Blackview SHARK 9の実機レビュー!Unisoc T820はAnTuTu50万点クラスで動作はサクサク

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柳生です。今回はBlackview SHARK 9をメーカーさんに頂いたのでレビューしていきますよ!かつてコスパがかなり良いと言われたSHARK 8の後継モデル。その実力をみていきます。

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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Blackview SHARK 9の筐体・デザイン

Blackview SHARK 9のデザイン、中華スマホらしく見た目はかなり映えてます。見た目はiPhoneっぽいです。

▼カラーはブルー。ただし反射させれば黄色味と赤味の反射が波上に浮かび上がりかなりキレイ!2019年のハイエンドスマホを思い出しますね。↓

ちなみにSHARK 8では特徴の1つだった背面LED通知ライトは廃止されています。個人的には結構好きだったんですが、やっぱ使いにくいってのとコストの観点から削ったのかもしれない。

形状の話。今どきのスマホらしく完全直角型フラットタイプ、なので丸さは薄く板感ある印象を受けます。

これのネックとしては角があるため手に持ったときの感触が気になりやすいことですが、本機に関しては後述しますがそれほど気になりませんでした。

▼側面はこんな感じ。イヤホンジャック端子搭載、しかも下部配置がえらい!電源キー、音量キーの物理スイッチは高さと押し心地も良好で安価なものとしては好印象です。↓

細長いので持ち心地も良好

側面がフラット形状ゆえに持ち心地は微妙な印象でしたがそれほど悪くありません。結構このモデルは縦に長く横幅が抑えられている縦長形状だから、片手でも包み込むように持てるんですよ。

▼筆者みたいに手がデカければですが、こんな感じでスポっと手に収まるような感じになります。↓

ただし重さは200gあるので軽いとは言えません。背面パネルの素材は公式で明らかにされていないんですが、ガラスを使っているのかもしれんです。爪ではじいたり指先で触った感じ、プラスチックっぽさはあんまりなかった。果たしてどっちだ?

Blackview SHARK 9の性能・パフォーマンス

Blackview SHARK 9のSoCは今まで見たことなかったUnisoc T820というチップセット。UnisocといえばT606とかT618といった廉価性能の廉価チップという印象でしたが、このT820はかなり性能が高いです。

性能の指標となるAnTuTuスコアも50万点台で筆者の基準で言えばミドルレンジ上位、ミドルハイクラスのスペックに足を突っ込んでおり、いい意味でUnisocらしからぬパフォーマンス。

日常使い:かなりサクサク動く

▼日常使いはかなりサクサク動きます。スリープからの立ち上げだったりアプリの起動、切り替えの速さといった部分はサクサクで不満を感じません。ライトユースなら大満足。↓

ただメモリは相変わらず安い旧式タイプのLPDDR4X、またストレージ規格もUFS2.2でこれまでの安いものと変わらず、アプリの読み込み、ファイルの読み書き速度、転送速度はハイエンドスマホと比べれば結構差は感じます。

とはいえライトユースの総評としてなら大満足。安価なモデルなので、この点においてのコスパは優秀です。

ゲーム:3D向けではない

一方でヘビーユースにあたる3Dゲームはやはり価格なり、悪く言えばゲーム向きではありません。

▼原神など特に重たい高負荷ゲームは動作も厳しく、デフォルト設定の最低プリセット画質でも動作は微妙なところ。ガチで遊ぶならやはりハイエンドチップ搭載のものに限る。↓

▼2D系ゲームなど軽量なものなら不満はありません。なんか広告でよく見るようなミニゲームや暇つぶしゲームもバッチリ動く。↓

追記:実際にBlackview SHARK 9でWEBサイト閲覧、動画視聴、SNS、ゲームなどを動かしている様子を動画で公開したのでチェックしてみて下さい!↓

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Blackview SHARK 9の画面・ディスプレイ

Blackview SHARK 9のディスプレイスペックなんですが、先代モデルのSHARK 8より劣化している部分があります。

  • リフレッシュレート:120Hz→90Hz
  • 画面解像度:2,460×1,080→1,604×720

個人的にはリフレッシュレートは90Hzでも問題はない(なんなら消費電力的な意味で120Hzより嬉しい)んですが、画面解像度がHDクラスに落ち込んでしまったのはものすげえ残念。何があった‥。

▼画面サイズも主流クラスにデカいせいで、近くで見ると文字やアイコンのドットの粗さも気になるところ。先代はここが「価格以上の性能で良かった」だけに、こちらは「価格なりの安っぽさ」を感じてしまうのが一番の欠点かもしれません。↓

ただ、解像度を除けばスペックは悪くないです。特にIPS液晶による発色と視野角の良さ。そして最大輝度が高く野外においての視認性もあったのはGood。

▼また設定からパンチホール部分を黒字にもできます。有機ELじゃなくて液晶なんで焼付きも気にせずに住むし、個人的にはおすすめしたい。↓

あと最大輝度も良好。これが低いと日光が直撃した場合ダークモード表示だと見えないことはあるのですが、Blackview SHARK 9はしっかり見えました。

輝度はどれほどあるかは非公表ですが、最大900ニトでダークモードだと見えにくかったGalaxy S20 FEよりも画面がしっかり見えたので、1000ニトに達している可能性はあります。

Widevine L3なので著作権コンテンツの画質は落ちる

最近は安いスマホ・タブレットでもWidevine L1対応でNetflixとかプライムビデオといった著作権映像コンテンツでHD高画質視聴対応も多いんですが、Blackview SHARK 9はL3止まり、つまり低画質のみでしか楽しめません。

HD+クラスの解像度とはいえSD再生って480P、つまり解像度でいえば短編480相当に落とし込まれるので普通に画質の粗さが気になっちゃう。かなC。

Blackview SHARK 9のサウンド・スピーカー

Blackview SHARK 9のスピーカーはステレオタイプ、上下から音が出るタイプで音質もそれなり!音の広がりがあるため動画を見るのもなかなかに楽しめます。ハイエンドと比較すれば低音域が足らずダイナミックさに欠けますが、コスパ重視モデルとして考えれば十分でしょう。

▼イヤホンジャック端子も搭載。FMラジオもプリインされており、イヤホンを挿せば使えます。位置が下部なのでポケットに入れた場合でもコードが引っかかりにくいってのもGood。↓

Blackview SHARK 9のカメラ

Blackview SHARK 9のカメラ構成は「5,000万画素メインカメラ」「200万画素マクロカメラ」「200万画素深度測定カメラ」の構成となっております。超広角カメラは非搭載。

メインカメラで撮影した写真

▼メインカメラでフルオート設定の撮影。AIの補正はかなり強力。色はかなり暖色の傾向にあり、この点は安い中華スマホなりといった印象。↓

▼特にこの写真は暖色が顕著。赤色寄りになっており草木の色合いがくすみ、土の色もピンクみがある仕上がりになっていました。フィルターはかけていません。↓

▼HDR対応ではあるようですが、逆光は苦手の様子。空模様が明るいとその他の部分が実際よりかなり暗くなります。↓

▼真っ赤なお花も苦手。細かい部分のディテールは消失しており、まるで水彩画みたくなってます。安いモデルあるある。↓

▼5,000万画素での撮影モードもありますが、AI補正はできずズームも不可。AIがないためかなり色褪せている印象も受けます(よく言えば写実的といえるけど)。あとなぜかウォーターマーク(左下に出てくる端末名)が消えます。↓

普通に撮影するよりは細部のディテールがあるとは思うけど、色合いといい解像感のなさを加味すると使い所は感じません。使うとなれば書類とか細かい文字のあるものを記録撮影するあたりかなとは思う。

お世辞にも解像感はありませんがスマホで見る分だったりSNSにアップしたり(自動でリサイズされるため)なら無問題、PCやテレビに出力しなければ大丈夫でしょう。

▼なおズームは最大4倍まででかなり低いです。デジタルズームですが5,000万画素なので2倍ズーム(実質1,250万画素相当)までは実用的な印象。それ以上はお察しですが。上から1倍、2倍、最大4倍ズームで並べています。↓

写真写りはさておき、ワンタップで2倍ズームができ、ズーム中は4倍ボタンも出てくるのでこの点においては使いやすいと感じました。

マクロカメラで撮影した写真

▼上がメインカメラ(通常撮影)、下がマクロカメラで撮影した写真。大きく色味が変わっており、解像感も下がっている印象。マクロなだけにメインカメラよりは寄った撮影はできるけど、使い所を見出すのは難しいところです。↓

インカメラで撮影した写真

インカメラは800万画素でビューティーとポートレートモードにも対応しています。

▼ポートレートモードで撮影。ただし背景ボケは通常撮影とほぼ変わりませんでした。 ボケ濃度を最大(F値0.95)に設定しても同様。顔認識もされていますが、ボケだけはバグなのか機能していません。↓

ポートレートバグはさておき写真映り自体は良好。自撮りにも十分使えると思います。

動画の手ぶれ補正

▼Blackview SHARK 9は手ぶれ補正に非対応でした。歩き撮影は結構ブレるので定点撮影向け。ちなみにフレームレートも最大30FPSまでなので撮影した動画のなめらかさも感じません。この点も安いスマホといった印象。↓

Blackview SHARK 9のバッテリー・電池持ち

Blackview SHARK 9のバッテリー容量は5,000mAhと大きめ。SoCは6nmで電力効率も良好な部類にあたります。

▼電池持ち自体も悪くはなく、ライトユースなら1日もつかな?といったところ。ただし急速充電は最大18Wまででエントリー相当に低く、電池がつきかけてるところから満充電までには軽く1時間半はかかります。↓

Blackview SHARK 9のOS・機能

Blackview SHARK 9のソフトウェアはDoke OS 4.0。BlackviewがAndroid OSをカスタマイズしたものとなっています。

ただしSamsungのOne UIやXiaomiのMIUIなど、大手メーカーのそれと比べるとできることは多くなく、基本的な挙動はノーマルのAndroid OSに近いところです。

とはいえノーマルよりは独自設定は組めるので、Android OneとかベーシックなOSを使っていた人にとってはイジれる楽しみはあるかもしれません。

▼アイコンのテーマのカスタマイズやダークモードの黒字の強さといったカスタマイズも可能。ノーマルのAndroidOSにあったカラーパレット機能も対応しています。↓

指紋認証速度は結構早い

Blackview SHARK 9の指紋センサーは側面式、電源キーと同化しているタイプでした。物理的な意味で右手で持たないと認証しにくいのですが、これに慣れればなかなか使いやすいです。

▼さらに認証速度はかなり速く、安価なモデルとは思えぬレベルで驚きでした。体感、触れてから0.1~0.2秒ほどで画面が点灯するのでこれは気に入っている部分。↓

ただし「押して画面を点けてから指紋認証」ということはできません。なので電源キーに触れた段階で即座に指紋認証が判定されるし、間違って画面を点灯することもあるので結構イラつかせてくれる部分。

「押してから認証するタイプ」は対応しているモデルが少なく、むしろ対応しているほうが珍しい(One UIやMIUIといった一部の独自OSのみしか見られない)のですが、Blackview SHARK 9のDoke OSも自社カスタマイズOSと謳うなら、こういう地味な部分も便利にしてほしいと思えます。

対応バンドが大幅強化。日本キャリアのバンドにも合致

対応バンドの多さもGood。貧弱そのものだった先代モデルより進化しております。

5G対応はもちろん、まだまだ主力となっている4Gにおいての海外メーカーではなかなか対応していないB19、B26に対応していることでドコモ系、au系の電波も拾いやすくなっています。

Blackview SHARK 9のレビューまとめ!

Blackview SHARK 9は「廉価的な部分は依然として感じる」ネックはありますが、その一方で「処理速度はミドルハイ級に高く、価格以上の実力を持つ」という変わったポジションに収まった1台といえます。

先代のSHARK 8と比べるとディスプレイスペックが落ち込んでいるものの、それ以外では大きく進化。処理速度はもちろん、デュアルスピーカー化したり、対応バンドが増えて5Gにも対応したりと各所に進化がみられます。

カメラや画面解像度などを求めずライトユースにとどめつつ、動作の快適さを求めるのならメインスマホとしての運用もありだと思います。もちろん安価なのでサブスマホとして1台確保しておくってのもいいでしょう。

Blackview SHARK 9をお得に買える購入先まとめ!

▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてね!↓

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初出時価格→251.98ドル

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