Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)の自腹レビュー!ハイエンドな8インチタブレットが欲しいならコレ!な決定版
LenovoのゲーミングブランドであるLegionの名前を冠したAndroidタブレットがLegion Tab。今年(2025年)の1月に日本で第3世代のモデル「Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)」が発売されており、筆者も最近手に入れましたのでレビューしていきます。
■Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)■
初出時価格→79,860円
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スペック、ベンチマーク、検証結果
派手すぎないものの、ゲーミングタブレットのオーラは感じることができるデザイン!
Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)は8インチクラスだけあり、タブレットとしては小さめなのが注目ポイントです。
▼日本で販売されているモデルはエクリプスブラック1色展開で、他のLegion端末と同じ系列のカラーに統一されています。↓
ゲーミングモデルといえばギラギラしたものや、REDMAGIC Novaのようにメカメカしい要素があったりと所謂「派手」なモデルの印象が強いですが、Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)では比較的大人しめに仕上がっています。
まぁ、Legionシリーズ自体が他のゲーミングブランドと比べるとシックな傾向のデザインが多いので、その系譜を受け継いだと考えると納得できる部分はあります。
▼短辺部分にはType-C端子にスピーカーが搭載されています。電源ボタンと音量調整ボタンは隣り合っています。↓
▼短辺のみならず長辺にもType-C端子が用意されています。これは本機の実質前モデルであるLegion Y700 2023の利点が継承されています。↓
▼重量は実測で356g。↓
▼Legion Y700 2023と比較。シンプルなシルエット故に大まかなシルエットは同じですが、カメラ周りやLegionロゴは異なっています。↓
肝心の持ち心地ですが、やはり8インチクラスだけあってタブレットとしてはかなり持ちやすいのが筆者の印象でした。
スマホゲームを遊ぶ際にどうしても気になるのが操作のしやすさであり、10インチクラスともなると、グッと握って操作しにくいのはもちろんボタンへ指が届きにくい…といった事態になりやすいことが想定されるので、筆者としてはゲーム用途であれば本機のサイズがギリギリなのかなと思っております。
純正ケースを装着してみた!
実はアリエクにてLenovo Legion Tab(8.8”, 3)の中国市場向けモデルであるLegion Y700 2025用の純正ケースを入手していたので装着してみます!
▼外箱はこんな感じ。↓
▼まずはケースそのままのシルエットからご紹介。↓
純正ケースを装着したLegion Y700 2023と比較してみました。
▼前側は両機種ともにほぼ同じデザインですが、Legion Y700 2023のケースでは存在していたLenovoロゴがLegion Y700 2025専用ケースでは消えています。↓
▼後ろ側は違いが顕著で、Legion Y700 2025専用ケースではLegionロゴの主張が大人しくなった代わりにケースにラメ加工がされています。地味ながらもフラップのマグネット部分も左右非対称になっていますね。↓
個人的にはLegion Y700 2025ケースの方が比較的一般向けなデザインに近づいたのかなとは思いますが「俺はLegionだぜ!」との主張は失われていないので、Legionの世界に更に浸りたいなら入手しておいて損はないと思います!
執筆時点でも最高レベルの性能を体感できる
Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)のSoCはSnapdragon 8 Gen 3と執筆時点で1世代前のハイエンドクラスのプロセッサが搭載されています。
最新モデルではないとはいえAnTuTuの総合スコアでは200万点を超えるレベルで、それを超えるSoCというと次世代ハイエンドであるSnapdragon 8 EliteやDimensity 9400ぐらいしかありません。マジで現時点でも最高峰と言っても過言では無いレベルでしょう。
軽作業なら問題は全くなし!
先述のように今でもハイレベルなSnapdragon 8 Gen 3を搭載しているので改めて言及することではないですが、Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)でWebサイトを閲覧したりYouTubeで動画を見たりといった軽作業なら全く問題なくこなすことができます。
特にブラウジングはハイリフレッシュレートなディスプレイのおかげで、ヌルヌル快適なスクロールで気持ちよく閲覧ができました。
スペックが低めなモデルでは荷が重くなりがちな画面分割等も動作の問題なくバッチリとこなせちゃいました。この辺りはやはりハイエンドですね!
重めのゲームでも標準以上の快適さで遊べる。ただし発熱は負荷とトレードオフ
さて、ゲームの動作に関してはどうなのかというと、皆様のご想像通り快適でした。これに関しては「もう知ってた」案件ですかね?
▼原神(デフォルト画質)でちょっと遊んでみましたが、カクツキもなく快適に遊べちゃいます。↓
▼原神ライクなアクションRPG「鳴潮」の最高画質/60FPSで遊んでみました。60FPS張り付きは不可能でしたが、ムービーシーン以外(恐らく30FPS固定)は50FPS台で推移していました。↓
やはり型落ちとはいえ、執筆時点で1世代前のハイエンドSoCを搭載しているだけあり重めのゲームで画質設定を上げてもそれなり以上の水準で遊べてしまいました。流石Snapdragon 8 Gen 3やでぇ…
ただし一番高負荷な設定からか、発熱はそれなりにありまして…しばらく遊んでいるとほんのり〜少々背面が熱くなっていました。例えると使い捨てカイロくらいって感じでしょうか?
ケースも無しの直で触り続けるのは少々きついかもしれないので、何かしらのケースは装着しておいた方がいいかもしれませんね…
表示品質はかなり高い。ハイスペックと相まって高リフレッシュレートも体感しやすい!
Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)のディスプレイの解像度は2560×1600と通常のFHD解像度のタブレットよりも高精細なものが搭載されています。
実際の表示品質に関してもかなりキレイで、高解像度もプラスして色表現も豊かなので表示品質に関しては文句はまず出ないでしょう。
リフレッシュレートは最大165Hzで、実際にスワイプした際の動作もかな〜り滑らかでスルスル・ヌルヌル動いてくれるのは快感の一言。
▼通常はリフレッシュレートは可変の「インテリジェント」ですが、165Hzに固定する「最高」、60Hzに固定する「標準」を選択することが可能。↓
常に快適な画面変移を味わいたい時は「最高」、バッテリー持ちを改善させたい場合は「標準」と自分のスタイルに合わせて選べるのは嬉しい!
▼また、アプリ毎に高リフレッシュレートで駆動するかどうかを設定できるので「基本は60Hz駆動でキープしておきたいけど、特定のアプリだけは滑らかに動かしたい!」と考えている方のニーズにも応えてくれますよ!↓
低スペックなタブレットでも高リフレッシュレートの恩恵は感じることができるわけですが、Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)はハイエンドSoCという要素がプラスして余計にヌルサク動作に感じるんでしょうね。
Dolby Atmos対応で音質は良好
Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)の搭載しているスピーカーは2基(ステレオ)構成と、タブレットではベーシックなスタイルを採用。
それだけ聞くと「クアッドも多い中でステレオはありきたりじゃん!」と思うかもしれませんが、本機はLenovoお得意のDolby(しかもDolby Vision Atmos!)を採用しています。
▼Dolby Atmosに関する項目は「サウンドとバイブレーション」のタブからアクセスが可能です。↓
▼Dolbyモードのプリセットは「ダイナミック」「ムービー」「音楽」の3種類が選択可能。場面に応じてサウンド傾向が変化する「ダイナミック」以外のモードでは各種細かい設定が可能になっています。↓
余談ですが、Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)の本体スピーカーを使用している際にはDolby Atmosをオフにできなかったりします。まぁ本機のスピーカーはDolby Atmosありきってことですね!
実際に本体スピーカーで音楽や動画を視聴してみましたが、デフォルトの「ダイナミック」でも本体内蔵スピーカーとしては迫力がありました。
もちろんじっくりと腰を据えて音楽に聴き入る…となると実力不足ではありますが、配信されている映画を観るとかであれば十分かなって印象です。
スピーカーに関してはステレオだしコンパクトだしで音質に関してはそこまで期待していなかっただけに良い意味で期待を裏切ってくれた部分でした!
ちなみに音の位相は本体の向きを変えた場合でもしっかりと変化していました!ゲーミングブランドのLegionブランドを冠しているので対応していて当然かなという気もしますけどね…
カメラ性能はメインレンズはそれなり。マクロレンズはオマケ程度
Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)のカメラ性能を簡単にですがチェックしていきます。
▼まずはメインカメラでパシャリ。↓
▼次にマクロカメラを使用して撮影。↓
▼室内で撮影。↓
▼インカメラを使用して室内撮影。↓
ということで、メインカメラはそれなりに写りますが、マクロカメラは画質面で完全にオマケ。まぁゲーム用途のタブレットなのでカメラ性能への需要は低いと思いますが、タブレットでも写真撮影をしたいと考えている方は留意しておいた方がいいかも。
充電速度は早め。バッテリー消費はそれなり
Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)のバッテリー容量は6550mAhと8インチクラスのタブレットとして考えるとそれなりに大容量のものが搭載されています。
▼設定画面では残量のみならずバッテリーの温度も確認できるのが特徴的ですね!まぁこれは本機オリジナルという機能ではなくZUI全体の特徴ではあるのですが。↓
バッテリーの消費も前述の通り1時間のYouTube再生(FHD画質)で6%の消費と良好。タブレットは画面が大きいからかバッテリー消費もスマホより激しい傾向にありますし、本機はハイエンドSoC搭載だったので、もっとバッテリー喰いかと思っていたので、正直意外な結果でした。
ゲームなどの高負荷時だとそれなりにバッテリーが減るので、動画再生といった比較的軽めな作業であればかなり余裕を持った動作になるのでバッテリー持ちが多少良かった…のかも?
▼充電結果は以下の通り。短辺側のType-C端子から65WのACアダプターを使い充電をしてみましたが、0%から充電完了まで1時間30分切るくらいと結構早かったです。↓
ワットチェッカーで見る限り20W前半と60Wには届いていませんでした(多分純正ACじゃないとダメなのかな?)が、それでも早いことには変わりなし。
バイパス充電を引き続きサポート!
そうそう、Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)は実質的な前モデルであるLegion Y700 2023でサポートしていたバイパス充電を引き続きサポートしているので、充電しながらガンガン使った際のバッテリーへのダメージをかなり抑えてくれます!
▼バイパス充電も「マニュアル」から「インテリジェント」に変更すると、バイパス充電時に行う充電量を20%〜80%までの間に調整できちゃいます。↓
でも手動設定って普通マニュアルで自動設定がインテリジェントだと思うんですが、恐らく誤記でしょうね。
標準のZUIに加えてゲーム機能も追加されている!
Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)はLenovoのゲーミングブランドであるLegionの名前を冠しているだけあり、標準のZUIからゲームが快適になる機能が追加で盛り込まれています。
▼Legion Spaceというアプリでは端末にインストールしているゲームを一覧で眺めることができます。↓
▼また、Legion SpaceではCPU/GPUクロックやメモリとストレージの使用量を把握することが可能。溜まったキャッシュを削除したりストレージの空き容量を確保したりもできちゃいます。↓
個人的にLegion Spaceよりも便利に感じたのは「ゲームアシスタント」機能。
▼スクリーンショットのように画面端にピロっと出ている部分をスワイプするとアクセスが可能です。↓
▼ゲームアシスタントではWi-Fi、通知ブロック機能のみならずバイパス充電やキーマッピング、画面録画などゲームを遊ぶ際にあったら便利な機能がワンタップでアクセスできちゃいます!↓
▼動作モードもデフォルトのバランスモード以外にパフォーマンス(最大性能)、省電力(性能抑えめ)を含めた3種類を選択できるので、その時の場面に応じて切り替えが出来るのはGOOD!↓
CPU/GPUのクロック周波数が表示されるのも嬉しいですが、動作モードに応じて色が変わるのもカッコいい!
余談ですが、ゲームアシスタントはアプリ毎の許可制なので、ゲーム以外のアプリでもゲームアシスタントを使うこともできちゃいます。まぁゲーム以外の使い道だとベンチマークで上を目指す使い方がパッと思い浮かぶくらいですかね。
未だにライバルがほぼ不在。欲しいと思った時が買い時
ハイ、Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)は想定通り8インチのAndroidタブレットでは文句無しの最強格のタブレットでした。
執筆時点ではLenovo Legion Y700 Gen 4が中国で登場しているので、残念ながら8インチAndroidタブレットで最強とは言えませんが、それでも他に並び立つ存在がいないタブレットというのは揺るぎない事実でしょう。
それこそ直接的なライバルは本機の中国版であるLenovo Legion Y700 2025が出てくるレベルです。10インチクラスならそれなりにいるんですけどね〜。
なお、本体価格は8万円前後とコンパクトタブレットとして考えると非常に高価ですが、搭載されているSoCがSnapdragon 8 Gen 3ということを考えると妥当、いやむしろ日本市場向けモデルとして考えると安価寄りの値段設定かなと思います。
デザインもゲーミング系のガジェットとしては過度な主張もなく大人しめなので「Androidでゲームはそこまで遊ばないけどハイスペックなタブレットは欲しい」という方にとっても選びやすいはず。
結論。Lenovo Legion Tab(8.8”, 3)はハイスペックなコンパクトタブレットが欲しい方にとってはこれ一択レベルの端末。完成度はそれなりに高い。自分が欲しいと思ったタイミングで買うべし。筆者からは以上です!
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初出時価格→79,860円
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