ASUS Chromebook Flip CX5(CX5500)のレビュー!不満だった点、良かった点まとめ!
ASUS Chromebook Flip CX5(CX5500)の試用機会を頂いたので実機を使って分かった不満だった点、良かった点をレビューでお届けします!
目次をクリックすると各項目へ移動します
- Chromebook Flip CX5(CX5500)の特徴は?
- Chromebook Flip CX5(CX5500)のスペック
- お洒落さが漂うデザイン
- Chromebook Flip CX5(CX5500)の性能・ベンチマークをチェック!
- 360度回転可能なディスプレイでタブレットライクにも使える!
- 音質は少しこもり気味。スピーカー位置も微妙
- せっかくのパワーを活かせる場面は少ない
- キーストロークは浅めだが、安っぽい感じはない。タッチパッドの感触もサラッとして触り心地も良い!
- Chromebook Flip CX5(CX5500)はこんなChromebookでした!
- Chromebook Flip CX5(CX5500)の割引情報・購入先まとめ
Chromebook Flip CX5(CX5500)の特徴は?
Chromebook Flip CX5(CX5500)は360度回転可能なディスプレイが特徴的なChromebook。お洒落なデザインはもちろんのこと、Chromebookとしてはハイスペックな第11世代Coreプロセッサを搭載していることもウリの一つです!
それでは開封して触っていきましょう!
▼付属品はこんな感じでした!結構シンプルな内容物の様です!↓
- ACアダプター(日本/45W)
- クイックガイド
Chromebook Flip CX5(CX5500)のスペック
お洒落さが漂うデザイン
▼Chromebook Flip CX5(CX5500)の天板はかなりの清潔感を感じるほどの純白度合いでシックな印象。お洒落なカフェでも違和感無く使えそうですね!↓
▼キーボード周りは天板の純白とは180度違う黒色。色の継ぎ目も無く手触りもサラッとしているので、かなり「イケてる」雰囲気が醸し出されています。↓
▼底板のカラーリングは天板と同じ白ですが、ゴム足も白色と統一感が出ていて好感が持てます。スピーカー穴や排気口も各所に設けられていますね。↓
各種ボタン配置は以下の通りです!
▼左側面にはType-C端子、USB端子、イヤホンジャック、音量調整ボタン、電源ボタンなど主要な端子やボタンが配置されています。↓
▼右側面にはType-C端子、HDMI、MicroSDスロットなど、右側に配置されている端子よりも補助的な端子類が搭載されています。↓
▼背後側面には排気口用のスリットが設けられています。ディスプレイ部分の側面には開いた際に滑り止めとなるゴム足が設けられているのも見逃せませんね。↓
▼前側側面はこんな感じ。Macのように切り込みは入っていないのと、ヒンジがしっかりとしている分、開く際はある程度重みを感じますので、ディスプレイを開く際はしっかりと両手で行いましょう!↓
▼15インチクラスとノートPCのなかでは大きめに位置するところや、ディスプレイが回転する方式を採用しているからか、重量は1,964gと持ち運ぶにはヘビーになっています。↓
実際に持ち運んだ際でもちょっとズシっと来るような重さですので、「持ち運べなくはないけどちょっと重いね」という感じでしょうか。サイズ感といい、頻繁に持ち運ぶ用途は少し苦手かもしれないですね…
Chromebook Flip CX5(CX5500)の性能・ベンチマークをチェック!
ここからはChromebook Flip CX5(CX5500)の性能をチェックしていきます!
ベンチマークで性能をチェック!
ベンチマークテストでChromebook Flip CX5(CX5500)の性能をチェックしていきますが、Google Octane 2.0以外はAndroidアプリをエミュレートしている関係上、テスト結果の正しさは通常よりも信頼性で落ちる可能性があるのはご留意ください!
▼参考までに、Chromebook Flip CX5(CX5500)で今回ベンチマークテスト(Androidアプリ)を行った際はAndroid 11の端末として振る舞っている様でした。↓
▼Geekbench 5での実機スコアはこんな感じ。シングルコアが1181、マルチコアが2661でした!↓
▼PCMarkでのスコアは以下の通り!↓
▼3DMarkでのスコアは以下の通り!↓
▼内蔵ストレージ速度は以下の通り!↓
▼Google Octane 2.0のスコアは以下の通り!↓
参考までにSnapdragon 870搭載機種で約39,000点、Core i5-9600K搭載機種で約53,500点、Core i7-1065G7搭載機種で約52,000点だったので、Web表示(JavaScript)に関する性能に関しては高めと見ていいでしょう。
以上より、Chromebook Flip CX5(CX5500)は今までのCore i3とは別次元クラスの性能とみて支障はないですね。
360度回転可能なディスプレイでタブレットライクにも使える!
Chromebook Flip CX5(CX5500)は360度回転可能なディスプレイが大きなウリで、自由自在な使い方が可能になっています。
▼360度回転するとタブレットライクな使い方が可能。今回はチェックしていませんが、ASUS USI Penを使用する際はこっちの方が使いやすいかもしれませんね!↓
タブレットモード(仮称)時はキーボード、タッチパッドともに反応しなくなるので、手に持った際に誤動作する心配は無用。15.6インチの大きめなディスプレイと相まって映像視聴にも没頭できそうですね。
▼Chromebook Flip CX5(CX5500)はノートPCですのでなかなかこのような使い方をする場面は少ないでしょうが、以下のようにテントスタイルにすることも可能。ヒンジはしっかりと固定されているので、自重で角度が変わることはありませんでした。↓
▼ディスプレイの角度によっては下半分が持ち上がるようになっており、キー入力がしやすいように考慮されているのも嬉しい点です。↓
音質は少しこもり気味。スピーカー位置も微妙
Chromebook Flip CX5(CX5500)のサウンドはharman/kardonのチューニングが入っているということで気になる点ではありますが、あくまでもチューニングというだけですので、過度な期待は禁物。
実際に聴いてみた個人的な感想ですが、サウンド自体の質は普通なんですが、ちょっと音がこもっているように感じたんですよね。
ただ、スピーカーの位置が直接接地する場所ではないとはいえ、底面に配置されているため、Chromebook Flip CX5(CX5500)の置き方やディスプレイの回転角度によって音の聞こえ方が変わってくるのが難点。
個人的に一番キレイに聞こえるのは360度回転させたタブレット形態時ですが、それでもサウンド面が劇的に変わる訳ではないので、迫力のサウンドを楽しみたい方は別途スピーカーを接続した方がいいかもしれないですね!
せっかくのパワーを活かせる場面は少ない
Chromebook Flip CX5(CX5500)は第11世代Coreを搭載しており、Chromebookとしてはパワフルなのも魅力的なポイントの一つ。しかし、パワフルさを活かせる場面は少ないのが現実なんですよね〜。
▼ハイスペックさを生かしてChromeで遊べるゲームとかをやろうかなと思ってChromeウェブストアを覗いたものの、見つかるのはエントリークラスのChromebookでも十分遊べそうなものばかり。↓
▼実際に遊んでみました。快適に動きはしますが、他のChromebookでも快適に動きそうな…?↓
Chrome OSではAndroidアプリもエミュレートできるので、一応はAndroid用のゲームも可能です。
▼スマホ向けレースゲームとしては有名なAsphalt 9をプレイ。Asphalt 9ではChromebookでのプレイヤーも考慮に入っているからか、キーボードでのプレイも可能になっており、快適に遊べます。↓
▼PUBG Mobileをプレイしましたが、WASDでの移動に対応している以外はタッチ操作ですので、キーボードではしっかりとしたプレイもままならない状態でした。↓
幸いにも本機はタッチ操作に対応しているので、タッチ操作オンリーで遊べなくはないですが、デカすぎて逆に操作しづらく実用的ではありませんでした。
というように、Chrome OSのエミュレート機能はあくまでも擬似的にAndroid端末として振る舞っているだけですので、ゲームによっては表示がおかしいところやキーボード操作に最適化されていなかったりと全てのゲームが快適に遊べるとは言い難いのが現実です。
ですので、Chromebook Flip CX5(CX5500)が秘めている性能を活かせる場面が少なく、せっかくのパワフルさの宝の持ち腐れ感が凄いです。これはChrome OSの問題なのでASUSさんが悪いわけではないんですけどね〜。
キーストロークは浅めだが、安っぽい感じはない。タッチパッドの感触もサラッとして触り心地も良い!
Chromebook Flip CX5(CX5500)のキーストロークはMacBookやSurfaceなどに代表される浅めになっています。
浅めのストロークは最近の流行ということもあり、あらゆる価格帯のノートPCで採用されていますが、安っぽいキータッチであるPCが多いのも事実ですが、Chromebook Flip CX5(CX5500)は価格に見合った上品なキータッチで安っぽさは感じませんでした。
搭載されているタッチパッドもサラサラとした感触で触り心地も良く、色合いと相まってちょっとした上品さも感じるくらい。面積も大きめですので、こじんまりと操作しなくていいのも好感度高いですね!
Chromebook Flip CX5(CX5500)はこんなChromebookでした!
- ボディの質感がかなり良い
- Chromebookの中では性能高め
- Chrome OSのアプリの数という要因により、高い性能を持て余し気味
Chromebook Flip CX5(CX5500)はChromebookとしてはプレミアムラインな製品だけあり、ボディの質感やキーボード、タッチパッドの操作感などの様々な部分がかなり上品に仕上がっています。
搭載するCore i3-1115G4の性能もCoreシリーズの中では下位に位置するi3ながらもかなりのポテンシャルを秘めており、Chromebookでは大容量・高速なメモリやSSDと相まってかなりキビキビ動くのも魅力的な点でした。
ただ、元々Chrome OS自体が負荷のかかる作業(写真、動画編集やリッチなゲーム)ができるアプリが少ないこともあり、せっかくのハイスペックさが少々宝の持ち腐れになっている感は否めません。
ゲームのバリエーションの少なさはクラウドゲーミングを活用すれば解決しますが、そこまでしてChromebookでゲームがしたいかと言われると筆者的にはNOとなります。
理由としては10万円近い価格が大きな要因で、同じCore i3-1115G4搭載ノートPCならWindows機の方が全体的に安価なので、単純なゲーム目的ならWindowsノートPCの方が良いんですよね。
かといって、Androidのゲームアプリもインストールして動作はしますが、Asphalt 9の様に最適化されていないゲームだとキーボードを用いた操作は不可で、かなり取り回しが悪い問題も出てくるんですよねぇ。
というように、Chromebook Flip CX5(CX5500)の欠点はChrome OSに起因するものが多かったように感じましたので、なんかもったいないなぁという気持ちがすごいしましたよ…
以上の結果より、Chromebook Flip CX5(CX5500)は既にChromebookをバリバリ使用している方にはかなりオススメできますが、初めてのChromebookを探している方は、「思ったのと違う」となった際に手痛い出費(約10万円)となる可能性がありますので、購入はよく考えてみるのがいいかもしれません。
▼まずChromebookを触ってみたい方はChromeOS Flexなどでお試しでChrome OSに触れてみてから、自分に合っていると感じた場合はChromebookの購入を検討すると無駄な出費を抑えられるかも!↓