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GEEKOM Mini IT13のレビュー。超ハイスペックなCore i9-13900Hを体感できるミニPCを触ってみた!

GEEKOM Mini IT13

最近かなり勢いのあるPCメーカーであるGEEKOMから第13世代Core-Hプロセッサを搭載したMini IT13が登場!ガルマックスにも実機が届いたのでレビューをお届けします!

Mini IT13はこんなモデルでした!

  • 最上位モデルでは超ハイスペックなCore i9が選択できる
  • ただし、想像してたよりも性能は控え目
  • USB4端子が40Gbpsに対応
  • SDカードスロットの挿入向きが裏向き
  • 120Hzだと6ビットになってしまう

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

スペック表を表示
ベンチマーク結果を表示

筐体はMini IT11と同じ。外箱デザインは相変わらず凝っている!

▼GEEKOM Mini IT13の外箱はこんな感じ。Mini IT11と同じようなデザインですが、機種名のカラーリングが青から赤へと変更されています。↓

GEEKOM Mini IT13

▼正面には電源ボタンの他にUSB-A(3.2 Gen 2)、イヤホンジャックが配置。Mini IT11ではUSB4が配置されていた部分はUSB-A端子へと変更されています。↓

GEEKOM Mini IT13

▼背面にはUSB-A(3.2 Gen 2)、USB4、USB 2.0、LAN端子、HDMI 2.0が配置されています。USB4端子はキチンと40Gbps対応なのはGOOD!↓

GEEKOM Mini IT13

以前レビューしたMini IT11に搭載されていたUSB4は20Gbpsまでしか対応していなかったので、この点は大きく進歩した点と言えるでしょう。

▼筐体は筆者のような成人男性の片手でもしっかりと持てるサイズ感で、しっかりと「ミニ」PCしているのもGOOD!特に最近は大きめのミニPCを触る機会が多かったので、逆に新鮮に感じましたよ〜!↓

GEEKOM Mini IT13

ちなみに、GEEKOM Mini IT13は本体カラーが灰色から水色へと変わっています。コレはこれでカッコいいからアリ!

▼iPhone 6と比較するとこんな感じ。こうしてみると小ささが伝わりやすいでしょうか?↓

GEEKOM Mini IT13

▼重量は実測で568g。Mini IT11から少しだけ(約40g)重くなっていますが、ちょっとだけずっしりとした感触がするんですよね。気のせいかな。↓

GEEKOM Mini IT13

▼左側面はSDカードスロットが配置されています。↓

GEEKOM Mini IT13

▼右側面にはセキュリティスロットが配置されています。↓

GEEKOM Mini IT13

▼上面には「GEEKOM」ロゴが印刷されているだけとシンプルの一言。↓

GEEKOM Mini IT13

▼下部は製品に関する諸々の記載がされたステッカーが貼り付けられています。↓

GEEKOM Mini IT13

▼付属品はこんな感じ。ACアダプター以外にもVESAマウントアダプターやそれに関係したネジなど、思った以上に充実していました!↓

GEEKOM Mini IT13

ただし、同梱の電源ケーブルは日本のよくあるコンセントには直接刺せないタイプ(アース付き)なので、ご使用の際は変換アダプター等をあらかじめ準備しておいた方が良さそうです!

余談ですが、付属するACアダプターは120WとちょっとしたゲーミングノートPCに付属するものと同等の容量。そこからも電気喰いということが推測されますが果たして…?結果は後ほど!

普段使いで困る場面はない!

GEEKOM Mini IT13

今回レビューしているGEEKOM Mini IT13は最上位のCore i9-13900Hを搭載していることから予想はできると思いますが、オフィスユースや動画視聴、ブラウジングなどの普段使いでは困る場面は「無い」と断言してしまっても良いレベルでした。

しかも、今回のレビュー機は32GB/2TBという最上位構成なので、快適度合いは更に向上しているのかも?とか思ったり。

もちろん同じMini IT13でも搭載するCPU・メモリ・ストレージによって多少の違いは出てくるとは思いますが、恐らくどの組み合わせでもハイスペックではあるので、普段使いで困る場面はほぼ無いんじゃないかなぁ。

ゲームはある程度設定を下げたら遊べそう

GEEKOM Mini IT13は外部GPUが乗っていませんが、レビュー機はCore i9-13900Hなので、Intel製内蔵GPUでもパワフルなIris Xe Graphicsを採用しています。ということで、ゲームの動作テストも行ってみました。以下の4段階で評価します!

  • 快適・サクサク
  • 普通・楽しめるレベルで遊べる
  • イマイチ・妥協が必要
  • モッサリ・カクカク
タイトル 評価 FPS
Rainbowsix Siege(FHD、低) 普通・楽しめるレベルで遊べる 50〜110FPS
APEX LEGENDS(FHD、低) 普通・楽しめるレベルで遊べる 40〜55FPS
Muse Dash(FHD) 快適・サクサク 200〜240FPS

▼Rainbowsix Siegeはエリミネーションをプレイしてみました。結果としては超快適とまでは言い切れませんが、普通にゲームが遊べるくらいには動作していました。↓

GEEKOM Mini IT13

何故かスクショの時は110FPS近く出てましたが「そこまで出てる?」みたいな動きだったので、あくまでも60FPS付近をウロウロしていたってイメージでお願いします。

とはいえ、これくらいならゲーミングデバイスを揃えて有線LAN接続をすればガチで遊ぶのは無理でも楽しむくらいの動きで遊べるかも?という印象は受けましたね〜。

▼APEX LEGENDSは訓練所でテスト。こちらも超快適とはいかないまでも普通に遊べましたが、実戦だとちょっと荷が重い可能性もありそうです。↓

GEEKOM Mini IT13

▼Muse Dashは負荷が軽めのゲームだけあり、カクツキは全く感じられませんでした。ちなみに、フレームレートは200越えとトンデモない数値が出ていました。↓

GEEKOM Mini IT13

ということで、GEEKOM Mini IT13はある程度設定を下げる必要があるとはいえ、FPSゲームでもとりあえず遊べるくらいのレベルにはなることが分かりました!流石Core i9-13900H君強い。いや、マジで。

もちろん外部GPUを搭載したゲーミングモデルには太刀打ちできませんが、ちょっとした暇つぶしゲームや軽めのネトゲ、古めの3Dゲームぐらいなら快適に遊べそうです!

本体にSDカードスロット内蔵!

GEEKOM Mini IT13は他のGEEKOM製ミニPC(Mini IT11等々)と同様SDカードスロットが本体に内蔵されているのが大きな特徴となります。

▼内蔵のカードリーダーでベンチマークを取った結果はこちら。SDカードリーダーとしては十分及第点な速度が出ていますね。↓

GEEKOM Mini IT13

▼ただしSDカードを挿入した際は少しだけ飛び出るので、SDを刺したまま持ち運ぶと最悪折れてしまう可能性もあります。↓

GEEKOM Mini IT13

その上、GEEKOM Mini IT13ではSDカードを裏側に向けないと刺さらないようになっていたのは残念なポイント。USB端子とかもそうなんですが、SDカードを裏向きに刺さないといけないのはちょっと不便なんですよね。まぁ慣れの問題もあるとは思いますけど。

消費電力は思った以上に抑えられている!

GEEKOM Mini IT13はモバイル向けとはいえ、ハイスペックなCore i9-13900Hを搭載しているので、消費電力が気になる方もおられるかと思います。

実際にコンセントに刺して測るタイプのワットチェッカーで計測したところ、通常使用時では20W台ですが、高負荷時でも50〜60W前後、瞬間的に70Wほどまで上昇するので、モバイル向けのCPUとしてはかなり電気を食います。

高負荷時などはちょっとしたゲーミングノートPC並みに電気を食うので、ミニPCとしては電池を食いやすいですが、ミドル以上のデスクトップPCよりは抑えられているので、Core i9-13900Hの性能を考えると納得はできますけどね〜。

ファンの音はそれなり。高負荷時の温度もきちんと制御されている!

GEEKOM Mini IT13のファンの駆動音ですが、通常使用ではほとんど感じないくらい。高負荷時には46dbほどの「サーッ」という音が少しするくらいで全体的にみるとかなり静か。ほぼ操作していない時を含め、状況に応じてファンの回転の制御をしっかりと行なっているようです。

ちなみにゲームテストやベンチマークなどの高負荷時で排気口あたりの温度が最大で55度前後とソコソコ温かいものの、ハイスペックなミニPCとしては納得できる水準。

▼一応Cinebenchのマルチコアテスト中のCPU温度をHWInfoで30分ほど計測してみたところ、ベンチマーク開始15秒ほどで一瞬だけ100度に到達。その後は75度ほどで推移していました。↓

内部温度に応じてファンはもちろん、CPUの制御もしっかりと行なっていると思われますが、それで特に動きが悪くなるといったことも感じませんでした。フツーに快適です。

ということで、GEEKOM Mini IT13は特にアッチッチで使い物にならないという印象はありませんでしたね〜。むしろ体感ではNVISEN GX02の方が熱いくらいでした。

分解してみた!しっかりとしたシャーシ+2.5インチストレージを増設できるぞ!

ミニPCといえば…そう、分解!(個人的な意見です)ということで分解してみました!

▼赤丸部分のネジ4箇所を緩めれば底面は分解可能。なお、底面を固定しているネジは抜け止め加工がされているので、ネジを無くす心配がないのは嬉しいポイントです。これは嬉しい配慮!↓

GEEKOM Mini IT13

▼裏蓋を開けるとこんな感じ。SATAストレージ用のフレキケーブルが裏蓋部分に繋がっているので、フタを勢いよく開けてケーブルをブチ切らない様に注意しましょう!↓

GEEKOM Mini IT13

▼今回装着されていたメモリはLexarのDDR4 16GBメモリの模様。スロット2枚分全部使っていますね。↓

GEEKOM Mini IT13

▼ストレージもLexar製とメモリと同じメーカーで揃えられていました。なお、使用されていたモデルはPCIe Gen 4×4接続のSSDであるNM7A1の2TB版でした。↓

GEEKOM Mini IT13

▼2.5インチストレージはこんな感じで装着できます。Mini IT11と同じようにマウンターがピッタリなため、ストレージを入れる際は結構ギチギチ感があるので、取り付けの際はご注意を!まぁ逆にしっかりと固定してくれる訳ではあるので、悪い点ばかりでもないんですが。↓

GEEKOM Mini IT13

ちなみに、GEEKOM Mini IT13の中にはM.2 2242サイズのストレージが追加で装着できそうなスロットがありました。今回はチェックしていないものの、「もしかしたらM.2 SSDがもう1枚追加できるかも」という点は覚えておくといいかも。

追記:120Hzに設定すると6ビットになった

編集部追記:レビューを終えて戻ってきたので業務用として使おうと高リフレッシュレートディスプレイに繋いだところ、120Hz設定はできるものの6ビット表示となってしまいました…。おそらくオンボだと120Hz8ビットは無理だったのかもですね。いろいろ試しみましたが、60Hzじゃないと8ビットで表示できないので60Hz運用にしてます。

GEEKOM Mini IT13をオススメできる人

GEEKOM Mini IT13はこんな人にオススメできるミニPCです。

  • 小さくてもパワフルなミニPCが欲しい人
  • あらゆる用途でオールマイティにこなせるPCが欲しい人

GEEKOM Mini IT13はLEDライティングといった装飾要素が無いベーシックな見た目ではありますが、大体の用途でオールマイティにこなせるパワーを持ったミニPCです。いわゆる職人タイプですね。

今回レビューしたモデルに搭載されているCore i9-13900Hの内蔵グラフィックスにはIris Xeを採用しているので、設定を下げたりすればある程度ゲームも動くくらいのゲーミング性能は有しています。

また、超パワフルな性能でありながらもコンパクトなボディに収まっている上、VESAマウント金具もあらかじめ用意されているので、設置場所も選ばないのが好(ハオ)ですね〜。

また、Mini IT11でちょっとどうなの?と思った点であった20GbpsのUSB4もMini IT13では40Gbpsとフル速度をサポートしているので、前モデルの弱点も着実に潰せているように感じました。

ということで、GEEKOM Mini IT13はMini IT11の利点であった「無骨だけど縁の下の力持ち」要素を着実にパワーアップさせたハイスペックでバランスの良いミニPCだったということで今回のレビューを締めさせていただきます!

最後に余談を。レビューに用いた機体はCore i9-13900H/32GB/2TBと最上位構成ですが、標準価格で13万円台とかなり高価なんですよね。まぁ、仕様を考えると致し方ないんですが、手軽に手を出せる金額ではないんですよね。

ただ、執筆時に行われているセール時では11万円ほどまで値引きされており、かなりお買い得になっていますし、性能は落ちますがCore i5-13500Hモデルだとかなりお安くなるので、気になる方は狙ってみてはいかがでしょうか?

GEEKOM Mini IT13の購入先まとめ

■GEEKOM Mini IT13■

▼[Core i5モデル]↓

▼[Core i7モデル]↓

▼[Core i9モデル]↓

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