ガルマックスの猶木(ナオキ)です。【楽しく面白く的確に】をコンセプトにデジタル製品の様々な話題を書いて生きています。スマホやPCガジェットが大好きでスペック表とにらめっこするのが趣味です。製品発表会のお誘いや執筆依頼などお問い合わせ下さい。

Hi-Fi音質で低音増幅型。LASMEX「L85」セミオープンヘッドホンを試す

LASMEXのL85はHi-Fi対応のセミオープン型ヘッドホン

LASMEXから最新型のセミオープンHi-Fiヘッドホン「L85」がリリースされました。

メーカーさん、完成度に相当自信があるようで、ガルマックスで性能評価して下さいとのお話がありました。

ガルマックスではLASMEXのヘッドホンを複数レビューしていますが、今回の「L85」は”Hi-Fi音質のセミオープン型”ヘッドホンだったのでレビュー依頼を受けることに。私の好きなタイプのヘッドホンなんですよ。

価格は執筆時点で8,999円で比較的手の出しやすい価格帯となっています。

「L85」が届きエージングも終わったので早速レビュー。

  • ▼LASMEXについて▼

    LASMEXはオランダのメーカーさんで設計が自社、製造が中国、販売をAmazonで展開しています。設計を自社で行っているので、非常にバリエーション豊かな製品がそろっており、それぞれ特徴をもった音質で製品により非常に音質の方向性がパッキリ分かれてます。本記事の最後に他のLASMEX製品レビューも残しておくので参考にしてみて下さい。

  • 音の好みは十人十色なので”私は低音が好き”だとか”吐息も伝わる繊細な音質を楽しみたい”など、方向性を明確にしてから選ぶと失敗しにくいです。特にネットショップで展開しているLASMEXの様な製品は実機で音を聴く事が出来ない分、音質の方向性を伝えられる様に記事を執筆しています。

Hi-Fiとセミオープン型ヘッドホンについての予備知識。

まずはHi-Fiとセミオープン型ヘッドホンについて。

Hi-Fiに対応したヘッドホンは「原音を忠実に再現出来る」ヘッドホンで、ノイズやひずみが極力低減されています。

個人的にHi-Fiは弦楽器の繊細な音源を聴くのに適していると考えているので、クラシック音楽を聴く際に好んで利用しています。

セミオープン型ヘッドホンについてですが、低音を増幅させるハウジング部分に小さな穴が開いているタイプのヘッドホン。”低音を増幅”出来るので自然と低音が盛り上がりますが、低音ブーストとは違い、”ナチュラルな低音”が増幅されます。

つまり、「L85」は”原音を忠実に再現”しながらも”低音”がしっかり鳴る方向性のヘッドホンとなります。

LASMEX「L85」の外観・付け心地・付属品等。

この項目ではLASMEX「L85」の外観と付け心地、同梱されているアクセサリー類についてまとめています。

L85は”価格以上の質感”で所有満足感は高め。

▼外装は”価格なり”です。箱を開けると「L85」本体とアクセサリー類がまとまった箱が入ってます。↓

外装は低価格モデルと同様の簡単な箱。表面がクリアとなっており中身が見えるタイプです。

本体はブラック×シルバーで落ち着いた外観。シルバーがクロームメッキの様なテカテカ系では無いのが個人的に嬉しい。テカテカ系はシモンが目立ちますからね。↓

金属パーツはテカテカしていない落ち着いた色合いのシルバー色でブラックカラーと非常に良く合うカラーリング。

▼本体はセミオープン型ということで、背面がメッシュ状で音が抜ける形状です。

L85はセミオープン型なのでヘッドホンの背面がメッシュと鳴っており音が抜ける形状となってます。

▼スライダー部分は幅のある金属パーツで剛性は高い。↓

スライダー部分は11段階で調整可能

▼低反発型のパットが付いてました。ヘッドホンに組み込まれているタイプで無理やり外すと戻せない可能性が高い。

イヤーパッドは低反発のクッション

▼イヤーパッドの大きさはこんな感じ。↓

イヤーパッドの縦の内径は約5.5mmです。

イヤーパッドの横の内径は4.5mm位。

▼ヘッドバンド部とスライダー部分にLASMEXのロゴ。↓

ヘッドホンのバンド部分にLASMEXの文字ロゴが入ってます。

スライダー部分にはLASMEXのロゴマークが入ってます。

▼ケーブルは脱着式で”L側”に3.5mmジャックが付いてました。↓

イヤホンジャックはヘッドホンに左側に付いています。

  • ▼外観評価▼

    外装は価格なりで高級感はないけれど本体の質感は価格以上でした。可動部分は金属パーツが使われており剛性も高いです。イヤーパッドが簡単に外せないので掃除しにくこととが難点です。それと、付け心地は好みやヘタレ・劣化があるのでイヤーパッドは取り外し式で自社で複数の種類を展開しイヤーパッドを購入出来る様にしてほしい。お気に入りのヘッドホンを長く愛用したいじゃないですか。

L85の付け心地は”かなりソフト”。長時間使っても耳が痛くない!

ソフトな付け心地で長時間使っても耳が痛くなりません。

カポッとはめてみました。イヤーパッドがソフトな低反発クッションを使っているので、非常に付け心地はソフトで長時間付けてても耳への負担は少なめ。

私はメガネを掛けているので、ソフトな付け心地のヘッドホンじゃないとメガネフレームがヘッドホンに挟まれて痛くなっちゃうので個人的に「L85」の付け心地はベストでした。

海外製品ってサイズが大きめのヘッドホンもありますが、「L85」は日本人の平均的な頭のサイズで”大きすぎる”ということはありません。私は左右のスライダーを3つ伸ばしてピッタリ。

ちなみにスライダーは11段まで伸ばせる事と、付け心地がソフトなので頭がでっかくても安心です。

  • ▼付け心地の評価▼

    付け心地はソフトで長時間使用時も耳への負担が少なく、私はメガネを掛けた状態で長時間利用しても耳が痛くならなくて高評価ですが、ソフトな付け心地故のデメリットも。例えばL85を装着してソファーで寝っ転がった場合、私の場合は締めつけ感がソフト過ぎてズレます。というわけで、かっちりした付け心地が好みの方は向いていません。

L85の付属品。

▼アクセサリーBOXにはケーブル2本(3mケーブルと1.3mのマイク付きケーブル)とφ6.3mmのステレオ標準プラグが入ってます。↓

ケーブルが2種類入っているので使い分けしやすい。

▼ケーブルは金メッキ加工。すべり止め用のエッチング加工が施されてます。ちなみに写真は3mケーブルですが、1.3mのマイク付きは取り回しが良いように細いケーブルが採用されてます。↓

細部までエッチング加工でデザインされたケーブル。

▼説明書は複数の言語がまとまっており、その中で日本語表記もあります。説明書には各種名称や仕様が載ってます。

説明書には日本語表記あり

▼L85の保管用ポーチが付属してました。ベルベットの様な表面でホコリがちょっと目立っちゃいます。

ポーチはベルベットのようでホコリが付着し易いです。

  • ▼付属品の評価▼

    ケーブルが2本付属しているので、利用するデバイスで切り替えることが可能なので使い勝手は良いです。マイク付きケーブルは通話ボタンは付いているのですが、音量ボタンは付けてほしかったところ。

  • 説明書は分厚いですが、各言語で1ページという簡素なもの。例えば利用前のエージング方法についての解説なども記載していると、初めてヘッドホンを購入するかたも製品本来のPerformanceを引き出せるので是非メーカーさんは検討してみて下さいね。ちなみにエージングは個人的にYou Tubeのエージング動画で最低24時間流して慣らし運転してます。

LASMEX「L85」の音質。

ここではLASMEXの音質に関してアレコレ所感をまとめます。

まさかの50mmドライバーで”低音”が気持ち良く鳴る。

いつもの事なのですが、レビューを受ける際はメーカーさんの謳い文句を聴いてから依頼を受けるか決めて、手元に届いた製品を試してから仕様表を確認します。

今回、”Hi-Fi””低音が鳴るセミオープン”がキーワードだったので、どれどれと試してみた所、メーカーさんの主張通り低音が気持ちよく鳴ってくれます。

ヘッドホンで1万円以下の製品は40mmドライバーを使っている製品が多く、最初は「L85」も40mmだと思っていたのですが、所有しているHi-FiヘッドホンのLASMEXの「H120」よりも「L85」は低音の量感、解像度共に長けてます。

セミオープン型は低音が増幅されるけれど、それにしても質の良い低音がなるので仕様表を確認したら大型の50mmドライバーを使ってるじゃないか!

ドライバーユニットはでかけりゃ良いってもんじゃないですが、大口径ドライバーユニットとセミオープンの低音増幅で、低音の量感がイマイチになりがちな密閉型の40mmドライバーを採用したHi-Fiヘッドホンよりも驚くほど低音が表現力豊かに鳴ります。

L85が得意とする楽曲ジャンル。

冒頭でHi-Fiヘッドホンは個人的に弦楽器の音源に向いているとお伝えしましたが、L85は低音の表現力が長けているので、非常に幅広いジャンルで耳を幸せにしてくれます。

特にR&Bは心地よい低音と相まって非常にL85と相性が良いです。

▼just of the two of usとか凄く気持ちよく楽しめますよ。↓

  • ▼音質の評価▼

    想像していたよりも低音の表現力が高い。バイオリンの単独音源などでは低音が邪魔をすることもあるので密閉型のHi-Fiヘッドホンが向いていますが、バスが入るオーケストラなどでは個人的にL85の音質が好みです。Hi-Fiヘッドホンの中では低音が良く鳴りますが、それは”ナチュラルな低音を増幅した”状態ですので、低音に特化したブースト型のヘッドホンの様な強烈な低音は鳴りません。L85は優しくありつつも力強い質量ある低音が心地よく鳴るヘッドホンです。EDMなどのクラブ系音源が好きな方は物足りなく感じるかも。

LASMEX「L85」の総評。

原音に忠実な音源を楽しめる「Hi-Fi」と密閉型ではナチュラルな低音が苦手とする部分をセミオープンと大口径50mmドライバーでカバーした「L85」は、”しっかり低音も楽しみたい”という方におすすめ。

デメリットも知ろう。

ヘッドホンは音漏れが少ないから。という理由で使っている方も居ると思いますが、それはヘッドホンのタイプによって大きく変わり、セミオープンタイプはそのへんのイヤホンよりも音漏れします。

イヤホンだと高音がシャカシャカ音漏れしているのを聞いた事がある方も多いと思いますが、何を聞いているのかって良くわからない事が多いですよね。でも「L85」の音漏れはそのレベルではないです。

「L85」は歌詞まで聞き取れる位に音漏れします。密閉型しか利用した事が無い方はビックリする位です。というわけで、「L85」は野外ではなく自宅で腰を据えてじっくり楽曲を楽しみたい方に向いてます。

個人的にL85は”気持ちの良い”ヘッドホンだった。

ヘッドホンとかイヤホンって性能表だけでは感じ取れない部分があるので、高価なヘッドホンを購入しても”方向性”が違えば使ってて気持ちよくありません。

個人的に音関係の製品は性能表から探れる方向性を鵜呑みにしません。実際に聴いてみて、自分が気持ち良いか、そうでないかが全てです。安くても自分が良いと思えば愛用しますし、イマイチと感じれば高価な物でもそのへんに転がってます。

L85は本当に低音が気持ちよく鳴って、使っている私自身の耳がとっても幸せで”これからも使いたい”と思える音質でした。

最近多いドンシャリ音質でキツイ重低音がガンガン鳴るタイプが苦手な方は非常に満足出来る音質でしょう。

悪く言えば万人向け。でも万人向けでも非常にバランスが良く高次元で質の高い音が出てくるので、満足度は必然的に高くなってます。

価格もリーズナブルで手が出しやすく気軽に使えるので、サブのヘッドホンとしてもおすすめ。低音も程よく鳴り、中域も聞き取りやすく、長時間付けても苦にならないソフトな付け心地なので”映画鑑賞”にも良いですよ。

「L85」はLASMEXが自信満々でレビュー依頼してきただけの実力を持ってます。うん。確かに良いものだった。

▼LASMEXの製品は以下もレビューしていますので、宜しければどうぞ。↓

LASMEXのHi-FiヘッドホンH120レビュー。本来、1万円でこの音質は買えない

LASMEX C45レビュー。携帯型ヘッドホンの中でかなり出来が良いぞ!

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