PUBGモバイル、PMJLを最後に公式大会シーンでのタブレット端末を禁止へ
PUBGモバイルの公式大会であるPMJLが開催されていますが、PUBG MOBILE日本公式が「今回を最後にタブレットは使用禁止、今後は世界基準に合わせるよ」と声明を出しています。日本のプロチームもいよいよスマホを練習しないといけません。
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PUBGモバイルの公式大会シーンでタブレットが使用禁止に
PUBGモバイル、楽しいですよね。バグは多いですがあんなグラフィック・システムをスマホでゴリゴリ動かせる事に感動しています。無料だなんて信じられない。良い時代になったものです。
eSportsシーンでは本家PC版のPUBGだけでなくモバイルの方も盛り上がっています。世界大会に日本も出ていますよ。あまり良い成績は出せていませんが。
私は「モバイルのゲームなんだからモバイルでやる」というポリシーで元々スマホでプレイしていたのですが、今回PUBGモバイルの日本公式が「日本大会でタブレットを許しちゃうとその後の世界大会はスマホでプレイしなきゃいけなくて微妙だから今後禁止ね」と発表しました。
2018年のリリース以降、日本国内の大会では、端末制限を設けずプレイヤーの皆さんが日本国内で販売されている端末を自由に使用することが出来ました。
その一方で、グローバル各地で行われる大会ではタブレット端末の使用を制限し、世界大会でも使用端末でタブレット端末が選ばれることはありませんでした。
制限については皆さんから「日本国内の大会でも端末を制限して欲しい」といった要望も幾度か頂戴しておりました。
しかしながら、日本国内ではリリース初期からプレイヤー全体におけるタブレット端末の使用比率が高いこともあり、端末制限をすることで大会参加時に不完全燃焼となってしまうことを懸念し、日本運営チームでは端末制限を行わない方針としておりました。
ですが、世界大会基準ではタブレット端末使用に制限がかかっていることから、普段タブレット端末でプレイされている日本代表は環境の違いもあり、世界大会で良い成績を収めづらい状態となっておりました。
そこで、今回の2020年8月29日(土)より開催される「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 0」を最後に、今後は公式大会において世界大会を視野におき、使用端末に基準を設ける形で準備を進めております。
タブレットと表記されていますが、ハイエンドタブレットという市場がないに等しい(Galaxy TabのS6以降くらい)事から実質的にはiPadと同義です。
公的データとしてやっぱり日本はiPadユーザが多かったんですね。確かにプロプレイヤー・YouTube配信者はスポンサーが絡んでない限り9割がiPadでプレイしています。スマホ派の私としてはボタン配置など参考にならなかったり。
なお今後の使用端末基準がどういう形になるかはまだ不明です。運営側が端末スポンサーを確保するのは特にオンライン大会では現実的ではないので、一機種でなくある程度の条件を提示してドン勝画面のスクショで事後判定とかでしょうか。
PUBGモバイルでのiPadとスマホの違い
処理能力はiPad Proが世界最高と言っていいので数値的な差はありますが、グラフィックやデータの重さを総合的に考えてもすでにスペックを持て余している状態なのでその意味ではAndroidスマホでも十分です。違う点は以下から。
iPadは画面が広いので索敵できる表示範囲が違う
一番の違いは表示範囲。一目瞭然。端末はZenFone 6(画面比率13:6の6.4インチ)とiPad mini 5(画面比率4:3の7.9インチ)です。
一般的なスマホはどんなに太いスマホでもせいぜい16:9の縦長画面。対してタブレットは4:3がほとんど。つまり横が太ってる形。
横向きにして使うゲームシーンでは縦横が入れ替わります。つまり縦長のスマホは横にした時に縦の領域が小さくなり、横長のiPadは横にした時に縦の領域が大きくなるんです(例えば21:9であるXperiaシリーズなんかは縦がさらに潰れて表示領域が狭くなる)。
あと表示範囲だけでなく単純に拡大表示されてる感があってiPadの方が見やすいです。そして指で索敵に必要な画面上部が隠れる事もない。これらを総合すると索敵面では天地の違いがあると言っていいでしょう。
FPPなら索敵はどうせ顔を出さなくてはいけないので表示領域の広さがそこまでメリットにはなりませんが、三人称視点で索敵できるTPPにおいて、特に動かず芋っているプレイヤーを見つけるのが重要なソロは完全にiPadゲーです。先に射線を通した方の勝ち。
iPadは指を動かせる幅が大きいので低感度で遠距離を狙える
感度が高いと近距離の敵を追いやすく、感度が低いと遠距離の敵に対して微調整が効きます。
感度はスコープごとに設定できるのですが、iPadなら近・中距離用のドットサイトを低感度にしてM416フルオートで200mクラスを狙う事もできたりします。
スマホの場合「これ以上指動かしたら画面からはみ出しちゃうよ」となるところ、iPadなら指を動かせる領域が倍以上あるんです。だから低感度設定が可能。
PUBGモバイルは特にエイム加速(指を速く動かすほど高感度扱いになる)が効いているため、低感度で設定していてもiPadなら指の動かし幅&動かすスピードで高感度もフォローできるんですよね。
iPadは指を増やせるのでキャラコンがスムーズ
今のスマホ・タブレットは10点マルチタッチが当たり前。指の本数を増やせばそれだけ同時にできる事が増えていきます。PUBGモバイルで理想のキャラクターコントロールをする為には6本指もしくは5本指+ジャイロが必要。
- 1.移動
- 2.エイム
- 3.ADS
- 4.射撃
- 5.リーン
- 6.しゃがみ
極論すれば速く撃ち出して速く当てた方の勝ちなのでキャラコンの重要度はそこまで高くはないですが、それでも遠距離フルオートの撃ち合いで立ったまま撃つしかない2本指としゃがみリーンで被弾面積を狭めつつ少ない反動で撃ってくる6本指では勝率が違ってくる場面もあるでしょう。
これがスマホではかなりきついんですよね。置いてやるとジャイロが使えなくなりますし持ってやると手が疲れるので何連戦もする大会シーンには向きません。できたとしても指で画面が物理的に隠れるので索敵が死ぬのは避けられません。
スマホのメリットはジャイロ。これを極めるべき
スマホの唯一のメリットはジャイロが使いやすいという点。iPadでもSR用の微調整のジャイロくらいなら使えるのですが、なんせスマホよりも重量があるので感度を高めた常時ジャイロはかなり厳しいです。
スマホはジャイロと相性が最高。世界大会に出ているプロ選手でジャイロを使ってないのは日本チームのみと言っても過言ではありません。海外のプロ選手・ストリーマーはほぼ全員がジャイラー。
エイム加速&広範囲のリコイル制御で低感度が強いiPadに対しスマホジャイロはハイセンシが一般的。マリオカートでコントローラーごと体を動かしていた人は向いているかもしれません。
高感度のジャイロは4倍スコープ・6倍スコープでボルトアクションが使えなくなるデメリットがありますが、モバイル・TPP・スクワッド・競技シーンとSRが弱い条件が4つ重なっている事もあってほとんど問題にはなりません。
以前から競技シーンでのiPad使用に苦言はあった
PMJLは言わば日本予選。主催はドコモ。グループステージ64チーム、セミファイナル24チーム、グランドファイナル16チームを勝ち抜いて優勝すれば世界大会へ行けます。
しかし世界大会ではiPadは使用できないわけで、基本的にはスポンサーの端末メーカーのスマホを使う事になります。過去ではVivoのNEXなど。日本ではSamsungがスポンサーとなったGalaxyの大会もローカルでありました。
より高みを見据えて予選からスマホでプレイするチームもありますが(確かDeToNatorは全員スマホだったはず)、それでは全員iPadの日本予選を勝ち抜ける可能性が下がるというジレンマ。今回のPUBGモバイル日本の発表はいつかはしなくてはいけないものだったと思いますよ。
iPadで練習してきたチームが世界大会に出るからじゃあスマホを練習しよう、ではキャラコンや索敵範囲の違いに慣れるだけで精一杯ですよね。ただ日本チームが世界で結果を出せていないのはスマホの練度だけでなくもっと根本的な理由がいくつかあると思いますが。。
Appleがスポンサーにはならないでしょうし、なったとしてもモバイルゲームであるPUBGモバイルがタブレットを推す事はあり得ませんし、iPadとiPhone好きな方を選んでいいよとはならないでしょう。
プロチームはスマホでジャイロの練習を
今後プロプレイヤーはスマホでの練習が必須です。前述した通り画面が小さく指が増やしづらいスマホではジャイロこそが光明。特に常時ジャイロはグレネードの精度が段違いになります。スコープ感度と違いここは100未満の低感度でもいいので慣れていきましょう。
私もジャイラーですが、エイムはPlaygroundでM416・ノンカス大容量クイック・ドット・立ちで3回に1回くらいようやく100点が取れる程度のレベルです。伝わりづらいと思いますが。
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