RedMagic 8S Proのレビュー。コスパ重視でゲーミングスマホを探してるならこれで決まり
SoCにSnapdragon 8 Gen 2のクロックアップ版を搭載した新型のゲーミングスマートフォン「RedMagic 8S Pro」が日本でも8月18日に発売となりました。RedMagic 8 Proのマイナーチェンジモデルですね。端末をお借りすることが出来たのでレビューをお届けします。コスパの良いゲーミングスマホを探しているならこれで決まり。
ちなみにマイナーチェンジ前のRedMagic 8 Proもレビューを公開しています。
良かった点
- 画質と滑らかさを両立できる高いゲーム性能
- ゲームに有利なLRボタンを搭載
- 表示欠けのない滑らかなディスプレイ
- 空冷ファンで効率的に熱を排出できる
- 普段使いで十分なカメラ性能
注意点
- 角ばった筐体は手当たりが悪い
- スピーカーを手で塞いでしまうことがある
- 通常版のSoCと性能差は僅か
▼リアルタイム価格は以下から確認して下さい。↓
■メモリ12GB+容量256GB■
初出時価格→113,800円
▼12GB版のカラーはブラックです。↓
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■メモリ16GB+容量512GB■
初出時価格→139,800円
▼16GB版のカラーはスケルトンです。↓
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
画面占有率の高い四角形ボディー
▼RedMagic 8S Proの筐体は前モデルから引き続きスクエアなボディーとなっています。カラーはブラックのミッドナイトとスケルトンのAuroraの2色展開。今回届いたのはブラックでした。↓
カラーは12GB版がブラック、メモリ16GB版がスケルトンとなっていました。カラーだけを好きに選べないんですね。
▼ディスプレイは超狭額ベゼルを実現。普通のゲーミングスマホはベゼルにインカメラを搭載しているので少し太めなんですが、RedMagic 8S Proは画面下にインカメラを埋め込むことで驚くほどの極薄ベゼルを実現しています。正面ほぼ画面。↓
▼ブラックの背面はこんな感じ。内蔵ファンやRedMagicのロゴはRGBライディング機能でカラフルに光らせることも出来ます。↓
▼右の側面にはゲーミングスマホ特有のギミックであるLRのタッチボタンが備わってます。また、RedMagic 8S Proは簡単にゲームモードへ切り替えられるスイッチも搭載。↓
▼もちろん有線イヤホンジャックも備わってます。↓
筐体が角ばっているので持ち心地はイマイチ。特に横持ちした時は角が手のひらに刺さるような感じがします。付属の保護ケースは角が少し丸いので装着すると手当たりは少し良くなりました。
▼保護ケースはちょっと特殊な形状です。空冷ファンの排気口やLRボタン部分を覆わないよう左右の側面はむき出し。↓
▼付属品もついでに紹介。65WのGaN高速充電器も同梱されています。↓
Snapdragon 8 Gen 2の高クロック版を搭載。しかも安い
▼RedMagic 8S Proが搭載するSoCはSnapdragon 8 Gen 2の高クロック版。最大3.36GHzで駆動します。このSoCを搭載している点がウリ。↓
あともう一つの魅力は価格。RedMagic 8S Proは安いんです。
ゲーミングスマートフォンと言えば数社がリリースしていますが、例えばASUSのROG Phone 7は通常版のSnapdragon 8 Gen 2を搭載して129,800円、一方でRedMagic 8S Proは高クロック版のSnapdragon 8 Gen 2を搭載して113,800円。
もちろん、一概に価格だけで優劣が決まるようなものではありませんが、コスパを求めるならRedMagic 8S Proに軍配が上がるんじゃないでしょうか。
高クロック版でも体感で大きな差はない
個人的にSnapdragon 8 Gen 2の通常版と高クロック版での体感は大きな差はない印象です。通常版は3.2GHz、高クロック版は3.36GHzと0.16GHzしか差はありません。
確かにAnTuTuスコア的には高クロック版がより高いスコアを叩き出しましたが、個人的にこの差は体感だと分かりません。なので、ベンチマークなどのスコアを眺めるのが好きであれば高クロック版がより楽しめるとは思いますが、ゲームで大きな差が出るかと言われると誤差の範囲かと。
とりあえず通常版と高クロック版を比較した時の違いは微々たるものではありますが、現時点で最強SoCであることは間違いありません。ゲームも「映像の美しさ」と「滑らかさ」を高い次元で両立できますよ。
それではいくつかゲームをRedMagic 8S Proで動かしてみます。
▼まずはPUBGモバイルは以下の通り。↓
シューティングゲームはグラフィックの美しさよりも滑らかさが重要ですが、PUBGモバイルでは一部のモデルのみ開放される「90fps」でプレイ可能でした。
画質をスムーズから標準へ上げるとフレーム設定は「極限(60FPS)に制限されます。画質を更に上げて極限設定を維持できる範囲を調べてみると、最大で画質「FHD」まで「極限」でプレイ可能でした。が、恐らくPUBGモバイルを本格的に遊んでいるユーザーさんはスムーズ+90fps一択でしょう。90fps設定が出来る点が大きな魅力かと思います。
但し、スムーズ+90fpsはマイナーチェンジ前のRedMagic 8 Proでも可能だったので、高クロック版のSnapdragon 8 Gen 2だからという訳ではありません。
続いては重量級ゲームの原神を試してみます。
▼デフォルトでは「中」設定ですが、この状態では高負荷時に60FPS以上をキープしていたので、「最高」設定にてフレームレートを60にして検証します。↓
▼最高設定で高負荷時の下限フレームレートは58でした。↓
Snapdragon 8 Gen 2を搭載するモデルの中では同様の検証で60FPSをキープできるモデルもありますが、高負荷時の2FPSの差なら誤差と言って良い程度でしょう。全体的には平均60FPSでプレイできたのでRedMagic 8S Proは非常に快適にプレイが可能です。
発熱については相応の熱を持ちますが、空冷ファンでしっかりと排気できています。排気口が火傷しそうなくらい熱を持つので注意は必要ですが。
多くのゲーミングスマートフォンは外部クーラーなどを利用して発熱対策していますが、RedMagic 8S Proは空冷ファンを内蔵することで本体のみで高い放熱性能を発揮しています。外付けクーラーを付けるのは面倒だ、と言う人はRedMagic 8S Proがおすすめ。
充実のゲーミング機能満載。LRボタンはとにかく有利
RedMagic 8S Proはゲームを有利にする機能が満載です。ゲーミング機能については記事上部の検証表にゲーミング機能の対応有無を書いているのでチェックしてみて下さい。
▼数あるゲーミング機能の中でも、やはりLRボタンは圧倒的有利なギミックです。↓
ゲーミングスマートフォンが出始めたころは、そういったジャンルが継続するか分からず、LRボタンに慣れてしまったら怖いなってことで利用を躊躇した時期もありましたが、今となってはゲーミングスマートフォンは確立されたジャンルになったので、使用をためらう必要はもうありませんね。
LRボタンは4本指操作時に画面に指が被らないので死角が少なくなり、持ち方も自然なので疲労感も軽減されます。コントローラーのようにプレイできるので普通のスマホとは比べ物にならないほど快適です。
あと、ゲーミング機能という訳ではありませんが、ディスプレイの仕様もゲームに特化している点が良いですね。
▼ディスプレイの角は丸みがほぼ無く、また、インカメラをディスプレイ下に内蔵したことで徹底的に「表示欠け」を無くしています。↓
プロゲーマーレベルになると1ドット単位で動きを見ることになるので、ディスプレイは1ドットでも欠けないほうが良いに決まってるんです。なので、しっかりその点を理解しているゲーミングスマホはパンチホールやノッチなんか採用しません。RedMagic 8S Proはプロ意識の高いディスプレイを搭載している点も見逃せないポイントでしょう。
▼一方で狭額ベゼルを採用したことでスピーカーは上部と下部の配置に。↓
ROG Phone 7シリーズのようにディスプレイ上下にベゼルのあるタイプは、ディスプレイ面にスピーカーを配置できる(ROG Phone 7シリーズもそう)ので、手のひらでスピーカーを塞ぐリスクが低く常にクリアなサウンドを維持できる利点があります。
RedMagic 8S Proの配置は手のひらでスピーカーを塞いでしまうことがあり、音が籠もってしまうこともありました。
特にUSB-C側のスピーカーの音量が大きいので、こちら側が操作時に塞がるとサウンドバランスが変わりFPSでは足音による索敵にも影響します。まあ、本格的にゲームをプレイしている人なら有線イヤホンやヘッドホンを使っていると思うのでそこまで大きな欠点ではありませんが、スピーカーを塞いでしまうリスクは高いですね。
サウンド品質についてはROG Phone 7シリーズに一歩及ばずですが、一般的なスマートフォンと比較した場合、音量も大きくリッチなサウンドなので不満に感じることは有りませんでした。
日常で十分使えるカメラ
RedMagic 8S Proは標準+超広角+マクロの3カメラを搭載しています。ゲーミングスマートフォンと言えばカメラは二の次なイメージを持つ人もいらっしゃるかと思いますが、日常でも十分使えるカメラ画質ですよ。
▼RedMagic 8S Proで撮影した写真を掲載しておきます。↓
画質は目で見たよりもかなり派手目の写真にしあがります。個人的にはSNSで映える鮮やかな画質は好みですが、こればっかりは人それぞれ好みが変わるので見た目に忠実な画質が好みなら合わないかも。
▼動画の手ぶれ補正も優秀でしたよ。立ち止まっての撮影はもちろん、歩きながらでも手ブレを大幅に軽減してくれました。↓
ゲームの休憩中に素早く充電できる
RedMagic 8S Proは65Wの超急速充電に対応。高性能な充電器も同梱されているのが嬉しいですね。休憩中の僅かな時間でも沢山バッテリーを充電できます。
▼充電中はバッテリーが熱を持ちますが、充電中も空冷ファンが回るので熱を効率的に排出してくれるのもGood。↓
あと、普通のスマホと違って直接システムに給電できるバイパス充電に対応しているのも良いですね。ゲーム中にゲームパネルを開いて「分離充電」パネルから切り替えられます。直接システムに給電するのでバッテリーも発熱しないですし、長時間のゲームプレイにもってこい。
ちょっと贅沢を言うと、ROG Phoneのように横持ち時に下部側にもう一つUSB-Cポートがほしいですね。横持ち時に右側となるUSBポートにケーブルを挿すと邪魔なんですよ。
RedMagic 8S Proをオススメできる人
RedMagic 8S Proはこんな人にオススメしたいスマートフォンです。
- コスパ重視でゲーミングスマホを探している人
- 外付けクーラーの取り付けが面倒な人
- スマホ最大級の画面でゲームをプレイしたい人
RedMagic 8S Proはとにかくコスパに優れたゲーミングスマートフォン。価格は安いですが、より性能の高い高クロック版のSnapdragon 8 Gen 2を搭載していたり、しっかりとゲーミング機能が詰め込まれていたりとお得度が高いです。空冷ファンを内蔵することで普通のスマホよりも冷却性能が大幅に強化されているので、長時間ゲームをプレイする人にも注目してほしいモデルですね。
RedMagicシリーズが日本に上陸したころはローカライズなどで不満に感じる部分もありましたが、シリーズを重ねる毎に細かな不満点も解消されています。
そして何より日本市場向けにリリースされているので、気軽に購入できる点、サポートを受けられる点が安心感高くて良いですよね。今ではゲーミングスマホと言えばASUSのROG PhoneシリーズかRedMagicシリーズのどちらかと言った感じなので、コスパを重視するユーザーさんはRedMagic 8S Proで決まりでしょう。
ガルマックスだけでなく様々なレビューをチェックして是非検討してみて下さいね。RedMagic 8S Proはとっても良いゲーミングスマホですよ。
RedMagic 8S Proの購入先まとめ
■メモリ12GB+容量256GB■
初出時価格→113,800円
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■メモリ16GB+容量512GB■
初出時価格→139,800円
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