iPhone 13の部品確保のためにiPadが減産?

iPadの購入を検討している方は要注意な話題。iPadの生産量がこの2ヶ月間で当初の計画から50%減少していると見られています。詳細は以下より。

iPad用のパーツがiPhone 13シリーズへ割り振り直されている?

関係者によると、iPadの生産量がこの2ヶ月の間で当初計画していたよりも50%も減少しており、旧型iPhone向けの部品もiPhone 13に移されているという話が出ているようです。

なぜiPhone 13のためにiPadの生産量が減っているかというと、iPhoneとiPadで共用しているパーツが多数あるから。

iPadとiPhoneのモデルは、コアチップとペリフェラルチップの両方を含め、多くの部品が共通で、Appleは特定のケースで異なるデバイス間で供給をシフト可能だという。

Apple、iPhone 13の部品確保のためiPadを大幅減産か

例えば、処理能力を左右するSoCではiPad mini(第6世代)に搭載されているA15 BionicはGPUコアの数での違いはありますがiPhone 13シリーズと共通なので、モロに煽りを食いそうです。

それ以外のiPadでも、MacBook Airと同じSoCのM1を搭載しているiPad Pro以外は世代こそ違うものの、iPhoneと同じチップを搭載しているので、iPad mini(第6世代)ほどドンピシャではないもののSoCの生産割り当ての影響は大きそう。

また、SoCだけの話ではなく、カメラユニットや充電端子など共用部品は多岐に渡りますので、パーツ割り当ての配分変更による影響はかなり大きくなるものと思われます。

iPhone 13の生産優先は欧米市場がパンデミックから立ち直り始めたから

何故今の段階になってiPhone 13の生産を優先し始めたのか。

それは、メインの市場の一つである欧米がコロナウイルスのパンデミックから立ち直り始めたことで、AppleはiPadよりもスマートフォンの需要が高まると予測しているからだと関係者が語っているようです。

2020年にもコロナウイルスの影響による生産減の際、iPadに割り当てられていたパーツの一部を当時最新の機種であったiPhone 12シリーズへ割り当て直した件もありましたので、今回もそれに則った形だと思われます。

2021年もiPadが割を食う形に

実は、以前のiPad向けパーツをiPhone 12シリーズへ割り当て直した件でも、一番人気があると推測されるiPad(第8世代)などの入手がしにくい状態が続き、それに伴って中古価格も高止まりしている状況でした。

今回の事例でも確かにiPad(第9世代)やiPad mini(第6世代)などが慢性的な在庫不足でアップルストアで注文しても1ヶ月以上の納期だったりと深刻さが窺えます。

そのような状況ですので、家電量販店などの実店舗ではデモ機こそあるものの、在庫はなかったり、あったとしても1,2台だけと極端に入荷が少ない状態になっています。

個人的にはiPhoneよりiPadの方が好みですので、iPadの生産量減少は残念に思いますが、iPhone 13シリーズの在庫不足度合いは更に深刻でしたので、やむなしかなぁとは思います。

とはいえ、生産量の減少はアップルだけではなく、Xiaomiなど他のメーカーも苦しんでいます。そもそもの話、半導体不足が解消されないとこのような慢性的な生産量減少は解消しないとは思います。一刻も早い状況の回復を願っています!

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