N-One「NPad X」レビュー!人気の11インチ+Helio G99搭載タブレットを試す

パワフルなHelio G99、人気の11型ディスプレイを搭載するハイコスパタブレットN-One「NPad X」をメーカーさんに提供頂きました。ありがとうございます!実機が届いてしばらく使ってみると良い点や注意点が見えてきたのでレビューでお届けします。

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NPad Xの特徴おさらい

▼NPad Xは流行りの11インチ(正確には10.95インチ)ディスプレイを搭載するちょっぴり大きめのタブレット。↓

▼搭載するSoCはこれまた流行りのHelio G99を搭載しています。WEBブラウジングや動画視聴、漫画や雑誌を読むのにちょうど良い性能ですね。↓

▼メモリは8GBと大容量ですが、拡張機能を利用すると最大16GBメモリとして駆動します。ストレージは128GBと控えめですがMicroSDで最大1TB拡張できるようになっています。↓

▼バッテリー容量は8,600mAhを搭載。10インチクラスと比較すると少し大き目の容量となっています。充電も18Wに対応。↓

その他、GPSに対応するほか、SIMカードも対応しているCellularモデルとなっています。もちろん技適付き。

それではNPad Xの実機を触っていきたいと思います!

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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各種検証結果を表示

NPad Xのデザインと外観をチェック

NPad Xの外観は金属パーツが使われていて質感はとっても良いですね。とは言っても最近の2〜3万円台のダブレットは似たような質感なので飛び抜けている訳ではありません。大体こんな感じ。

▼ディスプレイ側を見てみましょう。インカメラは横持ちした時に上部に配置されるので、横持ちが持ち方のデフォみたいですね。ベゼルはイメージ画像より太いですが、金太郎飴タブレットの中では結構細めです。↓

▼背面はツートンカラー。カメラユニットの質感は高いですが、ブルーっぽい色合いは製品全体のカラーと合っていない気がします。薄くてスタイリッシュなのはGood。↓

横持ちした時の配置は以下の通り。

▼左側面はスピーカー。↓

▼右側面はSIMトレイ(NanoSIM×2/NanoSIM×1+MicroSD)、USB-C、スピーカー。↓

▼上部は電源ボタンと音量ボタン。↓

▼下部は特に無し。↓

外観はこんな感じですね。個人的には質感も良かったしデザインも好みだったので印象は良いです。カメラユニットのカラー以外は。

ついでに付属品も紹介しておきますね。

▼付属品はこんな感じでした。↓

箱の中には本体(保護フィルム貼付け済み)、保護ガラス、充電器(20W)、充電ケーブル、SIMピン(写真に入れるの忘れてました)、クイックガイドが入っていました。

この価格帯のライバル製品(例えばBlackview Tab 16など)だと保護ケースやスタイラスペンが同梱されているので、それと比べるとシンプルな感じ。

▼ちなみに提供品には保護ケースが別途入っていました。これ、質感がめちゃくちゃ良いです。3段階の傾斜に対応したスタンド機能もGood。閉じた時にちゃんとスリープになります。↓

Amazonの製品ページを確認するとNPad X用ケースの購入先が表示されていたので、通常は付属してないっぽいですね。価格は保護ガラス付きで1,899円。この価格なら質感も凄く良いし、ケースは必要だと思うので本体と合わせて買っておきましょう。

NPad Xの良かった点

良かった点

  • 安心して使える技適付き
  • 質感の良い高品質な筐体
  • 日常使いで十分な性能
  • 雑誌も読みやすい11型サイズ
  • YouTubeも綺麗に再生できる
  • 音質の良いステレオスピーカー
  • SIM対応でいつでも通信できる

それではいくつかピックアップしていきます。

日常使いで十分な性能

NPad Xが搭載するSoCはHelio G99。付属品の項目でライバル機として出したBlackview Tab 16よりも性能はこっちが上ですね。

性能的に

  • WEBブラウジング
  • どショッピングアプリでの買い物
  • 料理などのレシピの確認
  • YouTubeなど動画視聴
  • 漫画や雑誌を読む

といった日常的な使い方だと実に快適。とっても軽快に動きます。AnTuTu Ver10だと総合性能が40万点に迫るパフォーマンスなので、上記のような使い方なら長期的に愛用できる性能を持ち合わせています。

雑誌も読みやすい11型サイズ

8型クラスでも漫画なら読みやすいんですが、雑誌になるとかなり窮屈。雑誌サイズだと頻繁に拡大・縮小操作が必要で凄く面倒なんですよね。

11型ならそのまま読めることが多いので拡大や縮小操作に対するストレスは大幅に軽減されました。雑誌を読むことが多いよ、と言う人は11型がおすすめです。

YouTubeも綺麗に再生できる

▼ちょっと撮影に失敗しましたが、実際はもっともっと綺麗です。↓

NPad Xのディスプレイは2,000×1,200(WUXGA+)となかなかの高精細。YouTubeも高画質で再生できています。もちろんコマ落ちもなく快適。

後述しますが、NPad XはWidevineがL3なので、動画はYouTubeなど著作権コンテンツ以外(例えばNetflixなど)に適している仕様です。普段から動画はYouTubeが中心だ、という人は満足度の高い視聴体験ができます。

音質の良いステレオスピーカー

NPad Xは4つのスピーカーを搭載するモデルで音質がとっても良いですね。YouTubeで何本か動画を視聴しましたが、音質に不満は全く有りませんでした。音の広がりも良いし音質も音量も十分なので、なんなら映画もスピーカーで楽しめるレベルです。

音質に関して不満はありませんが、L/Rの配置が固定されているのは微妙でした。NPad Xは横持ちに最適化されていて、この場合はL/Rの音源が正常な位置となりますが、縦持ちだとL音源が上部、R音源が下部になります。

せっかく4つのスピーカーを搭載しているので、縦でも横でもステレオ効果を体験できれば◎でした。

SIM対応でいつでも通信できる

NPad XはSIMに対応しているのも大きな魅力。対応バンドはソフトバンク系に合致しているので、SIMを用意するならソフトバンク系回線を利用するSIMを選びましょう。

SIMを入れておけば外出時にいちいちスマホとテザリングすることなくサクッとネットに接続できます。スマートですね。もちろん、そのスマートな使い心地を実現するには別途SIMが必要ではありますが、外で使うことが多い人ほどこの恩恵は大きくなりそうです。

NPad Xの注意点

注意点

  • GPU性能が低いので3Dゲームは苦手
  • WidevineはL3までしか対応していない
  • PCモード非対応など独自機能が少ない
  • カメラはオマケ程度の画質
  • コンパス非対応でカーナビ時にマップが自動で回らない
  • 他製品と比較して電池持ちが悪い

それではいくつかピックアップしていきます。

GPU性能が低いので3Dゲームは苦手

NPad Xが搭載するSoCのHelio G99は先述通り日常的な使い方では十分な性能を持っていますが、ゲーム性能が低いです。特に3Dゲームは古めのタイトルでも妥協が必要なレベル。

▼PUBGモバイルは随分昔のタイトルですが、快適設定でもスムーズ+ウルトラまでしか設定できません。60FPSでのプレイは諦めましょう。↓

▼原神はゲーム側がデバイスのゲーム性能をチェックしてデフォルト設定が決まりますが、NPad Xはデフォルト設定が「最低」となっていました。↓

▼上記の設定でフレームレートを60に変更していつもの検証を行ったところ、高負荷時の最低フレームレートは28FPSです。↓

思っていたよりも高負荷時のフレームレートは高かったんですが、普通に狩っているときでも頻繁にカクつきが起こり安定性が低いなという印象でした。

どちらのタイトルも動くことは動くけれど快適ではない、といった感じですね。ゲーム以外の使い方なら不満は少ないですが、ゲーム用途で選ぶとガッカリする恐れが高いので注意。

3Dゲームを中心に遊びたいのであればミドルハイエンドかハイエンドのタブレットを選びましょう。

WidevineはL3までしか対応していない

Widevineは対応するレベルに応じて著作権コンテンツ(NetflixやAmazonプライムビデオ、Disney+など)を再生した時の画質の精細さが変わってきます。僕がいままで見てきたものだとL1かL3のいずれかって感じです。

似たような価格のタブレットだと最近は高画質で再生できるWidevine L1対応をセールスポイントとしてプッシュしている製品も多くなってきましたが、残念ながらNPad XはL3止まり。これは明らかにライバルより劣っている部分ですね。

なので、Widevineが関係ないYouTubeであれば高画質で再生できますが、Netflixなど著作権コンテンツのストリーミングはHD画質よりも低いSD画質での引き伸ばし表示となるので画質がとっても粗いです。見れたら良いのであれば良いのですが、画質も求めるならWidevine L1対応モデルを選ぶべき。

カメラはオマケ程度の画質

リアカメラは2,000万画素でSonyセンサーを採用しているとのことで、もしかしたら画質も結構良いんじゃ?と思っていたんですが、まあ結果的には安価なタブレットカメラのそれでした。

▼QRコードを読み取ったり、メモ代わりの記録撮影には十分使えるレベルではありますが、画質はこんなレベルです。↓

ちなみにNPad Xはリアカメラを2つ搭載しています。発表時に片方のカメラ詳細が明かされていませんでしたが、検証した結果、もう一つのカメラはマクロカメラでした。

▼マクロで撮影した写真は以下。画質はこんな感じです。ピントも合いづらいしスマホのマクロカメラのように近づけませんでした。↓

インカメラは画素数が低く、上の写真よりも更に精細感が落ちる感じ。ビデオチャットはギリギリいけるかな?という感じです。アウトカメラもインカメラもよくある安価なタブレットのカメラ画質って感じですね。メモ代わりのカメラとして活用しましょう。

他製品と比較して電池持ちが悪い

NPad Xは11型としてはバッテリー容量がやや多めな感じですが、実際にいつも行っている検証での結果はイマイチ。

一連のテストが終わると大体の製品はバッテリー残量が90%以上残っていますが、NPad Xは87%と90%を切る結果に。

この検証で良い結果が出ているのがUnisoc系のSoCだったりするので、MediaTekのHelioは燃費が少々悪いのかもですね。

NPad Xまとめ

NPad Xはこんな人なら満足度の高いタブレット。

  • 見た目も重視したい
  • 雑誌を読むことが多い
  • 動画はYouTubeが中心
  • 家で利用することが多い

機能は非常にシンプルですが、Helio G99は想像以上にパワフルなチップなので、上記のような使い方ならUnisoc系SoCを搭載するモデルよりワンランクもツーランクも快適性が高いです。性能が高いと長く愛用できるのも良いですね。

ただし、この類のタブレットはいわゆる金太郎飴的な製品なので、似たようなモデルが沢山あります。最終的にどこで勝負するかと言えば、どうしても価格勝負になってしまうのは致し方ないところ。

日本でHelio G99を搭載するタブレットの相場は3万円から3.5万円でNPad Xも定価は34,800円。なので、セールなどで3万円を切れば非常に旨味は増しますし、3万円を超えてくるとライバル機の機能や仕様の充実度が羨ましくなってきます。

というわけで、ガルマックス的にNPad Xは3万円以下での購入がおすすめです。安い時に是非検討してみて下さい。

NPad Xの購入先まとめ

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■日本■
初出時価格→34,800円
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■海外■

初出時価格→199.99ドル

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