大容量バッテリーを搭載した中華スマホGretel「GT6000」のレビュー
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どうも、ガルマックスの猶木(なおき)です。
超大容量バッテリーを搭載した中華スマホGretel「GT6000」をhommee-jpさんに提供頂いたので実機レビューを書きたいと思います。
GretelはSHENZHEN XIN HUA JI TONG ELECTRONICS CO. LTDのブランドでエントリースペック~ミドルスペック辺りの低価格な中華スマホを手がけているようです。
目次をクリックすると各項目へ移動します
Gretel「GT6000」の総合評価。
[良かった]
- 超大容量なバッテリーを搭載
- 9V2Aの急速充電に対応(でも注意点あり)
- 便利機能が豊富
- 独自機能以外は日本語で利用可能
[イマイチ]
- デュアルカメラの利点が活かせていない
- DSDSは+2Gなので4G+3Gは不可
- ジャイロセンサー非搭載
- ゲームも苦手
[総合評価]
提供していただいてアレですが、僕が利用した限り「残念な点が多かった」というのが正直な感想です。
後述しますが、デュアルカメラは特性を活かしきれておらず、何の為にサブカメラがついているのか分からない、DSDS利用時は片方が2G固定となるので2Gの電波が停波となっている日本では利点が無い、ジャイロセンサーが非搭載なのでAR/VR系アプリの利用が出来ない、ゲーム性能が低いので快適に遊べるゲームが少ない等など価格相応の仕様です。
メリットは6000mAhの超大容量バッテリーを搭載していることで、WEB閲覧、動画視聴、通話などの利用では驚異的な長時間駆動を実現しています。この点がピンポイントで魅力的に感じるのであれば検討していいかと思います。
▼価格は執筆時点で16,900円。↓
Gretel「GT6000」のスペック表。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Android 7.0 |
SoC | MediaTek MT6737 |
メモリ | 2GB |
保存容量 | 16GB |
MicroSD | ○ 最大32GB |
液晶 | 5,5型IPS (1280×720) |
背面カメラ | 1300万画素万画素 デュアルカメラ |
前面カメラ | 500万画素 フラッシュ搭載 |
対応バンド | 2G:GSM(B2 / 3/5/8) 3G:WCDMA(B1 / 8) 4G:FDD-LTE 1/3/7/8/20 |
Simサイズ | NanoSIM×2 (NanoSIMは MicroSDと共用) |
DSDS | △ DSDS時は片方は2G固定で 4G+3Gでは無い |
バッテリー | 6000mAh 9V2A充電対応 |
サイズ | 縦154.6mm 横77.3mm 厚さ10.6mm |
重量 | 233g |
カラー | ブラック ブルー ゴールド |
技適の関係で日本での利用は自己責任となりますが、ソフトバンクやワイモバイルの必須バンドに対応しています。どちらかといえば、サブスマホとしての利用がオススメです。
Gretel「GT6000」の同梱物をチェック。
それではGretel「GT6000」の同梱物と外観をチェックしましてみましょう。
同梱品には保護フィルムや保護カバーも付属している。
同梱物ですが、これぞ中華スマホ!といえる豪華な内容でした。
▼専用設計されたソフトタイプの保護ケースと保護フィルムが同梱されています。ちなみに、GT6000にも保護フィルムが貼り付け済みなので2枚セットです。↓
付属の充電器を利用しないと9V2Aの充電が出来ないので注意
▼9V2Aに対応した充電器。↓
冒頭で9V2Aの高速充電に対応している部分が良かったと書いていますが、付属している充電器を利用しないと急速充電が出来ません。
僕は海外プラグを日本のプラグに変換するアダプターを持っているので9V2Aの恩恵を受けられますが、他の充電器を利用した場合は急速充電が利用できないので注意。
▼販売店さんは独自に日本で利用できるプラグもプレゼントとして同梱しています。但し、こちらは5V/2A充電です。↓
折り畳み式のスタンドもセット。
▼こちらも販売店さんが独自に同梱しているプレゼント品の一つで折りたたみ式のスタンドが付属しています。これ、結構便利なので僕も愛用しています。↓
Gretel「GT6000」の外観をチェック。
6000mAhの大容量バッテリーを搭載しているGT6000の外観をチェックしてみましょう。
指紋認証ユニットはホームボタン内蔵型でタッチ式。
▼指紋認証ユニットはホームボタンに内蔵されており、ボタン自体は静電タッチ式で物理ボタンではありません。ホームボタンはタッチするとブルッと振動します。↓
本体の質感は高いが6000mAhのバッテリーを詰め込んでいるので分厚い。
▼本体はマッドなブラックで安っぽさはありません。質感はかなり高いです。↓
▼本体左側面にはSIMスロット↓
▼本体右側面にはボリュームボタンと電源ボタン。↓
▼本体の底面にはMicroUSB端子とスピーカー。左側のスピーカーはダミーですが右側のスピーカーの音が漏れる様になっているので音の広がりは良かったです。↓
▼本体の上部にはイヤホン端子が備わっていました。↓
▼Zenfone ARと厚さを比較すると分厚さがよく分かります。↓
SIMスロットはNanoSIM×2。片方はMicroSDと共用です
▼SIMスロットはNanoSIMが2枚挿入できますが、DSDSは+2Gで日本だと意味が無いので片方のスロットはMicroSD用として使ったほうが良いです。↓
Gretel「GT6000」の機能をチェック。
それでは実際にGretel「GT6000」で機能をチェックしてみたいと思います。
言語は日本語を選択出来ます。日本語入力はGoogle日本語入力で対応。
▼Gretel「GT6000」は言語選択で日本語が選べます。独自機能以外は日本語で表示されているので基本的な設定項目は全て日本語で利用できるので困る事も無いです。↓
▼文字入力は英語キーボードですが、Playストアに対応しているので「Google」と打ち込むとリストにGoogle日本語入力が出てくるので、IMEをインストールして日本語入力に対応しましょう。↓
指紋認証の精度は高いのでロック解除も快適です。
▼Gretel「GT6000」はホームボタン一体型のタッチ式指紋認証ユニットが備わっているのですが、認識能力が高いのでサクサクと指紋でロック解除可能でした。↓
初期導入のアプリ一覧。
▼導入されているアプリは必要最低限という感じでシンプルな内容です。↓
独自に搭載されているオリジナル機能は英語です。
Gretel「GT6000」はAndroid 7.0を搭載しているのでAndroidの機能に関しては全て日本語ですが、Gretelが独自に搭載しているオリジナル機能は未翻訳で英語表示です。便利機能には3本指でスワイプダウンするとスクリーンショットを撮影する機能など便利な機能が沢山搭載されてました。
▼オリジナル機能は英語なので翻訳しながら機能をチェックする必要がありますが、これもまた中華スマホを弄る時の楽しみの一つですね。↓
▼Android 7.0を搭載しているのでAndroidの機能もバッチリ使えます。これは2つのアプリを同時表示する機能。↓
DSDSは片方が2G固定となるので日本では利用できない。
Gretel「GT6000」はデュアルスタンバイに対応していますが、片方が2Gの固定となるので日本で流行っている4G+3Gのデュアルスタンバイではありません。Amazonでの製品ページにはデュアルスタンバイ対応と記載されており、間違いでは無いのですが、仕様が日本市場と合致しないということを知っておきましょう。
ちなみに2Gは日本で停波となっていますが、海外で2Gが利用されている地域であればDSDSのメリットが活かせます。
Gretel「GT6000」の性能をチェック。
SoCにMediaTekのMT6737を搭載するGretel「GT6000」の性能をチェックしてみます。
AnTuTuベンチマークで測定。性能はエントリースペックに近い性能。
▼AnTuTuベンチマークでのスコアは総合スコアが29753点、3D性能が2366点でした。↓
現在主流の性能帯別スコアは以下の通り
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
レビュー記事を書いている2017年8月現在だとエントリースペックに近い性能です。というわけで性能に関しては過度な期待はしないほうが良いでしょう。
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/05/05更新]
ジャイロセンサーは非搭載なので一部のアプリは利用できない。
ジャイロセンサーのチェックをしてみましたがGretel「GT6000」には備わっていませんでした。
▼ジャイロセンサーが非搭載なので例えばポケモンGOの場合は現実世界にポケモンを表示するARモードが利用できず仮想空間でのプレイとなります。↓
グラフィックス性能が低いのでゲームは苦手。
動作が重いという事で話題となり、通常のグラフィックス設定の他に軽量設定が備わった「みんゴル」で動作検証してみました。
- 3D設定が通常の場合:ショットのタイミングが大幅に遅延してプレイ出来ない。
- 3D設定が軽量の場合:ショットのタイミングが遅延するがなんとか遊べる。
僕はみんゴルをハイエンド端末で遊んでいますが、Gretel「GT6000」の場合、3Dの通常設定、軽量設定ともに遅延は発生しています。
このことからタイミングを問われるアクション製の高い3Dゲームやパズルゲームなどでは不満が出るかもしれません。
バッテリー持ちは驚異的。
バッテリー持ちですが、動画再生では余裕で15時間以上再生出来ていました。ライトな使い方だと3日以上は充電無しで利用できます。
省電力性能も高く、スマートフォンを利用していない時もバッテリー消費が低いので、フル充電から1週間ほど充電せずに放置してもバッテリー残量が65%位残ってました。
長時間移動する方で移動中に動画などを楽しんでいる方はメディアプレイヤー代わりとしてGretel「GT6000」を選択しても良いかもしれません。
Gretel「GT6000」のカメラをチェック。
Gretel「GT6000」は背面にパナソニック製の1300万画素のデュアルカメラを搭載しています。
▼インカメラは500万画素でフラッシュライト付き。↓
先に言っときますが、辛口となりそうです。
デュアルカメラは飾りなのか。何処で活用されているか分からない
初めてGretel「GT6000」のカメラを使った時に嫌な思い出が蘇りました。
ガルマックス読者さんならご存知かと思うのですが、超辛口レビューとなったヤマダ電機デュアルカメラを搭載した低価格スマホのEveryPhone MEと同じ様に、Gretel「GT6000」もデュアルカメラの利点が活かせていない感じです。
▼Gretel「GT6000」ボケ味撮影モードにて撮影した写真。↓
一般的なデュアルカメラでは2つのカメラで異なる焦点で同時撮影できる利点を活かし、背景をボカして被写体のみにピントを合わせるような撮影を楽しめるのですが、Gretel「GT6000」のボケ味モードはエフェクトです。上の画像では焦点距離の異なるキーボード部分までピントが合い、不自然なボケ味となりました。
ちなみにですが、サブカメラを塞いだ状態と塞いでいない状態でそれぞれ撮影を繰り返しましたが、出て来る写真は全く変わりません。
望遠に関しても同様の結果で、どの様なシチュエーションでもメインカメラのみで映像を捉えての撮影となりました。望遠も光学では無いデジタルズームなので、結構画像が劣化します。
この事から、Gretel「GT6000」のカメラは一般的にデュアルカメラと言われる性能は持ち合わせていませんので、デュアルカメラ目当ての方にはオススメ出来ません。
通常撮影での写真一覧。
今回は名古屋の東谷山フルーツパークで撮影してきました。ヒマワリを撮影したかったのですが、ヒマワリはやる気が無くだら~んとしてました。
デュアルカメラは期待はずれでしたが、メインカメラはパナソニックの1300万画素カメラなので普段使いでは僕は特に問題無いです。仕上がりとしては忠実な表現で過度なコントラストや明るさ調整は入っていないナチュラルな写真が撮影できました。撮影日はあいにく曇りだったので写真もやや暗くなってます。
まとめ。
如何でしたでしょうか?
少々辛口なレビューとなってしまいましたが、動画視聴用としては超大容量バッテリーの恩恵が感じられる端末です。出来る事は少ないですがピンポイントでGretel「GT6000」のメリットが魅力的に感じるのであればサブスマホとして検討してみてはいかがでしょうか。