「Snapdragon 8 Elite Gen 5」発表!AnTuTu420万点が期待できるフラグシップSoCが登場!
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Qualcommの最上位SoCの8 Genファミリーに「Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5」というSoCが新たに加わりました。
AnTuTu400万点超えが期待できるハイエンドSoC
▼Snapdragon 8 Elite Gen 5は、3nmで製造されるSoCで、先代のSnapdragon 8 Eliteと比較して、CPU性能が20%、GPU性能が23%、NPU性能が37%も向上し、AnTuTuスコア(v11)では420万点のスコアが見込めるとのこと。↓
CPU
CPUには3世代Qualcomm Oryonを搭載。構成は以下の通り。
- 2×プライムコア@4.6GHz
- 6×パフォーマンスコア@3.62GHz
先代のSnapdragon 8 Eliteと比較し、シングルコア性能が20%、マルチコア性能が17%アップ。パフォーマンスが20%、電力効率が35%も上昇しています。
GPU
GPUにはQualcomm Adreno GPUを搭載。クロック周波数は1.2GHzに達します。
先代のSnapdragon 8 Eliteと比較し、パフォーマンスが23%、電力効率が20%上昇しています。レイトレーシング性能は25%アップ。
NPU
NPUにはQualcomm Hexagon NPUを搭載。NPU性能は先代比37%アップ。
毎秒最大220トークンの処理が可能(220TPS)とのこと。簡単に言うとAIが1秒あたり約220単語の英単語を読むことができると言った感じ。
メモリ/ストレージ
対応メモリはLPDDR5X(5300 Mbps)で最大24GB。ストレージ規格はUFS4.1です。
ディスプレイ
解像度とリフレッシュレートは4K+@120Hz / QHD+@240Hzに対応しています。先代は4K@60Hzまでだったので、より高解像度で滑らかな表現が可能になります。(アプリ側が対応するかはまた別の話)。
カメラ
最大320MPのイメージセンサーに対応し、4K@120FPSのHDR動画撮影に対応しています。
通信/オーディオ
最新規格のWi-Fi 7をサポート。電力消費を最大40%軽減するとのこと。加えて、AIによりゲームの遅延を最大50%軽減できるそうです。
Qualcomm XPANにも対応。Wi-Fi接続を利用することで24bit/96kHzのロスレス音質をWirelessで楽しむことができます。
モデムにはQualcomm X85 5G Modem-RFを搭載。5G通信対応。
Bluetooth 6.0に対応。
GNSSはL1+L5+L2をサポートし、GPSはGlonass、BeiDou、Galileo、QZSS、NavICを同時サポート。
まとめ
ついにAnTuTuスコアが400万超え!毎年100万単位で上がっていくの恐ろしいですね。CPU、GPU、NPUそれぞれ順当に性能アップしています。
AnTuTuスコアでは競合のDimensity 9500に一歩リード。一方でゲーム性能は数値上では劣っています。
また、”AI性能を重視した”と言われているTensor G5とどれほどAIパフォーマンスで勝負できるのかも気になるところです。
型番をわかりやすくするって言ってたのに!わかりにくいよ!!うそつき!Qualcomm!!という気持ちは置いといて、整理するとこうなります。
世代 | 第2世代 | 第3世代 | 第4世代 | 第5世代 |
上位モデル | 8 Gen 2 (AnTuTu150万) |
8 Gen 3 (AnTuTu200万) |
8 Elite (AnTuTu300万) |
8 Elite Gen 5 (AnTuTu400万) |
下位モデル | – | 8s Gen 3 (AnTuTu150万) |
8s Gen 4 (AnTuTu200万) |
8 Gen 5 |
※Snapdragon 8 Gen 5は年内発表予定
8 Eliteで世代表記を消してみたものの、結局わかりにくくて戻したのかしら。イメージ的には8 Gen 5と8 Elite Gen 5で、それぞれAppleのA19、A19 Proに対抗といった感じになりますね!
なお、Snapdragon 8 Elite Gen 5のローンチ端末としてはXiaomi 17シリーズがすでに登場済み。これにiQOO、realmeなどが続きます。