
※本記事はs付きのSnapdragon 6s Gen 3です。s無しのSnapdragon 6 Gen 3はこちらからアクセスして下さい。
2024年6月に登場したSoC「Snapdragon 6s Gen 3」のスペック、実機での処理性能とゲーム性能、実際の動きをチェックしてみました。
なお、本記事で紹介する内容は「目安」です。スマートフォンやタブレットはSoC以外に画面の解像度、メモリ搭載量、ストレージの速度などで動作が変わってきます。
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Snapdragon 6s Gen 3のCPUとGPUのスペック
| SoC | Snapdragon 6s Gen 3 |
| CPU | Arm Cortex-A78:2.3GHz ×2 Arm Cortex-A55:2.02GHz ×4 |
| GPU | Adreno 619 |
Snapdragon 6s Gen 3の処理性能
▼ガルマックスではSoCを6つの性能帯に分けています。Snapdragon 6s Gen 3は記事執筆時点で必要最低限のエントリー帯にあたるSoCです。↓

今回、処理性能の検証に使用した機種はREDMI 15 5G/メモリ4GBです。
Snapdragon 6s Gen 3の実機AnTuTuスコア
端末の性能を数値化するAnTuTuベンチマークで実機測定してみましょう。
▼Snapdragon 6s Gen 3の実機AnTuTuのスコア(V11)は総合が608,055点、GPUが58,839点、UXは174,430点となっていました。↓

▼参考にV10のスコアは以下の通りです。スコアは総合が464,762点、GPUが87,971点、UXは112,231点です。

Snapdragon 6s Gen 3は、Snapdragon 695のクロックアップしたようなSoCですが、それほど大きな性能差はありません。Snapdragon 695が全盛期の頃はミドルレンジあたりの性能でしたが、その実質後釜的な立ち位置となるSnapdragon 6s Gen 3を搭載しているスマホがリリースされ始めた2025年時点ではSoCの性能が全体的に向上しているので、Snapdragon 695に近い性能のSnapdragon 6s Gen 3はスコア的にワンランク下のエントリー帯に属しました。
検証で使用したREDMI 15 5Gのように、Snapdragon 6s Gen 3はエントリーモデルに搭載されることが多いのでメモリ4GBと組み合わされることも多く、SoCパワーよりもメモリ絡みでボトルネックが発生する可能性がありそうです。
▼以下は2025年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓| AnTuTuスコア(V11) | 動作・操作感 |
|---|---|
| 総合スコア:約270万点以上 GPUスコア:約80万点以上 | (ハイエンド)ヌルヌル。動作に不満なし |
| 総合スコア:約200万点〜270万点 GPUスコア:約60万点〜80万点 | (準ハイエンド)サクサク。重いゲームもOK |
| 総合スコア:約140万点〜200万点 GPUスコア:約30万点〜60万点 | (ミドルハイ)重いゲームもなんとか |
| 総合スコア:約70万点〜140万点 GPUスコア:約15万点〜30万点 | (ミドルレンジ)軽いゲームくらいなら |
| 総合スコア:約40万点〜70万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | (エントリー)必要最低限 |
| 総合スコア:約40万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | (ローエンド)サブ端末向き |
| AnTuTuスコア(V10) | 動作・操作感 |
|---|---|
| 総合スコア:約200万点以上 GPUスコア:約70万点以上 | (ハイエンド)ヌルヌル。動作に不満なし |
| 総合スコア:約150万点〜200万点 GPUスコア:約50万点〜70万点 | (準ハイエンド)サクサク、重いゲームもOK |
| 総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約30万点〜50万点 | (ミドルハイ)重いゲームもなんとか |
| 総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約10万点〜30万点 | (ミドルレンジ)軽いゲームくらいなら |
| 総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜10万点 | (エントリー)必要最低限 |
| 総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | (ローエンド)サブ端末向き |
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
Snapdragon 6s Gen 3のゲーム以外の動き
Snapdragon 6s Gen 3を搭載するスマートフォンでゲーム以外の動きをチェックしてみます。
▼ホーム画面操作、WEB閲覧(Yahoo!ニュース)、動画視聴(YouTube)の動作はこんな感じでした。動作は許容範囲でしょうか。↓
動作の鈍さは若干感じますが、概ね上記のようなライトユース且つアプリ単体での使用であれば必要最低限の動作は確保できています。
ただし、上述したようにエントリーモデルはメモリが少ないバリエーションもあるので、メモリがボトルネックになった場合は動作の鈍さを感じやすいです。
Snapdragon 6s Gen 3のゲーム性能
ライトな使い方は先程検証しましたが、次はゲームを試してみます。検証では重量級ゲームの代表格である原神を使います。
▼グラフィックのデフォルト設定は「最低」となっていました。↓


なお検証結果により他ゲームでの大体の動作目安も分かります。今回はエントリーモデルなので画質を最低設定で検証しています。
- 大部分で30FPS未満は画質やフレームレートを妥協する必要があったり、それらを妥協しても遊べないゲームが出てくる。(Snapdragon 6s Gen 3はこれに該当します)
- 大部分で30FPS以上が出ていれば大多数のゲームは遊べるレベルで動作する。画質を妥協することで大多数のゲームは快適に動作する。
- 下限FPSが60FPSに近づくほど画質と高フレームレートを維持しやすくなる。また下限50FPSを超えるとと大多数のゲームは快適レベルで動作する。
▼原神では基本的に30FPSは超えず、操作を行っていない状態でも20FPSを切ることがあります。↓

一応動きはしますが、最低設定でも常に動作の鈍さとカクつきを感じるので、「楽しめるレベルでは遊べない」とう評価です。
また2Dゲームも弾幕の多いゲームやエフェクトの派手なカードゲームもフレームレートの落ち込みが激しいです。
エントリーモデルなので、そもそもゲーム向きではありません。ゲームは超軽量級のゲームが動けば良いというレベルなのでご留意下さい。
Snapdragon 6s Gen 3の動作目安まとめ
Snapdragon 6s Gen 3はエントリーモデルとしては割と性能が高めのSoCです。以前Snapdragonの6番台はミドル帯という認識が一般的でしたが、Snapdragon 6s Gen 3のように2025年からはワンランク下のエントリー帯に属するモデルも出てきたので注意しましょう。
なおS無しでミドルレンジ帯のSnapdragon 6 Gen 3も存在するので製品を選ぶ際に見間違いがないかしっかり確認しましょう。価格が安いモデルは本記事で紹介している「s」が付いたモデルかもしれません。
Snapdragon 6s Gen 3の性能はエントリー帯としてはそこそこ高いですが、エントリー帯製品で採用されるため低用量メモリと組み合わされることも多く、SoC以外が足を引っ張って快適性が下がる場合があります。特にメモリ4GBあたりの製品は拡張メモリ機能を活用するなどSoC以外が足を引っ張らないよう配慮する必要がありそうです。
とはいえ、エントリーモデルは連絡手段やサブ機としての利用を前提とした割り切った使い方ができる人がターゲット層となるので、この点を理解していればSnapdragon 6s Gen 3搭載機も十分活用できるかと思います。
Snapdragon 6s Gen 3搭載製品の一覧
Snapdragon 6s Gen 3を搭載する製品は以下です。