コントローラーユニット「Legion G9」の本音レビュー!デザイン含めた一体感は抜群だが使い勝手は…う〜ん?
Legion TabといえばAndroidタブレットの中でもゲームに特化したモデルですが、ゲームを遊ぶのには足りないものがありますよね?そう、コントローラーです。ということで、Legion Y700専用のコントローラー「Legion G9」をボスが買って送りつけられたのでレビューしていきます!
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Legion G9の仕様・スペック
接続方式 | 有線 |
サイズ | 322.2 × 135.5 × 55.9mm |
重量 | 通常版:360g |
対応モデル | Legion Y700 2023 Legion Y700 2025 Legion Y700 Gen4 |
ボタン配置 | XBOX準拠 |
ボタン方式 | 弾性シリコン |
振動方式 | ローターモーター |
タブレットでゲーム。なんか操作しづらくないっすか?
唐突ですが、スマホとかタブレットでゲームって遊びづらくないですか?
タワーディフェンスとかパズルゲームならスワイプでサッとできるので遊びやすいんですけど、PUBGとか原神とかに代表されるFPSやアクションゲームってボタンを大量にタップして〜やら何やらで変に忙しい上にやりにくいと考えています。
じゃあスマホ向けコントローラーを使えばいいじゃんって話なんですが、筆者も昔試したことあるんですよ。
でも汎用品はしっくりこないし対応ゲームは少ないし、しかも本格的なやつだと気軽に買える値段を超えてくるしで諦めちゃった記憶があったり。
だから筆者はスマホではなく家庭用ゲーム機やPCでゲームを遊ぶ派なんですが、ガルマックスのボスから・・・
「これ買ってん!ええやろ!でも買ってから対応機種持ってないの気がついてん!いや~、困ったわぁ。そう言えばTatsuさん対応機種持ってたやろ?ってかもうそっちに送った!じゃあレビューよろしく!」
てな流れで気がついたら家に届いていたので、「じゃあ久しぶりに試してみるか〜」という流れで今回のレビューに至るわけでございます。
製造はGAMESIRだった!
まず最初に製造元について。
Legion G9はLenovoが一から設計・製造しているわけではなく、GameSirというゲーミングギアブランドが製造しているとのこと。
▼なぜ分かったのかというと、本体のステッカーに「POWERED BY GAMESIR」記載されていたからですね。↓
GameSirは執筆時点でも名の通ったゲーミングギアブランドであり、以前にガルマックスでもコントローラーをレビューをしたことがありますが、安価ながらも出来が良いと評価もしていますし、そういった意味でも安心感はありますね。
Legion G9の外装をチェック!
それでは外観のチェックからやっていきましょう!
▼正面はこんな感じ。あれ?なーんか違和感があるような…?↓
▼違和感の正体を確認するために公式ページを確認したら一発で答えが判明しました。ボディカラーが全然違うじゃねーか!↓
カラーバリエーションでもあるのかな?と思い調べてみましたが、グレー1色のみの展開の模様。
でもいくらなんでもLenovoブランドの製品で色が全く違うのはおかしいよな?と思ってもっと調べてみると、上記のシルバーカラーは上位モデルのG9 Proのカラーで、今回レビューしているG9はグレーになっているらしいです。それなら納得ですね。
▼下側にはType-C端子が接続できるように穴が設けられています。↓
▼上側には電源ボタンと音量調整ボタンも設けられています。↓
▼左右はこんな感じ。↓
▼本体の固定ホルダーはこんな感じ。LEGIONロゴがかっこいい!↓
▼裏側はこんな感じ。↓
▼付属品は以下の通り。結構シンプルです。↓
- ジョイスティック2種類
- マニュアル類
▼そうそう、付属品の内箱にもLEGIONロゴが刻印されている点からもこだわりポイントを感じますね〜。↓
▼取り付け後の重量は721g。それなりにずっしりくる重さです。↓
取り付けてみた!
それでは実際に取り付けてみましょう。今回検証に使用したのはLegion Y700 2025の日本版とも言えるLegion Tab(8.8”, 3)です。
▼執筆時点で現行機種のLegion Y700 Gen4以外は固定ホルダーの角に取り付けられているクッションを外さないと取り付けできません。↓
Legion G9は複数機種に対応したモデルなのでこういった措置になっているものと思いますが、純正品でこういった力技なのは正直どうかなぁ..?とは思いました。
クッションを外したらしっかりと保管しておかないと再利用もできないので、最新モデルへと買い替えた際に困ることになりそう。
スペーサーを用意してサイズを調整するとかもうちょっとやりようはあったんじゃないかと思いますけどね〜。
▼固定ホルダーを取り付けた際はこんな感じ。↓
▼その状態で本体に付いているType-C端子へ差し込むような形で固定するとOK。取り付け作業はそこまで難しくないですね!↓
Type-Cケーブルによっては充電できない!
Legion G9の筐体について気になったのはType-C端子の切り込み部分。というのも、切り抜き部分のサイズが地味〜に小さいんですよね。
▼以下のようにType-C端子の根元が大きいケーブルだと刺さりきらないんですよ。↓
写真はちょっと大袈裟感ありますが、同じメーカーのLegion GoのType-Cケーブルでも刺さらなかったりします。せめて同じメーカーのケーブルくらいそのまま刺さるようにしようよ…
対応しているかはゲームによる!
Legion G9は執筆時点で中国向けのみ展開されていますが、実際に日本版のLegion Tabで使えるかどうか。結論から言うと使えます。が、実際にコントローラーが使えるかどうかはゲームによるというのが答えとなります。
▼原神だと設定から「タッチスクリーン」を「コントローラー」に変更しないと使えません。↓
▼タッチ操作の際のUIはこれ。スマホユーザーにとっては見慣れた画面です。↓
▼コントローラー操作時のUIはこんな感じ。タッチ操作部分が無くなりコンパクトになったおかげでスッキリしています。↓
ただし、操作方法を「コントローラー」へ変更した後はタッチ操作は完全に反応しなくなるので、本機を取り外して原神を遊びたい場合は事前に「タッチパネル」へと切り替えておかないと詰んでしまう可能性がある点は注意しておきましょう。
▼鳴潮はコントローラーを認識すると操作を切り替えるかどうか聞いてきますので、「決定」を選択します。↓
▼タッチ操作時のUIはこんな感じですが…↓
▼コントローラー操作時はこんな感じになります。こちらもUIが一回り以上小さくなるおかげで没入感が高まります。↓
ということで、コントローラー対応ゲームは何も不都合なく遊べちゃいます。が、逆にコントローラーに対応していないゲームに動作を割り当てることは出来なさそう。
公式ページで紹介されていた専用アプリも導入してみましたが、中国向けの仕様だからなのかローカライズもされておらず内容もスッカスカ。コントローラーの詳しいセッティングも何故か出来ないんですよね。
▼トップページにはオススメゲームとやらが並んでいますが、どれも中国語か英語が流れてくる始末。やっぱりこれ日本向けじゃないやつだ!↓
そもそも専用アプリ自体URLを手入力で入れてapkファイルをそのまま導入するやり方なので、通常よりも敷居は高い上にあまり役に立たないとなると…導入しなくてもいいかもしれません。
LEDライティング制御はコントローラーで可能
専用アプリが上手くいかないならLEDビカビカは制御できないの?と言われたら答えはNO。というのも、Legion G9は特定のボタンの組み合わせでLEDライティング制御も可能なんです。
左側にあるMボタンと十字キーでライトアップのカラーリングを設定可能。
▼4種類の色味から選ぶ簡易的な方式ですが、色の雰囲気が変わるのはテンション上がる!以下はカラーリングの例です。↓
また、Mボタンとアナログスティックを同時に使うことでLEDの明るさや点滅/常時点灯を切り替えることも可能。もちろん「眩しくて気が散る!」という方向けにLEDをオフにする機能もありますよ!
休止状態に入ると復帰できないことがある。スリープ時は反応が過敏
Legion G9は操作せずに10分ほど放置しておくと勝手に電源が落ちる機能が搭載されています。
いずれかのボタンを押すと復帰したりするんですが、逆に復帰しないパターンが多々ありました。
そうなるとどの動作をしてもコントローラーは眠ったままなので、本体を取り外して再度接続し直すか本体を再起動するかの2択に迫られてしまいます。これが地味に面倒なんですよね〜。
逆にスリープ時はどのボタンを押してもLegion本体のスリープから復帰させてしまうので、持ち運び時は誤動作の嵐。極端なんだよな〜。
筆者の環境のみで発生している可能性もありますが、コントローラーの電源は別途設けるなどして改善して欲しいところかな〜。
Legion G9のレビューまとめ
Legion G9はLegionタブレットのために生まれたアクセサリーだけあってLegion Y700(Legion Tab)にピッタリなように設計されています。やはりここは純正アクセサリーだけあるアドバンテージポイントに感じました。
ただ、Type-C端子の切り抜き部分が小さい故にケーブルを選ぶところや、使用しない時のコントローラーの扱いが地味に面倒だったりと詰めの甘さを感じるのもまた事実。
実際に流通している価格も1万円台半~2万円とコントローラーとして考えるとかなり高価だけあり、気軽に手も出しにくいのも痛いところ。コントローラーが使えればいいだけなら数千円で買えますもん。
ということで結論。Legion G9は純正故の一体感は感じるけどそこまで積極的に狙うものではないと感じました。
もしかしたら中国版のLegion Y700だとまた変わってくるのかもしれませんが、日本だと執筆時点で完璧に使いこなせている状況になっているとは言い難いので、評価も厳しめになってしまいました。
本機が日本上陸した場合は評価が変わる可能性もありますので、その時に期待しておくことにします!