Razer Phoneのスペック詳細。性能や価格、特徴まとめ!
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どうも、ガルマックスの猶木(なおき)です。
遂に噂されていたゲーミングスマホの「Razer Phone」が発表されました。全てはゲームの為に。。。という訳で超ハイエンド鬼スペックとなっています。
最近はスマホゲーム人口も多くなり高度な3D描写のゲームも増え、それ相応の性能も求められてきましたので、スマホゲーム好きな方は要チェック端末ですよ!
実は僕もかつては人気FPSタイトルで世界ランキング50位以内、国内ランキングで2位だったガチゲーマーだったので、ゲーマー目線のコメントも付け加えてお届けしたいと思います!
目次をクリックすると各項目へ移動します
Razer Phoneのスペック
項目 | 仕様 |
ディスプレイ | 5.7型1440 x 2560/120Hz/IGZO/GorillaGlass 3 |
OS | Android 7.1.2(8.0も予定) |
SoC | Snapdragon 835 |
メモリ | 8GB dual channel (LPDDR4, 1866 MHz) |
保存容量 | 64GB UFS |
外部ストレージ | microSD (class 10, 2TB max.) |
メインカメラ | 12MP AF f1.75 Wide 13MP AF f2.6 Zoom Dual PDAF Dual tone, dual LED flash |
インカメラ | MP FF f2.0 |
音響 | Stereo Front-facing speakers Dual Amplifiers Audio Adapter with THX certified DAC |
バッテリー | 4000mAh/USB-C/QC4 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
NFC | 搭載 |
電波 | GSM: Quad-band GSM 3G: B1/2/3/4/5/8 LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/25/26/28/29/30/66 TDD LTE: B38/39/40/41 TD-SCDMA: B34/39 |
サイズ | 158.5 x 77.7 x 8 mm |
重量 | 197g |
価格 | 699.99ドル |
SoCは現時点で最高性能となるSnapdragon 835、メモリは使いきれるのか心配な8GBも搭載、ディスプレイは2560×1440の高精細な大型5.7インチを採用。
基本動作に関わる仕様は正しくフラッグシップ。もう鬼スペックも良いところ。
Razer Phoneの価格と発売日
価格を見て驚きました。これだけの性能が詰め込まれて699.99ドル(約8万円)。日本のキャリアで売っているSnapdragon 835搭載端末と比較すると2万円ほど安いです。
現時点で日本での発売は未定となっているため、恐らく購入先は海外ネットショップ経由だと思いますが、海外ネットショップ経由だと「おま国」価格ではなく、グローバル価格で購入できるのでは無いかと思う。
発売日は現時点で不明です。
Razer Phoneの外観
▼フロントカメラ横にも同等の穴があいていますがセンサーでしょうか。上部ベゼルと下部ベゼルはスピーカー内蔵となっているのでメッシュ状になってます。↓
▼画面左側面の中央付近にはボリュームボタン。中々変則的な位置に備わっていますね。これは横持ちで邪魔にならないように配慮されている感じがします。↓
▼画面右側面の中央にXperiaと同じような細長い電源ボタン&指紋認証ユニットが備わっています。上側にはSIMスロットでSIMピンで開けるタイプのようですね。↓
▼本体背面にはデュアルカメラが備わっています。背面のRazerロゴが格好いいですね。↓
▼真横からの写真からカメラはやや出っ張っている事がわかります。↓
▼本体下部にはUSB-C。付属品にTHXのオーディオアダプターが付いていたのでイヤホンジャックは未搭載ですね。↓
▼Razerのロゴは光るようなギミックが備わっているみたいですね。ゲーミングデバイスって本当、派手なイルミネーションが好きですね。↓
サイズは158.5×77.7×8mm、重量は197gで大柄で近年のスマートフォンと比較すると厚く重いですが、ゲームプレイを前提に考えるとある程度の重量感は厚みはホールド感を生むので良しとしましょう。
Razer Phoneの特徴・メリット
それではゲーミングスマホと呼ばれるRazer Phoneの特徴をチェックしてみましょう。
ちなみにRazerは様々なメーカーとの連携も強化する方針でスマホ向けのArena of Valor、鉄拳、ファイナルファンタジーXV ポケットエディションなどが120Hz表示に対応するそうです。
また、PUBG風のULTRAHUNTも時限独占(一定期間ハードウェアメーカーがタイトルを独占すること)も予定されています。
Android 8.0へアップデートが予定されている
発売時点ではAndroid 7.1.1を搭載してリリースされますが、後にAndroid 8.0へのアップデートが予定されています。Androidのメジャーアップデートでは非常に多くの新機能が追加されるのでOSの新機能もバッチリ楽しめそうです。
Android 8.0に関する情報は以下の記事を参照してみて下さい。
鬼スペックのSnapdragon 835を搭載。動かないゲームは現時点で無い
処理性能を左右するSoCに2017年11月現在で最上位モデルとなるSnapdragon 835を搭載しています。
AnTuTuベンチマークスコアは総合性能で18万点超え、3D性能で7.5万点超え
スマートフォンの性能を数値化するAnTuTuベンチマーク。ガルマックスでは実機のスコアを収集しているのですが、Snapdragon 835を搭載した端末のスコアは総合スコアが186456点、3D性能が77361点。
Android端末で採用されているSoCの中では現時点で敵なしのモンスターSoCです。3D性能も申し分なく、現時点で一般向けゲームで動かないタイトルはありません。ゲーミングスマホ「Razer Phone」の名に恥じない性能です。
ゲーマー視点の注目ポイント
- 処理性能が非常に高いので高負荷な3Dゲームでも快適に動かせる
- 3D性能が高いのでリッチな描写でゲームを堪能できる
- 性能が高いので高解像度パネルや高フレームレート表示に対応できる
5.7型ディスプレイは高解像度で120Hz駆動するIGZO液晶
ディスプレイは5.7型と大きく、ゲームをプレイする時に細部が認識しやすくなっており視野性が高くなっています。画面解像度は2560×1440で超高解像度なので精細な表示も可能。
それだけではなく、120Hz駆動するIGZOパネルを採用することで、60Hz駆動のディスプレイよりも残像感が圧倒的に少ない表示が可能となっています。
視野性の良い大きな画面、高精細な表示が可能な解像度、残像が少ないIGZO液晶。まさにゲームをプレイすることを考えて作られた端末という印象です。
ゲーマー視点の注目ポイント
- ディスプレイが大きいので視野性・操作性が高い
- 高解像度ディスプレイで細部まで認識することが出来る
- 120Hz駆動で残像が少ないので映像が動いている最中も視野性を犠牲にしない
内部ストレージにUFSを採用している
Razer Phoneに搭載される内部ストレージ(保存媒体)は64GBで高速な読み込みが可能なUFSを採用しています。一般的に搭載されることの多いeMMCよりも2倍近い速度でデータの読み込みが可能です。
ゲーマー視点の注目ポイント
- 読み込み速度が速いと、ゲームのロードが早くなる
- オンラインゲームでロード順にプレイ開始となるタイトルでは優位なスタートが可能となります
メモリーにLPDDR4/1866MHzの8GBで大容量
DDR3と比較して2倍の転送速度を持つDDR4のモバイル向け低消費電力版であるLPDDR4を採用。転送速度などはもはやオーバースペック。
転送速度もさることながら、メモリ搭載量も魅力的。特にVR系コンテンツをプレイする場合は非常に多くのメモリを消費するので、今後、Razer Phoneが高品質なVR系コンテンツに対応した場合も要求をクリア出来ます。
ゲーマー視点の注目ポイント
- 次世代ゲームでメモリ要求が高くなっても対応出来る
- 高品質なVRコンテンツに対応した時も対応可能
フロントステレオスピーカーを搭載。サウンドはDolby AtmosとTHT認定オーディオに対応
ドルビー社のバーチャルサラウンドテクノロジーであるDolby ATMOSに対応。まだまだスマートフォンでは搭載されている製品も少ない音響技術ですね。
THXへの対応はRazerがTHXを買収していたので想定していましたが、RazerのCEOであるMin-Liang Tan氏がかつてTHX買収時に「ゲーマー向け製品とより幅広いエンターテインメントの領域にRazerが先頭に立ち先陣を切る」と言っていた通り、Razer PhoneもバッチリTHTに対応してきました。同梱物にもTHX認定DAC付きオーディオアダプタが付属してます。
あと、一般的なスマートフォンでは画面下部にモノラルスピーカーが搭載されることが多いのですが、Razer Phoneはデュアルアンプ/フロントステレオスピーカーを採用しているので音の偏りが無いのも魅力的なポイントです。
ゲーマー視点での注目ポイント
- 音で位置が把握出来るタイトルで優位性が高くなる
- サラウンド効果で臨場感が圧倒的に高くなる
大容量なバッテリーを搭載。QC4にまさかの対応
Razer Phoneは超大容量な4000mAhのバッテリーを搭載することで圧倒的な長時間駆動を実現しています。個人的に注目したポイントはQualcommの高速充電技術であるQC4(クイックチャージ4)に対応していること。
但し、搭載されているバッテリーは安全性が高いとされるリチウムポリマーではなく、発火事故の相次ぐリチウムイオン電池を採用している部分は残念。とりわけ、QC4などの超急速充電ではバッテリーに負荷がかかるのでちょっと心配なポイントでした。
ゲーマー視点での注目ポイント
- 大容量バッテリーを搭載しているので、ポケモンGOなど屋外プレイ前提のタイトルでもスマートフォン単体で長時間プレイが可能
- ゲームのプレイで沢山のバッテリーを消費してもQC4の超急速充電で短時間で充電出来る。出掛ける前までプレイしてバッテリーが減っても安心
Wi-Fiのac規格に対応
ハイエンド端末では特段珍しいものでは無いですが、ゲーミングスマートフォンということでピックアップ。
ac規格は非常に高速な速度で通信できる規格で、Wi-Fi親機がac規格に対応している場合、固定回線の通信速度を余すこと無く利用できます。(理論値で6.93Gbps)
ゲーマー視点での注目ポイント
- 超高速な通信速度でオンラインゲームでのタイムラグが軽減される。但し、これには固定回線の速度・安定性や親機の規格がac規格に合致しているている必要がある
流行りのデュアルカメラを搭載している
あまりゲームとは関係ないのですがRazer Phoneはカメラ周りの性能も秀才ですね。
メインカメラは1200万画素でF値1.75の非常に明るいレンズを搭載した広角カメラ、サブカメラは1300万画素のF値2.6ズームレンズを備えた望遠カメラのデュアルカメラ仕様です。
ワンタップで2倍の光学ズームが可能なので、使い勝手はOnePlus 5のレビューで書いたような遠くの被写体をグッと劣化なしに近づけて撮影することが可能です。
インカメラも800万画素でF値2.2と必要十分な仕様です。
Razer Phoneのデメリット
仕様表で分かったデメリットや注意点などもまとめてみました。
電波的に日本市場に合致していないので日本での発売は現時点で期待できない
発表時にRazerは日本市場への投入に対して「ノーコメント」としていますが、対応電波を見る限り日本市場向きでは無いので日本での発売は期待できません。
一応、電波的にソフトバンク(ワイモバイル)にはフル対応。ドコモとauは必須バンドに未対応です。
ドコモの回線は3GのFOMAプラスエリアに未対応
ドコモ回線ですが、LTEはバンド1/3/19(プラチナバンド)/28に対応しており必須バンドは網羅していますが、3Gバンドの6又は19のFOMAプラスエリアに対応していません。
FOMAプラスエリアは山岳地帯や農村地区をカバーするバンドなので都市部ではそれほど重要ではありませんが、該当する地区では電波のつかみが悪くなります。
auのバンドはau VoLTE SIMの周波数には対応しているけど使えない
auの3GバンドであるCDMA2000には未対応ですが、通話もデータ通信もLTEで行うau VoLTE SIMで利用するFDD-LTEのバンド1/26(26は18を内包)、TDD-LTEのバンド41に対応しています。
しかしながら、au VoLTE SIMで通信を行うにはau VoLTE SIMに正式対応する必要があり、日本市場での発売すら予定されていない現状ではau VoLTE SIMにも対応していないでしょう。
電波は対応しているけれど、残念ながら通信は出来ません。
ソフトバンク(ワイモバイル)の電波はフル対応
ソフトバンクとワイモバイルって全く同じ電波を利用しているのですが、最近の海外スマホってソフトバンク(ワイモバイル)の電波に合致している製品が非常に多いです。
Razer Phoneも例外ではなく、FDD-LTEのバンド1/3/8(プラチナバンド)、TDD-LTEのバンド41、3Gのバンド1/3のフル対応。ソフトバンクやワイモバイルで発売している端末と遜色ない対応状況です。
DSDSには未対応の可能性が高い
可能性という表現に留めているのは、仕様表でSIMに関する情報が記載されていないからです。
外部ストレージの項目にはMicroSDと記載されていますが、SIMスロットと排他的とは書かれておらず、この様な情報からSIMスロットは1枚のSIMと1枚のMicroSDが挿さる様な形状の可能性が高いです。
現在、確認できる情報からはDSDSには未対応と考えたほうが無難です。
Razer Phoneまとめ
一昔前はTegraを搭載したゲーミングタブレットとかも出ていましたが、最近はゲームにフォーカスした製品は出てなかったので新鮮ですね。
ゲーミングスマートフォンと言っても尖った部分は少なく、ゲームで優位に立てる機能を纏めた感じなので単純なハイエンドスマホとして見ても良くまとまっている端末です。個人的にはGoogleの高品質なVRプラットフォームのDaydreamでの必須仕様をクリアしているので、ぜひ対応して欲しいところです。
価格も激安中華スマホを除けばこれだけの性能で8万円前後だと割安感もありますね。
但し、日本では発売の予定が無いのでメイン端末ではなく、ゲーム専用のサブ端末として暑かったほうが良さげな印象でした。
公式サイトで製品ページも公開されているので是非チェックしてみて下さいね!