【発火・爆発・感電を防げ!】スマホの安全な使い方-ハード編
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いまや私たちの生活に欠かすことができないスマートフォン。小さな子供からご老人の方まで幅広い世代に受け入れられ、日常生活は以前より豊かなものになりました。
しかし一方でスマートフォンにまつわる事故が多いのも事実です。ながらスマホは直感的にアウトなのは異論がないかと思われますが、中には問題ないと思ってしていた行為がスマホトラブルの原因になっていることもあるでしょう。
本記事では(主に海外ニュースで見聞きする)スマホの発火・爆発・感電事故はなぜ発生するのか、どうしたらそういった事故を防ぐことができるのか、というテーマでお伝えしていきたいと思います。
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スマホの発火・爆発・感電事故は発生している!
「スマホが原因で発火・爆発・感電するなんて、日本で発売されてるスマホじゃありえないだろう。」
「よっぽど特殊な使い方をしないかぎり、スマホが発火・爆発・感電するなんてないでしょう。」
この記事を読んでいる人の中には上記のように感じている人もいるでしょう。
では本当に日本で発売されているスマホなら問題ないのか、スマホの事故を招く特殊な使い方とは何か、という点を掘り下げて考察します。
スマホの発火・爆発原因
スマホの尻ポケット収納が発火・爆発の原因!?
東京消防庁が2016年に発表したリチウムイオン電池からの火災に関する注意喚起文をチェックすると、以下のような事例が発生しています。
「ズボンのポケットに入れたスマートフォンが破損し出火した火災」
事務所の通勤者が屋内階段を下りている際、足を滑らせてしりもちをついたため、ズボンの後ろポケットに入れていたスマートフォンのバッテリーが破損し、電池内の正極と負極間で短絡をおこし、衣類に着火し出火したものです。
やや特殊な事例かもしれませんが、スマホを尻ポケットに収納する習慣のあるユーザーにとっては他人事ではないでしょう。筆者もスマホは尻ポケットに入れるタイプだったので、今後はカバンに入れて持ち運ぼうと思いました…。
ズボン前側のポケットに入れると出し入れは簡単なのですが、いかんせんズボンが盛り上がって見栄えが悪いんですよね…。その点尻ポケットは出し入れしやすく、見栄えもそこまで悪くならないので便利だったのですが、今後はすこし考え直した方がよいかもです。
スマホ充電ケーブルの変形・異物付着が発火・爆発の原因!?
スマホの充電時は端子部分に注意が必要です。
充電ケーブルの端子部分(金属部分)が変形していたり、ほこりや液体が付着した状態で充電すると発火の原因となります。
▼スマホ充電ケーブルの変形が原因で発火する様子はこちら。当たり前のことだと思われるかもしれませんが、いま一度注意するよう心がけましょう。↓
▼充電ケーブルに液体が付着して異常発熱する実験動画はこちら。動画内ではケーブル端子が破損していますが、火災につながるリスクも十分あります。↓
粗悪なUSBケーブル・充電器が発火・爆発の原因!?
最近は「18Wの急速充電に対応」「30Wの急速充電に対応」などと充電の速さを謳うスマートフォンが増えてきました。しかし粗悪なUSB充電器を使用してしまうと、過電流が発生してしまい、最悪の場合は発火・爆発といったトラブルに発展してしまいます。
W(ワット)はV(ボルト)×A(アンペア)から導き出され、一般的なスマートフォンの電圧は5Vです。つまりUSBケーブル・充電器の対応しているアンペア数が高まれば最大ワット数も上昇し、スマートフォンをより早く充電することができます。
しかし粗悪なUSBケーブルおよび充電器は接続機器が要求するままに、容量を超えた電流を流すものがあります。たとえば1.0Aの充電器に3.0Aの電流を流せば、それが過電流をおこし発熱や異音・異臭、最悪の場合は発火・爆発事故に繋がります。
USBケーブルや充電器を選択する際は対応ワット数やアンペア数に気をつけて、できれば対応ワット数が多い充電器を選んだ方がよいでしょう。
【番外編】モバイルバッテリーが発火・爆発の原因!?
スマホから少しズレてしまいますが…、モバイルバッテリーが原因となった発火・爆発事故は私たちもニュースで耳にしたことがあるかと思います。
モバイルバッテリー大手メーカーのcheeroは発火する原因について、下記の要因を挙げています。
- バッグの底など、強い圧力がかかる場所に保管しない
- 高いところから落下させない
- 高温の環境下で放置しない(自動車のダッシュボードなど)
またモバイルバッテリーの発火・爆発は製品不良などメーカー側が原因のパターンもあります。こうした粗悪品を避けるためには、電気用品安全法(PSE)を満たした製品であるという証明の「PSEマーク」がついている製品を選ぶことが大切です。
法改正によって2019年2月1日より、PSEマークのないモバイルバッテリーの製造・輸入・販売は禁止された結果、店頭で新規購入するケースであればPSEマークは必ずついているモノを購入できます。
ただしフリマアプリなどの個人取引では法改正以前のモバイルバッテリーが流通していることもあり、PSEマークのついていないモバイルバッテリーに当たってしまうケースもあります。中古品のモバイルバッテリーを購入する際はPSEマークがついているか確認しましょう。
▼PSEマークはモバイルバッテリー本体にも表示されています。もしPSEマークが確認できないならPSEに対応していない恐れがあるので、購入は避けた方が良いでしょう。↓
スマホの感電原因
充電中のスマホには触らないのが吉
幸いなことに日本ではスマホが原因となる感電事故は、筆者がリサーチした限りでは確認できませんでした(ネットニュースになっていないだけで、実際は日本でも発生しているのかもしれませんが…)。
しかし一方で海外ではスマホが原因と思われる感電事故が発生しています。その多くは「入浴中にスマホを充電しながら使っていた」というどこからツッコめば良いのか分からないケースがほとんどですが、なかには「充電中にイヤホンを挿して使っていたら感電した」ケースも確認されています。
充電中のスマホは普段よりも強い電圧がかかっているので、充電中はスマホの操作は避けた方が無難でしょう。あと念のため補足しておくと、風呂場での電化製品の使用は基本NGです。特に充電中の電化製品は一発アウトで、サスペンスドラマや探偵マンガなどで「浴槽にドライヤーを投げ込んで人を感電死させる」という犯行手口はミステリー好きなら知ってて当たり前ですよね?
スマホの発火・爆発・感電事故を防ぐ使い方とは?
「スマホの発火・爆発・感電事故原因はわかった。ではスマホを安全に使うにはどうしたら良いのか分からない」というユーザーへ向けて、スマホの安全な使い方を紹介します。
睡眠中の充電は避けるべし
多くのスマホユーザーは就寝中にスマホを充電しているかと思いますが、防災の観点から考えると電子機器の充電は起きている時間内にした方が良いでしょう。
スマホ発火による死亡事故例を調べてみると、おもに海外では就寝時のスマホ充電中に出火し命を落としたり大ケガを負ったケースが多いです。どれほど注意してもトラブルや不具合は発生するモノなので、万が一の時にすぐ対応できる起床中にスマホの充電は済ませておくべきです。
急速充電・いたわり充電機能を活用する
就寝時の充電はリスクをともなうと理解しても、日中にスマホを充電できる十分な時間が確保できない人も多いでしょう。そういった人は急速充電に対応したスマホを購入することをおすすめします。
最近発売されたスマホであれば30分で50%近くバッテリーを充電できるスマホも発売されており、急速充電は忙しい現代人になくてはならない機能です。
またメーカーによっては過充電をふせぐ「いたわり充電」機能をそなえているスマホも発売されています。急速充電や過充電はバッテリーに負荷をかけるので、バッテリーの不具合事故を予防するなら過充電を防止する機能が搭載されているかにも着目してみましょう。
充電中のスマホ利用は避けるべし
上記でも紹介しましたが、スマホの充電中は本体に高い電圧が流れています。水気の多い環境での使用を禁止するのはもちろん、安定した環境下でも充電中のスマホ利用は避けた方が無難です。
イヤホンからの感電や、濡れた手がケーブル端子に接触してしまったり不純物に触れて発火・感電するリスクもありえます。
給油中はスマホに触るべからず
自動車を運転する人や灯油式のストーブを使っている人は、給油中にスマホを触るのは避けた方が良さそうです。
あまり知られてないのだが、携帯電話の使用を禁止しているガソリンスタンドも数多い。理由は、内部で電気的な火花が飛ぶ可能性があるためで、件数は少ないが実際に発火例はあったという。
筆者は直感的に発火性の高いガソリン・灯油を給油時にスマホを触りたくないなと思ってスマホを離して使っていましたが、このやり方は正解だったようです。
スマホはカバン上部にしまうべし
上記でスマホの尻ポケット収納にリスクがあることをお伝えした通り、スマホ本体に圧力がかかる場所での持ち運びは控えるべきです。出し入れのしやすさや圧力の少なさといった点を考慮すると、カバン上部にスマホを置いて持ち運ぶべきだと思われます。
発生率は限りなく低いとはいえ、発火・爆発するリスクがあるモノを大事な部分に近いズボンのポケットに入れておくなんて、冷静に考えたら怖いことですよね…。
圧力・落下リスクに備えてスマホケースを導入しよう
カバン上部にスマホをいれても、不意に落としてしまったり圧力がかかる場所に入ってしまうこともあるでしょう。こうしたリスクを考えると、スマホケースの導入はリスク低減に役立っていますね。
安いスマホケースでも一定の保護効果は見込めますが、防災を意識するなら衝撃につよいスマホケースを選ぶことも大切です。
【参考サイト】