OSCAL TANK 1の本音レビュー!20,000mAhバッテリー搭載の超重量級タフネススマホを試す
2万mAhバッテリーやナイトビジョンカメラを搭載するミドル水準のタフネススマートフォン「OSCAL TANK 1」が登場しました。実機を試す機会を頂いたので、実際に使ってどうなのかレビューしていきますよ!
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[スペック]ベンチマーク・検証結果
[筺体]何かのバグかと思うほどのデカさ
一時期タフネススマホも薄型になった時もありましたね。でも今は以前のように大容量バッテリー競争が再燃。しかもパワーアップして。
▼重量は641gで厚みは約3cm!バグみたいなデカさ!↓
▼iPhone 17を横に置いてみました。異様な存在感を放っております。↓
届く前は、「そもそもタフネスは巨大だし僕はタフネス好きだから大丈夫っしょ!」とか思ってたんですけど、この巨体は実利用で色々と支障をきたしております。はい。
車載ホルダーに挟めば重量に耐えられず崩れ落ち、ズボンのポケットになんか入らず、カバンに入れたら500mlのペットボトル以上の重量増。
これは・・・外出時に持ち出すか躊躇してしまう一発ギャグレベルのサイズ感。
色々良いところはあるんですけど、サイズと重量が最大のネックになる人も結構いそうだなぁ…と思っちゃいました。タフネス好きな僕でも若干ビビるサイズですもん。
「サイズは度外視、とにかく大容量バッテリーを搭載しているモデルが欲しい!」という方じゃないと扱いきれないかも知れない…。
頑丈ボディーはロマン水準へ
頑丈ボディーは流石OSCALと言った感じで折り紙付き!
防水防塵はIP68だけでなく当然のようにお湯への耐性を持つIP69Kにもバッチリ対応。メーカー曰く高圧洗浄にも耐えられるとのこと。
▼ならば試してみよう!という事でシャワーのポイントジェット直当ての刑に処したんですが、残念ながら壊れてくれません。ピンピンしてます。↓
▼壊れないので沈めてみました!忘れて1日ほど放置プレイの刑にも処してしまったんですけど、残念ながら壊れず。ピンピンしてます。↓
▼ちなみに今回のモデルは燃えにくい仕様なので水も炎にも強い仕様。もう、こんがり揚げるか煮るかしかなさそう。↓
壊れにくさ・頑丈さという点では間違いなくトップクラスでしょう。
最近は壊れづらさをウリにするスタンダードなスマホもチラホラ見かけるようになりました。そんな頑丈自慢のスマホも本機でドンッ!とブン殴ればぶっ壊せるだろ!と、謎の自信すら沸き起こっております。
「レベチとはこのことだな」と思えるほど屈強で頑丈。頑丈さはロマン水準の域に達してしまいました。いやー、凄い。
[性能]普通にサックサク
OSCAL TANK 1が搭載するSoCはDimensity 7050。
▼AnTuTu V10でのスコアは総合スコアが613,287点でGPUスコアが117,699点なので執筆時点ではミドルレンジ水準ですね。↓
XなどSNSでは稀にスクロール時に引っかかる事もありましたが、120Hzの高リフレッシュレートに対応している恩恵もあり全体的な操作感は良好です。
タフネススマホとしては必要十分以上の性能なので動作が重くて困るということは無いはず。
▼Dimensity 7050がどの程度動くSoCなのか以下の記事で解説してるのでどうぞ!↓
ゲームも暇つぶし程度なら問題なし
▼ゲーム性能は高くないけど、原神クラスも画質「低〜中」あたりならプレイを楽しめるレベルで遊べました。↓
このくらいのゲーム性能があれば結構いろんなゲームが動くので、暇つぶし程度なら全く問題なし。
まあ、そもそも持ってるだけで疲れるこのサイズと重量のモデルでゲームを遊ぶのか?という疑問は残りますが…。
[画面]明るく滑らかで見やすい
ディスプレイは2,460×1,080のFHD+。120Hzの高リフレッシュレートもバッチリ対応。しっかり120Hz出てくれるのでヌルヌルとした操作感を味わえております。
画面輝度も非常に高いので不満は一切無し。流石タフネスと言った感じで屋外でも見やすくてGood。
動画視聴機としては微妙
大容量バッテリーの恩恵もあり長時間の動画視聴を実現!でも仕様は微妙ですねぇ。エントリーレベル。
ディスプレイは2,460×1,080のFHD+なのでこれは個人的に合格水準です。
▼でも、Netflixなど著作権コンテンツは残念ながら画質の悪いL3止まり。高画質再生できるWidevine L1ではありません。↓
スピーカーもステレオではなくモノラルなので映画を観るには臨場感もイマイチ。動画は見れりゃ良いって方なら問題ないですが、動画視聴機としてはエントリーレベルと思っておきましょう。
背面ディスプレイは無くても困らない
▼OSCAL TANK 1は背面ディスプレイを搭載!イメージとしては安物スマートウォッチが埋め込まれている感じ。↓
そもそも折りたたみでも無いスマホの背面ディスプレイは出番が少ないですねぇ。何をするにもメイン画面のほうがアクセスしやすく見やすくて操作性も良いですし。
唯一の利点はアウトカメラで自撮り時にファインダーとして使えること!なんですが、これも本機の場合は大きくアピールできるほどでも無いかなぁ。
背面ディスプレイを搭載して話題になったXiaomi 17 Pro Maxみたいに、超高画質なアウトカメラを備えているなら話は別ですが、安価な本機のカメラはお察しの通り画質がそもそも微妙なんです。
パシャっと撮影した写真を見たときに「こんな画質で撮ってもねぇ」と思ってしまって、試したっきり使わなくなりました…。
見た目的なインパクトはあって良いんですけどね。
[スピーカー]大音量出せるけど音質は悪い
▼スピーカーはモノラル仕様で本体下部に搭載。↓
タフネススマホは遭難時に救助を呼ぶことも想定しているので一般的なスマートフォンと比べて音量はかなり大きめ!
一方で音質はとても悪いですねぇ。モノラルなので音の広がりに欠けるのは仕方ないんですけど、音が盛大にこもってます。
とはいえ、「まあタフネスだしこれで良いかな」という感じではあります。ショート動画を垂れ流すくらいなら全然OK。
[カメラ]メインカメラは記録撮影向き
カメラは6,400万画素のカメラを搭載!ほかにナイトビジョンカメラも搭載していますが普通に撮影出来るカメラはメインの1カメラのみとなってます。
画質はよくある安物タフネスのそれ。メモ代わりの記録撮影向き画質って感じです。
▼明るい場所ならまだ使える画質の写真もありますが、光量が少なくなると一気に画質が悪くなります。↓
▼1倍/2倍/4倍/8倍で並べてみました。写真では分かりづらいですけど、2倍から結構画質が劣化してます。↓
ナイトビジョンカメラは凄く楽しい!
ナイトビジョンカメラは何度使ってもめちゃくちゃ楽しい!
▼これはOSCAL TANK 1のナイトビジョンカメラを通して映像を見ている様子を直撮りしたもの。こんな感じで真っ暗闇でもディスプレイには丸見えの映像が映し出されます。↓
スポット的な懐中電灯とは違って、カメラを通した部分が全体的に暗視できるので暗闇でも非常に見やすいです。これは災害時にも役立ちそう。
ちなみにナイトビジョンカメラは・・・
- カメラを通した部分を暗視できる
- 暗視した状態で写真を撮影できる
- 暗視した状態で動画を撮影できる
という感じで写真や動画も残せるのがGood。
ナイトビジョンカメラは特殊部隊の暗視ゴーグル的な使い方が楽しめるロマン色の強い部分ですが、初めて触る人は結構衝撃的な体験ができると思いますよ!
[バッテリー]そりゃ電池持ちは良い
レビュー時はいろんなアプリを入れたり高負荷なベンチマークを走らせたりゲームをプレイしたり、通常運転よりも過酷な使い方をしているんですけど、全然バッテリー減りません。
▼1週間以上あれこれテストして今これ!まだ50%すら切ってません。↓
Dimensity 7050のプロセスルールは6nmなので最近のSoCと比べると省電力性能は劣りますが、20,000mAhという圧倒的なバッテリー搭載量で長時間駆動を実現しています。
つまり力技。なのであんなギャグみたいなサイズなんですねぇ。
逆充電が5Wなのが非常に残念
OSCAL TANK 1は逆充電に対応しているのでモバイルバッテリーとしても使えます。が、出力は5Wとショボい…。
実用性を考えると最低でも10W、出来れば15Wくらいは欲しかったところ。
使い所のない背面ディスプレイなんか取っ払い、バッテリーを増やして高速な逆充電に対応してくれたほうが嬉しいユーザーは多いんじゃないかと。
[機能・仕様]技適も取得済み
OSCAL TANK 1は海外ECのAliExpressで販売している海外製品ですが、しっかり技適を取得していますよ!
▼技適を取得しているので日本で安心して使えます。(もしかしたら日本でも売るのかな?)↓
対応バンドもドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの主要なバンドに対応しているのもGood。
LEDの懐中電灯は便利に使える
OSCAL TANK 1は本体の上部に2つのLEDライトを搭載!側面のカスタムボタン2回押しまたは専用アプリから起動できるようになってました。
▼専用アプリの起動はツールボックスというアプリの懐中電灯から起動します。↓
ちなみに画面上部から引き下げて表示されるクイックアクセスのライトボタンは、カメラ横のフラッシュライト用なのでお間違いなく。
カメラ横のフラッシュライトよりも明るく懐中電灯のようにスポット照射となっているので使い勝手は懐中電灯そのもの。便利に使える水準でGoodでした。
▼写真ではかなり近づいてますが、実利用では一般的な懐中電灯と同じ扱い方で使えるレベルですよ!↓
赤外線センサー搭載でリモコンとして使える
▼OSCAL TANK 1は超重量級のリモコンにも変身します。赤外線センサーの位置はLEDライトの横。↓
こういった海外製品のリモコンは日本の家電に対応していない場合も結構あるんですけど、三菱のエアコンとアイリスオーヤマの室内照明で試してみたらバッチリ使えました!
赤外線の感度はそれほど良くないので、6畳部屋でも機器にしっかり向けて操作しないと反応しない場合あり。とは言えリモコンとしては十分使えるレベルだったので良しとしてます。
[まとめ]良い点・注意点
良い点
- タフネス最高峰の頑丈で燃えにくい屈強なボディー
- 日常使いも快適なパフォーマンス
- 価格以上にヌルヌル動く120Hz対応
- 質の高いナイトビジョンカメラ
- 圧倒的な電池持ち
- 便利な懐中電灯やリモコンが実用的
注意点
- 確実に人を選ぶサイズと重さ
- 背面ディスプレイの使い所が少ない
- スピーカー音質が悪い
- メインカメラは記録撮影向き
- 逆充電は5Wクラスでアクセサリー向き
- AI機能は基本サブスク
記事執筆時点では初売り中で割引価格の224.99ドル(約3.4万円ほど)で購入可能となってます。いろんな付加価値が詰め込まれてこの価格ならコスパはかなり良いですね!初売り後だと4万円(約260ドル)切っていたら検討OKライン。
ただ、コスパよりもサイズと重さがアウトって方が結構いそうな気が。実用性を無視していると言ってもいいサイズ感ですからね〜。個人的には面白くて好きだけれど。
機能的には魅力的な部分が多かったですよ!
SoCパワーも十分ですしナイトビジョンカメラも質が高い。2万mAhバッテリーという力技で電池持ちもビックリするくらい長いです。あと、この頑丈ボディーを持ってるだけでなんだか強くなった気がします。
サイズと重量が問題なければコスパの非常に高いタフネスモデルなので、レビューを振り返りながら検討してみて下さい。
それではOSCAL TANK 1のレビューでした。参考になれば幸い!