Teclast T40HDの実機レビュー!NetflixもWidevine L1で視聴できる希少な激安10型タブレット

数多くのAndroidタブレットをリリースするTeclastから新型の「Teclast T40HD」が登場。動画視聴機としての仕様が良さげで気になってたモデル。お星様にレビューしたいよぉぉおお!って願ってたら試す機会を頂いた!サンキューTeclast!それでは実機レビューいってみよー。

ちなみに価格的には1.9万円を下回ればコスパの旨味が増す。購入するなら1.9万円より高いか安いかで判断すると宜し。

良い点

  • 安価なモデルとは思えないキレイな筐体
  • 一般用途なら使える性能
  • Widevine L1対応(Netflixもいける!)
  • 見やすいディスプレイ
  • 音の広がりが良いステレオスピーカー
  • タブレット向けUIが使える
  • 安心の技適付き

悪い点

  • ベゼルがめっちゃ太い。ダサい
  • ゲーム性能がめっちゃ低い
  • カメラ画質が悪い。オマケ
  • 充電遅い。10W
  • 付属品しょぼい

Teclast T40 Airとの違いは?

レビューを始める前に、Teclastが先発で出したTeclast T40 AirとTeclast T40HDがよく似ているので違いをチェックしてみた!

仕様的にTeclast T40HDはTeclast T40 Airの弟分っぽいモデルで、Teclast T40HDはSoCがUNISOC T606(AirはT616)、容量が128GB(Airは256GB)、スピーカーが2つ(Airは4つ)に。その代わり・・・価格がグッと安い!

なので、動画視聴に適したタブレットを出来るだけ安価に手に入れたいユーザーはTeclast T40HDがピッタリ。

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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ベンチマーク結果を表示
各種検証結果を表示

デザイン:普通に質感良い。でもベゼル太い

Teclast T40HDのデザインはスッキリ・シンプル。落ち着いたグレーのカラーもGood。パッと見だと安価なモデルだとは誰も思わん。たぶん。

▼背面はこんな感じ。普通に質感良い!↓

でもベゼルがやけに太いのが気になるところではある。

▼親指でホールドしやすいし別に嫌って訳ではないけれど、野暮ったさは感じるなー。ダサい。↓

▼インカメラは横持ちで使うこと前提の配置か。↓

▼ってか、かなり薄いなこれ!厚みは7.5mmなんだ。ベゼルの太さ以外はスタイリッシュに見える。↓

グルっと見てみよう!

▼左側面にはスピーカー。↓

▼右側面にはSIMスロット、スピーカー、USB-C、それとイヤホンジャックも搭載!↓

▼SIMトレイはこんな感じ。microSDはSIMと共用。↓

▼上部には電源ボタンと音量ボタン。押しやすい!↓

▼下部は何もなし。↓

▼ついでに付属品も見ておこう。↓

  1. 本体
  2. 保護フィルム(貼付け済み)
  3. 充電器(日本プラグ/10W)
  4. 充電ケーブル(USC-C to A)
  5. SIMピン

結構付属品がしょぼい、しょぼいぞ!その代わりに安いんだけれど。でも保護ケースは欲しいよなー。タブレットは画面デカいし保護してやりたい。Teclast T40HDを購入する時は合わせてケースも買っておこう。

性能:一般用途向けのパフォーマンス。ゲーム以外ならなんとか

Teclast T40HDが搭載するSoCはUNISOC T606。AnTuTuの結果からも分かる通り、WEBサイト閲覧、動画視聴、SNS、電子書籍ならなんとかってパフォーマンス。

▼これは見てもらったほうが早い。画像の表示がちょっとモタツクけれど、まあこのくらい動けば個人的には許容範囲。サブ機だし。↓

ディスプレイのリフレッシュレートを確かめたら何故か58Hz。なんそれー。まあ60Hzには届いていないけれど、操作した感じ60Hzとの違いはよく分からん。スワイプなどの操作はスムーズ。操作に対するストレスも今のところ無いし普通に使える。

ゲーム性能が低いのでゲーム用途で選ぶモデルじゃない

UNISOC T606はゲーム性能がすんごく低い。結果は分かってるけど、とりあえずいつもの検証やっていこう。

▼まずは重量級ゲームの代表「原神」から。デフォルト設定は「最低」。↓

▼デフォ画質からフレームレートを60にして高負荷をかけてみると下限は18FPSに。↓

みんなの想像通り!大当たり!まあUNISOC T606だと快適には動かんわな。

フィールドを移動するだけで20FPS前後。「普通に遊ぶ」のも無理。ちなみに高負荷時に下限30FPSを割らなければ普通に遊べるレベルね。

あと、そもそも「最低」画質なので、映像もガビガビ。原神ってグラをウリにしてるゲームでもあるから、そこもまず堪能出来ない。原神を普通にプレイしたいなら、ミドルハイくらいは必要よね。Teclast T40HDのレビューを他のところで見て、「原神も快適!」なんて書いてるところあれば、まあそれは嘘だわ。無理無理無理。

▼続いては軽めのゲームとして検証しているPUBGモバイル。フレームレート重視の設定なら「スムーズ+ウルトラ」で上限40FPSまで出せる。↓

▼スモーク4つを撒いて突入を繰り返し高負荷をかけると下限は16FPSに。↓

フィールドを移動するくらいなら40FPSに張り付くけれど、オブジェクトが増えたり、ドンパチしてる時にスモーク投げられるともう駄目ね。ドッカーンとフレームレートが下がる。こりゃ足手まといになる。

軽めのPUBGモバイルですら下限30FPSを割るんで、3Dゲームは常にパワー不足を感じることを皆には伝えておこう。まあ分かってたけどな!あと、PUBGモバイルみたいなシューティングゲームやレースゲームは30FPS程度ではゲーム体験としては微妙。このジャンルを遊ぶなら60FPSは欲しい。まじで。

Teclast T40HDはAnTuTuのGPUスコアが示した通り、ゲーム性能がアホみたいに低い。なので、ゲームは遊ばない又はゲームは動くタイトルで十分って人向け。ゲーム用途で選ぶモデルじゃない。

画面:綺麗で見やすい

ディスプレイは2,000×1,200。この価格だとHDパネルを搭載する製品もチラホラ見るんでコスパ良いなって思ったところ。HDみたいなギラギラ・ザラザラ感もないし、安価なモデルとしては合格。だけど、まあパネル自体は特別長けてるってわけでは無い。一般的、標準的、普通。

Widevine L1。Netflixも高画質で再生できる

安価なタブレットでは少し前から「Widevine L1」対応を謳うモデルがたくさん出ているけれど、そのほとんどがNetflixだけWidevine L3。

Widevineってのは、NetflixやAmazonプライムビデオなど「著作権コンテンツ」を高画質で再生できるか否かが決まってくる部分なので、「えー、Netflixだけ画質悪いのかよ」ってのが結構あった。

▼で、Teclast T40HDはと言うと、実機でちゃんとNetflixもWidevine L1対応を確認した!素晴らしい!最高!よくやった!合格!おすすめ!一押し!↓

ちなみにAmazonプライムビデオはホワイトリスト的なものがあって、Widevine L1でも高画質再生できないパターンもあるんだけれど、Teclast T40HDは高画質で再生でることを実機で確認した!素晴らしい!最高!よくやった!合格!おすすめ!一押し!

そうそう、Amazonプライムビデオだけど、アプリを入れた直後から1時間位は何故か高画質での再生ができなかったんよね。で、しばらく経ったら高画質で再生できるようになってた。条件はよく分からん。なので、何故か高画質で再生出来ないぞ!という時は僕に苦情を入れる前にワインのように寝かせてあげて。

スピーカー:ちゃんとステレオ。音質は値段なり

タブレットでは特に珍しくはないけれど、ちゃんとステレオ。この価格帯のスマホだとモノラルが標準的なので、動画視聴時のサウンド体験はモノラルよりも断然上。

一方で肝心のサウンド品質は低音スカスカで高音キンキン。

よくある低価格タブレットの安価なスピーカー音質そのもので特筆するほどでもないけど、動画を見る上でステレオはやっぱり偉大。特に困ることも無いし、サウンドの偏りもなくて違和感も無い。テキトーに見る分には十分。

まあタブレットやスマホのスピーカーなんてハイエンドモデルでも3,000円のヘッドホンにボコボコにされるんで、良い音で楽しみたければイヤホンやヘッドホンを使うと宜し。

そうそう、Bluetoothコーデックは試した限りSBCしか繋がらんかった。ここまでBluetoothコーデックが貧弱な製品も珍しいな。大体はAACくらい対応しているのに。なので、有線使おう有線。

OS・機能:タブレットUIが使える

Teclast T40HDは10型クラスのタブレットだけれど、ちゃんとタブレット向けUIが使えるようになってた。あれ、これって画面サイズで決まるんだっけ?とりあえずTeclast T40HDでは使えるから良しとしよう。

▼こんな感じでアプリを使っている時に下部にお気に入りアプリが表示される。↓

▼で、アプリをドラッグすることで速攻2画面に出来たりと便利。お気に入り登録しているアプリ以外も端っこの六星球ボタン押せばアプリ一覧が出てきてそこから起動できる。↓

もちろん、動画の全画面であったり、ゲームのプレイ時はちゃんとお気に入りアプリは非表示になるお利口さん。でもスクショ撮る時はニョキッと出てくる目立ちたがり屋さん。

でさ、簡単に画面分割できるのは想像しているより便利よ便利。WEBサイトで気になる商品を見つけたら速攻Amazonアプリを2画面目で開いて価格を調べるとか、「ながら作業」がめちゃくちゃ捗るんよね。

こんな感じでタブレット向けUIを使えるのはGoodなんだけど、他のメーカーで搭載されているようなPCモードなど独自性のある機能は見当たらないので、機能的には超シンプル。

SIMとGPS対応。カーナビとしても一応使える

Teclast T40HDはGPSを搭載しているのでカーナビとしても使えるけど、コンパスに非対応なのでマップを進行方向に合わせてマップを自動回転させる機能は使えない。なので一応使える。

カーナビを使う場合はスマホのテザリングを使っても良いけれど、SIMを挿してモバイル通信させたほうが基地局を使った位置情報の補助もはいるので精度が高くなる。

だからモバイル通信で使ったほうが良いよ!と人にはちゃんとした事を言いつつ、自分はタブレット用にSIM契約するのがもったいないんで検証以外はWi-Fiとテザリングオンリーってのは内緒。

そうそう、これSIMには対応しているし、技適も取得しているから日本で安心して使えるけれど、対応バンドが結構貧弱なのよ。SIMを使いたい人は早見表もチェックよろしく。

対応バンド早見表を表示

カメラ:写真は撮れます

カメラは撮れます!ちゃんと撮れます!画質は悪いけど!ってことで画質は低価格タブレットのそれ。

▼アウトカメラで撮影。AI画質チューニングをオンにすると色が度を越してめっちゃ鮮やかになる。↓

▼インカメラはこんな感じ。うん、ちゃんと撮れた。↓

まあ予想通りというか、いつも通りというか、そんな感じ。

メモ代わりに撮影するならスマホで良いやとなるし、ビデオチャットするならもうちょい頑張って欲しいと思う今日このごろ。まあ使わんからどうでもいい。使う人は画質悪いんでご留意を。

まあQRコードを読み込んだり、画質を気にしないならビデオチャットも普通にできるし、これで全然OKって人も多そう。タブレットだしね。

バッテリー:電池持ちはやや良い。充電は遅い

バッテリー持ちについては、いつものYouTube2時間再生で100%→81%。80%を切ると悪いとしているんで、結果は「やや良い」って感じ。まあ大体のタブレットはこんなもん。

一方で充電はしんどい。バッテリー容量が7,200mAhなのに10W充電だから激遅。キツイ。電池が減ってたから風呂入る前に充電して、風呂上がって見てみたら、「お前、何してたん?」くらいしか充電できてない。さすが10W。

このあたりはコストカットされている部分だし、価格が価格だから諦めもつくんだけど、まあ遅い遅い。面倒だからもう常に充電しながら使ってる。バッテリーには良くないだろうけれど。

Teclast T40HDまとめ

Teclast T40HDを使った所感は・・・

  • 見た目が結構良いやん!
  • ゲーム以外ならまあ使えるな
  • ゲーム用途で選ぶタブレットじゃねぇ
  • 動画視聴機としては合格!素晴らしい!最高!よくやった!おすすめ!一押し!
  • カメラは画質が悪いけど、使わんからどうでも良いわ
  • 充電クソ遅いなこれ。いつまで充電してんだよ

という感じでございました。我ながら上手くまとめられたと思う。

とにかく、安価なタブレットでFHD以上のディスプレイ、ステレオスピーカー、NetflixもOKなWidevine L1対応ってのはマジで希少。

動画視聴機としてタブレット欲しい。でも動画見るくらいだから安価なモデル以外認めん。ってワガママもTeclast T40HDならクリアできる。素晴らしい。こんなの待ってた。

価格としては冒頭で伝えたけど1.9万円より安ければ安いほどコスパが高くなる。1.9万円より高ければ旨味が少なくなって僅かな差額でもっと良い仕様のタブレットが射程圏内になる。なので、セールなんかで1.9万円より安ければ検討してみて。

というわけでTeclast T40HDのレビューでした!最後まで読んでくれてありがとう!

■Teclast T40HD■

初出時価格→259.98ドル

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▼Teclast T40HDは保護ケースが付属してない!本体と一緒に注文しておこう!↓

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