkPad X13s Gen1の評価まとめ

今回のレビューでARM系列のプロセッサの強みであるバッテリー駆動時間の長さや、ThinkPadらしい高品質なキーボード、持ち運びに適した薄型・軽量なボディとThinkPadでも携帯性の高いプレミアムモデルであるXシリーズの系譜をしっかりと感じ取ることができました。

とはいえ、20万円台からという高価格は「Windows on ARMを少し試したいな」とお考えの方にとっては少々ハードルが高いんじゃないかなとは思いますけどね〜。

最後に。ThinkPad X13s Gen1はコスパが高いPCというわけではありません。20万円に見合った処理性能かと言われるとハッキリ「NO」と言えるでしょう。

しかし、ThinkPad X13s Gen1はコスパ重視モデルではなく、あくまでもARM系プロセッサを搭載したコンパクトなプレミアムノートPCですし、ある意味でコスパとは無縁のモデルではあります。

本機種の魅力はThinkPad Xブランド、かっちりとした仕上げ、ビジネスに使いやすい機能など、コスパ以外の付加価値にこそあるとあると思いますので、気になった方は良い点、気になった点の両方を参考にした上で購入するか否か決めてもらえると幸いです。

ThinkPad X13s Gen1の割引情報・購入先まとめ

▼価格は変動するのでリアルタイム価格はリンク先で確認して下さい!↓

■ThinkPad X13s Gen1■
初出時価格→199,232円
▼[Lenovo公式ストア]↓

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