Galaxy A30のレビュー!スペックは必要十分。高性能なカメラが魅力
auから2019年夏モデルとして登場予定のGalaxy A30。ガルマックスではベースモデルとなるGalaxy A30の海外モデルを入手したので実機レビューをお届けします。
なお、auモデル及びJ:COM MOBILE版は海外モデルをベースとしているので若干仕様が異なるため、スペック表や各項目では海外モデルとauモデルとの違いも含めて紹介します。
↓海外モデルは結構安いです。↓
↓Galaxy A30のスペック解説などは以下をどうぞ↓
目次をクリックすると各項目へ移動します
Galaxy A30の総合評価
Galaxy A30は4万円強の価格で手に入る比較的安価な部類のスマートフォンです。全体的に軽快な動きだったのでゲームを除けば満足度の高い製品。ゲーム性能は低いので、スマートフォンを利用する上位コンテンツがゲームの方にはオススメ出来ません。
カメラは平均点以上です。明るいシーンだけでなく光量の少ない夜間や夜景撮影も美しい写真がフルオートで撮影出来るので撮影好きの方にもオススメ。ディスプレイに有機ELディスプレイを採用していたり、Dolby Atmosに対応していたりと、価格に対しリッチな仕様が魅力的。
端末価格は出来るだけ抑えたいけど、普段使いでストレスなく快適に利用したいという考えの方はGalaxy A30を購入候補に挙げて頂いてOKです。
Galaxy A30のスペック・発売日・価格
製品情報 | |
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端末名 | Galaxy A30 |
型番/別名 | SM-A305F/DS(グローバル) SM-A305FN/DS (ヨーロッパ) SM-A305G/DS(南米) SM-A305GN/DS SM-A305YN SCV43(au版) |
発売年 | 2019年4月 日本は2019年5月下旬発売予定 |
発売地域 | 海外:SIMフリー 日本:au |
メーカー・ブランド | Samsung |
備考 | 日本語対応 Googleサービス対応 SIMフリーモデルは日本モデルと変わらない使い心地 |
対応バンド・周波数・ネットワーク | |
3G | 1/2/5/8 SM-A305GN/DS 1/2/4/5/8 |
4G LTE | 1/3/5/7/8/20/38/40/41 SM-A305GN/DS 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/20/28/38/40/41/66 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
SIMサイズ・スロット | Nano SIM×2+MicroSD ※au版はシングルスロットの可能性あり |
ネットワーク関連備考 | 2回線同時待ち受け対応 au版は利用できない可能性あり |
本体仕様 | |
ディスプレイ | 6.4インチ/有機EL/画面占有率85.1% パンチホールディスプレイ |
解像度 | 403ppi/高精細でドットの粗さは気にならない |
画素密度 | 2340×1080/HD+/画面比率19.5:9 |
サイズ | 高さ158.5mm 横幅74.5mm 厚さ7.7mm |
重さ | 165g ※auは176g |
本体色 | ブラック系/ホワイト系/ブルー系 (auはレッド系有) |
システム仕様 | |
OS | Android 9.0/One UI 1.1 |
CPU(SoC) | Samsung Exynos 7904 |
AnTuTuベンチマーク | AnTuTu(実機):総合スコア105585点、3Dスコアが23340点 |
メモリ/保存容量 | |
組み合わせ | メモリ3GB+容量32GB メモリ4GB+容量64GB auはメモリ4GB+容量64GBのみ |
ストレージカード | MicroSD対応/最大512GB/独立スロットあり |
カメラ | |
背面カメラ | 16MP+5MP/2カメラ仕様 auは13MP+5MP/2カメラ仕様 F値1.7 123°の超広角カメラ |
インカメラ | 16MP/1カメラ仕様 auは8MP/1カメラ仕様 F値2.0 |
カメラ備考 | 最大画素数/1080P、最大FPS/30FPS |
機能仕様 | |
GPS | A-GPS、GLONASS、BDS |
生体認証・ロック解除 | 指紋認証:対応 顔認証:対応 |
センサー | 加速度センサ、近接センサ、コンパス |
防水/防塵・タフネス等級 | 非対応 但しau版はIPX5/IPX8、IP6X |
イヤホンジャック | あり |
NFC | ↓SIMフリー↓ NFC(FeliCa非対応/おサイフケータイ非対応) ↓au版↓ FeliCa(おサイフケータイ対応) |
その他機能 | Dolby Atmos対応、FMラジオ、Scene Optimizer、Flaw Detection |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 4000mAh (au版は3900mAh) |
充電 | 有線充電:15W ワイヤレス充電:非対応 |
ポート | USB Type-C |
スペック表のソース |
Galaxy A30の基本性能・ゲーム性能のレビュー
Galaxy A30はSamsungのExynos 7904を搭載するミドルレンジモデル。日本でもGalaxyのミドルレンジ帯モデルで多く採用されているExynos系統のSoCを採用してます。
手に入れた海外モデルのGalaxy A30はauで発売予定のモデルと同じメモリ4GB+容量64GBモデルとなっているので参考にしてみて下さい。
Galaxy A30はゲーム以外なら快適
Galaxy A30はミドルレンジ帯の上位となる性能を持っており、WEB閲覧、動画視聴、メールやLINE、ニュースアプリ、SNSなど高い処理性能を必要としない使い方ならそこそこ快適に動きます。
一方、ゲーム性能はミドルレンジでも下位となる性能。暇つぶし系や軽い3Dゲームの多くは快適に遊べますが、PUBG mobileなど美しい3Dグラフィックを採用するゲームでは力不足。本格的にゲームを快適にプレイしたい方は上位モデルのGalaxy S10やS10+を検討しましょう。
ゲームは暇つぶしくらい、ゲームで遊ぶことは基本的にない。という方はGalaxy A30は価格も安価で筐体の仕上がりやその他仕様も長けているので検討頂いて問題ないです。
実機での操作感を動画でチェック
▼[動画は無音です]Galaxy A30の実機でホーム画面の操作、WEB閲覧、ニュースアプリ操作など通常操作を収録。若干カクつくこともありますが、十分メイン端末として利用できます。↓
▼[動画は無音です]続いてゲーム。今回も重量級ゲームのPUBG mobileを動かしてみました。初期設定は標準で、マニュアル設定では最高設定がHD+高、処理落ちしにくい快適設定はスムーズ+高が可能。実際の動作感ですが、ロビーでは動作の鈍さを感じるものの、プレイ自体は可能。高いフレームレートは望めませんが、ギリ遊べるかな?というレベルです。↓
各種ベンチマークをチェック
端末の性能を数値化してみました。
Galaxy A30の実機AnTuTuスコア
▼総合スコアは105585点、GPUスコアは23340点。↓
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の平均スコアです。新しい世代に切り替わるとリストのスコアも切り替えるので、現時点でGalaxy A30の性能がどのランクに相当するかいつでも確認が出来ます。↓
AnTuTu 7 | ハイエンド | ミドルレンジ 最上位 | ミドルレンジ 上位 | ミドルレンジ | エントリー |
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スコア | 総合 約36.2万点 GPU 約15.7万点 | 総合 約16.5万点 GPU 約4.7万点 | 総合 約13.5万点 GPU 約2.9万点 | 総合 約8.6万点 GPU 約1.8万点 | 総合 約7.1万点 GPU 約1.2万点 |
Galaxy A30の実機Geekbench 4スコア
▼シングルコア性能が1323点、マルチコア性能が4099点。↓
Galaxy A30の実機PCMark for Androidスコア
▼スコアは5201点。↓
Galaxy A30の実機3DMarkスコア
▼Open GL ES 3.1が629点、Vulkanが401点。↓
メモリ搭載量は必要十分。MicroSDは外部ストレージ化のみ
Galaxy A30の海外モデルはメモリ3GB版も存在しますが、確認したところ最上位となるモデルがメモリ4GB+容量64GBなので、僕の持っている海外モデルもauモデルも仕様的にはGalaxy A30の最上位モデルとなります。
メモリは4GBとやや控えめな搭載量ですが、Androidシステムを快適に動かすには十分な搭載量となっているので心配する必要はありません。
保存容量は64GBでアプリを沢山インストールする方は少々物足りなさを感じるかも。MicroSDに対応しているので、アプリなどをインストール出来る「内部ストレージ」として設定できるか確認してみましたが、残念ながら写真や動画、ドキュメントファイルなど個人データを保存できる「外部ストレージ」でしか設定できません。
沢山アプリをインストールする方はデータ容量を圧迫する動画や写真データをGoogleフォトにバックアップしたり、MicroSDに保存する設定で容量の確保を行いましょう。
▼保存容量(ストレージ)の速度も測定してみました。Readが191.98MB/s、Writeが105.53MB/s。ストレージ速度は価格なりで速くはありません。アプリにより読み込みに時間がかかりワンテンポ動作が鈍くなる可能性があります。↓
Galaxy A30の対応バンドのレビュー
Galaxy A30は海外モデルとauモデル(J:COM MOBILEモデル含む)で対応するバンドの状況が変わります。
まず、僕の持っている海外モデルはソフトバンク&ワイモバイルの回線にフル対応しており、それ以外のキャリアは非対応です。
一方、auモデル(J:COM MOBILEモデル含む)は基本的にauでベースモデルをカスタマイズしてリリースされるので、対応するバンドもau VoLTE SIM準拠となるバンド構成となり、SIMロック解除したとしてもau回線以外は合致しません。
Galaxy A30の付属品・外観・デザインのレビュー
最初に付属品をサラッと紹介。以下は海外モデルの付属品となるので、auモデルと内容が異なる可能性があります。
▼海外モデルのGalaxy A30は本体以外に充電器、充電ケーブル、ケース、クイックガイド系の書類、イヤホン、SIMピンが付属していました。↓
保護フィルムはPDA工房製がオススメ
Galaxy A30の付属品には保護フィルムが含まれていないので別途購入しましょう。
▼Galaxy A30のPDA工房製フィルムが到着。↓
▼僕の手元にある実機で測定しているのでサイズ感もバッチリ。↓
▼PDA工房では様々なフィルムタイプをリリース済みとなっています。↓
僕のオススメは保護ガラスと同等の硬度で割れない「9Hシリーズ」がオススメ。PDA工房のGalaxy A30保護フィルムは以下からどうぞ!保護フィルム以外にも背面をキズから守りながらグラフィカルに演出するスキンシールもリリース済みです!
Galaxy A30の外観を動画でチェック
▼[動画は無音です]写真だと分かりにくいので外観の動画を撮影してみました。↓
大画面のノッチ付きディスプレイ
▼Galaxy A30は6.4型のノッチ付きディスプレイを搭載。↓
▼ノッチはインカメラ周囲のみくり抜かれている小型タイプとなってます。↓
▼ベゼルは少々太めです。また、下部側のベゼルが太いので3辺ベゼルレスデザインみたいな感じ。↓
薄くて軽量。片手操作は厳しい
▼ディスプレイサイズが6.4型なので筐体自体は大きいんですが、とっても薄くて軽量です。↓
▼とは言いましてもディスプレイサイズが巨大であることは変わらないので、片手でのホールドは問題ないものの、片手での操作は厳しいです。↓
背面は光沢仕様。指紋の付着が目立つ
▼Galaxy A30の背面は美しい光沢タイプ。Galaxy A30に限らず光沢タイプ×ブラック系カラーは非常に指紋の付着が目立ちます。auではブラック以外にレッド、ホワイト、ブルーも選べるので、保護ケースを利用しない方は明るめのカラーがオススメ。↓
その他、背面には縦並びのデュアルカメラ、タッチ式の指紋センサーが備わっています。
ボタン類は右側面。Bixbyボタンは非搭載
▼Galaxy A30のボタン類は本体右側面に電源ボタンとボリュームボタンが並びます。Galaxyの上位モデルだと左側面にアシスタント機能を呼び出すBixbyボタンが備わっているのですが、Galaxy A30は非搭載。↓
本体下部にイヤホンジャックや充電ポートを搭載
▼Galaxy A30の本体下部には有線イヤホンやヘッドホンを接続するための3.5mmイヤホンジャック、裏表関係なく挿すことが出来るUSB Type-C端子を搭載。その他、スピーカーも下部に備わってます。↓
海外モデルはトリプルスロット搭載
▼auモデルはこれまでのリリース状況からシングルSIMスロットを採用してくるはずですが、海外モデルはSIMフリーモデルとなっているのでSIMスロットはNanoSIM×2+MicroSDのトリプルスロットを採用してました。↓
様々な角度でGalaxy A30を撮影
Galaxy A30を撮影してみたので外観をチェックにどうぞ
Galaxy A30の機能や仕様のレビュー
海外モデルのお話ですが、日本語にフル対応、Googleプレイストアも対応しており日本で販売している端末と遜色ない使い心地です。
▼ホーム画面はGalaxyオリジナル。Android 9をベースとしていますが、操作感はAndroid 8シリーズと大きく変わりません。ホーム画面は一番左がBixby HOME。初期設定ではホーム画面に指定したアプリのみが表示されるドロワータイプ。↓
▼海外モデルは非常にシンプルなプリインストールとなってますが、auモデルは恐らくごちゃごちゃとau系列アプリがてんこ盛りとなる可能性が高いです。↓
日本市場モデルはおサイフケータイ・防水防塵に対応
海外モデルは残念ながらおサイフケータイや防水防塵に対応していないのですが、auモデル及びJ:COM MOBILEでリリースされるGalaxy A30はおサイフケータイと防水防塵に対応してます。日本独自仕様みたいなものなので嬉しい対応ですね。
ちなみにワンセグ/フルセグは海外モデル含め前モデルで非対応。防水防塵性能はIP68に準拠となっているので誤って水没しても壊れない設計となっています。
▼以下は最高防塵等級の6と最高防水等級の8で等級表示を解説。防水と防塵に対応しているならIP○○と表示され、防塵のみ対応の場合はIP○X、防水のみ対応の場合はIPX○と記載される。↓
防塵等級 | 保護の程度 |
---|---|
IP0X | 特に保護されていない |
IP1X | 人体の表面積の大きな部分(手など)が誤って内部の入らない。直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない。 |
IP2X | 指先や長さが80mmを超えない類似物が内部に入らない。直径12.5mmを超える固形物体が内部に侵入しない |
IP3X | 直径または厚さが2.5mmを超える固形物体が内部に侵入しない。 |
IP4X | 直径又は厚さが1.0mmを超える固形物体が内部に侵入しない。 |
IP5X | 粉塵が内部に侵入する事を防止。少量の粉塵の侵入があっても正常運転を阻害しない。 |
IP6X | 粉塵が内部に侵入しない。 |
防水等級 | 保護の程度 |
---|---|
IPX0 | 特に保護されていない |
IPX1 | 鉛直に落下する水滴により有害な影響を受けない |
IPX2 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない。 |
IPX3 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない。(防雨型) |
IPX4 | いかなる方向からの水の飛来でも有害な影響を受けない(防まつ型) |
IPX5 | いかなる方向からの水の直接噴流でも有害な影響を受けない。(防噴流型) |
IPX6 | いかなる方向からの強い直接噴流でも有害な影響を受けない。(耐水型) |
IPX7 | 規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響がない。(防侵型) |
IPX8 | 連続的に水中に置かれる場合でも有害な影響が無い。原則として完全密閉構造。(水中型) |
指紋認証センサーが少し高すぎて操作しにくかった
▼Galaxy A30の指紋センサーは背面上部中央に搭載。筐体サイズが大きいので僕は普段の持ち位置からだとセンサーに指が届かずやや扱いにくい印象を受けました。↓
また、Galaxy A30の指紋センサーは背面パネルとの段差が非常に少ないので、手探りでセンサーを探す場合も他機種より操作性は劣ります。指紋センサー自体の仕上がり(認証速度や認証精度)は不満なし。位置的に少々慣れが必要って感じです。
顔認証も搭載。目を閉じている状態でロック解除できてしまうのは駄目
▼Galaxy A30はインカメラを利用する顔認証に対応。暗所では画面の輝度を一時的にあげ認証率を高めるような設定も可能。↓
▼顔認証の認証速度もGood。動画に収めてみたのでチェックしてみて下さい。設定で顔認証後にスワイプ操作無しでホーム画面にたどり着く設定で撮影してます。[動画は無音です]↓
Galaxy A30の顔認証は顔全体を認識してロック解除しているような挙動。ガルマックスでテストした結果、顔の上半分や下半分、左右どちらか半分を隠している状態ではロック解除出来ませんでした。
しかしながら「目を閉じている状態」でもロック解除されてしまったのでセキュリティー的には最低です。
テストした方法ですが、明るい室内でメガネをかけてる状態とメガネを外している状態のいずれも、目を閉じている状態でロック解除出来てしまいました。
これはセキュリティーパッチなどで改善を希望します。
デュアルメッセンジャー機能を搭載
▼Galaxy A30はデュアルメッセンジャー機能を搭載。LINEなどのメッセンジャーアプリのクローンを作成して2アカウントで利用可能。LINEとか1端末で1アカウントしか設定できないアプリなどで重宝する機能ですね。↓
海外モデルは低価格&超大容量データが利用できるスマホに構築出来る
海外モデルは2回線同時待ち受け機能に対応。auモデルは他の通信SIMが利用できないようにこれまでもシングルSIMモデルを投入してきたことから、国内モデルでは利用できない可能性が高いです。
海外モデルは2回線同時待ち受け機能を利用する事で、4000円以下で通話+100GBのデータ容量が利用できる低価格&大容量データ通信可能なスマホに構築可能でした。
▼仕組みは簡単。通話SIMとは別にソフトバンクの生回線を利用するモナWi-FiのデータSIM単体を挿入し、データ通信をモナWi-Fiで通信するように設定するだけ。格安SIMとは違い、ソフトバンクの生回線を利用するだけあり速度も非常に安定。質の高い通信を超低価格で利用可能です。↓
▼【本端末でも実現可能!】DSDVやDSDS機能を利用して激安で高品質な大容量データ通信が可能な構築方法を以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみて下さいね!↓Galaxy A30のカメラをレビュー
Galaxy A30シリーズで注意したいポイントですが、海外モデルと国内モデル(au及びJ:COM MOBILE)ではカメラの仕様が異なります。
↓背面カメラ↓
- 海外モデル:16MP+5MPデュアルカメラ
- 国内モデル:13MP+5MPデュアルカメラ
↓前面カメラ↓
- 海外モデル:16MP
- 国内モデル:8MP
国内モデルは上記の様に画素数が海外モデルよりも下がるので、本記事で掲載するGalaxy A30で撮影した写真などは参考程度に留めて下さい。仕様が異なる以上、本記事での参考写真を鵜呑みにせずショップなどで実際にGalaxy A30を触って判断いただいたほうが良いです。この点を加味してカメラレビューを御覧ください。
Galaxy A30カメラの良いところ・イマイチなところ
Galaxy A30はデュアルカメラを搭載しており、通常のメインカメラ以外に被写体を小さく捉える事で広範囲を撮影できる超広角カメラを搭載してます。それぞれのカメラで異なる機能を有しているタイプですね。
Galaxy S9シリーズ発売後にアップデートで適用となった「シーン別に最適化」という、いわゆるAI画質チューニング的な機能も利用可能となっており、フルオートでもカメラがシーンやシチュエーションを把握して美しい写真に仕上げてくれるのが特徴。このシーン別に最適化機能は設定から任意にオン・オフすることが出来ます。
↓良かった↓
- 低価格モデルですが写真のクオリティーは上位モデルに負けない仕上がり
- 「もう少し引いて撮影したいな」って時に役立つ超広角モードが便利
↓イマイチ↓
- 撮影時に動作遅延でワンテンポ操作が遅れることがあった
- 背景ボカし撮影は人物のみ。物撮りはボカし撮影が出来なかった
こんな感じ。
Galaxy A30の背面カメラで撮影した写真と動画
全ての写真はフルオートで画質チューニングは「シーン別に最適化」をオンにしてGalaxy A30任せとなってます。
屋外撮影(昼)
▼光を多く取り込めるシーンでは非常に鮮明で早なかな写真を撮影出来ます。上位モデルに匹敵するくらいの美しい写真をビシバシ撮影可能でした。満足。↓
超広角撮影
▼超広角撮影では立ち位置を変えずにこれだけ広い範囲を撮影可能です。切り替えも画面に表示されているアイコンをタップするだけ。「もう少し引いて撮影したい」ってシーンは結構多いので重宝してます。但し、超広角カメラに備わっているレンズは歪みが多いので、忠実性は低下します。↓
ズーム撮影
▼Galaxy A30は望遠カメラを備えていないのでズームはデジタルズーム。倍率切り替えボタンはなく、2本指で拡大操作することで表示されるズームバーをスライドして調整します。以下は1倍、2倍、3倍、最高倍率の4倍の順で並べてます。許容範囲などをチェックしてみて下さい。↓
マクロ撮影
▼出来るだけ被写体に近づいてピンぼけしない位置で撮影。HUAWEIなどのスーパーマクロモードの足元にも及びませんが、ある程度近づいてもパリッと精細なアップ写真を撮影可能でした。↓
背景ボケ撮影
Galaxy A30は「ライブフォーカス」モードを備えており、背景のボケ味強度を変更して撮影が出来るのですが、ガルマックスで試した結果「人物撮影」のみ対応してます。
ライブフォーカスモードではカメラが「顔」を探し認識することで人物を際立たせて背景をボカした写真が撮影出来るので、物撮りで背景をボカしたいというニーズには応えられません。
▼仕上がりもイマイチ。髪の毛の一部がボケてしまいハイエンドモデルと比較した場合は少々粗が目立ちます。が、この価格帯であれば頑張ってるほうです。↓
料理撮影(室内)
▼光量の少ない室内で料理撮影。よくある撮影シーンですが、シーン別に最適化機能がよく働くので実物よりも色合い鮮やかで美味しそうな写真を撮影出来ました。満足。↓
夜景撮影(屋外・夜)
▼光を多く取り込めないシーンでの撮影ですが、同価格帯モデルと比較した場合、夜間や夜景撮影能力が長けています。但し、光量の大きな看板などは細かな調整が出来ておらず、この辺りでハイエンドモデルとの違いが出ているようです。とは言いましても、個人的には十分実用的な範囲で、Galaxy A30なら夜景撮影に利用してもいいかな?という印象です。↓
動画撮影(昼)
▼Galaxy A30を手に持った状態で動画撮影。上位モデルと大きく異なるのは手ブレ補正でしょう。Galaxy A30は歩き撮影だと大きく手ブレを起こします。また、フォーカス速度も甘いです。画質自体は悪くないので定点撮影なら問題無し。↓
Galaxy A30の前面カメラで撮影した写真
▼Galaxy A30のインカメラですが通常撮影モードでも美顔加工が施されるようです。その他、インカメラでもライブフォーカス撮影(背景ボケ撮影)可能でした。↓
Galaxy A30のディスプレイをレビュー
Galaxy A30のディスプレイは極小ノッチを採用した6.4型ディスプレイでパネルは有機ELを採用しています。
上位モデルに匹敵する美しさのディスプレイ
▼Galaxy A30は画質の良さで高級テレビも挙って採用する有機ELディスプレイを搭載。ミドルレンジモデルはIPS液晶が多いのでGalaxy A30の長けている部分の1つ。有機ELディスプレイはドット自体が自発光するので発色良く色鮮やか。そして、黒色=消灯となるので、黒色の沈み方は液晶と比較して桁違いに美しいです。↓
FHD+解像度で画面の粗さは感じない
▼Galaxyの低価格スマートフォンは解像度が低いHDクラスを採用していることも珍しくないのですが、Galaxy A30は画面の粗さが気にならないFHD+解像度を採用。実機でも画面の粗さは全く気になりません。↓
ブルーライトフィルターやナイトモードを搭載
Galaxy A30は目に優しいディスプレイ機能も搭載。
▼画面上部から下部にスライドすることで表示されるクイックメニューからブルーライトカットを簡単にオン・オフ出来ます。読書などに最適な暖色系の色合いとなり目の負担を軽減します。↓
▼また、ナイトモードをオンにするとGalaxy系のアプリやシステム画面が黒背景となり目の負担を軽減する色合いへ簡単に変更可能です。↓
Galaxy A30のサウンド関連機能をレビュー
Galaxy A30は手の出しやすい価格ですが、サウンド関連の機能も充実してます。ハードウェア的にはイヤホンジャックを搭載することで有線イヤホンやヘッドホンを利用できる他、ソフトウェアも様々な音響効果を得られる機能に対応してました。
スピーカーは1つ搭載
▼上位モデルはデュアルスピーカーを搭載していますが、Galaxy A30は本体下部に備わっているスピーカー1基のみ。音質は悪くありません。You Tube動画を視聴するくらいなら特に問題ない音質です。↓
イヤホン接続時はDolby Atmosや音質アップスケーラーが利用できる
▼設定→サウンドとバイブ→サウンドの詳細設定→音質とエフェクトに進むと様々な音響設定が可能。有線のイヤホンやヘッドホンを接続している状態では対応コンテンツで臨場感抜群の音響体験が可能なDolby Atmosが利用可能です。↓
▼また、UHQアップスケーラーも有線イヤホンなどを接続している状態で利用可能。元の音質をや音域を向上したアップスケーリング処理が可能です。↓
好みの音質にチューニング出来るイコライザーを搭載
▼設定→サウンドとバイブ→サウンドの詳細設定→音質とエフェクトに進むとイコライザー設定が可能。イコライザー設定はイヤホンなどを接続していない状態でも調整可能となってます。好みの音質にチューニングしたい方は「カスタム」から調整をどうぞ↓
対応するBluetoothコーデックの確認
ワイヤレスで利用できるBluetoothイヤホンやヘッドホンは接続する方法(接続するBluetoothコーデック)により音の伝達遅延の度合いが変わります。というわけで主流となっている各コーデックに対応するサウンド機器を接続して確認してみました。
ちなみに遅延具合ですが
- SBC:基本コーデック。音の遅延が気になる。
- AACまたはapt-X:CD音源まで飛ばせる。音の遅延が気にならなくなるランク
- apt-X HDまたはLDAC:ハイレゾ音源まで飛ばせる。音の遅延も気にならない
▼Galaxy A30はベースとなるSBC以外にBluetooth設定画面でLDAC表示を確認。開発者向けオプションではAAC、apt-Xでの固定化を確認できました。↓
Galaxy A30のバッテリー関連をレビュー
Galaxy A30の海外モデルは4000mAh、国内モデル(J:COM MOBILE)は3900mAhを搭載。一般的なスマートフォンのバッテリー容量が3000mAh前後なので平均以上の大容量バッテリーを搭載しています。
ワイヤレス充電に非対応
Galaxy A30は残念ながらワイヤレス充電に非対応。すでにワイヤレス充電に対応している端末を利用されている方はGalaxy A30に乗り換えるとライフスタイルが変わってしまうので注意。
バッテリー持ちの検証結果
▼輝度50%にてLAB501アプリでWEB閲覧・スクロール・リロードを繰り返しで満充電からバッテリーが切れるまで測定しました。連続駆動時間は988分(16時間28分)。この位のバッテリー持ちであれば1日十分バッテリーが持ちそうです。↓
充電時間の検証
▼充電時間の測定はバッテリーが付属充電器を使って満充電までの時間を測定します。電源を入れて測定アプリを起動するため、数%の誤差はご了承下さい。充電開始時間が16時22分で満充電が18時13分、充電時間は約1時間51分。充電器は最大9V1.67V(約15W)の出力に対応しているので、そこそこ速い結果となりました。↓
Galaxy A30を実際に使ってみての所感・まとめ
Galaxyは個人的に好きなブランドで僕自身はGalaxy S9+、現在はGalaxy S10+を所有しており、ハイエンド帯以外でもドコモのGalaxy Feel2も持ってます。
これまでのミドルレンジ帯モデルは「ミドルレンジらしい仕上がり」でしたが、Galaxy A30は手にとった瞬間から「お、今回のミドルレンジモデルは大きく変化している」と感じることの出来たモデルでした。
デザインはGalaxyというよりもOPPOスマホによく似た形状。ディスプレイも嫌がっていたノッチを採用するなど「他モデルとは異なる」部分が楽しめた端末です。
しかしながら内容は流石Galaxyと言ったところで、デザインからカメラの仕上げ、ディスプレイまで非常に煮詰められていました。
大手キャリア経由であれば実質負担は非常に少なくなるのですが、Galaxy A30自体の処理性能は(国内市場だと)価格なり。それ以外は同価格帯よりも長けている部分が多く、安価でありながら満足度の高いスマートフォンを手にしたいならオススメ出来る端末です。
auは2019年6月6日発売。購入・予約はオンラインストアがオススメです。
↓海外モデルは結構安いです。↓