FOSMET H5の実機レビュー!有機EL、常時表示対応のイカついタフネスデザインウォッチを試す

スマートウォッチレビューに燃えまくる柳生です。今回はFOSMET H5ってモデルレビューしていきますよ!FOSMETっていうメーカーはノータッチだったんでどんなもんか気になる。

良い点

  • タフネスらしい外観デザイン
  • 常時表示対応の有機ELディスプレイ搭載で視認性はバツグン
  • スピーカーとマイク搭載でスマホのサウンドの再生も対応してた

悪い点

  • 通知関連などソフトウェアの作り込みはまだまだ発展途上
  • アプリから文字盤が1つしか入らない。転送もかなり遅かった
  • スケジュールで常時表示のオフができない

スペック、検証結果の一覧

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機能・仕様の検証結果を表示

デザイン:タフネスチックな外観は質感も◯

▼発表記事書いてたときも思ってたけどやっぱ見た目。めちゃカッコいいっすね。画面周辺はアルミニウム製、そこから側面ではタフネススマホみたいな黒い樹脂とプラスチックで組み上げられてるようです。↓

▼公式画像だとグリーンのバンドが装着されてたから緑ってイメージあったんだけど、実際の本体カラーはブラックでした。↓

▼装着するとこんな感じで、結構サイズはデカいですね。平気で長袖と干渉するからジャンパーと組み合わせにくいのはキツいけど。↓

▼グリーンのバンドは付属品でついてます。装着すればこんな感じ。ナイロン製で汗かいたり水濡れしても乾きやすいのは良い。織り込みタイプ特有のこそばゆさもなく装着性もGoodでした!↓

▼ちなみにバンドはマジックテープでとめるタイプでしたが、長さとしてはギリギリ余るか否かってぐらいでした。ウデが細い人でもいけそう。↓

▼右側面にサイドボタンが2つ配置。高さもあり押し心地もちょうど良くいい感じ。ボタン自体の面積も大きく押しやすい!上がアプリ一覧、下が運動ショートカットメニューでした。↓

なおボディは防水防塵ですが、水圧防水は1ATM、つまり水深10mまでなので注意。多くのモデルで対応してる5ATMは非対応なんすよ。

筆者としては無問題ですが、海とかでダイビングする場合ぶっ壊れる可能性があります。

画面:有機ELでめっちゃキレイ!AoD対応もGood

▼ディスプレイは1.43インチ、有機ELで解像度も高めで視認性自体は文句なし。見栄え自体はハイエンドにもひけを取らないぐらい良いです。最大1,000ニト対応で野外でもなかなか見える。↓

▼そしてなにより嬉しいのはやはり常時表示対応。この機能に対応してるってだけで格の違いを感じます。しかも常時表示自体のバリエーションもあるし。ううむFOSMET‥やるじゃないか。↓

ただし常時表示をオンにすると「腕を上げて画面オン」が無効化されてしまいますタップかボタンを押さないといかんのはちと手間。筆者はさして気にはならんかったですが。

あとこの常時表示、指定時間だけオフにするってことも出来ないのはもどかしいですね。寝るときに地味に眩しくて気になった。このあたりは今後のアップデートでの改善に期待したいところ。

タッチの反応は鈍い

▼見た目はいいんだけどタッチレートが低いようで、スワイプやタッチ、スクロールでも結構反応が鈍く感じました。操作するときが結構大変。こういうアプリ画面とか項目を選ぶのが特に引っかかりやすいんすよね。↓

スマホほどではないにしろ、タッチ操作が主体なスマートウォッチでタッチ操作が鈍いって結構致命的。視認性だけは高く操作性を落とした極端なスペックに思えます。

ちなみにガルマックスのスマートウォッチ、スマートバンド実機レビューでは運動項目の数を数えて記載しとる(上のスペック表を参照)んですが、スクロール操作の受付が鈍いし誤タップして測定開始になってやり直しになるんですげー苦戦した。歴代一苦戦した。

文字盤デザインは良いが転送速度、挙動、UIは✕

▼文字盤デザイン自体のセンスも結構良いですね。また大抵スマートウォッチって初期のデザインは大抵無難かシンプルってものばかりですが、FOSMET H5はデフォルトでもこういうドハデなもんまで揃えてます。↓

▼タフネスチックな見た目ゆえこういうデジタルな文字盤はよく似合う(`・ω・´)。こいつは秒針表示も対応してて筆者のお気に入りです。↓

▼スマホアプリ「Da Fit」から様々な文字盤デザインも導入できます。アプリ側でのデザインもかなり多いです。円形形状なのでアナログタイプの文字盤デザインもよく似合うぜ!↓

しかし不満点があり、アプリで文字盤データを送る速度が死ぬほど遅いです。今までレビューしたスマートウォッチの中でも最遅レベル。

1つの文字盤だけで2分ぐらいかかります。当然ウォッチもスマホアプリも操作不可。↓

ここまでならまだ別のことできるしまだいいんですが、問題なのは「アプリから入れられる文字盤が1つまで」というわけわからん制約があること。つまり、アプリで別のヤツを入れたい場合は再び死ぬほどおせぇ転送が必要になるんす。

▼アプリのUIも発展途上感あって使いにくいことがありました。再度文字盤を入れたいときに文字盤ストアに飛ぶにはこの「ダイアルギャラリーの文字そのもの」を押さないといかんです。初見はマジでどっから飛ぶかわからんかった。↓

文字盤ではなくその下の文字を押さないとギャラリーに移動しない

あと今までほぼ可能だった「好きな写真を文字盤にする」こともできませんのでお気に入り写真が使えないのもネック。この点は後々の改良に期待ですね。見栄え自体はやはり良いし、そういう意味でももったいない。

機能:使い勝手は十分

イマドキのスマートウォッチに欲しい機能性は全て揃っていました。

▼天気予報のUIも直感的かつわかりやすいです。降水確率は非対応ではあるものの、ざっくりとした内容はつかめるレベル。↓

▼メディアコントロール画面はこんな感じ。グラフっぽい見た目は飾りでした。あと曲名、アーティスト表示はなく、機能自体は簡易的ですね。↓

▼カメラコントロールは微妙で、アプリ内でのカメラを使うものでした。ちなみにFOSMET H5側からカメラのシャッターボタンを切るとスマホ側に通知が飛ぶようになっておりそこから立ち上がるという挙動。↓

3秒のセルフタイマーがかかっており、一人で旅行とか車中泊とかキャンプする時の撮影には使っていけそうです。ちなみに撮影時、FOSMET H5からそこそこデカめのシャッター音が出ます。その音はいらんじゃろ‥

なおこれで撮った写真の保存先は本体ストレージの「Pictures」に直でブチこまれます。通常のカメラで保存されるフォルダと別になるのでそれは良いとして、保存先も指定できたらなお良かった。この点はアップデートによる改良に期待したい。

アプリ通知は「SNS系以外が一括設定」の旧式タイプ

▼FOSMET H5は当然ながらアプリ通知も対応しています。振動と音で知らせてくれるのでわかりやすいのは助かるね!ただ画面が大きい割には文字がやや小さめなので、ここはもう少しだけ大きくしてほしかったかな。↓

▼あとTwitterアイコンではなくしっかり「X」にされてた!これにはイーロンくんもニッコリ。「コストと手間をケチって昔のTwitterアイコンのまま」なんてことはなく、そういう意味では頑張ってるなって思いますね。↓

▼とはいえ、通知を含めソフトウェア自体の作り込みは一昔前といった印象で、まさかの通知の指定アプリに制限ありでした。SNS系は個別で設定できますが、その他のアプリは全て一緒くたで。オンオフの個別設定が不可なタイプ。↓

選べず通知すらできないよりはマシではあるんですが、このせいでいらん通知も逐一拾ってしまって非常に鬱陶しいのなんの‥

特に他スマートウォッチ用のアプリといった常駐する通知を使うようなものだと、何らかのタイミング(歩数カウントなど)で通知内容が更新されたときにそれもいちいち飛ばしてくるんですよね。このせいで使い物にならず切らざるをえませんでした。

電卓内蔵!‥だが使い物にならない

Uberはじめたことで簡易的におつり計算する機会が増えたんでスマートウォッチで電卓が使えるってのは結構ありがたいんですが、結論から言うと使い物になりませんでした。

▼上でも書いてるようにタッチレートが死んでるせいで反応が鈍いし、ボタンは小さいし正確性にも欠けるため押し間違えが頻発‥オレのストレスがマッハになるまえにやめました。↓

というかUIデザインも公式と違ってた。公式画像のほうが押しやすそうな気がしなくもないんですが‥これ旧Verだったりするんかな。↓

スピーカー搭載で通話・サウンド再生が可能

FOSMET H5、スピーカーとマイク内蔵で単体通話に対応しており、これは結構使えました。

▼着信の受け答えは当然対応。もちろん本体上でキーパッドを叩いての発信も可能。スピーカーで相手の声も聞けますし、スマホをポケットの中に入れたままでも宅急便が来たときとかのやりとりをこんな感じでサクっと完結できるのが良かった!↓

▼あとおもしろいことにこのFOSMET H5自体がBluetoothスピーカーになります。ペアリングしたスマホのサウンドがFOSMET H5上でそのまま再生。これは他にはなかった機能ですね。↓

とはいえ音質はウォッチ相応なので音楽視聴向けではありません。スマホ側でのデバイス出力をうまく切り替えるなど工夫は必要。

通知音もFOSMET H5上で鳴らしてくれるので「通知音だけウォッチ上で鳴らす」「音楽、動画はスマホやイヤホンなどで鳴らす」という芸当も可能(スマホによってはできないかも)。これはFOSMET H5だけのユニークな長所ですね。

健康・運動測定は不満なし

▼ソフトウェア自体の作り込みは甘いとはいえ、運動測定の項目数は充実しており立派。運動の自動検出には対応していませんしGPSも非搭載(スマホのGPSを使用するタイプ)でしたが、ライトに運動するぶんには使っていけるレベルでした。↓

▼以外なことにGoogle Fitの連携機能も対応。↓

▼健康測定も不満なし。血中酸素の測定も対応し心拍数の常時測定も可能。ただしストレスモニタリングは非対応でした。↓

▼なんとも珍しいことに血圧測定にも対応。これ結構対応してるモデルって無いもんで、そういう意味でも特色の1つといえます。精度は本物のソレを持ってないんでどれほどかはわからんけど‥↓

▼画面がデカいから測定結果も見やすくて良いですね。この点は小さい画面のスマートバンドよりも明確な長所。↓

バッテリー:持ち自体は最低限といったところ

筆者が懸念してたバッテリー持ちですが最低ギリギリ使っていけるか?ってあたり。各種常時測定オン、アプリ通知オン、そして常時表示込みで使って、無充電で3日ほど‥常時表示なしでは6日という結果になりました。

筆者的には常時表示込みで使って3日持てば十分派なので良いですが、他モデルのように優秀な電池持ちとは言えないのでその点は注意。キャンプ行くとか長期間外出する人だったら常時表示を切るなど工夫が必要になります。

▼なお充電速度は10分で18%ほど充電されました。ペースとしては悪くないですね。↓

FOSMET H5まとめ

FOSMET H5は以下の場合に選ぶべきモデルでしょう。

  • 見栄えを重視する方
  • あまりスマートウォッチをヘビーに使わない方

タッチレートが終わってるせいで操作性自体はネックだし、UIの作り込みも競合他社モデルより1歩遅れてたり足りない印象もみられます。

しかし一方で、見た目、文字盤のデザイン、画面の視認性、常時表示対応という「腕時計としての資質」として見たら優秀な1台でもあります。

多くのモデルを触ってきた筆者にとってスマートウォッチは「機能性と便利さ」を重視してきたのですが、その面を重視する場合には不向きでオススメできません。

ただし逆に使い込まず、カンタンな機能、通知の確認に着信の受け答えといったライトユースであれば不満はありません。

定価自体は1.6万ほどと結構しますんでセールの時を狙いましょう。1万円より安けりゃあオススメ!見た目もいいし父の日とか誕生日とかのプレゼントで買ってあげるとかにも良さそうですね。

FOSMET H5の購入先まとめ

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