LASMEXのHi-FiヘッドホンH120レビュー。本来、1万円でこの音質は買えない

LASMEX H120は本来2万円クラスのヘッドホン

LASMEXのHi-Fiヘッドホン【H120】を頂きました。感謝御礼。

通常価格18,999円、現在は安くなっているので10,800円で購入可能です。

最初にお伝えします。

H120の音質の一部は3万円クラスのヘッドホンに匹敵する音が出てきます。定価1万円という価格帯のヘッドホンでは出せない音です。

もし、他社品でH120の音質と同等レベルの製品を探した場合、中古で1万円以上は覚悟した方がいいです。

LASMEXの公式サイトを確認すると会社所在地はオランダのようですね。設計は自社設計、製造は中国が担当、販売はAmazonという感じで最近は珍しくもないパターンですね。

根本的な設計をしっかり自社で行っているので、片手間で作った製品でないことはよく分かります。

LASMEX H120は原音に忠実なHi-Fiヘッドホン。

ガルマックスでは数多くのヘッドホン、イヤホンをレビューしていますが、音を出す製品はそれぞれ音質に個性があります。

低音を強調した音、全体的にフラットな音、高音重視、中域重視など実に個性豊かな音を出してくれます。

その中でも、収録時に録音した音源を高忠実再生するHi-Fiに対応しているヘッドホンが本記事のLASMEX H120です。

音質の好みは人それぞれですが、独自のチューニングが施されていないナチュラルな音を楽しみたい方はきっとH120の奏でる音質に心躍るはず。

仕様は以下の通り。

  • ドライバー:40mm
  • インピーダンス:32Ω
  • 音圧感度:99±3dB/mW
  • 再生周波数帯域:20Hz-25KHz
  • 入力プラグ:3.5mm
  • コード長さ:約1.2m
  • 質量:約280g
  • タイプ:密閉型

LASMEX H120の同梱物と外観をチェック。

同梱物と外観をチェックします。質的には2万クラスのヘッドホンと同等レベル。

同梱物は必要最低限。

▼本体はこの様な外箱で届きます。ヘッドホンの写真がほぼ実寸台なので相当大きな箱です↓

LASMEX H120の外箱はかなり巨大な外箱です。

▼外箱の中にまた箱が入ってました。↓

LASMEX H120の外箱の中には化粧箱が入ってました

▼パカリと箱を開けると持ち運びに適したハードケースが登場。この中にH120本体が入ってます。パープルのLASMEXロゴがCool。↓

LASMEX H120はハードケースに入った状態で届きます。

▼アクセサリー類は別箱に纏まって入ってます。(ハードケースの上部に箱が収まっています。)↓

アクセサリー類は別梱包です。

▼値の張る製品ですが同梱物は実にシンプル。本体以外には説明書、マイク付きケーブル、マイク無しケーブル、本体を拭くクロスのみ。↓

LASMEX H120の同梱物は非常にシンプル。アクセサリーには最低限のコスト、その他は音にお金をかけている感じですね

▼ハードケースは非常に大きいです。どうしても持ち出したい時以外は使うことは無いでしょう。また、本体のみを入れる為だけに設計されており、ケース内にポケットなどは付いていません。↓

ハードケースは持ち歩きには不向きな大きさです。厚さは10cm、横幅縦幅は20cmくらいあります

▼ケーブルはヘッドホン側にストレート、機器に接続する側は断線の起こりにくいL型を採用しています。↓

LASMEX H120に付属のケーブルは断線を起こしにくいL型を採用

▼マイク付きケーブルには通話応答用のボタン1つのみ。↓

付属のコントローラーには応答ボタンしか付いていません。ボリューム調整は出来ないので注意しましょう。

外観はクローム仕上げ。手入れは必須

クローム加工が施されており非常に美しい外観ですが、こまめにクロスで拭き取らないと指紋が目立ちます。

▼ケースを開けるとH120がお目見え。ピッカピカで撮影している私も映り込む程です。出来るだけコンパクトに持ち運べるように本体はある程度折りたためます。↓

ハードケースを開けるとクローム加工でピッカピカのH120が現れます

▼使用できる状態に展開しました。非常にシンプルな外観です。↓

装飾も少なくシンプルな外観のH120です。

▼LとRは内側に刻まれています。↓

L/Rも内側に刻まれているので目立ちません。

▼L側にケーブル差込口が付いています。脱着式なので断線時も交換可能。また、専用ケーブルはAmazonに売ってます。↓

L側にケーブル差込口が付いています。

アジャスターはボールタイプ。

初めてボールタイプのアジャスターを使いました。非常に軽い力で調整が可能です。

▼アジャスターはボールタイプ。縮めるとヘッドホン部分に入り込みます。↓

アジャスターはボール型で中々見ない形です。使ってみましたが軽い力で動かせるので便利。

イヤーパッドは磁石でくっつくので掃除しやすい。

▼イヤーパッドはプロテインレザー製で低反発のクッションが入っています。↓

イヤーパッドは密閉製の良い低反発クッションを使っています。

▼イヤーパッドは磁石で簡単に取り外し可能。ただ、ドライバーユニット付近に磁石は如何なものかと思います。神経質な方はこの点が気になるでしょう。↓

イヤーパッドは簡単に外す事が可能磁石を使っているので少し音に影響が出そうで心配です。

ドライバーユニット付近にホコリが入った場合の手入れはやりやすくなりますが、個人的にドライバーユニット付近の磁石はあまり良い印象ではありません。

でも、イヤーパッドの磁石込みで設計しているのかと思うほど音質は素晴らしいです。

装着感は良好。但しサイズが大きい

LASMEX H120のサイズは日本人向けに設計ではありません。

装着感は非常に良いのですが、私の持っているヘッドホンで一番大型です。顔のデカイ私はアジャスター調整が必須だったのですが、最も縮まっている状態でピッタリだったのはH120が初めて。

大柄の方でも余裕の大きさですが、小柄な女性の方は【大きすぎる】と感じる可能性が高いので、H120を購入する場合はヘッドバンドにクッションを追加するなどの対策が必要かも。

LASMEX H120の音質。

50時間ほどのエージングが終わりました。

H120は原音を忠実に再現するHi-Fi仕様のヘッドホンですがHi-Fiイヤホンとは大きく印象が異なります。

大型のドライバーユニットが低音を表現力豊かにする。

イヤホンでもHi-Fiに対応している製品も多いですが、H120はヘッドホン。

そもそも備わっているドライバーユニット(ダイナミック型)が40mmと比較できない程に大型です。

ドライバーユニットの大きさが全てではありませんが、ドライバーユニットが大きくなると自然と低音が強調され、原音の低音を再生する時に表現可能幅が広くなります。

Hi-Fiのイヤホンは【低音がスカスカ】な印象が多いのですが、ドライバーユニットが物理的に小型であることに加え、元々【忠実に音を再現するHi-Fi(ブーストのような強調が無い)】も相まって、低音の再現性がイマイチになることが多いです。

その点、ヘッドホンでは大型のドライバーユニットを利用できるので、同じHi-Fi対応製品でも出てくる音に大きな違いが出てくるのです。

特に高音の量感が素晴らしい。

低音も中域もこのクラスのヘッドホンでは十分な音質ですが、特に高音の再現性と出て来る音の量感に驚くはず。

ボリュームを調整しているわけでは無いのに、小さな音は繊細且つ輪郭がはっきり分かり、強調される瞬間は音がブワッと広がります。出て来る音の量感が素晴らしいので、まさに生で聴いている感覚に陥ります。

私は生のオーケストラも聴きに行くことがあるのですが、高音に関しての再現性は間違いなく3万円クラスのヘッドホンと張り合えます。

今までガチなHi-Fiヘッドホンを使ったことが無い方がH120で同じ曲で聴くと「今まで聴いていた音は何だったのか」と感じる程、繊細な音が聴こえてきます。

LASMEX H120の総評。この音質は1万円で買えません。

何をもって高音質とするか。それは音の好みや趣向にも大きく左右されます。

出来るだけ原音に近い音で楽曲を楽しみたい。

その様な考えを持っている方はHi-FiヘッドホンH120は入門用としても非常にオススメ出来る製品です。

ただし、H120は元々2万円クラス、高音に関しては3万クラスの製品と張り合えるだけの製品です。

1万円台のヘッドホンは全てH120並の音が出て来ると思うのは大きな間違いです。

冒頭でもお伝えしましたが、H120の音質を出せる他社製品を1万円で探す場合、運が良くて中古が見つかる、運が悪いと中古価格でH120より高価です。

10,800円という価格は本格的なHi-Fiヘッドホンとしては低価格な部類ですが、それは安くなっている今だけの話しで本来は2万円クラスです。そしてH120の音質は3万クラスと張り合えるポテンシャルを秘めています。

私は、初めて本格的なHi-Fiを楽しむためのヘッドホンとしてH120をオススメします。良い買い物したなと満足出来ますよ。

でも、購入したら最低50時間はエージングして下さいね。

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▼本製品以外にもガルマックスでは沢山のドローンをレビューしているので是非チェックしてみて下さいね!↓   ▼本記事のジャンル以外の製品も数多く実機レビューを書いています。宜しければどうぞ!↓
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