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Helio G85のCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ

2020年5月に発表されたミドルのSoC「Helio G85」のスペック、実機での処理性能とゲーム性能、実際の動きをチェックしてみました。

なお、本記事で紹介する内容は「目安」です。スマートフォンやタブレットはSoC以外に画面の解像度、メモリ搭載量、ストレージの速度などで動作が変わってきます。

Helio G85のCPUとGPUのスペック

SoC Helio G85
CPU Arm Cortex-A7 × 2
Arm Cortex-A5 × 2
CPU周波数 2GHz
GPU Arm Cortex-A5
GPU周波数 1GHz

Helio G85の処理性能

Snapdragonは大きく4つの性能帯に分かれています。Helio G85はSnapdragonで言えば6番台なので性能帯としては標準的なミドルレンジ帯です。

  • Snapdragon 8番台(ハイエンド)
  • Snapdragon 7番台(ミドルハイ)
  • Snapdragon 6番台(ミドル)
  • Snapdragon 4番台(エントリー)

本記事で使用する製品は以下。

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▼端末の性能を数値化するAnTuTuのスコアを確認してみましょう。総合スコアは264,443点、GPUスコアは41,704点、UXは72,850点となっていました。↓

操作の快適性を表すUXスコアは快適とされる10万点を下回っているので、動作の鈍さを感じる場合もあります。またゲーム性能も低いので画質を妥協する必要があったり、画質を落としても快適に動作しない場合もあります。

Helio G85はゲーム以外の用途で必要最低限動けば良い。という人向けのSoCです。

▼以下は2024年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

Helio G85のゲーム以外の動き

Helio G85を搭載するスマートフォンでゲーム以外の動きをチェックして許容範囲か確認してみて下さい。

▼Helio G85を搭載するスマートフォンでWEB閲覧(Yahoo!ニュース)、動画視聴(YouTube)、SNS(Twitter)を使ってみました。↓

WEBサイト閲覧では画像が表示されるまで少々時間がかかるようです。SNSでは一旦表示さえしてしまえば比較的快適に動いています。YouTube動画も画面切り替えなどスムーズに動いていました。

Helio G85は上記のような一般用途であれば必要十分な性能を持ち合わせています。

Helio G85のゲーム性能

ライトな使い方は先程検証しましたが、次はヘビーな使い方を試してみます。ヘビーな使い方の代表といえばゲーム。ここでは「重量級3Dゲーム」「軽めの3Dゲーム」の2つで試してみます。

  • 原神:重量級3Dゲーム
  • PUBGモバイル:軽めの3Dゲーム

▼まず重量級となる原神から。グラフィックのデフォルト設定は「最低」となっています。↓

デフォルトではフレームレートの上限30FPSの制限があるので、設定にてフレームレートのみ60に変更した後、マップの3箇所をワープで移動して4キャラ分の元素爆発を連続発動した際の高負荷状態で下限フレームレートを測定します。

▼下限フレームレートは21FPSとなりました。↓

原神クラスになると最低画質でも快適なプレイは望めません。原神をプレイしたいのであればミドルハイクラス以上のモデルを選びましょう。

続いてはPUBGモバイル。2017年にリリースされたゲームで当時は重量級でしたが、SoCの高性能化も進んだので現在は軽めの3Dゲームとして検証に使っています。PUBGモバイルでは画質設定を下げた時に選べるフレーム設定の設定幅で上限フレームレートが決まってきます。

▼PUBGモバイルはフレーム設定「ウルトラ」まで開放されていました。上限40FPSでプレイ可能です。↓

PUBGモバイルの検証は、スモークを4つ撒いて高負荷状態を作り、スモークが切れるまで突入を繰り返して下限フレームレートをチェックします。

▼PUBGモバイルの下限フレームレートは23FPSでした。↓

ガルマックスでは高負荷時に30FPSを維持できる程度を「ゲームを楽しめる」としていますが、残念ながら比較的動作の軽いPUBGモバイルでも高負荷時は30FPSを割ってくるので動作の鈍さを感じながらプレイすることになりそうです。

Helio G85はゲーム性能が低いのでゲーム用途で選ぶモデルではありません。

Helio G85の動作目安まとめ

Helio G85はミドルレンジのSoCですが、この記事を公開している2023年12月時点ではエントリークラスの中でも性能の低い部類に入ります。2023年11月時点でも本記事で取り上げたPOCO C65などHelio G85を搭載する新製品がリリースされていますが、用途を絞った使い方でないとパワー不足なのでご留意下さい。

Helio G85 搭載製品の一覧

Helio G85を搭載する製品は以下です。

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