POCO C65の実機レビュー!約1.3万円!POCOブランドの低価格コスパスマホを試す!
コスパ路線を突き進む僕たちのPOCOから新コスパモデル「POCO C65」が登場!Helio G85を搭載、90Hzのリフレッシュレートに対応しながら約1.3万円という謎の激安モデルがどんな感じなのか、試す機会を頂いたので実機レビュー!
ちなみに、外観以外ほぼ仕様が一緒のRedmi 13Cってのが発表された。これの前モデルにあたるRedmi 12Cは日本でも発売しているので・・・もしかしたら、もしかするかも。知らんけど。とりあえずPOCO C65ちゃんを見ていこう!
良い点
- 約1.3万円なのに一般用途は快適
- 90Hzでお値段以上の操作感
- 同価格帯のなかではキレイなカメラ
- 指紋センサーが速くて快適
- 日本語対応で扱いやすい
- ちゃんとUSB-C(これ大事)
悪い点
- ケースやフィルムが入ってない
- スピーカーの音質がしょぼい
- 対応バンド超貧弱
- 技適もなし
目次をクリックすると各項目へ移動します
スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
デザイン:背面はサラサラで汚れが目立ちづらい!
▼カラーはブラック、ブルー、パープルの3色展開。製品撮影が楽なパープル来い!と、お星さまに願ったけどブラック来た。残念。↓
▼POCOはカメラまわりのデザインが個性的。見ただけで「あ、POCOだわ」って分かるようになてきた。デッカイロゴは好みが分かれそうだけれど。↓
背面のカメラ周りはツルツルだけど、ボディーの大部分はサラッとした肌触りの素材で油脂が付着しづらいのがGood!
▼ちょっと分かりづらいけどこんな感じの柄。ってかブラックとこの柄ってメチャクチャ相性良くて価格以上の質感に見える。↓
▼ディスプレイは懐かしいノッチタイプを採用。ベゼルの太さはこんな感じ。↓
▼ディスプレイは6.74型なので大きめサイズ。横幅が78mmもあるんで片手操作は諦めた。これは両手で使うやつだ。↓
それではグルっと見てみよう!
▼左側面にSIMスロット。↓
▼SIMトレイはNanoSIM×2+microSDの入るトリプルタイプ。↓
▼右側面には音量ボタンと指紋センサー付き電源ボタン。↓
▼上部にはイヤホンジャック。↓
▼下部はスピーカーとUSB-C。そう、MicroUSBじゃない。最高。合格。Appleに追いついたな。素晴らしい。↓
▼ついでに付属品もここで紹介。しょっぼいな。↓
- 本体
- 充電器(10W/海外プラグ)
- 充電ケーブル(USB-C to A)
- クイックガイド
価格を重視したのか・・・保護ケース入ってない!保護フィルムも貼ってない!海外スマホって日本だとケースやフィルムって全然売ってないから同梱されているのありがたかったんだけどなー。まじか。残念。
あと充電器も海外製品ってことでプラグは海外仕様。まあ10Wクラスなのでプラグ変換アタッチメントを買ってまで使う価値は無い。そのへんに転がってるのでOK。
ちなみにPOCO C65は18W充電に対応しているけれど、付属品だとパワー不足。急速充電したければ別で買ってねスタイル。
POCOスマホって付属品が充実していた印象なんだけど、POCO C65はコストカットを色々やってるのか付属品がしょぼい。
性能:一般用途なら普通に使える。ゲームは駄目
POCO C65が搭載するSoCはHelio G85。最近人気のHelio G99よりも性能ランクが低いSoC。
とは言え、後述する90Hzの高リフレッシュレートに対応していることや、解像度が低くて描画不可が低いこともあり、動作自体は割りと快適でお値段以上の操作感。
▼見てもらったほうが早い!WEBサイト閲覧、動画視聴、SNSでの動作はこのレベルで動くので、これだけ動きゃ十分って人も多いんじゃなかろうか。↓
個人的に良かったのがX(旧Twitter)の挙動。Xiaomi系スマホってXアプリと相性悪い場合も多く、性能に関わらずカクツキが起こったりすることもあるけど、POCO C65はスルスル。
あと、安いスマホでよくあるリロード時に画像が表示されるまで時間がかかる症状もかなり軽減されていて、安価なスマホの中では相当ストレス少ない。
▼ちょっと気になったのはアイコン。まだ鳥さん。なんでだ。↓
GPUがショボいのでゲーム性能は低い
POCO C65は一般用途なら十分使えるレベルだけれど、ゲーム性能が低いのでゲーム用途で選ぶモデルじゃあない。とりあえずいつもの検証いってみよー!
▼まずは重量級ゲームの代表である原神。デフォルト設定は「最低」。グラフィックのフレームレートを60に変更して検証開始。↓
▼検証では3箇所にワープ×2を行った後、元素爆発4キャラ分を発動して高負荷をかけ、下限フレームレートをチェック。高負荷時のフレームレートは21FPS。こりゃ無理だな。↓
流石に原神は画質設定が「最低」でも、なんとか楽しめるレベルの30FPSを大きく割ってくるので、普通にプレイすることすら難しい。
あと原神レベルになると、やっぱり最低でも画質「中」設定くらいじゃないと映像もガビガビで見れたもんじゃないし、POCO C65は設定を画質を上げられるパワーも無い。原神を遊ぶには全く向いてない。
続いては軽めの3DゲームとしてPUBGモバイルをチェックしてみよう。
▼フレームレート重視の設定ではスムーズ+ウルトラまで設定OK。上限40FPSでプレイ可能。↓
▼検証ではスモーク4つを撒いて高負荷状態を作り、スモークが消えるまで突入を繰り返して下限フレームレートを計測。高負荷時は23FPS。↓
フィールドを動き回っている程度であれば40FPS付近に張り付くけれど、負荷が高くなると一気に30FPSを割って20FPS付近に落ち込む。これじゃあ最後のドンパチで足手まといだ。ってことでPUBGモバイルですら普通に遊ぶには厳しいレベル。
一般的なFHD+より負荷の低いHD+ですら軽めの3Dゲームで高負荷時に30FPSを切ってくるので、やっぱりゲームを遊ぶには全く向いてないですな。ゲームは遊ばない又はゲームは動くタイトルで十分って人向け。
画面:90Hzはお値段以上の操作性になる
POCO C65のウリといえば90Hzの高リフレッシュレートに対応していること!
ヌルヌル感マシマシで。ミドル機は高リフレッシュレート対応で操作感が劇的に向上するでも書いてるけど、安いスマホは高リフレッシュレートの恩恵で画面がヌルヌル動く事でお値段以上の操作性に化ける。POCO C65を触ると「え、1.3万円のスマホってこんなに快適なの?」とびっくりするはず。
▼ちなみに設定ではシーンに応じてリフレッシュレートが切り替わる設定がデフォ。高リフレッシュレートは電池持ちが悪くなるので、電池持ちを重視したければ60Hzへ固定もOK。↓
HD+なのに画面の粗さが全く気にならない。なぜ。
ディスプレイはお値段相応の液晶。まあ使う分には全く困らんが、6.74型で解像度がFHDに満たない1,600×720のHD+だから粗さはは気になるだろうなと思ってた。
▼が、不思議なことに粗さが気にならん!なんでや!260ppiだろこれ!↓
他のモデルだとこの画面サイズ・解像度なら結構気になるのに。
ほら、なんかHDクラスのディスプレイってドットの角が目立つというか、ザラザラ・ギラギラした感じなんだけど、そういったのが無い。パネルは結構良いやつなんか?よく分からんけどHD+とは思えん感じだった。素晴らしい。
まさかのWidevine L1。Netflixも綺麗に見れる
NetflixやAmazonプライムビデオなど著作権コンテンツの再生で高画質で再生できるか否かが決まってくる部分がWidevine。この価格帯になるとSD画質で再生ができるL3が一般的だけれど、何故かコイツ・・・Widevine L1に対応してる!
▼ちなみにWidevine L1でもNetflixだけL3ってパターンもあるから調べてみたら・・・NetflixもL1じゃーん!↓
で、ディスプレイがHD+なのでFHD+のスマホより精細さは劣るけれど、視聴する限りめっちゃ綺麗。全然綺麗。マジ綺麗。普通に高画質。なので、Netflixも粗さが全く気にならん。素晴らしい。いや〜、Widevine L1対応はまさかだったわ。
スピーカー:ちゃんと音は出ます
スピーカーはお値段なりのモノラルスピーカー。特筆すべき点はなにも無いけど、ちゃんと音は出る。音質に感動もクソもないけど、音はちゃんと出る。YouTubeやTikTokをテキトーに見る用だなこりゃ。
まあ音質を重視するならイヤホンジャックも備わっているし、お気に入りのイヤホンやヘッドホンを使えば宜し。
あ、そうそう、POCO C65はapt-X系のBluetoothコーデックに対応してないから、Bluetoothイヤホンを買う時はAACかLDACにすると宜し。
OS・機能:完全日本語対応。でも浮気モードは無し
POCO C65のOSはAndroid 13をベースにカスタマイズした「MIUI 14 for POCO」を搭載。
発表時に書いたPOCO C65のスペック・対応バンドまとめ!Helio G85搭載の6.74型90Hzディスプレイスマホにて通称浮気モードのセカンド・スペースや、アプリクローン機能のデュアルアプリに対応しているか気になると書いてたけど、結果としては・・・
- セカンド・スペース→使えない
- デュアルアプリ→使える
という感じ。やっぱりセカンド・スペースは潰されてるんか。まあ必要とする人は限られきそうだけど。
ちなみにPOCO C65は海外スマホだけどOSは完全日本語対応。普通に日本で売ってるスマホと同じ感覚で使える。
技適無し。対応バンドも貧弱
POCO C65は海外スマホって事で技適なし。ウチは技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に届け出をしてるからBluetoothとWiFiだけは使えるけれど、モバイル通信はこの申請しても駄目だから日本で使っちゃ駄目。
まあ個人的にPOCO C65改めRedmi 13Cって名前で日本で出るかも?と気になってレビューしているんで、モバイル通信できなくて全然良いのだけれど。
とりあえず、いつものように対応バンドについて解説しておくと、プラチナバンドに対応しているのはソフバン系のみ。海外スマホらしく超貧弱って感じ。あと5Gも非対応。
指紋認証の精度と速度が良い
安価なモデルだと指紋認証の出来栄えがゴミのようなスマホもあるけれど、POCO C65の指紋認証は優秀。
▼デフォルトだと触れただけで認証する設定。これ好きじゃないんで、設定→画面ロックとセキュリティ→指紋認証から、指紋認証方式を「押す」に変更した。↓
カメラ:画質は結構頑張ってる
POCO C65のカメラ画質は結構頑張ってる!思ってた以上に使える写真が撮影できるんで、日常的に使うくらいなら全然OK。もちろん”この価格帯では”という範囲での話だから、カメラ画質を重視するなら普通にミドルハイ以上にするべきだけれど。
とりあえず撮影してきた写真をどうぞ。雨天だったのでちょっと暗く見えるけれど、普通に肉眼で見るよりも明るく撮れてる。色味は見た目よりも鮮やかになる系。
気になってたカメラのレスポンスも悪くない。少し前に「Blackview SHARK 8の実機レビュー!約1.4万円のHelio G99搭載スマホを試す!」で紹介したBlackview SHARK 8は撮影後に毎回処理が入るから連続撮影がしんどかったけど、POCO C65はパシャ、パシャ、パシャと軽快。
画質についてはミドルハイやハイエンドには全く画質は敵わないけれど、この程度の画質で撮れたら十分じゃん!って人も多そう。同価格帯の他製品と比べても悪くない。個人的には「Redmi 12 5Gのレビュー!Snapdragon 4 Gen 2でゲーム以外は快適。カメラは微妙」でレビューしたRedmi 12 5Gよりも評価は上。
バッテリー:電池持ちはやや良い
バッテリー容量は5,000mAhの大容量バッテリーを搭載。
SoCが12nmのプロセスルールで製造されているやつなんで電池持ち悪いのかな?と思ってたんだけど、いつものYouTube動画2時間再生テストでは「やや良い」という結果に。
先述したけれど付属の充電器は10W充電しか対応してないから、充電はそこそこ時間かかる。一応、18WのPD充電に対応しているから気になる人はPD充電器を用意して使おう。
POCO C65まとめ
POCO C65はコストを本体に全振りしている感じがプンプンする仕上がりで”本体自体のコスパ”は良好。
エントリー帯の価格ながらミドルレンジの性能、ミドルレンジの中では良好なカメラ、HD+なのに何故か粗さを感じない画面に高リフレッシュレートによる滑らかな操作感と、お値段以上に感じる部分が沢山あった。素晴らしい。
その代わりに付属品がしょっぼいしょっぼい。中華スマホらしからぬ付属品のしょぼさ。たぶんコストを本体に割きすぎたんだろうな。
あと海外でしかリリースされていないので、技適は無いわ、対応バンドはズタボロだわと、普通の人が普通に使うスマホとして選ぶようなものではないのは確か。まあ約1.3万円で購入できる品としては本体はよく出来てたのでこれ以上は言わんとこう。よう頑張った。
冒頭で話してたけれど、同じ仕様のRedmi 13Cってモデルが発表されたんで、恐らく日本に上陸するとしたらそっち。POCO C65と同じ仕様のモデルが日本市場にチューニングして出てきたら結構注目されそう。安けりゃ。というわけでPOCO C65のレビューでした!最後まで読んでくれてありがとう!
POCO C65の購入先まとめ
■POCO C65■
初出時価格→149ドル(6GB版)
初出時価格→169ドル(8GB版)
※同じ商品でも複数のショップで売ってるんで回って最安のところで買おう!
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■おすすめ保護フィルム■
▼POCO C65の保護フィルムはPDA工房さんからリリース済み!様々なフィルムタイプがあるのでおすすめ!↓
500円以上のご購入時に適用すると100円オフ!