OSCAL Pad 16の実機レビュー!爽やかなカラーリングが目を引く10.5型のUnisoc T606搭載タブレットを試してみた!
Blackviewが展開しているブランドであるOSCALから10.5型ディスプレイ、Unisoc T606を搭載した新型タブレット「OSCAL Pad 16」が登場しました!メーカーさんに頂いたのでレビューをお届けしますよ〜!
OSCAL Pad 16はこんなモデルでした!
- 流行を押さえたデザイン
- 付属品がかなり豪華
- メモリ/ストレージ容量は多め
- 鮮やかな色使いのFHDディスプレイ
- 内蔵スピーカーの音質はまぁまぁ聴けるレベル
- イヤホンジャック搭載
- Widevine L1対応だがNetflixはWidevine L3まで
- インカメラはイマイチだった
- PCモードはサクサク動く
- タブレット向けUIは使えない
- バッテリー持ちは程々
目次をクリックすると各項目へ移動します
スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
デザイン:爽やかな色にスタイリッシュさを感じるボディの組み合わせ
OSCAL Pad 16は最近のBlackview/OSCALタブレット同様にフレッシュなカラーと今風のデザインが組み合わさったデザインに仕上がっています。
▼ベゼルはイマドキのタブレット並みの厚みでパッと見では悪くありませんね。十分スタイリッシュです。↓
▼背面はこんな感じ。円形のカメラバンプはHUAWEIのMatePadを彷彿とさせるデザインですねぇ。個人的には嫌いじゃないです。↓
今回はブルーのモデルをサンプルとして提供していただいたんですが、爽やかな水色という感じで、老若男女問わず持ち運べそうな万人向けの優しい色なのは個人的に好感度が高かったですね。
▼カメラバンプの出っ張りも少なめで机に置いた時のガタつきもかなり抑えられそうです。ちなみに色合いはこの写真が一番イメージに近いかも。↓
▼左側面にはLのスピーカーが配置されています。↓
▼右側面にはRのスピーカーにSIMスロット、USB-C、イヤホンジャックと端子類が集約されています。↓
▼SIMスロット(NanoSIM×2/NanoSIM×1+MicroSD)のタイプのようでした!LTE対応モデルではよくあるトレー形状ですね!↓
▼上部には電源ボタンと音量ボタンが配置されています。↓
▼下部はマイク穴が配置されています。↓
▼実機の重量は511g。実際に持った感じもそこまで重くは感じませんでした。↓
▼付属品は以下の通り。OSCALブランドのタブレットだけあり、かなり充実しています。最近はここまで豪華な付属品が付いているモデルも少なくなってきたので地味に嬉しいポイントです。↓
- 保護フィルム(貼付け済み)
- 保護ガラス
- 保護ケース
- スタイラスペン
- 充電器(18W/海外プラグ)
- 充電ケーブル(USB-A to C)
- SIMピン
- クイックガイド
▼保護ケースは角部分がしっかりと保護されているので、落とした際の衝撃はある程度緩和してくれるかも?とりあえずこのケースを使っておけばOKでしょう。↓
▼ケースを装着した状態での重量は710g。何も付けていない時よりも少々重くなりますが、こればっかりはしゃーなし。↓
▼タッチペンは先端が平らになっているタイプで、一般的なスタイラスペンとは趣が異なっている見た目の物。一般的なスタイラスのつもりで操作はしにくいのでその点は注意を!↓
性能:ライトな用途なら問題無し
OSCAL Pad 16が搭載するSoCは2021年リリースのUnisoc T606。ミドルレンジ帯に位置するSoCですが、執筆時点(2023年12月)では性能的にエントリー帯に近いと考えておいた方がいいかもしれません。
よって、Webページ閲覧や動画視聴、SNS、電子書籍といった所謂一般的な用途でも、人によっては厳しいと感じる場面はあるかもしれません。
▼実際にOSCAL Pad 16でWEBサイト閲覧、動画視聴、SNSを動かしている様子は以下。↓
個人的にはそこまで普段使い用途で「辛いな」と感じる場面はありませんでしたが、上位のモデルと比べると見劣りする面があるのもまた事実ですので、その辺は割り切った方が賢明ですね。
ゲームは苦手かも
OSCAL Pad 16に搭載されているUnisoc T606はエントリーとミドルの間を反復横跳びしているくらいの性能なので、ゲーム性能に関してはあまり期待しない方が良さげ。
▼まずは重量級の原神から。原神での画質判定は「最低」でした。この設定でフレームレートを60に変更していつもの高負荷テストをやってみます。↓
▼高負荷時の下限フレームレートは19FPSでした。↓
そもそものデフォルト画質が「最低」なので、フレームレートを稼ぐための画質調整もこれ以上できません。フレームレートも20FPSあたりをウロウロしていたので、原神のプレイは快適とはいえませんでした。
▼スーパーマリオランなどの軽めのゲームであればフツーに動きました。まぁこれは予想できていましたが。↓
ということで、OSCAL Pad 16でのゲーム動作は動作が軽めのライトなものくらいが動くよ程度で捉えておいた方がいいでしょう。ゲームをガッツリ遊びたいならもっとハイスペックな製品をオススメします。
画面:想像以上に綺麗!
OSCAL Pad 16のディスプレイ解像度は1,920×1,200なので、FHD画質のコンテンツを劣化無く見れるのがウリの一つ。
実際に映像を流したりしたんですが、想像していたよりもメリハリの付いた色合いで想像していたよりも綺麗に映っていました。
最近のタブレットのディスプレイは安いモデルでも品質が高いのが常になりましたが、本機はその中でも発色がクッキリ出ているように感じましたので、映画などを鑑賞するのにもいいかもしれませんね。
▼Amazonプライムビデオでは最高画質(FHD)での再生に対応。先述したしっかりとした色使いのおかげで高画質の動画を堪能できました。動画視聴に熱中しすぎて仕事が進まんわ!(自分が悪い)↓
スピーカー:動画を楽しむくらいは可能な音質
OSCAL Pad 16は左右に2基のユニットが配置されているクアッドスピーカー方式を採用しているので、サウンド面が気になる方もいらっしゃると思います。
実際に音楽を流してみたところ、「まぁ良くもないし悪くもないかな」といった印象を受けました。
派手な爆発シーンがバンバン起こるアクション映画では迫力に欠ける場面が起こると思いますが、ドラマやアニメなら十分楽しめるくらいのサウンドと言えば伝わるでしょうか?
音量も思った以上に大きく音割れも思ったより抑えられていました。
また、音のレンジ自体は想像以上に取られていますが、音質面になると迫力や深みはそこまで感じなかったので、こればっかりはタブレット内蔵スピーカーなりのサウンドからは脱せていないかなぁという結論ですかね。
ただし、筆者はDolby Atmosでしっかりと調整の入っているLenovo Tabや元から品質の良いスピーカーを内蔵したiPadで聴き慣れているので余計に物足りなさを感じているかもしれないという点は勘案願います!
▼ちなみにOSCAL Pad 16はイヤホンジャックがあるゆえ、有線のオーディオ機器なんかも使えますので、別途イヤホンやスピーカーを使ってサウンド面を増強するのはアリかもしれません。↓
OS・機能:独自UIのDoke OS
BlackviewやOSCALといったBlackview系のタブレットはDoke OSと呼ばれる独自カスタマイズOSを搭載しています。
もちろんOSCAL Pad 16はAndroid 13ベースのDoke OS 3.0を搭載しているので、Doke OSならではな便利機能がしっかりと使えちゃいます!
PCモードに対応しているぞ!
Doke OSではパソコンのようにマルチウィンドウ作業が可能なPCモードを搭載。
▼複数のアプリを同時にウィンドウ表示することができるので、動画を見つつウェブブラウジングといったながら作業もバッチコイ!↓
実際にウィンドウを複数開いた状態で触ってみたところ、思った以上に快適に動作していました。やっぱりメモリ8GBというのが効いているんですかね?
▼PCモードをやめたい場合はオン時と同じくPCモードのトグルをオフにすればOK。↓
タブレット向けのナビゲーションバーは使えなかった
Android 13ではタブレットなどの大画面モデル向けにタスクバー等が表示されているUIが使えるはずなんですが、OSCAL Pad 16では先行してレビューしていたOSCAL Pad 18同様に使用できませんでした。
▼ナビゲーションバーの位置変えはできるんですが、3ボタン方式ではスカスカなので隙間が勿体無い気が…↓
あと、デフォルトではGalaxyシリーズと同じような右側に戻るキーが表示される方式になっているので、PixelやAQUOSといったスマートフォンをお使いの方は戻るキーを左に表示させる方式へと変えたほうが誤操作が少なくなるかも?
▼ガルマックスでもレビュー済みのBlackview Tab 18は同じDokeOS搭載モデルですが、ナビゲーションバーにアプリが表示されるタブレット向けUIへと変化するんですよね。↓
タブレットUI状態だと余白を活かせる上にアプリの切り替えや2画面への切り替えが楽だったりと、メリットが大きかっただけに使えないのはちょっと残念かも…
Widevine L1だけどNetflixはL3な点に注意
AmazonプライムビデオやNetflixなど著作権コンテンツはWidevineが対応するレベルによって高画質で再生できるかどうかが変わってきますが、OSCAL Pad 16は高画質で再生できるWidevine L1に対応!
▼ただし、NetflixはL3だったので、ネトフリメインのユーザーさんはその旨は留意しておいた方がいいかもしれません!↓
カメラ:アウトカメラはそれなりに写る。インカメラは期待外れ
先行してレビューしていたOSCAL Pad 18では1,300万画素のカメラを備えていましたが、OSCAL Pad 16でも同じ画素数のレンズを搭載。実際問題どうなのか気になるところですが…?
▼撮影モードを見たところ、細かい設定ができなさそう。これは暗雲漂ってきたか?↓
▼屋外を撮影しました。パッと見ではしっかりと撮れているように思いますが、細かい部分では粗が目立つ感じですね〜。↓
▼花を撮影しました。こちらは思ったよりもしっかりと撮れている印象です。↓
▼屋内で撮影。こちらも超精細とまではいかないものの、まぁまぁ見れる感じではあります。↓
▼インカメラではこんな感じに。全体的に青白い上に色が飛んでるので、インカメラでの写真撮影はあまりオススメできないかも?↓
ということで、アウトカメラはソコソコ見れるレベルの写真が撮れましたが、肝心のインカメラは結構酷いなという印象。
特にタブレットはスマートフォンよりもビデオ通話用途でも使うことが多いと思われるので、この結果は個人的に残念かも。
▼あ、あと、標準のカメラアプリではGoogleレンズがすぐに呼び出せるので、調べ物をしたい時には結構役立ちそうです。↓
バッテリー:使った分は減るがスリープ時は結構持つ
いつものバッテリー検証(輝度75%で全画面表示の動画を2時間ストリーミング再生)では100%→75%という結果が出ました。
ガルマックスの基準ではタブレットは残量80%を超えると電池持ち良好としてますが、OSCAL Pad 16は少々電池持ちが悪い部類となってしまいます。
この結果は同じような構成のOSCAL Pad 18よりも燃費が悪めになっていますが、バッテリー容量が8,200mAhへ微減しているからなのか…因果関係が少々不明ではありますが…
▼とはいえ、スリープ時のバッテリーの消費は思った以上に穏やかで、使わない分にはそこまで減らない感じ。↓
また、充電速度に関しては、ワットチェッカー読みで18Wほど出ていたので、急速充電もしっかりと対応していることが確認できました!
▼AnTuTu内の充電テストで検証してみたところ、2%(ほとんど空の状態)→100%まで2時間30分ほどとフツーな感じでした。急いでいる時の充電には向かないかもしれませんね。↓
OSCAL Pad 16まとめ
OSCAL Pad 16をオススメできるのは以下の方かなという印象です。
- タブレットは情報収集や動画視聴をメインに使っている方
- 筐体のデザインが気に入った方
OSCAL Pad 16が採用しているUnisoc T606は同メーカーのT616と並んで搭載例が多いSoCですので、こういったSoCを搭載したモデルはどうしても癖が強いか価格が安いとかで相対的に選ぶ価値が上がるんじゃないかなと思っています。
で、肝心のOSCAL Pad 16は特色も薄めで所謂「金太郎飴タブレット」なので、どこまでメモリ/ストレージを盛った上で価格を下げられるかで価値が出てくるモデルと言えます。この辺は以前にレビューしたOSCAL Pad 18と同じような傾向なんですよね。
もちろんDoke OSならではな特色や、多めのメモリ/ストレージ、OSCAL製品らしく付属品がタップリといったウリがあるので、筐体デザインと合わせて気になった方はお安い時を狙ってみるといいかもしれません。
OSCAL Pad 16の購入先まとめ
■OSCAL Pad 16■
初出時価格→149ドル
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■おすすめ保護フィルム■
▼OSCAL Pad 16の保護フィルムはPDA工房さんからリリース済み!様々なフィルムタイプがあるのでおすすめ!↓
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