Zenfone 4 Selfie Proの性能詳細と仕様評価、価格まとめ
どうも、ガルマックスの猶木(なおき)です。
Zenfone 4シリーズの中で最も個性的な「Zenfone 4 Selfie Pro」の詳細が公開されたので性能や特徴をチェックしてみましょう!
Zenfone 4 Selfie Proは”selfie(自撮り)”という名からも分かる通り、自撮りにフォーカスしたSIMフリースマートフォンです。
▼Zenfone 4シリーズの記事は他にもこんなの書いてます。↓
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更新履歴
Zenfone 4 Selfie Proの実機AnTuTuスコアを見つけたので該当項目に追加しています。
Zenfone 4 Selfie Proの価格と発売日。
追記:Zenfone 4 Selfie Proは日本発売確定です。発売日は9月23日、価格は46,224円です。
日本での発売日は現時点で未定です。内部情報によると台湾→アメリカ→日本という順番で発売予定で、日本は3次発売国であることから早くても9月以降の発売となりそうです。
価格は379ドルで執筆時のレートでは41315円ですが、日本で発売するには技適取得などでコストが高くなるので+1万円強は見込んでおいたほうが良さそうです。
Zenfone 4 Selfie Proの仕様表とスペック。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Android 7 (8へアップデート予定) ZenUI 4.0 |
SoC | Snapdragon 625 Adreno 506 |
メモリ | 4GB |
保存容量 | 64GB |
SDスロット | 搭載 最大2TB |
液晶 | 5.5型有機ELパネル (1920x1080) |
背面カメラ | 1600万画素 SONY Sensor 電子3軸手ブレ補正 0.03秒オートフォーカス 4K動画撮影対応 |
前面カメラ | 1200万画素(F1.8)+500万画素(120°超広角) デュアルカメラ SONY Sensor 美人エフェクトLive対応 4K30FPS動画対応 フラッシュ搭載 |
対応バンド | JP版です 2G:850/900/1800/1900 3G:WCDMA: Band: 1/2/5/6/8/19 4G:FDD: Band: 1/3/5/7/8/18/19/26/28 4G:TD: Band: 38/41 |
Simサイズ | NanoSIM×2 (スロット2は MicroSDと共用) |
DSDS | ○ (4G+3G) |
Wi-Fi | 802.11/b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
ジャイロセンサー | ○ |
VoLTE | ○ |
CA | ○ |
防水 | ☓ |
防塵 | ☓ |
おサイフ機能 | ☓ |
端子 | 3.5mmイヤホンジャック USB Type-C |
バッテリー | 3000mAh 5V2A充電 |
サイズ | 縦154.02mm 横74.83mm 厚さ6.85mm |
重量 | 145g |
Zenfone 4 Selfie Proに搭載されているSoCはZenfone 3と同じミドルハイスペック帯のSnapdragon 625を搭載しています。現時点でも非常に高性能な部類のSoCなので、今後2年は快適に利用できる性能を持ち合わせています。
メモリは4GBで比較的大容量な搭載量なので、一般的な利用ではメモリ不足で困る事も少ないでしょう。
ディスプレイにはコストをかけているようで、5.5型フルHD(1920×1080)の有機EL(AMOLED)を搭載しています。IPSと比較して発色やコントラストが長けているので、自撮りした写真を美しいディスプレイで楽しめます。
Snapdragon 625のベンチマーク。
当サイトはスマートフォンの性能を数値化するベンチマークスコアを収集しており、Zenfone 4 Selfie Proと同等性能のスコアも収集済みなので参考にどうぞ。
- Snapdragon 625の総合性能は6.2点前後、3D性能は1.2点前後。
僕はZenfone 4 Selfie Proと同じSoCを搭載するZenfone 3も愛用していましたが、これだけのスコアがあれば普段使いで困ることはまず無かったです。
▼Zenfone 4 Selfie Pro実機のAnTuTuスコアを見つけました。総合が62975、3D性能が13144です。(AnTuTuスコアの結果は1:40秒~)↓
以下は現行世代の各性能帯の参考スコア
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/05/05更新]
Zenfone 4 Selfie Proの対応電波早見表
追記:ASUSがマルチキャリアに対応することを正式に発表しました。ドコモ、au、ソフトバンク系のSIMで利用できます。
ドコモ、au、ソフトバンクの電波にZenfone 4 Selfie Proが合致しているかチェック出来る早見表を作ってみました。
※Zenfone 4 Selfie Proの仕様表に記載されているバンドの項目にJPと記載があったので日本向けのバンドを記載しています。
▼LTE↓
対応バンド | 1 | 3 | 8 | 11 | 18 | 19 | 21 | 26 | 28 | 41 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Zenfone 4 Selfie Pro | ○ | ○ | ○ | ☓ | ○ | ○ | ☓ | ○ | ○ | ○ |
ドコモ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | |||||
ソフトバンク | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | |||||
au | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | |||||
備考 | 各キャリアで表示している◎は対応必須バンド。au電波のバンド26はバンド18を内包 |
▼3G↓
対応バンド | 1 | 6 | 8 | 9 | 11 | 19 | BC0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Zenfone 4 Selfie Pro | ○ | ○ | ○ | ☓ | ☓ | ○ | ☓ |
ドコモ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | |||
ソフトバンク | ◎ | ◎ | ○ | ||||
au | ◎ | ||||||
備考 | 各キャリアの◎は必須バンド。ドコモのバンド19はバンド6を内包。auの3Gバンド(BC0※B06は停波が進んでいるので除外)はau VoLTE SIMでの利用時は必須ではない。 |
ドコモ
LTEは全国区をカバーするバンド1、東名阪の高速通信バンド3、地下や郊外を担当するプラチナバンドの19に対応。
3Gはメインバンドのバンド1、山岳帯や農村地区をカバーするバンド6/19に対応しており、LTE/3G共に必須のバンドは全て対応しているのでドコモ系のSIMで安心して利用できます。
ソフトバンク(ワイモバイル)
ソフトバンクとワイモバイルのエリアや電波は「ワイモバイルの電波、エリア、対応バンドってソフトバンクと一緒?」で書いているが、エリアも電波も全く同じ。
LTEは全国区をカバーするバンド1、サブバンドの3、プラチナバンドの8に対応。また、通信方式の異なるTD-LTEのバンド41も対応しています。
3Gもメインバンドの1、プラチナバンドの8に対応しており、ソフトバンク系格安SIMやワイモバイルを利用する場合の必須バンドは全て対応しているので安心して利用できます。
au
auの3G電波には対応していませんが、通話もデータ通信もLTEで行うau VoLTE SIMが利用できるバンド構成です。
LTEは主力となるバンド26/18、補助バンドの1に対応しており、通信方式の異なるTD-LTEのバンド41にも対応しています。
Zenfone 4 Selfie Proがau VoLTE SIMに対応した場合、au VoLTE SIMで安心して利用できるバンド構成です。
Zenfone 4 Selfie Proの良いところ。
ここからは個人的にZenfone 4 Selfie Proに魅力を感じた良いところをピックアップしたいと思います。
自撮りカメラがデュアルカメラ。メインカメラよりも性能が高い。
自撮りにフォーカスしている端末らしい仕様で、最近流行りのデュアルカメラがディスプレイ側に備わっています。イメージとしては通常スマートフォンの背面に搭載される高性能なメインカメラがそっくりそのまま自撮りカメラ側に備わっている感じです。
デュアルカメラは120°の超広角が出来るのでグループ撮影が更に楽しくなる
デュアルカメラの仕様ですが、メインとなるカメラはSONY IMX362の1200万画素カメラ(DuoPixel技術により約2400万画素相当)、F値1.8、焦点距離は35mm換算で25mm相当となっており、Zenfone 4のメインカメラをそのまま持ってきたような仕様です。もう片方のカメラはOmniVision製の500万画素が備わっており、120°の超広角撮影に対応。
これらのカメラは任意に切り替える事が可能で、自撮りはメインカメラ、グループでの撮影は超広角で撮影することを想定しているようです。
▼超広角撮影ではこれだけ映る範囲が広がるので、ワイワイと多人数で自撮りする時に威力を発揮しそうですね!パノラマ撮影じゃなくて、パシャっと撮影しただけでこれだけの範囲を捉える事が出来るってスゴイ!↓
デュアルカメラの特性を活かした自撮りポートレート撮影に対応
2つのカメラを利用する事で背景はボカして被写体(人物)だけを際立たせる一眼レフで撮影したような写真を撮影できるポートレート撮影に対応しているので、自撮り写真のクオリティが劇的に向上しますね。
他機種のデュアルカメラ搭載端末でもポートレート撮影出来る端末はありますが、背面に備わっているカメラだと写り具合をディスプレイで確認することが出来なかったので、気軽に簡単に自撮りで美しいポートレート撮影出来る様になったのはGood!
夜間撮影にも強くノイズの少ない美しい自撮り写真が撮影できる
Zenfone 4 selfie Proのメインカメラは画素サイズが1.4μmと大きく、光感度は通常のスマートフォンの2倍を誇り、画像ノイズを低減する独自のASUS SuperPixelエンジンで薄暗い場所でもノイズの少ない高品質な自撮り撮影が可能となっています。
自撮りで4K動画撮影に対応。圧倒的な映像美で自撮り動画を残せる
自撮りカメラの動画撮影能力もずば抜けていて、4K30FPSの超高解像度撮影が可能です。友達同士の自撮り動画も超高画質で残すことが出来ますね!
自撮りカメラ側にフラッシュはありますか。もちろん付いてます!
写真は光の量が大切。Zenfone 4 Selfie Proは自撮りカメラ側にフラッシュを備えています。フラッシュの光にも拘っており、柔らかい光で包む様に光るのでフラッシュの光でテカる事無くナチュラルで美しい肌の色合いに仕上がる様に調節されています。
美しい自撮り撮影するための機能が満載。
とことん自撮りの美しさを追求しているので、写真の美化はもちろん、動画撮影中も、ライブ配信中も美化エフェクトが利用可能です。コラージュ機能もデフォルトで備わっているので、自撮り写真のコラージュも簡単に作成可能です。
背面カメラもSONYセンサーの1600万画素を搭載。
Zenfone 4 Selfie Proは自撮りカメラに力を入れている製品ですが、背面に備わっているカメラもSONYセンサーの1600万画素カメラを搭載しています。背面カメラは0.03秒の高速AFに対応、4K動画撮影にも対応しているので十分メインカメラとして使える仕様です。
RAW保存に対応しているので写真を後から好みの仕上がりに調節出来る。
RAW保存が可能なので写真を撮影した後から写真の仕上がりをゴリゴリにいじって思い通りの写真に仕上げる事が可能です。
例えば、少し暗くなってしまった場合や白飛びしてしまった場合はもちろん、もう少しコントラストを強くしてメリハリある写真に仕上げたいだとか、自由自在に調節可能です。
RAWの編集を極めれば、雑誌で載っている様な美しい写真に仕上げる事も可能なので、Zenfone 4 Selfie Proを手に入れた時には是非チャレンジしてみて下さい!
2枚のSIMを同時待ち受け出来るデュアルスタンバイ(DSDS)に対応している。
Zenfone 4 Selfie Proは2枚のNanoSIMを挿し込んで4G(LTE)と3Gの同時待ち受けが可能なDSDSに対応しているので、音声通話SIMとデータSIMを個別に活用出来ます。
例えば、メインの音声通話SIMは大手キャリアを利用して、データ通信は安い格安SIMを利用するって事も可能です。
DSDSに関する記事も書いているので気になる方はどうぞ。Zenfone 3の記事ですが、仕様は同じなので参考になるかと思います。
【関連】Zenfone3のデュアルスタンバイを使ってみたのでメリット・デメリットまとめ
ZenUI 4.0に対応しているので新機能が利用できる。2つのSNSアカウントに同時ログインも可能!
Zen UIはASUSのZenfoneに搭載されているオリジナルのUIで、Androidを採用しながらもASUSオリジナルの便利機能が沢山利用できます。例えば、メールの受信数やTwitterなどの通知をアイコンの横にバッジとして表示してくれる機能など、痒いところに手が届く僕もお気に入りのUIです。
Zenfone 4 Selfie Proだけでなく、Zenfone 4シリーズは最新のZenUI 4.0を採用(Zenfone 3シリーズは後のアップデートで対応)しており、新機能が利用可能です。
その中で最も注目されている機能は2つのアカウントに同時ログイン出来る機能で、例えばゲーム用とプライベート用のアカウントを持っている場合、これまでは1台の端末でアカウントを切り替える為のログイン作業を繰り返す必要がありましたが、ZenUI 4.0は同時に2つのアカウントにログイン可能となってます。
Android Oへのアップデートが予定されている。
Androidの次期最新バージョンであるAndroid O(8.0)に対応予定です。といっても、Zenfone 4シリーズだけでなく、Zenfone 3シリーズもAndroid Oに対応予定ですのでZenfone 4 Selfie Pro特有のメリットでは無いのですが、最新OSを体験出来ることが保証されています。
▼Zenfone 4シリーズ、Zenfone 3シリーズはZenUI 4.0とAndroid Oに対応すると発表済みです↓
Android Oの新機能に関しては以下の記事で纏めているのでチェックしてみて下さいね!
【関連】Android O(8.0)を先行導入したので新機能・変更点まとめ
Zenfone 4 Selfie Proのイマイチなポイント。
僕が感じたZenfone 4 Selfie Proのイマイチなポイントを残したいと思います。
なぜだかProだけSIMスロットとMicroSDが共用。
Zenfone 4 Selfie ProはNanoSIMを2枚挿入することで2つのSIMで同時待ち受け可能なDSDSに対応していますが、SIMスロット2がMicroSDと共用となっているので、DSDSを利用するとMicroSDが利用できず、MicroSDを利用するとDSDSが利用できないというどっち付かずの仕様となります。
▼ちなみにZenfone 4 selfieではNanoSIM×2に別途MicroSDが挿入出来るトリプルスロットを採用しています。何故、Proでは対応しないんだ!!!!↓
電子手ブレ補正のみで光学手ブレ補正には未対応
仕様表を見て気がついたのですが、Zenfone 4 Selfie ProはZenfone 4やZenfone 4 Proなどで備わっている光学式の手ぶれ補正は搭載されていません。
電子手ブレ補正が備わっているので、スマートフォンを手で持って固定しながら撮影する場合は特に問題無いかと思いますが、動きながら撮影する場合は光学式ほど手ブレ補正が強力ではありません。
Snapdragon 625搭載端末としては割高。
Zenfone 4 Selfie Proに搭載されているSnapdragon 625は去年発売したZenfone 3と全く同じSoCです。今だとZenfone 3は2.3万円位で購入可能なのですが、Zenfone 4 Selfie Proは379ドル(41315円)で日本で発売する場合の上乗せ価格を考慮して約5万円前後。
純粋な処理性能だけで考えるとコスパはそれほど良くないですね。この部分に関してはZenfone 4 Selfie Proの特徴である自撮りデュアルカメラの魅力がどれだけ勝るかで購入に至るかが決まってきそうです。
防水には対応して欲しかった。
Zenfone 4 Selfie Proは防水防塵には対応していません。
自撮りが好きな方って僕は何処でも自撮りしたいと思うんですよ。例えば海だとか最近流行りのナイトプールとか。折角、夜間でも美しい撮影が出来るカメラ性能を備えているんだから、防水に対応していれば自撮り出来るシーンが増えたのになぁと残念に思いました。
Zenfone 4 Selfie Proまとめ。
如何でしたでしょうか?
個人的にはZenfone 4シリーズの中でZenfone 4 Selfie Proは最も個性的に感じた端末でした。以前からASUSは自撮りに特化したZenfone selfieをリリースしており、あの時はニッチな製品だなぁ、と思ってましたが、今や自撮りは大人気でニーズにあった製品だと思います。
外観も自撮り好きな女性をターゲットとした色合いと丸みを帯びた形状でキュートな印象なので、特に自撮り好きの女性は要注目な端末です。
まだ日本では発売のアナウンスが無いので続報が入り次第追記してお伝えしますね!
追記:9月23日に46,224円で発売開始です。公式ショップでも取り扱い開始!
【公式】ZenFone 4 Selfie Pro(ZD552KL)-ASUSショップ
台湾ASUSのサイトですがZenfone 4 Selfie Proの製品ページが公開されているので是非チェックしてみて下さいね!
▼Zenfone 4シリーズの記事は他にもこんなの書いてます。↓
【関連】Zenfone 4 Proの性能と仕様評価、比較、価格まとめ