QualcommとGoogleが提携。Snapdragon端末のアプデ簡素化でAndroidサポートが4年に延長

SoCメーカーのQualcommとAndroidをリリースするGoogleが提携を発表。それによりSnapdragon端末のアップデートを簡素化することにより、Androidアップデートのサポート期間がさらに伸びるとのことです。

OSアップデートを含めたアップデートのサポートが延長!

Qualcommは今回の提携についてのプレスリリースを発表しています。それによるとアップデートの簡素化によりAndroidのOSとセキュリティアップデートが延長されるとのことです。以下、プレスリリース内の記述を引用しつつ紹介していきます。

Googleとのこのコラボレーションの一環として、Qualcomm Technologiesは、新しいSnapdragon 888モバイルプラットフォームをはじめ、ProjectTrebleの拡張機能を利用したすべてのSnapdragonプラットフォームで4つのAndroidOSバージョンと4年間のセキュリティアップデートをサポートするようになります。

Qualcomm and Google Announce Collaboration to Extend Android OS Support and Simplify Upgradesより筆者が機械翻訳したもの

アップデートの対象機種に関しては、2020年最新のフラッグシップSoCであるSnapdragon 888を筆頭にProject Trebleの拡張機能を利用したSnapdragon搭載端末をサポートするとのこと。

そして気になるアップデート用件ですが、ストックを含めた4つのOSのバージョンと4年間のセキュリティアップデートをサポートするとしています。

Project Trebleって何?

ここでProject Trebleについて簡単に説明をします。

ハードウェアとソフトウェアが同じ会社で開発されているiPhoneやiPadなどはアップデートが配信されると早い段階でアップデートが行える上に、近年ではサポート期間もかなり長くなっています。

逆にAndroidはハードウェアとOSソフトウェアがPixelなどの一部例外を除き別々であることから、アップデートに関してはどうしてもハードウェアメーカーの裁量次第になってしまっているのが現状。

そんな状態を打開するために2017年5月にGoogleが始めたアップデートに関する仕組みのことがProject Trebleなんです。

今までメーカーがアップデートする際にパーツを制御するドライバも含めて組み込まないといけなかったので、最新のOSへアップデートするのが遅れたり、中小メーカーだとそもそもアップデートを行えるリソースが無いということになってしまっていました。

それがProject Trebleにより、メーカーが独自に実装する部分とOSのシステム部分を切り離すことで端末メーカーが行う作業を軽減させ、積極的にアップデートを行いやすい仕組みを作り、全体のAndroidユーザーへアップデートを促すのがGoogleの狙いになります。

Project Treble対応端末が全て対象なのかは不明

私が個人的に気になるのは過去のものを含めたSnapdragon搭載のProject Treble対応端末が全て対象なのかどうか。

海外コミュニティサイトのGitHubではProject Treble対応端末まとめリストが作成されており、簡単にチェックができるようになっています。

このリストに記載されている端末もかなりの数があるので、QualcommとGoogleには過去のモデルも対象になるようにして欲しいなぁ。と考えるのはワガママな願いでしょうかね?

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