Redmi Note 10 JEのレビュー。安いけど妥協点も多い
auとUQモバイルからリリースとなった「Redmi Note 10 JE」を手に入れたのでレビューをお届けします!
良かった点
- 3万円を切る安さ
- FeliCaに対応
- 防水防塵に対応
注意点
- シーンに画質が左右されるカメラ
- 長期的利用で不安の残る性能
目次をクリックすると各項目へ移動します
Redmi Note 10 JEのレビュー
Xiaomiのハイコスパ路線ブランド「Redmi」からリリースとなったauとUQモバイルの専売モデルのRedmi Note 10 JE。
その名に刻まれている「JE」はJAPAN EDITIONのことで、日本ユーザの好む機能が満載!
価格はauで28,765円(執筆時点)で3万円を切る安さ。Redmi Note 10 JEは一体どんなスマートフォンなのか実機を使ってレビューをお届けしますよ!
▼動画をご視聴頂くとより一層レビューをお楽しみ頂けると思います!↓
Redmi Note 10 JEは付属品のレビュー
Redmi Note 10 JEの付属品はこんな感じ。
- 本体
- 保護ケース
- 簡易画面フィルム(貼り付け済み)
- クイックガイド
- SIMピン
auなどキャリアモデルは充電器や充電ケーブルが付属していないことが一般的なんだけど、例に漏れずRedmi Note 10 JEもそれらは別売りになってます。
ほとんどの方はスマホの充電器持っていると思うんで、それを使っちゃえば良いんだけど、Redmi Note 10 JEはUSB-Cの充電端子なので「USB-C」ケーブルを持ってない人(iPhone使ってる人はLightning端子だからケーブル使えない)は注意!
▼保護ケースが付属しているのは嬉しいね!ディスプレイのフィルムは簡易タイプなんで気になる人はちゃんとした保護フィルム買ったほうが良いかも。↓
オススメのアクセサリー
Redmi Note 10 JEに付属していた画面フィルムは運輸時の傷を守る感じのやつ。剥がしたら結構薄かったんで、個人的に保護フィルムは別で購入したほうが良いかなーって感じです。
▼PDA工房さんからレビュー機で寸法を測定したサイズバッチリな保護フィルムがリリースされているんで是非検討してみて下さい!品質Goodですよ!他にも様々なフィルムタイプがリリース済みです!↓
500円以上のご購入時に適用すると100円オフ!
▼他にもAmazonでは手帳型ケースとか購入可能なんでチェック!↓
Redmi Note 10 JEのデザインをレビュー
Redmi Note 10 JEは3万円を切る格安スマートフォン。このクラスになるとチープな見た目で「なんだかなー」って感じることもあるんですが、思っていたより質感が高い!
▼ややベゼルは太めですが、今風なパンチホール式の大画面、サラッとした肌触りの美しい背面、上下がスパッとカットされたスタイリッシュなデザインなど、値段の割に結構やるじゃんって感じの見た目。↓
▼ディスプレイは6.5型と大型なので片手操作は難しいですが、持ち心地は悪く有りません。重量は実測198gとそこそこありますが、サイズが結構大きいので重量は数値ほどは感じないかなー。↓
Redmi Note 10 JEのベンチマーク
Redmi Note 10 JEのSoCはSnapdragon 480を搭載、メモリは4GB、ストレージは64GBのエントリークラスで、性能的にWEB閲覧や動画視聴など普段使い向きって感じですね。
最近は安いモデルでもメモリ6GB〜って製品が多く、スマホの平均使用期間が2年以上ってことを考えるとガルマックスは最低でも6GB以上は欲しいとしてますが、Redmi Note 10 JEは4GB。長期的な利用を想定しているなら、ちょっと不安が残る搭載量ですね。
▼Redmi Note 10 JEの実機でAnTuTu(Ver8)を測定しました!総合スコアは254,099点、GPUスコアは50,953点でした!やっぱり普段使いくらいが似合ってる性能。※AnTuTuのVer9が走らなかったのでVer8で測定してます。↓
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
▼その他、Geekbench 5、PCMarkでのスコアは以下の通り!※3DMarkは残念ながら測定不能でした。↓
▼ストレージ速度は読み込みが514.8MB/s、書き込みが484.5MB/s。普段使いでは十分な速度ですね。↓
Redmi Note 10 JEを機能・仕様のレビュー
まずは検証結果から。
通知ランプ | ✕ |
指紋認証 | ○:側面 |
顔認証 | ○ |
ツインアプリ (デュアルアプリ) |
✕:SNS(Twitterで確認) ✕:メッセンジャー(LINEで確認) ✕:ゲーム(PUBGで確認) |
PCモード | ✕ |
外部映像出力 | ワイヤレス出力:○ HDMIポートへの出力:✕ ディスプレイポートへの出力:✕ |
戻るボタン入れ替え | ○:デフォルトは右 |
ジェスチャー操作 | ○ |
クイックランチャー | ○:クイックボール |
ゲームモード | ○:パフォーマンスが上がるタイプではない |
冷却システム | – |
MicroSD 内部ストレージ化 |
✕:外部ストレージのみ使える |
Photoshop Camera | ○ |
PUBGモバイル グラフィック設定 フレームレート設定 |
スムーズ設定時→【スムーズ】+【ウルトラ】 最高クオリティ&フレーム設定→【HD】+【高】 |
スピーカー | モノラル |
イコライザー | ○:イヤホン使用時のみ |
Bluetoothコーデック | SBC:○ AAC:○ aptX:○ aptX HD:○ LDAC:✕ aptX Adaptive:✕ ※開発者オプション上の一覧と接続テストの結果です。お手持ちの機器での接続を保証するものではありません |
DRMコンテンツ | Widevine:L1 Amazonプライムビデオ:SD画質で再生を確認(L1でもHD画質では再生できず) Netflix:FHD画質で再生を確認 |
高リフレッシュレート | ○:60Hzと90Hzを切替可能 |
表示モード | ダークモード、読書 |
画質調整 | ○ |
備考 | – |
スペック詳細は以下からどうぞ!
普段使い向き、ゲームは厳しいシーンが多い
気になる性能なんですがベンチマークの項目でお話した通り、Redmi Note 10 JEの性能はガルマックス基準だと「必要最低限」なエントリークラス。
▼WEB閲覧や動画視聴とかライトな使い方なら案外快適よ。文字入力も遅延無いし普段使い用なら十分な性能↓
一方、ゲーム性能が低いんで、美しいグラフィックがウリのゲームを最高設定で・・・という楽しみ方は無理。ゲームは大多数が動くし遊べるけど、快適性を重視するなら力不足かなー。
▼PUBGモバイルではスムーズ+ウルトラまで設定可能。遊べないことはないけど、60FPSの滑らかなプレイはできないんで注意。実際に動かしている様子は動画をチェック!(音が出るので注意!)↓
実際に使った感じ、WEB閲覧、動画視聴、SNS、メールなど普段使いで多いライトな使い方なら特に問題なし。90Hzの滑らか表示にも対応していて結構ヌルヌルと動いている感じを体験することもできます。
ただし、ハイエンドのようなキビキビ感は無いんで、WEB閲覧中のスクロールで少々引っかかりを感じたりすることも。(個人的には許容範囲ですけどね!そのあたりの動きは動画で確認してみて!※音が出るので注意!)
ゲームを沢山プレイするぜ!って方はワンランク性能の高い製品のほうが幸せだと思います。
結構機能が塞がれてるのが残念
XiaomiやRedmiスマホは独自の機能が結構魅力的だったりします。
例えば、1台のスマホで2台持ちのように使えるセカンド・スペース、ゲームアプリまで柔軟にクローン化できる機能は個人的によく使っていた機能なんですが・・・残念ながらRedmi Note 10 JEは非対応でした。
XiaomiやRedmiを愛用するユーザの中にはこれらの独自機能が魅力で使っている!って方も居ると思うんですが、Redmi Note 10 JEは塞がれているんで注意です。
▼あ、そうそう。リモコン機能は健在です。↓
自宅で電気やエアコン、テレビのリモコンが行方不明になることが結構あるんですが、それらよりも重要な立ち位置のスマホはちゃんと手元にあったりします。なので、リモコン機能が使えるのって地味に便利なんですよね。是非使ってみて下さい!
日本独自の機能搭載!FeliCa・防水防塵仕様が嬉しい!
先述した機能が塞がれていたのは残念なポイントだったんですが、その代わりに「JE(JAPAN EDITION)」として日本市場で重要な機能が搭載されています!
▼まずはFeliCa!普段からおサイフケータイ機能を使っている人は「なくては困る」機能なんですが、バッチリ対応してます!↓
▼続いては屈強なIP68の防水防塵。最近は日本でもゲリラ豪雨とか増えてきてるんですが、雨天でも安心して使えるのは嬉しいポイントでしょう!↓
IP68の防水は「水」を用いての耐久性能が最高等級なんですが、「お湯」は駄目。例えばお風呂のお湯にぽちゃんと落とすと背面を固定している両面テープの粘着が弱くなり浸水する恐れがあるので、お風呂で利用する人は注意ね。
ステレオスピーカーは欲しかった!
Redmi Note 10 JEは6.5型の大型ディスプレイを搭載。ディスプレイは液晶だけど発色も良い。WidevineもL1対応でNetflixも高画質再生ができる。(けど、アマプラビデオはなぜかHD再生できず)
動画再生に結構適した仕様ではあるんですが、残念ながらスピーカーはモノラル。最近のRedmiやXiaomiのスマホは安価な製品でもステレオスピーカーを搭載することが多かったんで、これは残念なポイントでした。
▼音質を求めるならイヤホンジャックを搭載しているんで有線を使うか、Bluetoothイヤホンなどを使うのが良さげですね。↓
Redmi Note 10 JEのカメラ・写真・動画のレビュー
構成・画素数 | 4,800万画素(メイン)、200万画素(マクロ)、200万画素(深度) |
撮影モード | プロ、ビデオ、写真、ポートレート、夜景、48MP、ショートビデオ、パノラマ、スローモーション、タイムラプス |
ズーム | ピンチ操作で最大10倍まで対応 |
シャッター音の消音 | 不可 |
マニュアルの設定幅 | ISO:50〜2000、WB:2000〜8000、SS:30〜1/4000、露出:-2〜+2 |
動画解像度 | 720P/30FPS、1080P/30FPS |
手ブレ補正 | – |
最初に結論を書いておくと、カメラは「シーンを選ぶ」感じかなー。つまり、撮影シーンにより綺麗に撮影できたり出来なかったりするってことです。画質の安定性って意味ではイマイチに感じることが多かった。
カメラ構成としては標準カメラほか、ドアップで撮影できるマクロカメラ、背景ボケ撮影を楽しめる深度カメラの構成。
使い勝手の良い広い範囲を撮影できる超広角カメラ非対応なのは個人的に残念です。(マクロなんか全然使わんから超広角欲しかったなぁ)
それじゃ画質をチェックしてみましょう。
▼まずは屋外撮影。曇りなど光量が少ないと見た目よりも「暗く」映ることが多かったですね。超明るい晴天時はそこそこの画質で撮影できるんですが、光量少ないシーンと差が大きいので扱いづらいなーって感じかな。↓
▼夜間撮影も鮮やかさに欠け、ややくすんだ色に仕上がる傾向です。↓
▼マクロも試してみました。光量ある場所での撮影では結構綺麗に撮影できるんで、メルカリの小物撮影とかでは便利に使えそうです。↓
▼ポートレート撮影のクオリティーは高い。500mlペットボトルサイズのフィギュアでも綺麗にボケてくれます。↓
▼インカメラは暗くなる傾向で室内撮影だと画質もイマイチになりがち。ビデオ通話するくらいなら特に問題なさそうですね。↓
動画も手ブレをダイレクトに受けやすく、動画撮影は定点に限る!って感じ。(動画でチェック!※音が出るので注意!)
スマホカメラって「パッっと撮影して綺麗」が求められるんですが、Redmi Note 10 JEはクリア出来てないなーってのが正直な感想かな。
マクロやポートレートなどは結構良い感じだったんですが、よく利用する標準カメラはシーンにより画質が超残念な感じになることがあるんで、写真撮影好きにオススメは出来ません。
写真は記念撮影より記録撮影が多い!そんな方に向いているカメラです。残念ながらカメラ品質は「値段なり」なので、過度な期待は禁物。
まとめ
日本市場で重要とされる機能、普段使いで十分な性能、3万円を切る安さで5Gに対応するなど魅力が多い反面、妥協点も結構多いスマートフォンです。
スマホ本体の代金はできるだけ安くしたい、普段使い用として必要十分な性能があれば良い、カメラは記録撮影しかしない。そんな感じのライトな使い方が中心の方向けですね。
3万円を切る価格の製品は妥協点も多くなってくるんで、実は自身のスマホの使い方をちゃんと分かっていないと手を出しづらい価格帯です。
アレもコレも快適にって感じなら4万円前後の価格帯のワンランク性能の高い製品もチェックしてみましょう!
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