Blackview BV5100のレビュー!結構いいじゃん。予想以上の仕上がりに驚いた頑丈スマホ

結論から言うと、「予想以上」という四字熟語(?)が似合う端末です。

中国メーカーBlackviewのエントリータフネスモデルであるBV5100。今回はBanggoodさんより実機を提供頂きましたんで実機レビューをお届けします!実売価格約1.5万円という格安のタフネスモデルは一体どこまでの使い心地なのでしょうか。

Blackview BV5100の良かった点と注意点

BV5100の特徴:中国メーカーBlackviewのエントリー・タフネスモデル

良かった点

・安価で耐久性があるため安心して扱える

・SIMピンなしでSIMスロットを取り出せる

・カメラの性能が良い

注意点

・スペックが低いので普段使いでもモッサリ感がある

・角がある形状なので手で持ったときの感触は違和感を感じるかも

・上部のLEDライトは暗かった

Blackview BV5100の詳細スペックや特徴は以下で紹介しています。なお今回は無印のほうなのでバーコード機能は付いていません(正直どっちでもいいけど)!

Blackview BV5100(Pro)のスペックまとめ!バーコードリーダー搭載タフネスモデル

Blackview BV5100の外観

▼BV5100の外観チェック!今回のカラーはグリーンです!↓

▼黒字に緑っていうカラーリングはものすごい印象的。ちょっと雰囲気SFっぽいし、中央のカーボン柄もオシャレでGood!このかっこよさ。見るたびニヤリとさせられます。↓

▼出っ張りはストラップが通せるように設計されています。登山時にリュックやズボンに引っ掛けることで落下防止できるというワケ。↓

▼その一方、側面にかけてはカドが立っているんで手に取ると食い込む感触は気になった感じ。ものすごいカクばってる。刺激的で、少なくとも「なめらかでやさしい持ち心地を重視するユーザーさんにはオススメできないレベル」っす。筆者は「マシン感」があってむしろ好きだけど。↓

▼SIMスロットは嬉しいツメ引き出しタイプ!SIMピンが無くてもトレイを取り出せるんで万が一や出先の時にとても助かります。↓

付属品・同梱物

安いんで付属品はシンプルなのかなって思いきや大間違い。フルセットでした!やったァーッ!イヤホン(Type-C端子)まで付いてます!

▼充電器は18W急速充電に対応!えらいッ!ただし海外プラグ形状なんで変換アダプターは必要、別途で調達が必要になります。これは仕方ない。↓

▼画面には初期フィルムが貼られていますがすぐキズがついちゃうんで気になるなら新しいフィルムを買うことをオススメします。なんかちょっと浮いてるし。↓

▼そして気になるのがこいつ。こいつはBlackviewのギターピック…ではなく、SIMスロット取り出し用のヘラです。↓

ツメでもトレイは取り出せるんすけど、ちょっと硬いんでツメや指にダメージを与えないようにという配慮。なくしたら自分の爪の出番です。表面にフィルムが貼られてるので剥がして使いましょう。

▼意外にもクイックガイドは日本語に対応で驚き!日本市場狙ってる?いずれ正式に日本にも発売してほしいもんですね(っ´∀`)っ。↓

▼BV5100の保護フィルムはPDA工房さんからリリース済み!様々なフィルムタイプがリリースされています。↓

▼実際に貼ってみました。端っこまでしっかりフィットしてイイカンジ!↓

Blackview BV5100の処理性能

BV5100の搭載SoCは「Mediatek Helio P22」。ハッキリ言って下っ端性能で、クルマで例えるんなら自転車レベルです(´・ω・`)。

最低限の動きはできるしフリーズも無いけど、快適さはあまりありません。電話、メールやブラウザ、SNSを主体に使ってるんならいいんですがそれでもたまにカクつきがあって気になった。

ゲームは2Dだったら読み込みに時間は掛かりますが、しっかり動きます。横持ちする3D系は結構カクついて厳しかったんでゲームをメインとする人には向きません。以上!

ベンチマークスコアをチェック!

端末の処理性能を数値化するベンチマークをチェックしてみましょう。

▼Blackview BV5100の実機でAnTuTu(Ver8)を測定しました!総合スコアは88,959点、GPUスコアは12,148点だった!スコア自体は参考値や他のP22搭載スマホより低い(´・ω・`)。↓

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

▼その他、Geekbench 5、PCMark、3DMarkでのスコアは以下の通り!3DMarkはフリーズが起こり測定不能。↓

ストレージ速度は読み込みが268.4MB/s、書き込みが221.5MB/s。普段使いなら特に問題ないけど、ゲームの起動、読み込みはちょっと時間掛かるかなーって印象ス。↓

Blackview BV5100の機能・仕様の検証結果

通知ランプ
指紋認証 ○:側面独立式、精度は良いが認証はやや遅い
顔認証 ○:カメラ認証。速度はまあまあだが暗所に弱い
アプリクローン
PCモード
外部映像出力
戻るボタン入れ替え ☓:デフォルトは右
ジェスチャー操作
クイックランチャー
ゲームモード ○:パフォーマンスが上がるタイプではない
冷却システム
MicroSD
内部ストレージ化
Photoshop Camera
PUBGモバイル
グラフィック設定
フレームレート設定
スムーズ設定時→スムーズ+中
最高クオリティ&フレーム設定→標準+中
スピーカー シングル/下部
イコライザー
備考

ソフトウェア・ハードウェアの特徴

シンプルなAndroid OSだけどちょっとカスタムされてるぞ!

▼BV5100のOSはAndroid 10でいたってシンプルなんですが、要所にちょっとしたカスタムが施されているタイプです。たとえばアプリ一括終了ボタンが出ていたり、充電画面がどっかで見たような画面だったり…↓

▼デフォルトの着信音はHUAWEIスマホの「Bongo」と似た音。そしてナビキーデザインとアプリの一部アイコンはSamsungのOne UIに妙に似てるし、カメラ、スクショの音はまんまiPhoneだったり…まあ筆者は気にしませんが。↓

タッチ操作音はオリジナル。純正OSとは異なる「シッ」って感じの音

上部にフラッシュライトがある珍しいタイプ!

▼外観チェックですでに察した方もいると思いますが、BV5100は上部にフラッシュライトが2つ搭載されております。珍しい!↓

▼通知アイコンと懐中電灯のアプリから点灯が可能。明るさは3段階調節が可能です。ただし、カメラのフラッシュほどの明るさは無いかなって思った。範囲も狭めなので、スポットを照らすような役割と割り切りが必要っす(´・ω・`)。↓

▼ちなみに、カメラのフラッシュライトももちろん撮影で点灯しますんでご安心を。↓

超頑丈!コンクリに落としてもヘッチャラ

タフネススマホでは当たり前だけど普通のスマホではありえないのが「頑丈さ」。タフネスを買う方はこの部分か、あるいは印象的な見た目を理由に選ぶでしょう。

▼実はBV5100のカメラ品質検証で、三脚を使って撮影してたんすけどBV5100はブ厚いせいでギリギリホルダーに収まらず、で無理やり抑えて撮影してたら途中ではずれて落下したんすよ。でもヘッチャラでした。側面のバンパーがいい仕事したようだ!↓

本体はボルトで組み上げられているので熱湯に対して強いのもポイント。オフロでハダカで使っても耐えられるんです。

通常のモデルだと接着でパネルを組んでいるから熱で剥がれやすくなったりスキマから湯気が入って壊れちゃうんだけど、その点BV5100なら安心(オススメはしませんが)

LED通知ランプがあるのは良いよね

▼BV5100画面上部には通知ライトが鎮座されております。画面消灯時でも通知の有無、そして充電ステータスがわかるのでとっても便利。これあると結構嬉しいのよね。色も付いているためグラフィカルでより好感が持てます。↓

赤色(充電時)と青色(通知)の2色のみ光る

ショートカットキーがあるのも良い!

▼BV5100左側のショートカットキー搭載はもちろん、アプリのショートカット起動ができるのもGood。↓

▼好きなアプリやカメラのクイック起動もこれ一発。押し方に寄って3パターンに分けられるのも便利!深夜に起きた時に真っ暗なので懐中電灯が欲しくなるんだけどBV5100を枕元に忍ばせておけば押すだけで明るく照らせるって便利。↓

スクショは手動で保存するタイプだった。スクショ音はデカいので注意

▼ちょいとクセがあったのはスクリーンショット。スクショ操作を行ったときは自動で保存してくれるのが一般的なんですが、BV5100の場合は下記の画面が出てから「OK」を押さないと保存されません。↓

左下の「OK」を押さない限り保存されない

この画面で予め範囲や加工ができるのはいいんですが、そんなもんは撮ってからやりたいっって思うタイプなので個人的にはつっかかりを感じる…まあ、ロングスクリーンショット(縦に長い範囲を撮影できる)が撮れるのは便利で良いんですがね。

あと余談なんですが、BV5100は「日本のSIMを挿すとスクショ音が強制的にデカイ音で鳴る」という謎仕様があるので注意。端末というより純正OSの仕様の問題なんですが、そのせいで電車、バスで移動しているときにスクショが撮れなくなるのは不便すぎる。

側面式指紋センサーは慣れがいるかも…?

▼BV5100の指紋センサーは側面式、さらに電源キーの下に搭載した独立型となっております!一般的モデルならまだしも、この手のタフネススマホでは珍しいことではありません。↓

利点としては「電源ボタン一体型に比べて壊れにくい」ことと「まちがえて画面を点灯してしまったので画面を消したいけど指紋認証が優先されて鬱陶しくなることがなくなる」こと。ネックになるのは触れただけで指紋を認証してしまうため誤認証が多くなることです。

ただ、指紋センサーは比較的上部に配置されているんで、他の独立式スマホよりは誤認証しにくいかな?って思います。少なくとも4日ぐらいで慣れて気にならなくなった(`・ω・´)。「慣れがいるかも」の後にテンテンとハテナを付けたのはつまりそういうことです。

ディスプレイ:解像度の粗さは気にならない

BV5100のディスプレイ解像度は1,440×720のHDクラス。主流となるFHDよりもワンランク下の解像度なので近距離だとドットのあらさを感じますが、日常使いなら無問題!

▼欠けのないシンプルな四角いスタイルはやはり良いものです。角はわずかにカーブがありますが気になることはありません。個人的には上下のベゼルがほぼ同じ幅な画面が好きなので、BV5100はそういう意味ではお気に入り!↓

DRMコンテンツ Widevine:L3
SDまで対応
高リフレッシュレート
表示モード ダークモード、ブルーライトカット
画質調整
備考

通信・SIM周り:楽天モバイルは使えなかった

BV5100はバンド8、18、19、26に対応しており、日本キャリアでもしっかり使えるのが魅力!実際に検証した所、ドコモ、au、ソフトバンク系の回線でも通話・ネットが使えました。

海外スマホは対応バンドがネックになりがちだったんですが、BV5100はしっかり使える!VoLTEにも対応してたし偉い!えらいぞぉ~(っ´∀`)っ♥これなら郊外でアウトドアしてもつながりやすさ的な意味で安心!

ただし楽天モバイルは通話・ネット共に通信できませんでした。APN、再起動、MTK EngineerのアプリでVoLTE化を図ってもダメでした…謎。

あくまで編集部側の環境での検証結果なので、もし楽天がつながった!って方が居たらぜひとも情報お願いします!

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▼デュアルSIMを生かせば低価格で通話SIMつきの大容量スマホが構築できるかも↓

デュアルSIMを活用!音声SIMとデータSIMを分けた最強スマホの構築方法

ドコモ回線 データ通信:○
通話:○
(LINEモバイルで検証)
ソフバン回線 データ通信:○
通話:○
(LINEモバイルで検証)
ワイモバ回線 データ通信:○
通話:○
(ワイモバイルで検証)
au回線 データ通信:○
通話:○
(mineoで検証)
楽天モバイル回線 データ通信:×
通話:×
Rakuten Link:×
(楽天モバイルで検証)
2回線同時待ち受け ○:4G+4GのDSDV対応
備考

Blackview BV5100のカメラをレビュー

続いてカメラの性能実験。深度測定カメラを2つ搭載したBV5100の実力はイカに!?

構成 1,600MP(メイン)、8MP(超広角)、0.3MP(深度測定)、0.3MP(深度測定)
AI ビューティーのみ
撮影モード ビデオ、写真、ポートレート、夜景、プロ(マニュアル)、パノラマ
ズーム デジタル。2倍にワンタップ切り替え可で以降はスライダーで最大4倍まで対応
シャッター音の消音 設定から可
マニュアルの設定幅 ISO:100〜1600、WB:プリセット選択、SS:30〜1/4000、露出:-3〜+3
写真解像度 16MP
ビデオ解像度 1080P/30FPS、720P/30FPS、480P/30FPS
手ブレ補正

画質:思ったより良い!全体的に赤みはある

BV5100はエントリーモデル。あまつさえタフネスだしカメラにはあんまり期待していなかったんですが、カメラの作例は予想以上に良かった。というか、今まで見てきたエントリーモデルやタフネスモデルでは筆者ん中では一番かもしれん。

▼AIはありませんが、食べ物を撮影したらリアルだしメチャうまそうに撮れてるし、正直これだけ見たら「ハイエンドじゃねぇの?」って筆者なら間違える(´・ω・`)。色合いがくすんだりノイジーだったりなんてことがありません。腹減ってきた。↓

ただ下の日中風景も同様なんですが少し赤みがあるかな?って印象もあります。これがあたたか~い料理とかなら無問題なんですが、青っぽい被写体だとちょっと違和感感じるかも。

昼間に撮影した屋外写真:悪くないがちょっと赤みがあるかも

▼日中の風景撮影に繰り出しました!赤みがある画質ゆえに、空の青さはちょっとくすんでいる印象。実用的か否かの判断は任せます。筆者ならOKライン。↓

▼iPhone 12 Pro Maxとの比較。BV5100はやはり全体的に赤みがある印象。逆にiPhone 12 Pro Maxは青みがある印象。ただ細かい部分でiPhoneのほうが明るく撮れていますね。左がBlackview BV5100、右がiPhone 12 Pro Max。印象がガラッとかわります。↓

超広角カメラ:記録撮影に向いた品質

▼超広角カメラに関してはさすがにメインカメラと色合いが変わってくるんで記録撮影向きって印象す。画角も狭い。左がBlackview BV5100、右がiPhone 12 Pro Max。↓

ポートレート:背景をモノクロにすることもできる

▼深度測定カメラを2つ積んではいますが、背景のボケとの切り分け精度はまだまだって印象(´・ω・`)うーん惜しいなあ。フィギュアは髪と脚がボケてしまってます。↓

▼背景ボケだけでなく背景をモノクロにもできますが、こちらも惜しい。腕の部分は仕方ないんですが、その右の部分も色が残ってしまってます。ちなみに奥のモノは一番初めに出した料理サンプルっす(`・ω・´)。↓

マクロ:ズームすればカバー可能

▼BV5100はマクロカメラ非搭載なんで接写はニガテ…なんですが、2倍までワンタップでズームができるのでそちらで代用。少なくともマクロカメラと同じぐらいに近寄れますし細かさもバッチリ!筆者、2倍ズームボタンはマクロモード代わりに使えます。↓

ナイトモード・夜景撮影:予想以上の高品質

夜景の撮影性能も文句がありません。いや完全に無いわけじゃあないんですが、1万円台のエントリーモデルとしては良い明るさ!ノイジー気味ではありますが、実用的だなと思えます。みなさんも見比べてみてね(●´ω`●)。

▼左がBlackview BV5100、右がiPhone 12 Pro Max。↓

▼手持ちであってもキレイに白飛びを抑えられてて好印象!撮影には5~6秒ほどかかりますんで腕との勝負になってきますが満足!↓

自撮り:ポートレートも使える

▼「エントリースマホのインカメなんてしょっぱいんだろうなー」って思ってましたが意外と実用的品質でした。ビューティーモードにも対応してたし写真にしても悪くない!ポートレート撮影も使えます(切り分け精度はお察しください)。↓

▼モノクロポートレートも使えました。筆者の後ろにあるのは花束です。↓

動画撮影時の手ブレ補正:補正をかけるとチラつく

▼意外や意外、BV5100、動画の手ブレ補正に対応していました。ただ使ってみるとチラツキが気になるんで実用性は低め。まあ、エントリーだししゃーないかなと思う。↓

Blackview BV5100の実機レビューまとめ

このBV5100は「安くてゲームもできて日常使いも快適なスマホ」を求める方にはオススメできません。

一方で「格安でサブ機を手に入れたい」「電話・メール、SNS、ニュース閲覧さえできればいい」「もしもの時に備えた頑丈なモデルがほしい」って方であれば、買い物かごに突っ込む価値はあるでしょう。

正直BV5100は「レビューしてみない?」って依頼されたときは正直「微妙なのがきたなー」って思ってたんスけど、実機を触ってみると意外とカメラの品質が良かったから驚き。あと見た目の質感も予想以上に良かったんで、個人的には満足してます(`・ω・´)。

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Blackview BV5100の口コミ・評判

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端末名:Blackview BV5100
#ガルマックスユーザレビュー

Blackview BV5100におすすめのSIMカード

Blackview BV5100を格安SIMで使いたいならおすすめのMVNOはこちら。全てではありませんがドコモ系、ソフバン系、au系、楽天モバイルの回線でそれぞれ検証しています。

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