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ZenFone ARの実機レビュー。性能評価と競合機種、販売店まとめ

ZenFone AR

▼お知らせ▼

ZenFone ARの6GB版を購入したので、市販モデルで様々な検証を行い本記事へ情報を追加したいと思う。なお、更新情報はTwitterFacebookGoogle+でお伝えするのでよろしければフォローやイイねをどうぞ。

また、折角(ニッチな)ZenFone ARを持っているので、気になる事があればダイレクトメッセージやお問い合わせからご質問をどうぞ。出来る限り検証して記事へ反映します。

※更新内容は目次の更新履歴からチェックをお願いします

ZenFone ARは高品質なVRプラットフォーム「Daydream」と高度なAR技術が体験できる「Tango」に対応した端末だ。メモリ6GB/保存容量64GBとメモリ8GB/保存容量128GBの2モデルから選択可能。プロセッサーは共通しておりSnapdragon 821を搭載する。

本記事ではZenFone ARの性能や特徴、競合機種などをまとめたいと思う。

更新履歴

2017/7/14
ZenFone ARのメインカメラで写真を撮影してきたので「ZenFone ARのカメラ性能をチェック。」でまとめています。

2017/7/7
ZenFone ARのバッテリー持ちを検証しました。詳しくは「バッテリー持ちの検証」をどうぞ

2017/7/3
ZenFone ARの6GB版を購入。同梱物の紹介外観チェックAnTuTu・geekbench4・3DMarkのベンチマークを追加。

2017/6/22
ZenFone ARの販売先やMVNOをまとめました。詳しくは「ZenFone ARの販売店まとめ」をどうぞ

ZenFone ARの発売日と価格。

ZenFone ARは2017年6月23日にメモリ/保存容量の違いで2モデルが発売される。

  • メモリ6GB/保存容量64GB:税込み89,424円
  • メモリ8GB/保存容量128GB:税込み107,784円

価格は時期により変動するので以下のASUS公式ショップで確認をどうぞ。

ZenFone ARの良いところ、イマイチなところ。

実際にZenFone ARを使ってみて良かったところとイマイチなところをピックアップ。

[良かった]

  • 高品質なVRプラットフォームの「Daydream」と高度なAR「Tango」に両対応しているので、今後新たにリリースされるモバイルVR/ARの両方を真っ先に体験する事が出来る。
  • ハイエンドSoC「Snapdragon 821」搭載で今後2年は問題なく利用できる性能を持ち合わせている
  • メモリは大容量な6GB又は8GBを選択可能
  • 電波は(現時点で)ドコモとソフトバンクで利用可※ソフトウェアアップデートでau VoLTE SIMに対応した。
  • DSDSに対応し2枚のSIMで同時待ち受けが可能

[イマイチ]

  • 最大のウリである「Daydream」と「Tango」に対応するコンテンツが少ない。
  • VRのDaydreamやARのTangoに対応していない既存のVR/ARコンテンツは特に変わり映えしない。
  • 一部のTangoコンテンツは「お住いの地域では対応していない」と表示されダウンロードできないコンテンツがある。

ZenFone ARは最大の特徴であるVRのDaydreamとARのTangoを利用できることであり、この部分に魅力を感じる方向けの端末。

勿論、スマートフォンとしての性能も高く、DSDS対応、3キャリア対応に対応するなど、実使用でも非常に高性能だが、あくまでもDaydreamとTangoの利用が目的の方にオススメしたい端末だ。

例えばカメラ性能を求めるならデュアルカメラ搭載端末、最高性能を試したいならSnapdragon 835搭載端末などの選択肢がある。大きな選択肢の1つとしてZenFone ARはVR/ARに特化した別路線の端末で有ることをお伝えしたい。

ZenFone ARの性能と仕様まとめ。

日本国内で発売するZenFone ARの性能や仕様についてまとめてみた。

スペック表

項目スペック
OSAndroid 7.0
SoCSnapdragon 821
GPU:Adreno 530
メモリ6GB/8GB
保存容量64GB/128GB
SDスロット搭載
最大2TB
液晶5.7型 有機EL
(2560×1440)
背面カメラ2300万メインカメラ
モーショントラッキングカメラ
深度カメラ
前面カメラ800万画素
対応バンドFDD-LTE:B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28
TD-LTE:B38/B40/B41
キャリアアグリゲーション:2CA/3CA対応
W-CDMA:B1/B2/B5/B6/B8
GSM/EDGE:850/900/1,800/1,900MHz
SimサイズNanoSIM×2
(NanoSIMは
MicroSDと共用)
DSDS
Wi-FiIEEE802.11a/b/g/n/ac (周波数帯域:2.4GHz/5GHz)
センサー GPS(GLONASS、Beidou、Galileoサポート)、加速度センサ、電子コンパス、光センサ、磁気センサ、近接センサ、
ジャイロスコープ、指紋センサ、RGBセンサ、気圧計、NFC
VoLTE
CA
2CA/3CA
バッテリー3,300mAh
Quick Charge 3.0対応
サイズ縦158.98mm
横77.7mm
厚さ8.95mm(最厚部)
重量170g
同梱品USB ACアダプターセット※16、ZenEar (ハイレゾ対応)、ZenEar交換用イヤーピース、組み立て式VRメガネ、クリアケース、SIMイジェクトピン、ユーザーマニュアル、製品保証書

SoCにはQualcomm社のハイエンド帯SoC「Snapdragon 821」を搭載しGPUにはAdreno 530 を備える。メモリは超大容量な6GB又は8GBを搭載するが、これほどまでにメモリを消費するコンテンツに出会える事はそうそう無いだろう。

ディスプレイには有機ELディスプレイを採用しており、実機を触った感じでは非常に発色良くレスポンスも良好だ。2,560×1,440の解像度はVRコンテンツを利用する際の画面分割時でも高解像度の表示が可能で美しい描写が印象的だった。

ベンチマーク

ZenFone ARの6GB版を手に入れたので、AnTuTu、geekbench4、3DMarkで実機ベンチマークを測定してみた。

2017年7月3日時点では既に世代の新しいSnapdragon 835も登場しているが、ZenFone ARの性能的はベンチマークスコア的に今後2年は全く問題ない性能を持ち合わせている。

AnTuTuベンチマーク

▼以下は日本で購入したZenFone ARのAnTuTuベンチマーク。以前、台湾で触ったデモ機よりスコアは低いが、誤差の範囲。↓

以下は台湾へ行った時にZenFone ARのデモ機(メモリ6GB)にAnTuTuベンチマークアプリを導入して測定してきた。これはデモ機での測定であり、実際に発売されるモデルとは異なるので参考程度でどうぞ。

▼総合スコアは150563、3D性能が61281。今後2年程は不満なく利用できそうだ。↓

geekbench4

▼geekbench4を使ってスコアをチェックしている方は以下をどうぞ。シングルコア性能が1890、マルチコア性能が3989。↓

ZenFone ARのgeek Bench4のスコアはシングルコアが1890、マルチコアが3989

3DMark

▼3DMarkのIce Storm Unlimitedはスコア31957点。↓

ZenFone ARの3DMarkのIce Storm Unlimitedはスコア31957点。

国内対応電波早見表

ドコモ、ソフトバンク、auの電波を利用する際に必須となるバンドがZenFone ARに対応しているかまとめてみた。

結論から先に言うとドコモ、au、ソフトバンク(ワイモバイル)で大手キャリア端末と遜色ない電波を掴めるので安心して利用可能だ。

[LTE]

対応バンド13811181921262841
ZenFone AR
ドコモ
対応必須

対応必須

プラチナバンド
対応必須
ソフトバンク
必須

必須

プラチナバンド
対応必須

対応尚良
au
必須

プラチナバンド
必須

18未対応時
必須

対応尚良

[3G]

対応電波16891119BC0BC6
ZenFone AR
ドコモ
必須

必須

6未対応時
必須
ソフトバンク
必須

必須
au
必須

必須

対応表を見る限りドコモとソフトバンク系では安心して利用できる。auに関しては通話に利用する3GのCDMA2000(BC0/BC6)が未対応となり3Gでの通話は不可。

au VoLTE SIMの対応について

auは3G電波を利用せずにLTEで通話が可能なau VoLTE SIMも利用可能で、ZenFone ARが対応するau LTE電波からはau VoLTE SIMが利用可能な対応状況だが、ASUSから正式対応のアナウンスが無いため現状では利用できないと考えておこう。(au VoLTE SIMに正式対応のアナウンスが無いと電波自体が対応していても利用できない)

今後、au VoLTE SIMに関してアナウンスがあれば追記したいと思う。

追記:2017/6/23のアップデートにてZenFone ARがau VoLTE SIMに対応。au回線で通話もデータ通信も問題なく利用できる様になった。僕はドコモ、au、ソフトバンク(ワイモバイル)のSIMを持っているので全てで試したが問題なく通信可能だった。

但し、au回線を利用する方はDSDSに関して注意すべき点が有るので次の項目もチェックして下さい。

DSDSの仕様

ZenFone ARはLTE(4G)と3Gを同時に待ち受け可能なDSDS機能に対応。

音声通話とデータ通信を個別に管理出来る機能で、音声通話に大手キャリア、データは格安SIMを利用するような運用が可能だが、SIMトレイの片方はMicroSDと共用となっているので、2枚のSIMを挿すとMicroSDが使えず、MicroSDを利用するとSIMが1枚しか挿せずにどっち付かずの状態となる。

DSDSの注意点はZenFone 3と同じなので以下の記事を一読どうぞ。

音声通話にau VoLTE SIMを利用する場合の注意点。

au VoLTE SIMは通話もデータ通信もLTE(4G)を利用する。メインでau系回線を利用しDSDS機能を利用する場合、音声通話にLTE(4G)を割り当てる必要があり、その結果、もう片方のデータ通信で利用するSIMは3G固定となる。

もし、auの回線で音声通話をau系で担当させる場合、データ通信に割り当てられるのは通信速度の遅い3Gしか利用できない。データ通信側にau回線を割り当てる場合は問題ないが、音声通話にau回線を割り当てる場合はデメリットが多い。

au回線をメインとして利用する場合は通信も通話も1枚のSIMで運用することをオススメする。

※僕の場合は、音声通話にワイモバイル(ワイモバイルは通話に3Gを利用するので3Gに音声通話を設定)、データにau回線(高速通信可能なLTE/4Gを設定)で利用している。

バッテリー持ちの検証

ZenFone ARの実機でバッテリー持ちを検証してみた。バッテリー搭載量は3300mAh。

▼充電開始が9:22分、満充電完了が11:09で充電時間は1時間47分。50%では34分で充電可能だった。

ZenFone ARのバッテリー持ち

▼ZenFone ARはQualcommのQuickChage 3.0に対応しており、付属の充電器で最大9V2Aの急速充電が可能。急速充電中は端末画面にも急速充電中で有ることが表示される。↓

▼僕が測定している最中での最大V/A。↓

▼続いて輝度を中間設定でフルHDのYou Tubeを再生してバッテリー駆動時間を検証。11:52に再生を開始して20時17分にバッテリーが切れた。駆動時間は8時間25分。↓

ZenFone ARは5.7型の大画面ディスプレイを備えており、3300mAhのバッテリー容量では若干物足りなさもあったが、省電力性能の高い有機ELを採用することで思っているよりもバッテリーが持つ。今回の検証ではWi-Fiで常に動画データを受信しながら、画面を点灯させている状態で動画を再生しての結果なので、スリープ状態の多い普段使いならバッテリー容量に悩まされることは少ないはず。

ZenFone ARの同梱物をチェック。

▼外箱はマットな質感で高級感あり。ただ、外装が届いた時点で汚れていたのは若干残念だった。↓

ZenFone ARの外箱はマットな素材で高級感が高い

保護カバー、保護ガラスが付属。

▼外箱の上部には保護カバーが入っている。保護カバーは硬質なタイプだった。↓

外箱の上部ボックスにはハードケースが同梱されている

▼本体が収められている箱を開けると保護ガラスも同梱されていた。↓

ZenFone ARを購入するとケースが保護ガラスが付属しているので別途購入しなくても良い

▼一通りの純正保護系アクセサリーは付属しているので、端末購入に合わせて別途保護系アクセサリーを用意する必要が無いのはありがたい。

一通りの保護系アクセサリーが付属しているので初期コストを抑える事が可能

▼ZenFone ARはフリップカバーにも対応しているので画面までカバーで保護したい方はチェックしてみよう↓

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ハイレゾ対応のイヤホンが付属。

▼同梱物にはハイレゾに対応する「ZenEar S」が付属する。↓

ハイレゾに対応したZenEar Sも同梱される

9V2A対応の超急速充電器。

同梱されている充電器は9V2Aでの充電が可能な超急速充電器が付属している。もし、他の充電器で充電する場合は充電時間が長くなる場合が有るので注意しよう。↓

充電器は超高速充電可能な9V2Aのものが付属

簡易VRゴーグル。

▼本体が入っている箱のフタ部分に組み立て式の簡易VRゴーグルが入っている。↓

蓋の部分に簡易の組み立て式VRゴーグルが付属

▼レンズは別梱包↓

レンズは別梱包

ZenFone ARには簡易のVRゴーグルが備わっているが、注意したいのは高品質なVRプラットフォーム「Daydream」を利用する場合、簡易のVRゴーグルだけでは不十分。

Daydreamのコンテンツはモーションコントローラーでの操作が前提となっているので、利用するにはGoogleからリリースされている「Daydream view」が必要となる。

簡易のVRゴーグルでは、Daydream以外のVRコンテンツを楽しむ為のものとして割り切ろう。

▼Daydreamを楽しむにはモーションコントローラーが付属する「Daydream view」が必須。残念ながらモーションコントローラーだけでは購入できない。↓

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ZenFone ARの外観をチェック。

ここではZenFone ARの外観についてまとめてみた。

背面カメラはソフトウェアで超えられないハードウェアがぎっしり詰まっている。

▼これがZenFone AR最大のウリであるTangoに対応するために搭載されたカメラ群。↓

3つのカメラを備えたTango専用のカメラ

2300万画素メインカメラ、モーショントラッキングカメラ、深度カメラの3つで構成されるカメラ群はASUSで「TriCam System」と名付けられたTangoに対応するためのハードウェア。

これまでのモバイルARでは現実世界へのバーチャルコンテンツの定位置固定表示が苦手だった。例えばポケモンGOのARモードだと、ポケモンを現実世界へ表示しても定位置固定表示が苦手だったので、端末を動かすとバーチャルコンテンツであるポケモンも表示位置がずれる。

ZenFone ARの「TriCam System」は3つのカメラを利用することで空間把握能力が劇的に向上し、「Tango」に対応したコンテンツではARカード無しの端末単体にて強力にコンテンツが定位置固定表示される。

指紋認証ユニットは端末の前面に。ナビゲーションキーは常時点灯設定も可。

▼指紋認証ユニットは本体前面のホームボタンに内蔵。認識性能は非常に高く、ホームボタン(物理ボタン)をクリックするだけでロックが解除される。端末をデスクに置いた状態でも指紋認証でサクッと解除出来るのは便利。↓

指紋認証ユニットはフロントのホームボタンに備わっており、ナビゲーションキーは光る

ナビゲーションキーは本体外に静電式ボタンが備わっており、初期設定ではタップした時に点灯するが、設定→ディスプレイ→タッチキーLEDの常時点灯をオンにすると操作中は常に点灯し、夜間での視野性も非常に良かった。

僕はZenFone ARに乗り換える前はZenFone 3を使っていたが、ナビゲーションキーが光らなかった為に夜間での操作に対して快適では無いと伝えていたが、やっぱりナビゲーションキーは光っている方が圧倒的に普段使いで操作性が良い。

有機ELの発色が良い5.7型ディスプレイ。

▼非常に発色が良い有機ELの5.7型ディスプレイは2560×1440の高解像度パネル。↓

有機ELのディスプレイは発色が良く高解像度でVRコンテンツとの相性が良い

VRコンテンツは右目用と左目用の画像をそれぞれ描写するので、VR表示中は1枚のディスプレイで画面分割したような表示となる。この場合、解像度が高ければ高いほど高精細なVR映像が楽しめる。

ZenFone ARにはVRプラットフォーム「Daydream」を体験することを前提とした高品質&高解像度なディスプレイが備わっている。

背面は所有満足度の高いレザー調。

▼ZenFone ARの背面はレザー調となっており、ZenFone Zoomの様な背面となっている。↓

背面はレザー調となっている

充電端子はUSB Type-C。OTGにも対応。

▼充電端子には裏表関係なしに挿せるUSB Type-Cを搭載。↓

端子には裏表関係なしに差し込めるUSB Type Cを採用

▼OTGに対応しているのでUSB経由でマウスやキーボード、USBメモリーなどUSB機器を利用可能。OTG対応の変換アダプターがあると便利。↓

ZenFone ARで高品質なモバイルVR「Daydream」と高度なAR「Tango」を試す。

ZenFone ARの特徴は何と言っても高品質なAR/VRが楽しめる「Daydream」と「Tango」に対応していることだ。僕は台湾に行って実機を触ってきたが、モバイル端末とは思えない高品質なVR/ARを体験できた。

※ASUSのZenFone ARページに「* Daydreamは2017年4月現在、日本未発売となります。」と記載されているが、2017/7/3現在、ZenFone ARの実機でDaydreamが日本で利用できる事を確認済みなので安心しよう。

追記:ZenFone ARの6GB版を購入したので本項目に実機で試せるDaydreamとTangoコンテンツのレポートを追加しながら更新するのでお楽しみに

Daydream対応ゲームで遊んできた。

▼VRコンテンツのゲームを試しているところ。リアルタイム性の問われるゲームでも非常にレスポンス良く反応し快適なVRゲームが楽しめた。今後、Daydream準拠のVRコンテンツが非常に楽しみだ。↓

リアルタイム性が問われるゲームもサクサク表示できた

Tangoで高品質なARコンテンツを体験。

▼ARコンテンツを試しているところ。ZenFone ARは空間位置認識能力を高める為にメインカメラ以外にモーショントラッキングカメラ、深度カメラの計3つを搭載することで、ARコンテンツの固定化性能が飛躍的に向上した。(動画)↓

この点に関しては「ZenFone ARの実機レポ。高度なVR/ARを体感出来たので魅力を語る」で詳しく書いているので一読頂きたい。

ZenFone ARのカメラ性能をチェック。

ZenFone ARのメインカメラで撮影してきたので紹介。ZenFone ARのカメラも平均点以上の性能で簡単に綺麗な写真が撮影可能だったが、画素数が2300万画素に向上したことで、ZenFone 3と比較するとやや暗い写真に仕上がる傾向だった。

一般的に画素数が増えると写真が暗く仕上がる。これを補うために明るいレンズを採用したり、画像処理性能を向上させたりなど、デメリットを打ち消す対処を行うが、恐らく、ZenFone ARは画素数の向上による写真の暗さをレンズ性能やソフトウェアで解消しきれていない印象だ。

明るく綺麗な写真に仕上げるには露出調整を行うなど、少し調整が必要で、オート撮影のみで撮影する場合は後に写真加工で明るさ調整したほうが良いだろう。

▼ZenFone ARのメインカメラでの撮影モード。↓

ZenFone ARのメインカメラ撮影モード

▼ZenFone ARのインカメラでの撮影モード。↓

ZenFone ARの自撮りカメラモード

撮影モードに関してはZenFone 3と同じモードが備わっており、新たなモード追加は無いようだ。

明るい場所での撮影。

画素数が上がると明るい写真に仕上がりにくくなるが、ZenFone 3と比較して画素数が大きくなったZenFone ARではZenFone 3と比較して若干暗めの写真に仕上がる傾向だった。

屋内での写真

屋内の明るい場所、やや暗い場所で撮影してみた。こちらも屋外で撮影した写真同様に少し暗く仕上がる印象だった。

間接照明のある場所での夜間撮影

夜景撮影。

夜景撮影はそれなりに頑張っている印象。元々が暗い場所での撮影なので、ISOがガツンと上がり、ややノイジーに仕上がるが僕としては許容範囲。

ZenFone ARの競合機種。

ZenFone ARは数多くのSIMフリースマートフォンと一線を画する製品で、VR/ARに特化している端末であることから、現状では本機と同等性能且つ同機能を利用できる端末は無い。

VR/ARに強い興味を持っている方は現時点でZenFone AR一択と言っていいだろう。

今後、ZenFone ARと同じ様に「Daydream」や「Tango」に対応する端末が登場した時に追記したいと思う。

ZenFone ARまとめ。

先進的なVR/ARを体感できる端末で、これらのコンテンツや分野に興味のある方は買いだ。実際にZenFone ARでVRやARを試してきたが、久しぶりにスマートフォンでドキドキ・ワクワクさせてくれた。

価格は少々高いが、今後2年程は不満なく利用できる性能を持ち合わせているので、ZenFone ARを手に入れて今後続々登場するであろう「Daydream」と「Tango」の高品質なコンテンツを真っ先に楽しんで頂けたらと思う。

ZenFone ARの販売店まとめ

単体購入先

ASUSの公式ストアでは既に受付を開始しており、先着50名にフリップカバーをプレゼントするキャンペーンも行っている。

格安SIMとセット

格安SIMを提供するMVNOでの購入だと分割購入可能で、キャンペーンが開催中は大幅に割引される事が非常に多い。気になるMVNOがあればZenFone ARを一緒に購入するメリットが多いのでチェックしてみよう。

以下はZenFone ARを取り扱うMVNO一覧

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