Blackview BV9200のレビュー。高スペック、高耐久性。スピーカー音質も凄く良かった

Blackview BV9200の試用機会を頂いたので実機を使って分かった不満だった点・良かった点をレビューしながらお届けしますよ!

発表記事を書いた時に「比較的リーズナブルな価格設定」「良好な処理性能」「120Hzレート対応ディスプレイ」といった部分で結構気になってたんで使用機会をいただけたのはメチャ嬉しい。

実際にBlackview BV9200を使って気にいった・気になった点はこんな感じ!

気にいった点

  • タフネスモデルとしては持ちやすかった
  • 性能がかなり良く動作安定性が高い
  • ディスプレイは視野角・輝度ともに満足
  • スピーカーの音質がスゲェ良い
  • 67W充電が早いし、ワイヤレス充電もできて楽ちん

気になった点

  • 120FPSリフレッシュレート表示が安定しない
  • 音量を上げすぎると音割れする
  • 一部未翻訳箇所あり
  • 指紋認証での画面の立ち上がりが遅い
  • Doke OSはカスタマイズOSとは程遠い完成度

Blackview BV9200のスペック、ベンチマーク、検証結果まとめ!

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ベンチマーク結果を表示
各種検証結果を表示

タフネスならではなデザイン。LEDライトが個性的

▼このBlackview BV9200のカラーはグリーンのアクセントタイプ。色合いが黒地に緑なんで、まるでRazerとかBlack Sharkとか、そういうゲーミングブランド製品みてぇな印象を受けるんす。↓

▼パネル中央には防水・防塵・耐衝撃を示すロゴが堂々と掲げられており、IP69K+MIL-STD-810H等級であることを誇らしげにアピール。他にもボディの凹凸がしっかりあしらわれており、ハイエンドとはまた異なる趣があるのが良いぜ。↓

▼さらにこのグリーンアクセントはディスプレイ面にもあしらわれており、使ってるときもこのグリーンがすげぇ目立ちます。存在感ありまくり。↓

▼なんとカメラ内部にもグリーンのアクセントがあしらわれていました。思った以上に凝っているなこれ!↓

ボディパネルは樹脂製、グリーン部分は触った感じプラスチック材質のようです。樹脂製は高級感こそありませんが、耐久性が高く傷つきにくく、傷がついても目立ちにくい。普通のスマホにケースを着けている以上の信頼性を感じます。

▼317gあって重いんだけど、個人的にはこのぐらいだったら全然持ち出して使っていける。↓

お世辞にも、持ち心地は良くはないです。側面が金属パネルでカクカクした形状なので触った感触は非常にソリッド。痛くはないし慣れりゃあ気にならんのだけど、側面が丸いタイプのスマホとは月とスッポンなみの持ち心地の差ではある。

まぁこれこそタフネススマホの醍醐味っていうのもあるし、ぶっちゃけぜんぜんコレで良い。各種ボタン配置は以下の通りです!

▼左側面にマルチファンクションキー、SIMスロット。ファンクションキーはPTT(プッシュトゥトーク。トランシーバーの意)の印字があり、アクセントカラーでよく目立つ。↓

▼右側面に電源と音量キー。音量キーはプラスマイナスの記号がプリンティングされています。押し心地は良好でボタンの面積も広いため手袋状態でも押しやすい。↓

▼上部にスピーカー。Harman AudioEFXのロゴもあります。↓

▼下部にもスピーカー、そして充電端子。端子はType-Cタイプとなっています。キャップがついているので充電時は開け閉めが面倒。↓

▼筆者がBlackview BV9200で気になっていたのがLEDライト。カメラのAIマークの周辺にリング状のものが配置されており、背面からは割と目立ちます。↓

このLEDライトは充電時やメディア再生時ではそれに連動して光ります。

音楽をタレ流しながらLEDが見えるように置いておけば、割りと楽しめますねこれ。流している音楽のリズムに合わせて光ってくれるから、ミニミニディスコって感じがする。

ちなみにLEDライトの連動は本体スピーカーでのみ対象らしく、Bluetoothで接続して再生している時は光りませんでした。

▼あと画面上部に通知LEDが小さく搭載されていました。ここは実機を見るまで気づかなかったのでちょっと意外。ただ小さすぎて見えにくく、暗所でもなければ気づきにくい(´・ω・`)。↓

Helio G96の性能はミドル上位クラス。容量も充実

Blackview BV9200のSoCは台湾の半導体メーカーMediaTek製のHelio G96を採用。

MediaTekのHelioっていうと昔は低性能ってイメージを抱く人も多かったんですが、ハイエンドには至らぬとはいえ快適さはグッと増しています。

つまりこのBlackview BV9200も操作性は重いゲームを除いてはクッソ快適だった。あとメモリが標準8GBに加えて最大6GBの仮想メモリによる拡張もできるため、安定性も非常に良かったです。

Blackview BV9200でゲーム以外の動作

最近のタフネスってすげー性能インフレが激しい傾向にあってBlackview BV9200もその中の1台なんですが、とにかくサクサク動く。

AnTuTu総合値が30万点を超えているのか普段使いはもちろん、比較的性能が要求されるWEBブラウジングもサクサクです。読み込みも操作レスポンスもいい感じ。

Blackview BV9200のゲーム性能

「2D系・ミニゲーム系・パズルゲーム系」といった軽量なゲームにおいては快適。上述の大容量メモリゆえか読み込み中でも、通知バー出したりとか画面回転したときのレスポンスが思った以上に良かった。

▼こういう「広告でよく見るようなミニゲーム的なアプリ」であればハイエンド(Snapdragon 865のGalaxy S20 FEと比較)と遜色ないぐらいサクサクでした。↓

対して「3D系・高画質系・FPS系」という重量級ゲームではカクつきや画質の粗さ、画質設定のリミッターといった要因によりNot 快適。

…といっても、タフネススマホってそもそもが重量級ゆえに長時間手に持ってゲームとかするにはキツイんで、仮にハイエンドスペックでゲームが快適だったとしてもウデの疲れとかそういう物理的要因でゲームに向かない気がする。

筆者からすれば、このスペックあたりが「タフネススマホにおける最適解」な気がします。

原神での動作検証

原神はワープを多用するのでローディングの長さも合わせて確認します。レギュレーションは以下の通り

①デフォルト設定でフレームレートを60FPSに設定
②3点のワープポイントを2往復:ローディングの快適性確認
③元素爆発(全員分):派手なエフェクトによる高負荷時の最低FPS確認

※ワープを行う際にロード画面でFPSが下がるので、最低FPSは元素爆発時とします。

▼Blackview BV9200はデフォルトで「最低」です。検証はフレームレートを60に設定して行います。↓

▼デフォルト(最低)設定/60FPSで元素爆発時の最低FPSは30でした。数値はあくまで目安なので実際の滑らかさ・カクつき・読み込み速度は動画を見てみて下さい。↓

重量級ゲームは画質を下げても高いフレームレートを出すことが難しい場合もあるので、ゲームは動作の軽いタイトル向きです!

顔認証はスゲェ早い!指紋認証は立ち上がりが遅い!

マジでビックリしたのが顔認証の速さ。0.1~0.2秒ほどでサクっと解除してくれます。もう1つ驚いたのが「マスクしながらでも顔認証できた」こと。あと暗所での解除もできました。スゲェわ。精度も良い感じ。

またBlackview BV9200は側面式指紋センサーを搭載していて、電源キーと一体型になっているのが特徴。タフネスだとこれが独立しているモデルが多かったんで、そういう意味では使いやすく感じます。

▼速度は0.3~0.5秒ほどで十分早く、ちがう指ではしっかり弾くので精度も信頼できるレベルに良かったです。↓

ただ謎なのが、指紋認証したときの画面の立ち上がりが妙に遅いんですよね。ロック画面を点けてから認証させた時は早かったのに、画面が点灯するまでだと1秒ほどかかってしまうんす。なんでだろう。

あと触れただけで認証されるので誤認証起こりやすい&ロックアウトされやすく使っててイラッとすることも。押したときだけ認証する設定は欲しいっすね。

SIMスロットが神すぎる。全部のスマホがこれを見習えレベル

Blackview BV9200のSIMスロットは筆者が求める要素をすべて満たしています。「MicroSDカードが使える」「デュアルSIMと共存できるトリプルスロット」そして「SIMピン不要、ツメでスロットを引き出せる」というのがマジで最高。

SHARPやSonyといった例外を除き、ほとんどのスマホってSIMピンがないと開けられないのがダルかったんだけど、Blackview BV9200はピンなしでスッってツメで開けられる。MicroSDやSIMカードの入れ替えがすごく楽ちんです(`・ω・´)。

▼ちなみにBlackview BV9200、付属品にギターピックみたいなやつがついていました。これはSIMスロットを開ける補助ピック。ツメ切りたてとかでツメを使いたくないときには役立ちます。↓

ディスプレイは90Hzなら安定する

▼ディスプレイはタフネススマホとしては一般的である水滴ノッチ形状。解像度はFHD+クラスで高精細。ベゼルは太いけど気になりません。タフネスモデルだしねぇ。↓

▼輝度は480ニトで低い印象だったんだけど、直射日光の差すシーンでも視認できたので結果的には良かった!↓

ただ、リフレッシュレートは最大120Hzまで対応しているのですが、残念ながらゲームもアプリもブラウザもカクつくことがあって安定しなかったです。これは性能の問題なんかな。とにかくTwitterだけでなくWEBとかDiscoverとかもカクつく。

▼一方、中間設定の90Hzであれば安定する上に60Hzよりも段違いになめらかさがあるのでオススメ!90Hzは大正義。電池持ちもいいしね。↓

あと120Hzに対応するスマホって大抵60Hzか120Hzかっていう極端な設定しか選べないものが多いんですけど、そういう意味でも90Hz対応ってのは嬉しいですね。他社も見習ってくれこれ。

▼あと設定で画面の色合いの調節や白黒の読書モードにもはば広く対応しているのもGood。また視野角も広く、斜めから見ても色の薄さや暗さを感じませんでした。有機ELほどではないにしろ、IPS液晶は色合いキレイで好きだぜ。↓

▼あとおもしろいのがダークモード。一般的な機能ではあるんですが、Blackview BV9200では3パターンの黒地が選べました。グレーか真っ黒かダークグレーか…これを選べるのは結構おもしろい。筆者はダークグレー派です。↓

スピーカー音質が思った以上に良い

Blackview BV9200は以外にもデュアルスピーカーを積んじゃってます。もとはハイエンドにしかなかったデュアルスピーカーも、今やミドルレンジやタフネスで搭載されるってのはいい時代になったもんですね。

しかも「Harman AudioEFX」なるチューニングが施されてて、ダイナミックな音が出せるってのが挑戦的で面白い。

調べてみたところ、Harman AudioEFXはオーディオチューニングソフトウェアの模様。オーディオブランドであるHarman Kardonとは別物なので混同には注意。

▼で、気になる音質なんですが、思った以上にダイナミックですげぇ良い。というかタブレットやハイエンドスマホ並に音がいいんですけど。なにこれ?動画も音楽もクッソ楽しいんだけど。↓

ぶっちゃけ音質に全然期待なんてしていなかったんですが、いい意味で裏切ってくれたよこれ。スピーカーはDual Smart-PA Boxとかいう聞いたこと無いし検索しても出てこないやつなんだけど、これはもしかしたら結構良いやつかもしれないです。

▼また、設定から音質の変更も可能。なんでか知りませんが未翻訳の上にロシア語です。これを翻訳したところ上から「頭いい(おそらく自動)」「音楽」「映画」でした。それぞれでかなり音が変わります。↓

ちなみに一番上のスイッチをオフにすると死ぬほど音が貧相になるあとオフだと最大音量であってもめっちゃ音小さいんで、オンのままでいい…むしろオフにする理由が見つからんです。

ただ残念なポイントとしては、音量でっかくすると音割れして聞こえてしまいます。ソフトウェア補正にハードウェアが追いついていないような印象を受けましたね。音量は50%ぐらいがいいかな。それでも音は十分大きいし。

あとイヤホンジャックは無いです。ただタフネスモデルの場合は防水防塵の観点からオミットするものも多いし、あってもキャップ付きで脱着が面倒くさくなるだろうしで特段デメリットとは思いません。不便ではあるがね。

充電がメチャ早いしワイヤレス充電も楽ちん

バッテリー容量は5,000mAhと、タフネスモデルとしては凡庸なサイズゆえか電池持ち自体は普通。

ライトな使い方程度であれば1日は持つし、撮影やSNSとかで使い潰せば半日ほどで電池は切れます。

▼付属の67W充電器は日本のコンセントに合わないけど、使えば30分で70%も充電できて、すげぇ早ぇ。マジでビビるぐらい早い。このために変換アダプタを調達する価値は大いにあるといえます。↓

▼あとワイヤレス充電対応なのも嬉しい。普通のスマホでも対応は嬉しいんだけど、このモデルは重いしキャップが付いてるために有線充電は若干面倒だったので、置くだけで充電できるってのはやはり恩恵デカい。↓

ワイヤレス充電は30Wまで対応しているそうです。対応するドックがないので試せなかったけど、ワイヤレスでも結構早そうだから試してみたいなこれ。

完成度の低いDoke OS

Blackview BV9200はじめBlackview製品には「Doke OS」っていう名前のメーカーカスタマイズOSが内蔵されています。Blackview BV9200はAndroid 12ベースの「Doke OS 3.1」。

BlackviewはこのDoke OSによる独自機能と快適さをアピールしており、独自カスタマイズにも注力しているという意味では、タフネススマホにおける競合メーカーDOOGEEやOUKITEL、Ulefoneよりも頑張っているなとは思えるんす。

しかし筆者にとってはこのDoke OS、SAMSUNGのOne UIやXiaomiのMIUIなどいくつもの独自OSを触った身からすると、総合的な完成度はそれらには遠く及ばないという結論に至りました。

もちろんAndroid Oneみたいなクッソ簡素なモデルよりは独自機能は組まれているものの、素のAndroidOSの欠点・もどかしさ・一部デザインはほぼ据え置き。

OS・ソフトウェアを重視する筆者からすればこのDoke OS、普通のAndroidに毛が生えた程度で、むしろ「これでカスタマイズOSをアピールして名乗るのはおこがましい」ともいえるレベル。

「製品提供してもらっておいて人の心とかないんか?」とか言われそうなんだけど、しっかりここは短所として書き連ねておくのがガルマックスの流儀。

もし筆者みたくカスタマイズOSを重視するユーザーさんは参考にしてください。

痒いところに手が届かない

「他社のカスタマイズOSにはできてDoke OSにはできない部分」を挙げると以下の通り、結構多いです。

  • 指紋認証で「画面を点けてから認証」ができない
  • スクリーンショット音の消音ができない
  • スクリーンショットした時のウザいプレビュー表示が消せない
  • 通知の一括消去ボタンが常時表示されない
  • デュアルアプリ/マルチユーザー機能がない

特に、スクショをよく撮る筆者からすれば、クッソ我慢ならんのがスクリーンショット絡みです。なぜクソやかましいシャッター音を消せる設定がないのか。

一応メディア音量と同期してるからマナーモードにすれば消せるんだけど、そういう問題じゃない。マナーモードじゃなくても消したいんよ。このためにいちいちマナーモードに切り替えるのも面倒だし、電車内でマナーモードにし忘れてスクショすると悲惨です。

2023年1月29日追記:スクショ音は「メディア音量と同期」ではなく、正しくは「SIMが入っていない状態でマナーモード時に消える」でした。お詫びして訂正します。

筆者が試した結果をまとめるとこんな感じ。

  • SIM挿して再起動後にマナーモード→鳴る
  • SIM挿して再起動せずマナーモード→鳴る
  • SIM抜いて再起動後にマナーモード→鳴らない
  • SIM抜いて再起動せずマナーモード→鳴る

ちなみに「SIMを挿すと音が強制的に鳴る」って現象はカメラのシャッター音で適用されるモデルもあるんですが、BV9200の場合はカメラのシャッター音の消音は引き続き可能でした。なぜかスクショの音だけが消せなくなります。

結論、マナーモード音は強制的に鳴ると思っていいです。SIMを挿さないで運用するのは現実的ではないですし、サードパーティーのスクショアプリを活用したほうが良いですね。Xiaomiみたくスクショ音を消せる設定を実装してほしい。

▼さらにムキー!っとなるのがスクショのプレビューを無効化できない点。こいつが兎に角邪魔。うっかりタップすれば編集画面に飛ばされます。↓

▼また、編集画面だと戻るキーが無効化され、左上のキャンセル押さないと戻れないという・・・マジでウザいです。↓

▼あと通知の一括消去ボタンが、通知の一番下まで行かないと出てこない、というもどかしさも残ったままです。よく使う部分なだけにこういう面倒くせぇ部分でイライラする。↓

▼その他、素のAndroidではできていたUIカラーの変更もできません。壁紙に合わせてカラーは変わるんですが、手動で見栄えをカスタマイズなんてことができないのは惜しいわ。あとスイッチの色も青色固定で変えられないのも残念っすね。↓

とまあ、OSの総合的評価は微妙であり期待外れ…。といいつつ、筆者がBlackviewの「独自OSを内蔵」っていうアピールポイントに期待しすぎたせいで落差を感じたって理由もあるんですが。

しかしDoke OSは公式で結構アピールされていただけに、もっと頑張ってはほしかったところではありますね。今のままじゃ物足りない。

独自OSを出しているSAMSUNGもXiaomiも大手メーカーってのもあるし、独自OSを開発するのはやっぱ時間や手間、コストがかかるんでしょうね。

Doke OSの長所

別にボロクソにけなしたいって目的ではないし、短所ばかりではありません。Blackview BV9200の内蔵するDoke OSの長所を挙げるとこんな感じでした。

  • アプリ履歴の「すべて消去」ボタンが常時表示される
  • 画面のタイムアウト消灯が無効化できる
  • 画面録画で「マイクOFF、端末上の音声のみ」で録画できる
  • サイドパネル機能がある
  • 通話の録音機能がある
  • 3ボタンナビキーの配置を変えられる

▼まずアプリ履歴。Pixelとかの標準AndroidOSとは違って、アプリ履歴のすべて消去ボタンが常時表示されています。消去ボタンが押しやすい大きさなのも評価点!↓

アプリを裏で動かしている方が電池持ちとか安定性が良いっていうのもあるんですが、筆者は逐一消さないと気がすまないタイプなのでこれがあるのは普通に便利で有り難い。

▼他には、画面のタイムアウト消灯を無効化できるってのもGood。「Never」に設定しておけば電池切れか故障でも起こらん限り画面は消えません。有機ELよりずっと焼き付きにくい、液晶ならではなメリット。↓

たとえば長時間クルマを運転してて、停車時にスマホを操作したい時に、いちいち画面を点ける手間がなくなるってのは結構ストレスフリーなんですよね。音楽プレイヤーでアルバムアートの画面とかずっと点けていたいし。

▼あと作業時にキーボードのヨコにメモ画面、やることリストやメモとかを表示させ置いておけば、タスクを忘れずに済ませられるのもGood。↓

普通のスマホだと画面が消灯しているから、ひととおり作業を終えて立つ時にそのまんまポケットに入れて結果忘れてしまうことはあったので、この機能は個人的に有り難いっす。

▼さらにサイドパネルに対応しているのもGood。ヨコから引き出せば指定したアプリが出てくるので、全画面表示以外のシーンでは気に入ったアプリ、例えばPayPayで決済したい時にサクっとそれを起動できるのが便利でした。↓

▼更にアプリだけではなく、コンパス、水平器、天気予報といったツールも使えるのも便利!特にコンパスはバイクで配達する時に有り難いっすね。↓

▼あと、通話時に相手音声を録音して残せる機能があるのも結構驚いた。しかもちゃんと使える。↓

Googleは通話の録音のアプリをブロックしたりなど厳格化している傾向にあるから、いずれ消されそうなんじゃないかなって思った。アップデートで消えないことを願う。

まぁ最近は人様と通話することなんてほぼ無いんですが、それでもあると有り難いもんですよ。勧誘とか詐欺するクソ野郎の通話の証拠を抑えられるし、電話で大事な要件をあとから聞き返して細かくメモったりできるし、個人的にはマジで嬉しい!

タッチ操作音がとにかく良い

すげぇマイナーすぎて誰にも共感されないであろう部分なんですが、Blackviewのタッチ操作音が独特で「シュッ」っていう感じの音なんですが、これ、メチャクチャ筆者のドツボ。大好きです。

「操作している感触」がとてもよく感じられ心地よく、いくらでも聞いていられるぐらい。他社独自OSを含めダントツでこの音が好きです。なんなら全部のスマホの操作音がこの音であってほしいぐらいだわ。

▼むしろ好きな音だけに、もう少し音量があってほしかったって欠点が生まれる。こういう感じの音です。↓

ロシア向けアプリがプリインされてた

▼今回レビューしたBlackview BV9200はロシア向けモデルらしく、一部言語がロシア語のままだったり、ロシアのIT企業のアプリYandexってのがプリインされていました。↓

▼しかしこのアプリ、放っておくと定期的におすすめアプリを強制表示してきます。どこぞのキャリアのプリインアプリみたいなウザさなので速攻アンインストールしました。消せるだけまだキャリアアプリよりは6億倍マシってところか。↓

▼あとゲームアプリもいくつか入っていました。まぁ安いタイプのスマホだと珍しくはないですね。気味悪いので起動は一切していません。↓

トリプルカメラの実力をチェック

Blackview BV9200のカメラは「5,000万画素メイン」「800万画素超広角/マクロ」「30万画素の深度測定カメラ」の構成。構成自体はよくあるタイプですが、超広角カメラがマクロ撮影も対応しているのが特徴です。

あと、AIは対応しているみたいなんですが、これをオン、オフにする設定はなく、またAIがシーンを認識しているようなアイコンとか色合いの変化は見受けられませんでした。

昼に撮影した写真と飯撮り

フルオートで撮影。写りとしては及第点で、特段華やかではないものの画質が悪いとは感じず、明るいシーンだったら日常使いでも十分使っていけるって印象ですね。シャッター音が消せるから飲食店でメシ撮りもしやすい。

▼空の色や建物、そしてサビのディテールはかなり良くできています。↓

▼HDRも対応しているおかげか明暗差があってもディテールと暗い部分もしっかり忠実に描写はできていますね。竹の葉っぱもよく細かく撮れていました。↓

▼メシ撮り。白色蛍光灯の下で撮影しているのもあるんですが、色合いはかなり忠実で十分美味しそうに撮れています。↓

▼こっちは食品サンプル。実際は若干暗めのシーンだったんだけど、色合いは暗くくすむこともなく、かなり忠実にとらえられていました。↓

超広角カメラ

超広角カメラは広範囲で撮影できるのがウリですが、解像感がなくなってしまいます。

また端に歪みもある上、センサーも違うのかメインカメラと比較すると色合いにギャップがすごい生じてしまっています。記録撮影向けだなぁ。800万画素だとやっぱり足りない。1,300万画素は欲しいですね。

▼左がメインカメラ、右が超広角カメラで撮影。↓

▼超広角カメラでもHDRには対応しているので、太陽が入ったり逆光でも割りといい感じではあった。色合いはかなり変わっていますが。↓

マクロ撮影

▼左が通常撮影、右がマクロ撮影でブレないギリギリまで寄って撮影。↓

▼外での撮影はこんな感じ↓

超広角カメラをマクロ撮影に使っているためか、ただのマクロカメラより精細感があり、1cmほどまで近寄れるのがGoodでした。

植物のせん毛もすごく細かく撮影できててやっぱ楽しいですねこれ(`・ω・´)ただメチャクチャ近寄った場合は光が遮られて暗くなりがちになってしまうのは考えもの。うまく調節する必要はあります。

5,000万画素モード

メインカメラ最大画素である5,000万画素モードでの撮影。

▼左が通常モード、右が5,000万画素モード。見比べると5,000万画素モードのほうがわずかに色あせ暗くなっているような印象です。↓

思い出したんだけど、他のスマホで高解像モードだとAIが使えないことがあったんで、たぶん色に違いが出るのはこういう理由なのかもしれない。筆者の憶測ですが。

▼細部を拡大するとわずかにディテールが細かくなっているのがわかります。左が通常、右が5,000万画素。うしろの樹、線のにじみがよくとらえられていますね。↓

ただこれを日常使いでわざわざ使うかと言われれば答えはノーだな…通常撮影でも十分キレイで細かいし、トリミングしたりデカいポスターにしたりしない限りは使わないと思う。

あとこの高画素モード、撮影モードの「もっと見る」という項目の中に隠れてしまっており、カメラを起動するたびにいちいちその手順をふまないと使えないんで面倒くさくて使う気にならんです。デフォルトで高画素モードで使えたらまだ良かったんだけどね。

ナイトモード

夜景向けのナイトモードをチェック。

撮影は2~3秒ほどでサクッと撮影でき手軽、かつタフネスモデルとしてはなかなかキレイだなって思いました。

▼明るめの場所であれば色合いも華やかで結構いい感じ。ノイズも無い…というかマジでキレイ。これ2万円台のタフネスモデルとは思えんぐらい良いじゃん!↓

▼安いモデルでは白飛びやノイジーさが気になりガチだったんですが、筆者にしてみれば十分なクオリティで、常用できるぐらいの写真写りと感じました。↓

▼暗い場所だとノイズがあって解像感がなくなるんでやはり厳しいですが、この価格でタフネスであることを考えれば十分頑張ってるとは思うんす。↓

思い出したけど、ちょうど2年前にレビューしたBlackview BV5100もナイトモードがクッソキレイだったんですよね。もしかしたら、Blackviewって夜景に結構強いのかもしれませんね(`・ω・´)。

▼超広角カメラもナイトモードに対応。色合いとか明るさは割りと確保できておりちょっと意外。まぁ端は歪むし解像感は落ちてるから、手放しに褒められるクオリティではないんですが…↓

▼超広角カメラながら、思った以上に白飛びが抑えられているのでちょっと驚きましたね。↓

▼暗所では流石にメインカメラ以上に暗くなって使い物にはならんけど、仕方ないです。こういうシーンもキレイに取りたいんだったらカメラ重視のハイエンドモデルを買うしか無い。↓

インカメラ

▼インカメラの写りをチェック。ビューティーモードも対応しており自撮りクオリティは良好でした。↓

▼あとビューティーモードも対応しており、顔認識して肌や目の大きさを調節してくれるんだけど、ビューティー補正はやりすぎ感ある。目の間隔が縮んでまつげが長くなるなど、メチャクチャキモかったです。二度とこのモードで撮らん。↓

動画撮影性能をチェック

▼Blackview BV9200は手ぶれ補正対応で、実際に歩いて撮って試したところ結構補正できてた。左右に振るパンも結構ピタッとなめらかに止まる。若干の縦揺れはありますが、実用的に感じました。↓

Blackview BV9200の評価まとめ

Blackview BV9200は「高い性能」「高い耐久性」「日常使いできるカメラクオリティ」とトータルバランスが良かった1台に思えます。

タフネスゆえ重いし厚いんだけど、そういうタフネススマホの中では比較的軽い方で薄めゆえに持ちやすい。

ソフトウェアのカスタマイズ性を重視したり、夜景をキレイに撮ったりとか軽くて薄いスマホがほしいんだったら買うべきではない。

逆に「タフネススマホを触ってみたいユーザーさんには是非とも選んでほしい1台」です。あと頑丈で壊れにくいし、壊れにくいスマホにしたいって方も触ってみてって言えるぐらいはオススメできる!

Doke OSに期待していた筆者からすればソフトウェアはまだまだですが、そういう筆者とは違って「OSはシンプル・普通のAndroidで十分」ってユーザーさんからすれば、一部が未翻訳なのを除いては満足できるとは思います。

あと「価格に対する夜景のキレイさ」「音質の良さ」「性能の高さ」は、筆者の予想以上ってのもあり正直ビビった。今後のBlackviewの成長っぷりに期待させられる1台でしたね。欲を言えば、Doke OSももっと発展させてほしいんですが…

最後までお読み頂きありがとうございました。ガルマックスでは最新のガジェット情報やレビュー・検証結果を数多くお届けしています。TwitterYouTubeもやってるので登録して頂けると嬉しいです!

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